2008年9月30日火曜日

理学療法

フィジカルセラピーが日本語で理学療法とは知らなんだ・・・。理学療法と聞いても何のことだかピンと来ないけれど、フィジカル(身体の、物理的な)セラピー(療法)なら、なんとなく想像がつく。

シナコはクロスカントリーをやっているのだが、1ヶ月ほど前から足が痛くなり、ここのところは走らずにずっと見学。靴が悪いからと、ランニングシューズも新しいのを買わされた。中敷のクッションも買わされた。
〆て120ドル也。

それで少しは良くなったものの、整形外科から派遣されている学校のクラブのトレーナーに、「多分シンスプリント(過労性脛部痛)だろうけど、疲労骨折の可能性も無きにしも非ずなので、整形外科に見てもらいなさい」と言われて、しぶしぶ(私が)予約を入れた。

子供が病気とか怪我をすると、世のお母さん方は、まずは心配するのだろうけれど、私が最初に思うのは、めんどくさい、である。だって、予約を取るまでの過程が面倒だし、医者に連れて行かねばならないのも面倒。とは言え無視できないので、予約を取ることに。先週の初めのことである。

トレーナーが働いている整形外科は、保険の指定医じゃないので、自己負担割合が増える。おまけに最初の予約が10月7日。これじゃあ、余りにも先過ぎ。インターネットで保険医を探した。グリニッチにはなくて、一番近いところはニューヨーク州のホワイトプレーンズ。車で15分ほどだけど、そこで先週木曜日に予約を入れた。

診断の結果、恐らく疲労骨折はない。炎症を起こしているので、市販の抗炎症薬を6週間飲むこと。それと、理学療法を週に3回、1ヶ月ほど受けなさい、とのこと。

えーーー、そんなぁ。どう見ても命に別状ないし、そんなに痛そうじゃないし。週に3回も連れて行くの~。面倒くさいよ、それに一体幾らかかるのだ!?

しかし、じゃあ行きませんって訳にも行かず、またしてもインターネットで保険の効く理学療法士を探した。幸いこの町にあった。早速、今日の夕方、第1回目のセラピーに連れて行った。

「お宅の保険はいいですよ。免責額もないし、3割負担だけですから」と、何も聞かないのに窓口のおばちゃんは言う。
「1回の治療ってどのくらいかかるんですか?」
「内容によりますけど、120ドル~200ドルくらいですね。」
げっ。その3割負担x週3回x1ヶ月・・・。私の頭の中に$$$が飛び交った。

まもなくシナコが呼ばれた。セラピストは私くらいの年齢の女性。シナコに一通り質問をし、いろんな姿勢や動きをさせて言った。「この機会に、足だけでなく、他の筋肉も強めましょう。お腹の筋肉がちょっと弱いようだけれど、そう言うところが弱いと、それをかばって、他に負担が行きますから」だって。ふ~ん。

さらに「どんな靴を履いて走っている? どのくらい履いている? 普段は何を履いている?」と聞かれ、
「1年くらい同じランニングシューズを使っていたけれど、最近新しいのを買いました。中敷も入れています。普段はゾウリ」とシナコが答える。

「走る靴は、3ヶ月に1度、長くても6ヶ月に1度は買い換えないとダメ。中敷を敷いたのは正解ね。ゾウリは最悪よ。あれは一番足に悪い。ちゃんとした靴をはかないと」

えー、ランニングシューズを3ヶ月に1足? そんな・・・。また$$$が頭を飛び交う。確かにだんだん寒くなるのに、いまだゾウリで学校に行ってるのは、いただけないけど、また新しい靴を買わねばならないのか・・・。$$$

「足は冷やしている?」
「・・・・あ、時々は・・・」
「ちゃんと冷やさないとだめ」

私が、「アイスパック売ってますか? 家では常時氷を作ってないものですから。」
「ありますけれど、20ドルもしますよ。それより、冷凍食品のミックスベジタブルとかコーンとかなら、1パック2ドルほどでしょう。あれでいいんですよ」

確かに2ドルは安いけれど、食べ物を粗末にするのはなぁ、と妙なところで、お金に寛大になってしまう。

シナコが、一昨年、去年と足首もくじいて、走れなかったり体操ができなかったりもしたことも話すと、それにも対応したセラピーをしてくれるそう。

で、今日のところは、超音波で足をマッサージしてもらっておしまい。次回からはトレーニングのメニューを組んでやるそうである。(置いてある器具は、ジムそのもの。)

筋を伸ばしたり、他の筋肉を強くしたりして、怪我を防ぐというのが目的らしいが・・・。う~ん、こんなのって、保険で通うほどのことなんだろうか。何だか、スポーツセラピーみたいだ。それにしても、これから週に3回。超面倒臭い! (ちなみにシナコは偏平足らしい・・・)

両親の訪米

今週、日本から両親が遊びにやってくる。3日~20日までの2週間半。当初、父から電話があり、
「お前のところに3週間ほど遊びに行こうと思ってな。」

私が、「3週間も?」と言うと、父は私が「来てくれるの?」という語尾をはしょったと勝手に理解して、「おお、ちょっと長めに行っちゃるわ」と嬉しそうだった。(父は長州出身である。)

カリフォルニアの大学院の卒業式に来てくれたので、今回でアメリカは2度目。東海岸は初めて。せっかく来てくれるのだから、メジャーな観光スポットを案内しようと、とりあえずナイアガラの滝へ連れて行く事にした。

アメリカのお母さん(以下、長いので、ラクイサと言う)は、前々からうちの両親に会いたいと言っていた。だが丁度両親がアメリカに来る時期に、オーストラリアへ旅行に行く事になっていて、今回は会えなくて残念と言っていた。

その彼女から、1ヶ月ほど前に電話があり、「オーストラリアはキャンセルした。ひょっとしたらそちらに行けるかも。」

と言うのも、ラクイサの妹のパトリシアが急遽大動脈の手術が必要になり、オーストラリアに行っている場合時じゃなくなったと言うのだ。2年前に心臓近くの大動脈解離でバイパス手術を受けたのだが、ずっと出血が続いていて、度々輸血を受けていた。

「術後の経過がよかったら、そちらに遊びに行く」と言う。来てくれるのは非常に嬉しいし、これまでずっと話に出てきたお互いの存在を、お互いに紹介できるのはとてもいい機会だと思う。

しかし、実現するとなれば、正直言って頭も痛い。


・・・果たして、手術は成功した。

手術はヒューストンでハリケーンアイクが襲う2日前に行なわれた。片側の肋骨の下を背中からお腹にかけて真横に切って、大動脈を30センチ「修理」したそう。その後、ハリケーンの被害で町中は停電。病院には自家発電があるので大丈夫だったが、2日間は病院のドアが閉じられ院内立ち入り禁止。面会もできなかった。町の人たちが病院を避難所として利用するのを避けるための対処だ。

当然ラクイサの宿泊していたホテルも停電。シャワーも浴びられない、トイレも流せない。病院が関係者にのみ解放された後も、ホテルの停電は続いていた。気の毒に思った看護婦が、内緒でホテルに泊まっていいと言ってくれたので、退院するまで夕方6時から朝6時までは、パトリシアの病室に隠れて過ごしたらしい。手術から8日目に退院となり、傷口をホッチキスで止めた状態で、パトリシアとラクイサは車で700キロ余りの道のりをオクラホマまで帰った。途中知人の家に2泊したらしいけれど、それにしても、出産で1週間入院する日本人と違って、こんな大手術でも1週間で退院させられて、しかも車で700キロも移動するアメリカ人てつくづく逞しい。

ここで私の悩みは現実性を帯びてくるわけだ。まず両親に断らねばならない。「来はるって言うものを、来るなとは言えないでしょう。アンタがお世話になってるんやから、そりゃ頑張るしかないでしょう。お父さんにはちゃんと話しておくわ」と母。

そうなんだけど、我が家は狭い。キニコの部屋にエアマットレスを入れて、両親には寝てもらおうと思っているのだけれど、ラクイサはどこに寝ればいいのだ。「私はどこだっていい」と言うけれど・・・。地下のソファーかな。ソファーベッドは壊れているし。でも地下は寒いのだよね。夫が出張なら、私がソファーで、ラクイサにベッドを明け渡すか。出張に行ってもらうか・・・。

寝るところは何とかなるとして、母はともかく、父とどんな会話が成立するというのだろう? しかもそれを誰が通訳するわけ? 父の通訳不可能な駄洒落、ラクイサの日本人が興味を持ちそうもない話題、トイレに新聞を持って入り風呂上りは裸で歩く父、所とかまわず物を出しっぱなしで足をどこにでも上げるラクイサ・・・この2人が同じ屋根の下に数日間暮らすことになるなんて。おまけに食べ物の嗜好は全く違うし・・・うぐぐぐ・・・。

「で、2人が来たら、何をするの?」とラクイサ。
「マンハッタン観光と、あとナイアガラに連れて行こうと思う」
「ナイアガラは誰が行くの?」
「シナコは学校だし、夫も仕事だから、私と3人だけで。」
「あ~ら、4人はどう?」

かくして、4人でナイアガラに行く事になったのである。

ラクイサはナイアガラ出発前日にやってくることになった。ナイアガラから戻った翌日にはキニコが休みで帰ってくるので、ラクイサにはベッツィーのところに移ってもらうようにお願いした。案外彼女も、ベッツィーのところに行かなくてはならない口実ができて良かったのかもしれない。(以前に書いたが、実の娘たちとの関係がこじれているのである。)

両親とラクイサが一緒に過ごすのはナイアガラも含めて4泊。さて、どうなりますやら。

加えて、前回父がカリフォルニアに来た時に、つまらぬことで私とケンカになり、「わしゃ帰る!」「どうぞ、帰れば!」と言う応酬があった。母が間に入って仲を取り成したわけだが、果たして今回は揉め事もなく終わるのでしょうか。乞うご期待であります。

アメリカの祝日、いろいろ

今日はローシュ・ハッシャーナーというユダヤ教の祭日で、シナコの学校はお休み。この辺りはユダヤ人が多いため、ユダヤの祭日でも学校がお休みになると言うのが、オハイオと比較してびっくりしたこと。

厳密には、アメリカには「国の休日」と言うのはないらしい。前に、1月1日と7月4日の年に2日だけは、国の休日とどこかで聞いたのだが、どうやらそれも違うらしい。代わりに「国の休日に当たるもの」と連邦政府が認めている日が11日あり(10日は毎年、1日は4年に1度)、殆どの州で少なくともこの11日は祝日になっている。

1月1日
1月の第3月曜(キング牧師の誕生日)
1月20日(大統領就任式の日、これは4年に1度だけ、つまり今度の1月20日はお休み)
2月の第3月曜 (ワシントンの誕生日、最近はプレジデンツ・デー、大統領の日)
5月の最終月曜 (メモリアルデー、南北戦争以降の戦没者を追悼する日)
7月4日 (独立記念日)
9月の第1月曜 (レイバーデー、労働者の日)
10月の第2月曜 (コロンバスデー、コロンブスの日)
11月11日 (ベテランズデー、退役軍人に敬意を表する日)
11月の第4月曜 (サンクスギビングデー、感謝祭、秋の収穫に感謝する日)
12月25日

上記をベースに、あとは州や学区単位で休日が決まる。殆どの州でイースターもお休みになっている。


ローシュ・ハシャーナーがどんな日なのか知らないので、調べてみた。どうやらユダヤ暦のお正月らしい。安息日に当たるため、一切の労働が禁じられている。

7000億ドルの法案が下院で昨日否決されたけれど、今日はローシュ・ハシャーナーだから、アメリカ議会もお休み。アメリカの政治と経済に対するユダヤの影響は信じられないくらい大きい。どうしてそんなに大きいのか。人数的には大していないはずなのに、$$$的にかなりの影響力があるからだろうか。いっそのことイスラエルがアメリカの51州目にでもなってくれたほうが判りやすい気がする。別国でありながら無視できぬ影響力を持っていると言うのが、私の理解を超えているから。

ところでユダヤの歴史は今日で5769年目を迎える。これって「中国4千年の歴史」を上回る、すごいじゃん。

中国と言えば、その4千年の歴史の中で、火薬や印刷、紙、羅針盤を発明した。あるアメリカ人が中国で何かの特許料を請求したら、「中国が火薬や印刷、紙の特許料を、アメリカに請求したことがあったか」と言って拒否されたとか。

で、ユダヤ暦の1年目て、アダムとイブが生まれた日??? 調べたら、なんと「天地創造」から今年で5769年ということでした・・・。う~ん、ならば「天地創造説」は地質学的に破綻しているんじゃないの?

現在のアメリカではダーウィンの進化論が学術的な裏づけがないことから、それを唯一の事実として学校で教えるのは誤りであり、「進化論という説もあるが、天地創造説もある」と、両方教えろという声がある。勿論、エバンジェリカルなキリスト教徒の意見であるけど。

進化論に学術的な裏づけ証拠がないと言うのは、私も知らなかった。つまり進化を示唆する物はたくさんあるけれど、実際に進化したことを証明する突然変異の化石とか、ある種とある種の間を結ぶものが欠如していると言うのだ。

でも進化論が証明されていない=天地創造説にはならないとは思うのだけど。前回、アメリカのお母さんがウチに来たときに、この話になって、ビデオは見なくちゃいけなかったし、本も買ってくれて、「読め」と言われてしまった。有識者の中で、進化論支持者が、創造説支持者に変わった経緯を見るのは興味深かったけれど・・・。

今回は、そう言う話題に至らないことを願っている。

2008年9月26日金曜日

コイズミ

コイズミさんが辞めると表明して、えらいニュースになっている。
町の声を聞いても、「えー、もうちょっと続けて欲しかった」とか、惜しまれる声があるけれど、なんで?って思う。

鳴り物入りの首相だったし、期待も大きかった。
自民党を変えるとか言ってたけど、彼のせいかどうか分からないけど、確かにかなり弱体化した。

でも彼の功績って一体何?
郵政民営化は確かに実現したけれど、それがいったいどんなメリットを国民にもたらしたというのだろう。

はっきり言って、かき混ぜるだけ、かき混ぜて、後は野となれ山となれで辞めていくのだと思う。多分自分の無力感をひしひしと感じているんじゃないか。お友達のジョージももうすぐ任期が終わるし、丁度潮時だと思ったんでしょう。

とんだお騒がせ男だったと言うのが、私の彼に対する印象。

ところで、アソーさん、国連総会にお出になっていますが、彼の名前が、取りざたされないかなぁと密かに楽しみにしている私であります。(アソーって響き、英語のある下品な言葉に似てますでしょ?)

2008年9月24日水曜日

はしたない話

ウォシュレットの続編であります。

無事取り付けが完了。ところが、パイプのつなぎ目のどこからか、水が少し漏れている。あちこち調べて分かったのが、トイレのタンクとパイプとのつなぎ目。どうやらタンク側のパッキンが古くなっていて、新しいパイプを繋いだのがきっかけで、漏れ始めた。

翌日、グリニッチーアベニューにある金物屋さんに歩いていって、パッキンを買って来た。

話は脱線するけれど、グリニッチアベニューと言うのはこの町の目抜き通り。ティファニーやバカラなんかもあるおしゃれな通りなのである。そんな通りに金物屋があるのも不思議。これまで見かけたことなかったけど、インターネットで住所を調べると確かこの通りにあるはず。でも、その番地の前まで行っても、見当たらない。番地の辺りを行ったり来たりしながら、やっぱり、引越したのかなぁ。

ふと見ると、ラルフローレンがやっているRUGBYというブランドのショップの入り口のすぐ脇に、金物屋の小さな入り口があり、RUGBYの地下に向かっている。RUGBYの『暖簾』(シェード)の下になっているから、ぱっと見たら全然わからない。

普通の金物屋さんよりはちょっとおしゃれ。結構品揃えも良く、お目当てのパッキンをゲット。

しかし、歩いて買い物に行けるなんて、この家は便利だなぁ。アベニューまでは徒歩で20分ほどなので、決して近くはないけれど、丁度いい運動になります。

パッキンを交換したら、水漏れも止んで、ウォシュレットの完成であります! イェ~イ!

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嬉しくて、別に用を足したいわけでもないのに、とにかくシートに腰掛け、試してみることに。

早速、パネルにある「お尻」マークのボタンを押す。す、すると・・・。えーどうなってるのよ~! ものすごい勢いで温水が飛び出して来て、お尻を直撃するではありませんか! オオ、水の勢いが強すぎたか、と、びっくりしてレベルを一番下にまで下げる。しかし、まだ水は容赦なくお尻を攻撃する。こりゃ、どうなってるんだ? 慌ててストップボタンを押した。

パネルをよ~く見てみると、噴水みたいなマークがある。押してみる。シャワシャワ~と優しく温水が噴出した。あ~これだったのね。じゃあ、こっちの「お尻」マークは何なの?

お尻マークの下には、小さな文字で「ターボ」と書いてある。何じゃこりゃ? 説明書を見ると、このターボ機能は「浣腸洗浄」であると書いてあるじゃありませんか。ご丁寧に、水が体内に入って、そのあと、体外に排出されるイラスト付きで!

こんな機能、日本のウォシュレットにはないよね? ほーんとびっくりした。

・・・使用後、ワタクシのお尻から水が排出されたことも追記しておきましょう・・・。

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実は、あんまりにはしたない話なので、書こうかどうしようか迷ったけれど、アーライに次ぐオモロイ話、嫁入り前の娘じゃないから、気にしないことにした(笑)。

2008年9月19日金曜日

最近のニュースに寄せて

このところのムカつくニュース。

(1)
最も腹立たしいのは、太田農林水産大臣の辞任。辞めたら責任取れるわけ? 本当の責任の取り方を履き違えてるんじゃないの? 彼が農林水産大臣だった在職期間中の給料でもって、汚染米で作られた製品を買い取れって言うんだ。「心配ない」って言ったのは、アンタでしょ。前言撤回したにしろ、いまだそう思っているのは明らか。問題は、既に消費されているものじゃなくて、今製品として残っているものなんだよ。アンタが心配ないって言うなら、私産を投げ売って、買い取って、自分で消費するなり、販売するなりしてみろよ! 辞めて責任取が取れるなら、こんな簡単なことはない。私だって、今から、母親・妻を辞めて、単なる同居人に成り下がりたいと思います。これで、母・妻としての(飯炊き)責任から逃れられるので、自由に(宅配に頼って)生きたいと思います。

(2)
次に腹が立ったのは、ペットの火葬場に関するニュース(クローズアップ現代)。
ペットの火葬場の所在地・建設に関しては法律がないそうである。で、業者が住宅地の真ん中に簡易の償却施設(ニュースの映像で見る限りは、焼き芋屋さんのトラックと大差なかった)を使って営業しても、それを規制することはできないそう。

ええっ!? 仮にも火を使うのでしょ? 防火法はどうなのよ? 近隣の住民は臭いなどで悩ませられていると言う。

確か、ごみ焼却炉は、温度が低すぎて、煙と共に大気汚染物質が多量に排出されるから規制の対象になったはず。黒煙が出てるって言うんだから、やっぱり「公害」だよ。だれか死んだペットの胃の中に、爆発物でも仕込んで、こんな危険性もあると、問題提議をすればいいのに。(私って過激?)

焼却施設に関しては、住宅地に出来ることは大いに問題あり。でもペットの霊園はどうかなぁ~。

ウチの千葉のマンションの出入り口近くには、小さな三角地帯の墓地がある。ブロック塀でかこまれ、入り口もどこだかわからない。(マンション購入時には気づかなかった。) でも、夜に帰宅するときに、その側を通るのはちょっと怖いのよね~。これがペット霊園だったら、怖くないのに。今朝、夫が出勤するときに、「ねぇ、ペット霊園の方が、あの墓地よりいいよね? 代わりに立候補したいくらいだよね? 何で、黙っているのよ!? 絶対ペット霊園のほうが、怖くないでしょ?」
夫は、しぶしぶ頷いて、家を出て行きました・・・。

あ、でも、勿論ジョダは、市役所かどこかに引き取ってもらって、オシマイであります。霊園だなんて、勿体無い! だいたい、自分の遺言にも「私の墓は作るな」って書いてるんですから。将来どこに住むか分からない子供たちが、私の墓の守をしなくちゃいけないなんて、あまりに気の毒。死んだら、死んだんだから、墓なんていりません。娘たちが希望するなら、遺影でも持ち歩いて、そこに語りかけて(唾かけて)もらうだけで十分。

(3)
オハイオ通信の記念すべき2回目に登場したオプラ・ウィンフリー。あの時、オプラのブッククラブについて触れた。彼女が勧める本には、その旨記されている。でも今日のBarns & Noble(アメリカの大手本屋)のメールで、オプラ・ブッククラブが推奨する最後の本が紹介されていた。ってことは、ブッククラブが終わること? 最近は全然、推奨本は読んでないけれど、何だかひとつの時代が幕を閉じたようで、少し物悲しい。

(4)
リーマンブラザーズとAIGの話で、アメリカの新聞は持ち切りだけど、大半の意見はAIGを救済すべきではなかったと言うこと。AIGの経営破たんからの影響は免れただけに、そうでなかった場合はどうだったかは分からないけれど、実質これで助かった人はみんなお金持ち。保険会社だったから一般への影響を考慮して救済されたということもあったけれど、実際に問題があったのは保険部門ではなく投機部門。

リーマンブラザーズにしても、その他の破綻した銀行にしても、はたまた政府の注入を受けて破綻を免れた全世界の銀行・企業にしても、調子のいいときは、全ての管理職をはじめ、社員も会社の儲けを享受し、調子が悪くなると、関係ない納税者のお金がつぎ込まれる。彼らの場合は、実質的な「調子」って言うのは、数年後までは結果が分からないものなのに、出来高で利益を得るって、ちょっとおかしくないか。しかも、規模が大きくなればなるほど、社会に与える影響が大きいと救済されて、一個人(つまり、我が家)は救済されない。これも変だ! (バブル崩壊のせいで、我が家のマンションは購入当時の4分の1に限りなく近い。売るに売れずに、借金だけをせっせと払っている。それを誰が助けてくれるって言うんだ!?)

悲しい話

しばらく前に、まがい物(韓国製)のウォシュレットをインターネットで購入したら、サイズを間違っていたって話を書いたけれど、あれから色々ありました。

当初は交換できないとか、交換できてもかなりの費用がかかるとか色々言われたので、実はメーカーにも交換してもらえないか問い合わせをしていた。でも、こちらのほうも返事がなかったので、あきらめて購入先に返送した。その3日後にメーカーのお兄さんから電話。

「気の毒だから、じゃあ交換してあげます」
「えー、もう返送しちゃったわよ」
「あら、そうだったの。それは遅くて、悪かったね」
「じゃ、向こうに品物が着いてからも、またごちゃごちゃ言われたら、連絡していいですか?」
「いいですよ。でも、僕たちが貴方にコンタクトしたことは、あちらには内緒に。本来はメーカーは介入するべきじゃないから。」

韓国人のお兄さんでしたが、私がメールに、「日本人はみんなToto崇拝者だけれど、私が試しに韓国製品を買う事にした。良かったら友人に勧めようと思う。このあたりは裕福な人が多いし、いいマーケットだと思うよ」なんて書いていたから、電話くれたのかな。

とりあえず、返送しちゃったので、反応を待つ事に。しかし待てど暮らせど連絡なし。物は既に購入先に戻っているはず。2週間待って、痺れを切らせ、再びメールをした。すると、今度は珍しく折り返しの電話。

「どうやら、返品されたもののコンディションは大丈夫なようなので、丸型の在庫を調べて、あればすぐに発送します」とのこと。一瞬、これはペナルティーなしで、交換してもらえるのかと期待したが、そんなに世の中甘くない。その後“酔っ払い”と題したブログに書いたように、返送料としての75ドルをカードで支払えば明日にでも発送とのメール。

そして今日、待望のブツが到着したのである! 両親の訪問に間に合ってよかった!
喜び勇んで、早速取り付け。2度目だから、サッサかできる。

ところが・・・。
が、が~ん! またしてもサイズが大きいのだ。あれ、また間違ったサイズを送ってきたの?
慌てて、ウェブサイトで丸型のサイズを確認したけれど、確かに返送されたものは丸型だ。ってことは、要はウチのトイレが小さいの? 取り付けはできたのものの、ウォシュレットのシートの方が大きいものだから、シートの下に2センチほどトイレのボウルが内側に覗いている。


そこでインターネットでウォシュレット(そのもの&モドキ製品)の規格を調べたら、どれも同じサイズなのよね。ってことは、やっぱりうちのトイレが標準より小さいのか・・・。あ~あ、悲しい!

(でも、普通、こんなもんなんですかね?)

2008年9月16日火曜日

犬 vs. 猫

早く餌を食べさせてと、小屋の中に座ってクンクンうるさいジョダを尻目に、食器洗い機の中身を空にしながら、もし生まれ変わるとしたら、犬と猫と、どっちがいいだろうと考えを巡らせた。

自分が与える愛情以上の愛情は与えられず、楽しみと言えば食べることだけ。しかも来る日も来る日も同じドライフードで、気まぐれに与えられる人間様の残り物を、次はいつだろうと、空しい期待をしながら、それだけを楽しみに生きる毎日。

外に出るときは紐につながれ、徘徊する自由も与えられず、たまに同輩に出会って挨拶すれば、「うるさい!」とご主人様にしかられて、おしっこをする権利も、ご主人様の気の向くままの時間に合わせて、マーキングの本能に逆らって、一箇所でジャアジャア。

対して、いつでも好きなときに好きなところにいて、食べることもさほど楽しみではないから、気の向いたときに餌を口にすればいい。おなかが一杯なのに無理に食べることもないし、ご主人様がうっとおしければ、なでようとする手をくぐりぬけ、ぷいと場所換えすればいい。外に出たけりゃ、ふらーっと出て行けばいいし、外が怖けりゃ日柄一日家にいればいい。トイレの時間も指定されることはなく、誰気兼ねなく、思ったとおりに行動すればいい。気が向いたら、たまにご主人様に愛想を振舞うのもよし。

うーん、こう考えたら、断然猫だなぁ。

え?上の犬は一般的な犬の話じゃなくて、単にジョダのことだって?

そうか。ちっと不憫になって、餌入れに入ったジョダのドライフードの上に、最後の一枚になったスライスのスイスチーズを乗っけて、「OK!」と叫ぶ。

小屋から飛び出し、あっと言う間に平らげて、餌の容器も嘗め回している。

こういう至福の一瞬があるなら、犬も悪くないかなぁ。

キニコの大学生活 (1)

キニコが大学に行って1ヶ月。

その間、届いたメールは3本。どれも3行以下。
電話があったのが3回。1回はシナコからの電話への返信で、キニコが発した言葉は「シナコから電話あったけど」だけ。1回は留守録(音声不良により聞き取れず)。最後の1回は、キニコの学生ローンに関するパパの再三再四の質問メッセージに対する返事。

こちらからは、上述のローンに不備があって、再三電話はしているが、いつものようにぶっきらぼう。ったく、アカウンタビリティーってのは、アイツの為にある言葉かと思う。莫大な資金を出して、大学に行かせてあげているんだから、ちゃんと状況報告しろよっ!って思うんだけどねー。

先日電話した時は、
「面白くないから、編入しようかな。ミシガンか、ノースカロライナ大か、サザンキャル」などとほざいていた。アホか! 性根がないと言うか、イージーって言うか。

電話の度に、こちらも腹が立つし、加えてめんどくさくいので、必要がないと電話しないのだが、昨日は、ちょっとは母親らしく優しいトーンで探りを入れてみるかと受話器を取った。

実はもうひとつ理由があった。
昨日の午前3時45分。熟睡中に突然電話のベルが鳴り響き、何事かと思って受話器を上げると、
「ディキンソン大学から緊急連絡です」と言う自動音声メッセージ。
「今朝、午前2時より、キャンパス全体が停電になっています。州の電気会社が原因調査をしていますが、現段階では復旧の目処が立っていません。XXビルだけは電源がありますので、緊急シェルターとなっています。」

もう、止めてよー、こんな夜中に。キチンとしてるとは言え、夜中にたたき起こされる身にもなってよ!

で、キニコにはこの停電のことを聞きたかったのだ。実はあの電話の直後に、「キニコ、大丈夫?」と愛情一杯の声を絞り出して、キニコに電話して起こしてやろうかと言う考えが一瞬頭を過ぎったのだけど、眠たすぎて実行不可能だった。だから、責めて「親は夜中にたたき起こされてたんだよ。アンタに電話して、起こしてやろうかと思ったけどやめた。優しいでしょ」と一言言いたかったんだよね。

さて、電話をかけると、キニコは3人部屋から2人部屋に移ったと言った。2人部屋を無理やり3人仕様にした所に押し込められていたのは、どうやら6人だけ(つまり2部屋だけ)だった模様。しかも、2人部屋にも、まだ空きがあったらしく、移動が可能になったとのこと。

キニコの新たなルームメイトは、ホッチキスの9年生の時にルームメイトだったリズ。当時、お母さんの職業が弁護士で、お父さんの職業が科学者って聞いてたまげたっけ。「科学者」なんて職業の人、後にも先にもこの人だけだわ。リズのルームメイトが、入学後たった1日で大学を辞めてしまったので、キニコがそこに移ったそう。

「授業は難しい?」
「簡単」
「どう、学校楽しくなった?」
「まあ、まあ。」
「んなこと言って、勉強しないで友達と遊んでばかりいるんじゃないの」
「友達、いないもん」
「わ、暗~!」
「今から、明日の授業でグループで発表があるから、集まってやらなきゃいけないの。」
「あっそ。ほんじゃ、またね」

結局、肝心の停電騒ぎについて聞くのを忘れた。でもどうせみんな寝てて気づいてもいなかったんじゃないかなぁ。

2008年9月15日月曜日

レッドソックス&ボストン

土曜日、レッドソックスの試合を見にボストンまで行ってきた。

日本に住む友達の友達が、ご夫婦でアメリカ旅行に来て、レッドソックスの試合を観戦しようと、チケットを購入したけれど、あいにくの雨で試合は延期。その埋め合わせ試合がこの土曜日だった。既に帰国した彼らから、友人がそのチケットを貰い受け、私たちに送ってくれた。

当初、松坂が見られるかも!と非常に興奮していた夫と私だったが、発表されたスケジュールを見ると投手はByrdとなっている。松坂は4日前の火曜日の登板になっている。が~ん!

そもそも野球に限らずスポーツ全般に興味のない私。現在の日本のプロ野球選手で、名前を挙げられる選手はゼロ。メジャーリーグでも、イチロー、松井、松坂止まり。オカジマに至っては、つい5日前まではオカザキだと思い込んでいたくらいである。

松坂が投げないと知って、急遽行く気が半減。ボストンまでは、スムーズに行って片道3時間。でも常に渋滞している。更に、ハリケーンアイク上陸寸前まで、ヒューストン出張だった夫が無事に帰って来られるか。はたまた帰ってきても、ボストン界隈の天気予報は雨になっているし。行けるのかなぁ、行きたくないなぁ・・・と言う思いがよぎる。

金曜日、夫は予定を変更して朝一のフライトでNYに戻った。土曜日、ちょっと曇っていはいたものの、お天気は持っていた。

しかし、レッドソックスの衣装に身を包んだファンで埋め尽くされた球場に足を一歩入れた途端、それまでの低いテンションから、一気にテンションが上がってしまった。わぁー楽しそう! 見上げると少し晴れ間も広がっている。席に着く前に、食べ物をゲットしようと見回した。生ビールのスタンドが目に入る。
「ビール飲もうか?」
「どうぞ」
夫の二つ返事に、更にテンションは上がる。(夫は自分があまり飲まないので、普通は私が飲むのを、ことあるごとに牽制するのだ。)

さぁて、試合が始まった。「誰も知らないから、面白くないかも」と、数日前に別の友達にメールで訴えたら、返信メールで有名選手をリストアップして解説してくれた。その名前だけを頭に叩き込んで来たら、おー、出てる、出てる。Pedroia, Ortiz, Lowell。他にも観客が着ているTシャツにプリントされた名前を見て、あの人も有名なのね、とミーハー心を満足させた。

レッドソックスはフロリダ・タンパベイと首位争いをしているため、観客も興奮しているし、球場も一杯。

でも、私の試合に対する興味はこれくらい。あとは他のところに興味がそそられる。デッドボールである選手が一塁へ。その時、電光掲示板に表示されたのは Hit by Pitch (投球により、ヒット)。へぇー、デッドボールって英語じゃなかったの?
フォアボールは、Base on balls(ボールで塁に出る)、送りバントは Sacrifice (犠牲)だし。犠牲フライは素直に Sacrifice Flyだったけど。

ボードに記されている略語や、バッターが塁に出た時に示される数字がさっぱりわからない。この辺はスポーツに通じている夫の方が早くも解明。ABはAt Batt。ある投手に対する、バッターの成績を示すときに、例えば AB 10, H 3, HR 1 なら、対戦10回、ヒット3回、ホームラン1回ってこと。またあるバッターが打った後、4→3 と表示されたら、二塁が取って、一塁へ送球って意味。1がピッチャー、2がキャッチャー、3が一塁、4が二塁・・・と言う順番らしい。

そんなことを面白がっていたら、「あ、ナイスキャッチ!」 思わず拍手!
「何やってるの?」と夫。
はっと我に返って見ると、キャッチしたのは対戦相手のトロント・ブルージェイズでないの。ひぇー! 何だか周りから白い目で見らているような気がする。恥ずかしいったらありゃしない。

さて、場内では売り子が様々なものを売りに来る。ホットドッグ、コットンキャンディー、ピーナツは勿論、ボストンだからクラムチャウダーまで。ちなみに、リーガルシーフーズ製。後でリーガルシーフーズに食べに行く予定にしていたのでチャウダーはパス。「ピーナッツ!!」と叫ぶ。

さも当然の様に、ピーナツの殻を座席の下に捨て始めると、夫が「この空き箱に入れたら」と言う。「これが普通なんだよ、ほら周りを見てよ!」と言ったものの、やっぱりばら撒くのは止めて、おとなしく空き箱へ。

話は脱線するけど、去年、ミネソタに仕事で行ったときに、ステーキ屋で食事をしたときのこと。テーブルの下や座席の周りは、ピーナツの殻だらけ。当然のように、ステーキが運ばれるまで、みんなでピーナツを食べ、殻を辺りに撒き散らした。そう言えばブログに載せようと、頼んで写真まで取ってもらったっけ。(写りがいまいちだった。)一緒に行ったのは、オハイオの人たちで、「ステーキ屋じゃこれが常識」って言ってたけど、NYのステーキ屋にはない光景。(らしい。まだ一度もNYでステーキ食べさせてもらってない!)

球場で買ったピーナツには、殻に塩がついていて、のどが渇く。「あーのどが渇いた・・・。」と漏らすと、「ビール買ってくれば」と天の声、に聞こえた夫の声。

そうなのです。日本の球場の売り子から当たり前に買えるビールが、ここでは買えないのであります。スタンドを下りて、売店まで行かないとだめなのです。理由はビールを買うに当たって、誰しも身分証明を提示しなくちゃいけないから。席が中ほどの場合は、ピーナツやホットドッグなら、売り子が商品を投げたり、他の客がリレーで手渡す。代金やつり銭もリレー。でも身分証明を投げたり、他人にリレーさせるって訳には行きませんからね。

さて、試合の途中、どこのゲームでも恒例のTake me out to the ball gameの曲が流れ、観客が一斉に歌いだす。(参考まで。http://jp.youtube.com/watch?v=umQVgv5foi4
7回の表が終わると、Seventh inning stretchがあって、観客は立ち上がってストレッチ。
そして藪から棒にSweet Carolineの歌がスピーカーから聞こえ、観客が一緒になって替え歌を歌う。
http://jp.youtube.com/watch?v=UBoWZPdPCoA

肝心の試合のほうはボコボコで、8対1で負け。それゆえ出番は少なかったけれど、でも数回はウェーブもやって来た。

てなわけで、試合結果は散々だったけれど、試合以外のところで大いに楽しんだわけです。

9回裏のツーアウトで、球場を後にした。1回35ドルの駐車場は、入れたときには、両サイドは真ん中に向かって車を2重並べて駐車させ、中央の3列は出口に向かって前後びっしり隙間なく駐車させていたので、こりゃ出す時に待たされるなぁと案じていたら、残った車がキチン整理して並べてあって、すぐさま出せる状態。これにはびっくり。

レッドソックスのホームグランドのFenwayは、都会の真ん中にある。周りには事務所やお店やガソリンスタンドがあるのだが、試合のある日は、これらの建物の空きスペースがことごとく駐車場に転じている。モービルもマクドナルドもバーガーキングも例に漏れず。1回につき35~45ドル。

次に目指すはリーガルシーフーズ・レストラン。ボストンに仕事で来る度に行っていて、夫にも味合わせてあげようと思ったわけだが、どうせ行くなら本店にしようと、ブラックベリーでグーグル検索。出てきた住所を、少し前にEbayでゲットしたポータブル・ナビのGarminに入力。

ところが着いて見ると、確かにリーガルシーフーズと書いてはあるけれど、なにやらフンイキが違う。車も1台しか停まってないし、周りは倉庫。目を凝らすと、品質管理センターって書いてある。グーグル検索で一番上に出たサイトの住所を、確認もせずに信じたのが馬鹿だった! でも中で働いていたおじさんが、一番近くの店舗を教えてくれた。一番古いお店はボストン側じゃなくてケンブリッジなんだって。

レストランに入る。何から何まで、これまで行ったお店と同じ。(当たり前か。)いつものようにロブスタービスク、夫はクラムチャウダーを注文。生牡蠣、ホタテ貝の貝柱のソテー、ココナッツ・シュリンプも。でもちょっと脂っこくてヘビーだった。一人白ワインも飲む。るんるん。

さて、今回のボストンへの旅には、実はもうひとつのハイライトがあったのです! 友達が無理やり?貸してくれた「青春歌年鑑」の69年~72年までのCDを、往復7時間ほどの道のりでずっと聞いていたのであります。勿論歌えるところは、全~部歌って。

69年は半分くらいだったのが、だんだんと歌える曲目が増えて、71年くらいになると、ほぼどの曲も歌える。それにしても不思議。少なくとも1番の歌詞は、メロディーが流れ出すと、つい口をついて出てくるのだ。と言うことで、往復路はカラオケ三昧でありました。あ、もち、夫は黙々と運転。

主な曲目をご紹介すると・・・
69年 白いブランコ、夜明けのスキャット、真夜中のギター、港町ブルース、フランシーヌの場合、いいじゃないの幸せならば、長崎は今日も雨だった
70年 黒ネコのタンゴ、京都の恋、圭子の夢は夜開く、老人と子供のポルカ、もう恋なのか、白い色は恋人の色
71年 私の城下町、知床旅情、また逢う日まで、花嫁、17歳、京都慕情、雨の御堂筋、空に太陽がある限り、あの素晴らしい愛をもう一度、戦争を知らない子供たち、翼をください、誰もいない海、水色の恋
72年 女の道、瀬戸の花嫁、ひとりじゃないの、喝采、太陽がくれた季節、夜明けの停車場、結婚しようよ、虹と雪のバラード、終着駅、せんせい、男の子女の子、どうにもとまらない

と言うことで、友達に友達の友達のチケットを送ってもらって、友達に試合解説してもらって、友達に借りたCDで道中も盛り上がって、本当に楽しいボストン旅行でありました。

帰って、夫が一言。
「あー、疲れた!お前、あんな歌ずっと歌ってて、疲れへん?」

今朝のニュース

朝からリーマンブラザーズの倒産、バンカメによるメリルリンチの買収、ハリケーンアイクによる被害などニュース・ネタには事欠かないアメリカです。

ハリケーンアイクでは、2005年のハリケーンリタでの避難で、道路が大渋滞を起こし、それが理由で今回は避難しなかったという人が多く被害に会っているし、サブプライムローンから端を発したアメリカの金融危機も、バブル崩壊後の日本がたどったと同じ道を歩んでいる気もする。

やっぱり人間は過去からあまり学習しないものなんだなぁ。

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そんな中で、私の興味を引いたニュースは、低所得者層、とくに黒人の多い地区で、親の感心をもっと教育に向けさせようと、学校でのイベントに参加すればお金が貰えるというシステムが、全米のあちこちで試みられているそう。

賛否両論ありそうだけれど、私は結構いい試みだと思う。子供の教育に関心がゼロではなくても、いざ参加するとなれば、仕事を休まねばならない、下の子を誰かに預けなければならない、交通手段がないといった事情の人々が存在する。また教育に関心がなく、単なるお金(1回25ドル程度)目当てで参加したとしても、実際に学校に顔を出し、話を聞くことで、想像もしなかった情報が得られたり、子供の教育に開眼するひともいるのではないかと思ったから。

テレビカメラを意識してのコメントかも知れないけれど、事実ある母親は、「これからは、たとえお金が出なくても参加します」と言っていた。私も学校から懇談会や説明会の呼び出しがある度に、内心「めんどくさ・・・」と思って参加するのだけど、その度に、「あぁ、こういうシステムがあったのか」とか、「これをやっておかなければいけないんだ」と、知ることになって、参加した良かったと思うことが殆どだから。

いや、それが母娘ケンカの要因になり、家庭不和に至っているから、やっぱ、参加しないほうが良かったのかな。(来週、シナコの懇談会だ・・・。)

2008年9月12日金曜日

酔っ払い

ガールズナイトと称して、2ヶ月に1度くらい、マンハッタンで女友達と美味しいものを食べてお酒を飲む会を開いている。メンバーは最大で4人。昨日は3人で、ミッドタウンの「蕎麦鳥人(トット)」で食事をした。

前回も日本食レストラン。日本酒のテースティングと言う特別イベントがあり、ありとあらゆる日本酒が少しずつ食事と共に出て来て、帰りは結構ふらふら。途中の駅までは同じ電車の友達がいたので、おしゃべりしていたお陰で、寝込んで乗り過ごすなんてことはなかった。

このトットと言う店は、焼鳥鳥人、鳥巣、居酒屋力などマンハッタン内にたくさん姉妹店がある。確かにおいしい。でも、予約は3名以上からしか取らないし、予約を入れる時間も7時迄だったり。一番人気の焼鳥鳥人では、何時も長蛇の列。初めて行った時は2時間待たされた。次に電話で予約したときも、丈居高な口調。「予約があっても、全員お揃いでないと御席にはご案内できませんからね」と釘をさされた。

同じく、昨日の蕎麦トットでも、「お揃いでないと御席にはご案内できません」と前もって言われていた。ところがメンバーの一人が、仕事先から戻る電車が途中で止まってしまい、何時になるかわからないとの連絡。取りあえず先に着いた二人でバーで飲みながら待つ事にしたが・・・。

「この店、美味しいんだけど、なんていうか殿様商売って言うか、予約は3人以上、しかも7時まで。全員揃わないと席に案内できないとかさ。電車が止まってるんじゃ、いつになるか分かんないし、私たちずっとここで待たされるのかなぁ・・・。」
バーテンの前で思いっきりぶつくさ言ってみた。

するとバーテンさんが姿を消したと思ったら、少しして、先ほど「お揃いになるまでバーでお待ちください」と言った案内係の人が、「お先にお席にご案内します」だって! ぶつぶつ言ってみるものだ。

立ち往生していた彼女は、途中から地下鉄に乗り換えて、まもなく到着。3人の宴が始まった。

食べ物はやっぱりおいしい。お酒もおいしい。3人で一番大きなサイズ(720ml)とその半分を飲んだから、1リットルは飲んだらしい。

途中ペイリンの話になった。私はどうもペイリンが嫌い。ペイリンのスピーチは内容がなくて、人の揚げ足取り、実体を伴わない言葉だけの非難。だからかな。でも民主党候補側だって、そう言うレトリックは使ってるし。でも言い方が嫌なんだよね。これって「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で、共和党候補だから嫌いなのか。けど、マケインのことは、そこまで嫌いじゃないし・・・。

そんな風に思っていたら、友達も同じ意見で、あー同じ意見を耳にするというのは、何て心地良い。ペイリンって、意地悪そうで、自己顕示欲旺盛で・・・。嫌い。嫌な奴ってのは、生理的に受け付けられない。今はいろんなところから、彼女がこれまでに市長、州知事としてやってきた内容に対する批判の記事やメールやブログが出回っている。火のないところに煙は立たないって言いますからね。

あとは本の話や・・・他に何を話したか覚えてないけど・・・盛り上がり、あっと言う間にお開きの時間。今回は一緒の電車で帰る友人はいないから、寝過ごさないようにしなくちゃ。駅に着くと、10分前に電車が出たところ。次の電車は20分後だが、既に電車は構内にいるので、座って待つ。寝過ごさないように、降りる駅の到着5分前に携帯電話のアラームを設定。抜かりなし。

近くの席で、男性がしゃっくりをしている。アメリカ人も酔っ払うとしゃっくりするのかぁ、と変なことを考えた。「ヒック! エクスキューズミー」 「ヒック!・・・エクスキューズミー・アゲン」 なかなか礼儀正しいんだけど、しゃっくりは留まることを知らない。

はっと気づくと、電車は動いていて、検札の車掌さんに椅子の背をドンドン叩かれて目が覚めた。切符を見せて、再び夢の中へ。するとアラームが鳴った。あと5分で到着だ。

ふと我に帰ると、電車が駅に止まっている。慌ててドアから外を見た。・・・リバーサイド駅。あーやっちゃった。2駅も乗り過ごしていた。ここで降りてもタクシーなんかいないし、歩けば1時間半はかかる。仕方ない、終点のスタンフォードまで行こう。

スタンフォードからタクシーで帰ったら30ドルはする。調べるとあと10分ほどで下り電車が来る。ってことで、2ドル25セントの切符を買って電車で帰りました。

電車の中でメールをチェックすると、例の揉めに揉めたウォシュレットの会社から、「75ドルの交換手数料を払えば、明日、交換品を出荷します。クレジットカード番号を電話連絡のこと。」 メールが来たのは30分ほど前。向こうは11時前だし、こんな時間に仕事しているのかな・・・といぶかしく思いながらも電話したら、ちゃんと出た。クレームのときは、何度電話しても出なかったのに、こんな夜中に一発で出るなんて、変な会社。でも、これで待望のウォシュレットが来る! 酔っ払っている割には、私ってちゃんとしてるなー、と感心して電話を切る。

グリニッチ駅を降りて、家までしっかりした?足取りで歩きながら、このブログの文面を考えておりました。うん、私は酔っ払ってなんかいない。今朝はちょっぴりかったるいけど、頭は痛くないし、次のガールズナイトが楽しみだ!

2008年9月10日水曜日

笑えます

よその人のブログ読んでて、見つけました。
お楽しみください。

http://www.youtube.com/watch?v=h4DJvphcoVo

グリニッチのカーディーラー

駅に近いこともあって、我が家の近所には色々なお店や事務所がたくさんある。またグリニッチの中でも、とりわけカーディーラーが集まっている地域でもある。しかも、流石グリニッチという車種を扱うディーラーばかり。

徒歩圏内にあるディーラー(または扱っている車種)は下記の通り:

Honda
Volks Wagen, Lamborghini, Audi
Proche, BMW
Lexus
Infiniti
Acura
Saab & Caddillac
Mercedes-Benz
Aston Martin, Bentley, Bugatti, Ferrari, Maserati, Rolls Royce

ホンダ以外は高級車ばかり。
(ちなみに、ウチはこのホンダでオデッセを購入)

これ以外のディーラーは、私のカロ子ちゃんを整備していもらっているお隣のコスコブにあるToyotaと、唯一のアメ車のディーラーで、Jeep, Chrysler, Dodgeを扱っているポートチェスター近のディーラーが1軒あるだけ。

2008年9月5日金曜日

通訳環境

この前、久しぶりにある会社のイベントの仕事を受けた。
前回のイベントのときは、散々な出来で、我ながら凹んだのだけれど、初めてで右も左も分からずのぶっつけ本番だったんだから、仕方ない・・・と自分を慰めておりました。

今度は2度目だし、事前に資料も頼んだし、簡易通訳機器も準備してもらった。スピーカーにもマイクを付けてもらい、その声が別の受信機を通して私の耳に直接に届くようにした。

結果は、自分でも驚くほど違った。スピーカーの声が良く聞こえるというのは、こんなに楽なことなのだと思い知らされた。

少し前に日本の番組で、人間の耳には、実は100%聞こえているわけではない。聞こえない部分は脳が自然に補っていて、あたかも聞こえているように感じるのだと言っていた。

テレビでは、音を消した部分が複数ある文章を聞いて、どのように聞こえているかを体験し、あとでそれをスローで流して、消してあった部分があったことを示す・・・こんなことをやっていたと思う。

例えば、「ミルキーはマ△の味」と聞くと、脳は自然に「マ」を補って、「ママの味」と聞いたように思うのだ。(こんな例じゃなかったけど、要するにそういう原理。)

知っている言葉なら自然に補えるけれど、初めて耳にする言葉の場合はこの限りじゃない。通訳として会議に参加すると、初めて耳にする言葉がたくさんある。参加者の名前がそう。これが鈴木さんだの佐藤さんだの、スミスさんだのだったら、たとえ1音聞き取れなくても、想像できる。ところが、今や知られる苗字でも、10年前に、「ヒガシヤクバル」や「ペイリン」や「オバマ」と言われて、参加者の中にそう言う名前の人がいることを予め知らなければ、聞き取れなかったときに、再生するのは不可能。

他にも固有名詞やその会社特有の略語と言うのが一番しんどい。
例えば、「That's フォー エイフォーユー on テントウェルブ」とかいきなり言われて、頭に???が並ぶ。

「今何ていいました?」と聞ける状況なら聞くが、往々にして、通訳の存在なぞ無視されて、延々と会話が進む、という状況があったりする。だから仕方なしに、何とかお客様のために通訳しようと努力するのだが。

「A4U用で10月12日です」かな・・・。
「御社用の48で、1012に記載のものです」・・・なんて可能性もある。

いずれにせよ、いきなりは無理なのよ。英語が分かれば、通訳できるとお思いの方も多いのですが、何の話をしているのか、どういう状況なのか、ある程度説明されていないと全然わからない。

上記の場合も、あとになってA4Uってのが建物の通称だってことが分かった訳だけれど、そんなの咄嗟にはワカランのである。

で、スピーカーの声を直接耳にして、思ったのが、同時通訳ブースでの通訳という環境がなんと恵まれていることか、と言うこと。無論、しょっちゅうブースで通訳されている第一線でご活躍の大先輩の方々の、私なぞは足元にも及ばぬのであるから、環境が整っているから出来るのだと言っている訳では全然ありません。

めったにブースでの通訳の仕事なんて回ってこないシモジモ通訳の私ですが、ブースで通訳するときは、3人交代が普通なので、稼動時間は3分の1。しかもたいていの場合は事前にたっぷり資料がやってくる。(それはそれで、予習が大変ではある。またアウトプットもレベルの高いものが求められていることも事実。)環境的には恵まれている。

ところがシモジモ通訳が担当するのは、往々にして事前資料も十分になく、いきなり社内用語が飛び交う中、英語人と日本語人が互いにコミュニケーションを計ろうという会議ではなく、どちらかの言語人が主流で話しをする中、小さくなっている我がクライアントさんが、話の中身だけを傍聴しようと、遠慮がちに会議に参加して、私の通訳に耳を傾けている・・・こんな会議だったりするのです。

固有名詞が飛び交い、それが人物なんだか社名なんだか商品名なんだかもわからず、何とかジョウシキと自らのチシキに照らし合わせて思いを巡らせていたら、その人の発言が終わらぬうちに、別の人物が彼の言葉尻を捉えて、かぶせるように話し出す。かと思ったら、ウェベックスなどの電話会議システムを通して会議に参加している人のくぐもった声が、突然スピーカーを通して聞こえてくる。

こんな三つ巴の中、別人の声に主語がかき消され、・・・・is not so bad (○○はそれほど悪くない)とか言われて、次の会話がずっと代名詞で続いたりすると、ついぞ何の話かも判明せず。心の中で、はたまた声に出して、「お客様、ごめんなさい、でも分かりません」と叫ぶしかないのだ。(こういうときはしばし沈黙して、話を聞いて、「××って言うような話をしているみたいです」と、お茶を濁す。)

しかも通訳機器が用意されていないと、お客様に聞こえるようにするためには、ある程度の声で話さなくちゃいけないが、そうすると自分の声にかき消されて余計に聞こえないと言うジレンマに陥る。

言わんんとしているのは、こんな環境では、通訳の能力以前に、「通訳不可能」と言う事象が起きていると言うこと。雇われている以上「できません」と放り出し得ぬ部分もあり、お客様のために何とかそこで起きていることを伝えようとはするけれど、伝えられなくて、悶々とするのです。

で、冒頭の久しぶりの会議の話に戻るのですが、ここではこんな説明が英語で聞こえて来ます。

「エリザベスに似てますが、これはマドリッドでオラクルです。スクールバスとプラスターがあります。」

実はこの会社はアパレルで、スタイル名は基本的に女の子の名前、素材名や色の名前はフンイキにあわせて命名されているのでした。初めての時はそんなことも知らないものだから、「これはエリザベス」なんて言われて、モデルの名前だと思っていたし、「マドリッドは神のお告げです・・・スクールバスと土壁がある・・・」ってなんのこっちゃ?となるわけです。

そこで、「オラクル」って何ですか?と尋ねたとしましょう。
最悪の返事は、
「あ、通訳さん、オラクルはオラクルで分かりますから、そのままでいいです」

先ほどの会社の場合は、ちゃんと「生地の名前です」って教えてくれたのだけれど、実は上のような回答をされることが間々あるのです。知りたいのは、それが何なのかであって、どう訳すかではないのです。それが何かで、表現が変わるし、日本語だったら数え方だって変わってくる。

しかし、このアパレル会社も毎年数多くのスタイルを出しているので、だんだんと使える名前が切れて来ているらしい。ハリケーンの名前も、最近は普通の名前が使い尽くされて来たからか、はたまた「マイノリティーの名前が使われないのは不公平だ」と言う声に応えてか、グスタフだの、バーサだの、クリストバルだの、あまり一般的でない名前が登場し始めた。

それで今回のイベントでも、聞き慣れない名前のオンパレード。アブリア、カメッロ、フレウィン、ヴァウン・・・。本当にそんな名前あるのかよ。もう忘れちゃったけど、日本の名前もあった。それも、いったいつの時代の名前って感じの「マツ」とか、「スエ」みたいなのだったりした。

で、もしもスピーカーの声がちゃんと聞こえてこなかったら、
「△レウィンに似てますが、これは△ドリッドでオラ△ルです。スクールバスとプラス△ーがあります」
と言われて、訳せます?

2008年9月4日木曜日

無知

生意気なことをブログに書きながら、実は福田総理の辞任騒ぎで、久々に日本の政治に注意を払ったわけでした。だから、本当は何にも分かっちゃいない。

「8月2日に組閣したばかり」とニュースが伝える中で、紹介された大臣の中に、「消費者行政大臣」なんて変な大臣があるのを知って、へぇーいつの間にとぃ!驚いた。

で、思わず隣にいた夫に訴えた。

「そんな、いろいろ大臣作るんやったら、ついでに右大臣、左大臣も作ったらどうなんよ。
そうや、ついでに、三人官女も入れたらええねん。五人囃子と笛、太鼓も忘れたらあかんで~」

は、は、はー!
自分で言って、おかして、おかしくてウケまくってたのに、夫は冷たい一瞥をくれただけで、全然笑ってくれなかった。おもしろいやんか、ねぇ?

ところで、野田消費者行政大臣は、実は高校時代の留学仲間なのです。同期で、彼女はシカゴのオリエンテーションで気分が悪くなって倒れた、というエピソードがありました。
が、実は、そのことも、彼女のことも全然覚えてない。残念。こんなに偉くなるんだったら、親しくなっておけばよかったなぁ。

日本人と民主党

傾向としてアメリカに住む日本人(日系アメリカ人ではなく日本国籍を持つ日本人)には、民主党支持者もしくは民主党の政策に賛同する人が多いように思う。少なくとも、私の周りにいる日本人は殆どそうだ。

どうしてなのか。
数年前、ある友人にこの疑問を口にした時、彼女が説明した内容に深く納得してしまった。

「民主党が支持している政策と、日本が当たり前と思っている、あるいは日本で受容されている政策や考えが同じからだよ」

具体的には、
日本では銃の使用が禁じられている
日本では堕胎は合法であり、倫理的にもあまり抵抗なく受け入れられている
国民皆保険で、全国民に健康保険がある
多神教ゆえ、熱狂的なキリスト教信者の考えには賛同できない

なるほど、本当にその通りだわ。

個人差はあるが、民主党の考えは、銃規制、プロチョイス、ヘルスケアシステム改革、同性愛者への理解が挙げられる。それゆえ、日本人には素直に受け入れやすいのだと思う。

一方、共和党的な考えの例は、軍事的に強いアメリカを支持し、キリスト教的価値観が重視され、生活(倫理面でなく、福祉・税金面)に対する政府の介入を最小限にする。 (←というのが私の理解だけど、間違っている?) 言い換えれば、強者を支援し、そのことにより、社会全体が潤うという考え方。

二つ目のキリスト教価値観以外は、日本人の中でも賛同する人はいるかもしれない。特にある程度の富を成した人なら、なお更でしょう。

ところで、日本でも福田首相が辞任して政界が揺れているけれど、私は実は福田氏に多少同情している。無責任であることは否めないけれど、周りだって、彼を総裁に選任したんだったら、サポートするべきだった。連立の公明党にしたって、民主党にしたって、自分の党の存在意義をアピールすることばかりに必死で、政治の足を引っ張っている。本当に国民のことを思って政治をしているとは思えない。今の日本の政治がまともに機能しているとは思えない。どうして国民の声が届かないのか。政治家が実際の国民の生活を経験していない、浮世離れした人ばかりの手によるからじゃないかしら。政治家になるには、少なくとも10年以上の社会生活を経験した人でないとダメとか、条件付にすればいいのに。

昨日は共和党の党大会でペイリン副大統領候補の演説を聞いて、腹が立ってテレビに文句を言い、TVジャパンで日本のニュースを聞いてもムカついて叫び、同じくテレビを見ていた夫や娘に嫌がられております。