2008年7月9日水曜日

肥満

昨日のNYTimesに、アメリカ小児医学会が、8歳児からの小児にコレステロールを下げる薬を処方することを推奨した、と言う話題が取り上げられていた。勿論、賛否両論。

食べる子供に食べるなと言うのは、かなり大変なことらしいけれど、(わが子は逆で全然食べなかったから、食べるのを禁じると言う苦労を私は体験していない)、それにしても今の肥満児の大半は、飽食の上、偏食で運動不足が原因と分かっているのだから、それを安易に薬に訴えるというのはどうなんだろう。

先日、引越し荷物を運ぶべく、車で移動中に、助手席に座ったキニコが言った。
「明日、Aが手術するんだよね。」 

Aと言うのは、キニコの高校の友達で、当時は4台分のガレージがついた大邸宅に住んでいて、リバーサイドの海の側に、ダウンサイズするべく新しい家を建設中だった。今はその新しいところに移っている。(2007年2月9日付けの「コネチカット通信 その2」参照。)

「どうしたの?」
「胃のバイパス手術をするの。」
「え、それって、胃を摘出して、腸と食道をつなげる手術?」
「うん、そう。」

極度な肥満の人が受ける手術だ。知人にも一人手術を受けた人がいる。かなりの肥満で、手術前は心臓に負担がかかり過ぎているため、このままでは命が危ないと言われていた。ちょっと体を動しただけで、息切れしていた。手術後の一時期は本当にほっそりしていたけれど、今は少し戻っている。でも以前の病的なレベルではない。ご夫婦でダンスをしたり、体を動かしているからだろう。手術によって体が動かせるレベルになったと言うことだ。

一方Aは、卒業式の日に見かけたけれど、確かに太ってはいる。けれど、それ以外の健康的な問題はなさそうで、若さから溌剌、ぴちぴちしていた印象を受けた。決して手術が必要なほど病的な肥満には見えなかった。それなのにバイパス手術?

詳しい事情は分からないから、憶測で書くのだけれど、太った人が殆どいないこの界隈で、肥満と言うのは耐え難いことなのかも知れない。そこでバイパス手術をして、大学が始まる前の夏休み中に、一気に痩せてしまいましょう・・・なんて考えなのだろうか? でもたったの18歳。本当にそれでいいの?

キニコ曰く、「結構やっぱり太ってたよ。それに、急に太ったの。」

そりゃ、あの学校やこの近辺の標準に照らし合わせると、かなり太ってはいる。けれど、中西部に行けば、まだまだ上がいる。

美容整形するノリでバイパス手術をするのだとしたら・・・。

本当はバイパス手術をしなければならない、健康上の理由があるのかもしれない。是非そうであってほしい。

2008年7月8日火曜日

引越し(3)

今日は引越しは中休み。朝一にピアノの運送業者が来て、ピアノだけは新居に持って行った。

あとはお掃除。私は地下に掃除機をかけた。その間に娘たちには、家中の高いところ、出っ張ったところに掃除機をかけて拭き掃除をしてって頼んだのに、30分もしないうちに、「疲れた、明日でいいでしょ?」 何だか怒るのも疲れた。自分でやったほうが、よっぽどきちんとできるし、効率もいい。アイツらに任せると、結局私がもう一度やらなくちゃいけない羽目になりそうだ。

ところで、引越しの度にワンサカ処分しているように思うのに、あるわ、あるわ、山のような荷物。普段は使わないものを、新居の地下に運んだけれど、大家さんが用意してくれた4つのラックはもう一杯になり、それでも入りきらないものが外に溢れている。

現在、こちらの家には最低限の物しか残っていないんだけれど、はっきり言って、それだけで十分生活できている・・・。

実は、私は普段は「捨てられない」人。つい「もったいない」精神が出て、「捨てる」と言う行為がなかなかできない。ならば買わなきゃいいんだけど、こっちは「もったいない」精神が働かず、つい買ってしまう。それで物は増える一方なのだ。・・・使わないのに。

日本の場合は、「捨てる」しかオプションがなくて、おまけに、処分するのにお金まで払わなくちゃならない。それでなかなか処分できないでいた。

思い起こせば、サウジ時代は良かったなぁ。誰かが帰国をするたびに開くガレージセールに便乗させてもらって、我が家の不要品を一緒に売るのだ。こうして処分すると、罪悪感は感じないし、おまけに結構いいお小遣いになったし。(売っている側から、すぐ横で誰かが処分しているものを買って帰ったりするんだけど・・・。) 3ヶ月に1度はガレージセールに参加していたような気がする。

お客さんには、コンパウンド内でメイドや作業者として働いている人たちが多く混じっていて、本当にありとあらゆるものが売れるのだ。最後に売れ残っても、貰ってくれるし。ありがたい処分方法だった。

アメリカでもガレージセールは出来るけど、結構その準備が面倒。そこで、私はもっぱら「寄付」と言う手段に訴える。サルベーションアーミーやグッドウィルと言ったところが、不要品をみんな引き取ってくれる。だから同じく罪悪感をあまり感じずに処分できる。

お金はくれないけど、その代わり「寄付」したものの領収書をくれる。価値は自己申告。一体どのくらいで申告すれば良いのかわからなかったので、物知りのMに相談したら、「売れる価格の4分の1くらい」だそう。なるほど。寄付した金額は、減税の対象になるのだ。

今も我が家の地下に、不要品が堆く積まれている。いや、減税対象の宝の山だ。

どんどん石油の値段が上がっている。その影響が一番如実に現れるのがガソリン代。

アメリカでは毎年IRS(国税庁)が法定マイレージを発表する。法定マイレージとは、仕事で自家用車を利用した場合の経費計算に使用する数字。この数字の根拠は、ガソリン代と実際の車の使用料である。一律の数字なので、HUMMERで行こうが、カローラで行こうが同じ経費となる。

通常は、会計年度の始まりである1月1日より毎年新たなマイレージが適用される。今年1月からの法定マイレージは50.5セントだった。例えば、私が車で仕事に出かけ、往復の距離が100マイルだったとすると、$0.505x100=$50.5 つまり50ドル50セントを経費として計上することができる。ガソリン代だけを考量すれば、儲かったなんて思うかもしれないが、車はオドメータの距離が延びる度に確実に価値は低下するし、メンテも必要になる。

1年ごとに更新される法定マイレージが、今年は異例にも7月1日に再び更新され、58.5セントになった。私がアメリカに越してきた2006年からの変遷を見ると、
2006年   44.5セント
2007年   48.5セント
2008年1月 50.5セント
2008年7月 58.5セント
と急激に上昇しているのがわかる。

それでも、実際のガソリン代の高騰と比較すると、まだまだ追いついていない感はある。2006年の夏に私がアメリカに越してきた時、この界隈のガソリン代は1ガロン当たり2ドル台の後半だった。それがすぐに3ドルの大台に乗った。まもなく全米のガソリン代が3ドルを突破し、大騒ぎになった。

それも束の間、今やこの界隈のガソリン代は5ドルを目前としている。(今日、近所のガソリンスタンドの看板は$4.85とかだった。) 

グリニッチ界隈のガソリン代は、全米でガソリン代が最も高いとされるカリフォルニア州のそれに匹敵するか、それ以上。先日ロスに行った時だと、少なくともロスのほうが10~20セント安かった。

トライステート(マンハッタン周辺の州、即ちニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット州の総称)で最もガソリンが安いのがニュージャージー。税金の差なのだが、最近では常に30~50セント安い。だからニュージャージーを通る時は必ず給油することにしている。

全米で比較的ガソリンが安いオハイオ州ですら、今や4ドルを目前としている。1ガロン4ドルは、リッター当たりに換算すると約118円。日本と比べたらまだ安い、なんて思うかもしれないが、車がライフラインであるアメリカ人にとってはまさに死活問題。

数年前にオハイオに住んでいた頃、愛車の日産サニーを満タンにしても20ドル程。それが先日、現在の愛車のカローラを満タンにしたら、51ドルだった。(私は$4.85のガソリンスタンドには行かず、いつも少し安めのスタンドに行っている。この日のこの店の値段は$4.59だった。) オハイオ州との価格差を考慮しても、倍額になったってこと。毎日通勤に車を使わざるを得ない人たちを思うと、本当に厳しいよな。その分、給料が上がってるわけじゃないのだから。

全米のガソリン代がつぶさに分かる、こんなサイトを見つけた。
こんなの見ながら、どこで給油しようか考えるのだろうか・・・。
http://www.fueleconomy.gov/FEG/gasprices/states/index.shtml

昨日だったか、タンクを持ってメキシコにまでガソリンを買いに行くトラックの運転手さんたちがニュースになっていた。その気持ち、わかるよ。

2008年7月7日月曜日

引越し(2)

世間は独立記念日の3連休と言うのに、我が家はまさに引越しに明け暮れた3日間だった。
お陰で、家の中の殆どの物は新居に移動。残るは大物と、日々必要な細々とした物。案外この細かいやつが最後に面倒なことになりそうだ。

新居は、改めて狭いと痛感。でも地下がとてもきれいなので、かなりの物が収納できそう。バスルームにタオルをしまえるようなキャビネットもないし、キッチンの収納も今と比べると少なくなるので、普段使わないものは全て地下に収納することになりそう。

今の大家さんもいい人だったけれど、どうやら今度の大家さんはスーパーナイスみたい。そもそも、地下室に新しいタイルを敷いて壁をきれいに塗ってくれるとは、聞いていたけれど、実際はそれだけでなく、地下室のメーターがむき出しになっていたところはクローゼットを付けて隠してくれ、窓にはブラインドを付けてくれた。「シナコちゃんが、地下にソファーを入れたいって言っていたから、この方がいいでしょ」と大家さん。また収納用のラックも、新しいのを4つ入れてくれていた。

しかも2階のカーペットは新しいものが敷かれて、ブラインドもほぼ全部が新品に変わっていてびっくり。鍵を貰いに行った日には、古いゴミ箱とリサイクルの容器を見て、「新しいものを買ってあげる」と言われ、2階のマスターベッドルームのドアも、締りが悪いうえにガラス戸(変なの)だったので、新しいドアに換えてくれると言う。

不動産屋さんの人も、あの大家さんは普通では考えられないくらい親切、と言っていた。そして「つまりは、それだけきれいに住んで欲しいってことですよね」と釘を刺された。ジョダコの毛が落ちるし・・・すぐに汚れそうだけれど、ちゃんときれいにしなければ・・・とプレッシャーがかかる。

各ベッドルームの大きさは変わらないけれど、現在あるリビングとファミリールームを合わせた広さが、リビングひとつになって、3分の1になる。今のファミリールームに2枚敷いてあるラグが、新しいリビングでは1枚で用が足りてしまった。余った1枚を地下の反面に敷き、ソファーを2つ置く。リビングには取り合えずソファーはひとつ。お金に余裕が出来たら、一人がけのソファーを買おうかと話している。リビングには更にピアノも入るし、それで一杯になるだろう。

困ったのが私のどでかいデスク。今はリビング(ダイニング)に置いているけれど、行き場がない。そこでシナコの小さなデスクと交換してもらい、小さなデスクのほうをキッチンに置いて私のオフィスとすることにした。キッチンも、テーブルに加え、このデスクと本箱、ファイルケースなどが入って、一杯一杯になる。

でもひとつ嬉しいのが、メインベッドルームのクローゼットはウォークインで、今まで別のところに溢れていた洋服がみんなクローゼットに収まったの! 超嬉しい。

ま、狭くはなるけれど、その分光熱費も安くなるはずだし、掃除の時間も少なくて済むはず。あ、でも、今度はセントラルエアコンなので、一日中エアコンつけていると、やっぱり電気代高くつくのかなぁ・・・。

明日ピアノを運送して、10日に残り全てを運ぶ。11日、12日で、この家をお掃除して・・・おしまい!

2008年7月2日水曜日

受け売り

友達が紹介してくれたサイトの受け売りですが・・・

オモロイ!
見て頂戴。

http://goldeneggsblog.blog44.fc2.com/blog-category-4.html

大阪弁がええがな~。でも、情けない通訳・・・私も、この程度か・・・。
私のお気に入りは、Vol.5の「乗り突っ込み」だす。