2009年2月28日土曜日

風邪

月曜日からオレ!オレ!ブラジル!だと言うのに、風邪を引いた・・・。
一昨日の夜あたりから喉が痛くなって、昨日は微熱もある感じ。
日本で買ってきたコンタックの総合感冒薬を飲むも、イマイチ効き目がない。

今日はのどの痛みは収まったものの、声はガラガラ。鼻の奥が痛くて、鼻水もでる。
そこで今度はオリジナルの、「朝夕1カプセル。かかったかなと思ったらコンタック600」に変えた。
とっくにかかってるから、効果はないかな。

今朝は風邪気味を押して、近所でマニキュアとペディキュアまでやってもらって来たのに。

マニキュアすると爪が重たい感じがするし、爪の健康には悪いと思うから、普段はやらないんだけど。いかにブラジルに気合が入っているかわかるでしょ。

なのに風邪で行けなくなったら、洒落にならん。

コンタックで鼻水は止まったけど、まだなんとなく熱っぽい。
そこで、昼食後の今、今度はパブロンゴールドも飲んだ。

これから寝て来ます。
とにかく治ってよ!

2009年2月25日水曜日

エリザベス・カラー

先週金曜日は、予告どおりガールズナイト。
誰や、おばはんのくせに何がガールズや、なんて言っている人。

母なんて、ほぼ月1で小学校の同窓会を開いて、70も半ばのジジババが集まって、「ちょっと男子」とか「じゃあ女子が」という会話を交わしている。

幾つになっても、ガールズで女子なのさ!

ブラジルに行っているチカエは欠席。今回参加は私を含め3人。実はみんな同業者。

カウンター席に3人並んだのだが、端に座った私には、反対側の端のY子さんの声が時々聞こえない。何度も耳に手をかざして聞きかえす。このところ、家でも夫の言うことがよく聞こえないことがあり、「医者に診てもらったら」と言われる始末。

するとY子さん、
「エリザベス・カラー付けたら?」

何だそりゃ?
「ほら、犬とかが治療した所をなめないように、獣医さんが付けてくれるあのプラスチックのやつ」

あー、あの開いたメガホンみたいなやつ。エリザベス・カラーって言うのか。
言われて見れば、肖像画のエリザベス1世とかは、スゴイ襟(カラー)の服を着てる。あれにちなんだ名前なのね。

ウィスパリングで通訳する時、スピーカーの声が聞こえにくいことがよくあるの。
あの時もエリザベスカラーを装着したらどう?
「こんにちは、通訳のXXです」って言いながら、エリザベスカラーをつけて登場したら・・・。
想像して爆笑。

それに、ウィスパリングの時には、通訳の要らない近くの人に「うるさい」って言われるときあるじゃない。だから、口には長い筒のようなものを、耳にゴムか何かで留めて・・・。
再び爆笑。

そんなしょうもない話をしながら、ガールズナイトの夜は更けて行きました。
ついでにガールズも老けて行きました。

2009年2月24日火曜日

猛烈シナコ

夜中にシナコが眠っている私を揺り起こし、
「ママ、ごめん。これにサインして。」
「・・・はぁ・・・」
「おねがい。サインして欲しいの」
「・・・ペンは・・・」
「これ、はい」

寝ぼけながら、寝たままの姿勢で何やら書類にサインする。
ちらりと時計を見たら、2時。こんな時間に起こすな!と思ったけれど、眠たすぎて怒る力もない。

そのまま朝になり、いつものごとくシナコは朝ごはんも食べず(アンパンを手に握って)、シャワーでぬれた髪のまま、走って出て行った。

晩御飯の時。
「で、あの紙は一体何やったん?」
「来年取る希望の授業」
「どんな授業取るの?」
「Advanced Calculus, AP English, AP Physics C, AP Pychology, AP European History, Honors French 5, コーラス、体育」

信じられん・・・。

日本の皆さんのために、APという授業を説明すると、一般的に授業内容は大学レベルとされる。だから既に基本レベルの授業を履修していないと取れない。また高校でAPの授業を取ったから、自動的に大学での履修が免除されるわけではなく、学年末に全米で行なわれる科目別のAPの試験を受けて、成績が5段階評価の5か4で初めて既履修と大学に認められる。

でも多くの高校生は、大学での履修免除が目的ではなく、いかに難しい授業を取ったかを受験の際に大学側にアピールするためにこれらの授業を取るのだ。

シナコが熱心なのは結構なのだが、今年もAPを4教科(Biology, Calculus BC, Government, Music Theory)とHonors American Literature, Honors French 4にコーラスと体育を取り、成績はなんとか維持してるものの、ものすごい宿題の山にクラブ活動で、端から見ててもホンマに大変。夜1時2時まで宿題やって、起きてこない。その割に週末ぐうたらで、日曜の夜になって慌てる。で、こっちもどうしてもヤイヤイ言ってしまう。

12年生になると、これに受験が加わる。なんでも、ささっとやる人なら、アメリカの受験なんてエッセイを書く以外に大してすることはなさそうだけど、ぐうたらなわが娘を思うと、どう考えても忙しすぎる。おまけに9月はクロスカントリーのキャプテンだそう。

勝手にアイツがすることなので、ヤイヤイ言わずに黙って見てればいいんでしょうけど・・・。なかなかそう言うわけには行かないのですよ。忙しすぎて(と言ういい訳)部屋は散らかりまくり、自分の部屋で勉強できない状態になり、居間で勉強する。結果として居間も散らかりまくる。宿題が多すぎて、犬の散歩に行けないとのたまう。アイツだけの問題で終わらないのだ!

「やめてよ。こんなの絶対無理。ちょっとAP減らせ!」
「もう出しちゃったもん」

えっ?! あのサインは、私が容認したってことなのか・・・。

2009年2月23日月曜日

スラムドッグ・ミリオネア

最優秀作品賞、取りましたね。

先週末はCurious Case of Benjamin Button、そして昨日はSlum Dog Millionaireと、駆け込みで2本連続映画を見ました。別にアカデミー賞を意識して見に行ったわけじゃなくて、週末なのにすることなく、久しぶりに映画でも見るか、と言う乗りだったのです。実際、映画館で映画を見るのは1年以上ぶり。

昨日は映画館に行く途中、キニコに電話することがあり、
「今から、映画見に行くんだ」と言うと
「何見るの?」
「スラムドッグミリオネア」
「あれ、めっちゃ面白かったよ」
「でも、暗いんじゃないの?」
「全然、暗くない。めっちゃ面白い。ベスト・ピクチャー賞を勝つらしいよ」
「・・・それも言うなら、取るでしょ」

映画を見る前に一般の人がブログに書いていた評を幾つか見たのだけど、「映画を見て爽快になることを求めている方にはお勧めしません」と言うようなコメントが多かったから「暗い」のだと思っていたんだけど。

またインド人のコメントには、「これを見て本当のインドだと思って欲しくない」とか、「この映画はイギリス人監督だから注目された」とか、どちらかと言うと映画に対してネガティブなコメントが多かった。

で、映画を見ての感想。
とってもエンターテイニングで面白かった!
まず、インド英語で半分もわからないんじゃないか・・・と恐れてのだが、アクセントの強い話し方をする人はいなくて、分かりやすかった。ところどころにコミカルな場面が織り交ぜてあり、暗くならない工夫が。確かに、インド人監督が作っていたら、見せる部分やテーマが異なってきて、暗くなっただろうな。イギリス人監督だからこそ、社会背景を社会問題として見せるのじゃなくて、あくまでも映画を興味深くする材料として利用している。だからこそ、暗くならずに面白く見せることができたんだと思う。深刻な映画は、ドキュメンタリー映画に任せればいいってところかな。

夕食を食べながら、シナコに
「スラムドッグミリオネア、見てきたよ」と告げると、
「めっちゃ、いいらしいね。今晩、アカデミー賞を勝つらしいよ」

ブルータスお前もか。

2009年2月20日金曜日

シナコのお受験 

昨夜、シナコの高校で、大学進学に関する初めての説明会があった。(案内にも「キックオフ」ってあった。)

「そんなの、ママが聞いても仕方がないよ」と、キニコの時とは大違いで非常に後ろ向きな私。いや、別にシナコがどうでもいいって訳じゃないです。ただキニコの時に学習したの。親が一生懸命になったって、本人がやらなきゃ始まらない。だから今回は、かなり傍観者を決め込んでいる。

「だめ。みんな親が来るんだから!」と言われ、しぶしぶ出かける。

シナコの高校はマンモスなので、各学年が5つのハウスに別れた縦割り制。基本的に、主要な授業や先生はハウス単位。今回の説明会もシナコのハウスが対象。ハウスごとにカウンセラーやアドバイザーも設置されてる。

学校に着くと既に始まっていた。遅れて入って見渡すと、席がない。シナコは床に座ると言うが、そんなのやだ。一番前のど真ん中の席が空いていたので、私はそこに陣取る。話に耳を傾け始めて、おもむろに筆記具を取り出して一生懸命ノートを取った。

「いやいや」って言いながら、実は熱心じゃんって? だって、ブログに書けそうなネタが一杯だったんだもん。キニコの時にも同じような話を聞いたわけだけど、今になって、ホンマや!と思えることもたくさん。

アメリカの高校での説明会。ちょっと興味深いのではと、下記にメモした内容を列挙。これでちょっとこちらの大学受験に対する雰囲気や、親や学生の姿が思い浮かぶのでは。

*****

大学進学に対して取るべき親の態度:
1.子供にイニシャティブを取らせましょう
2.同じことを繰り返し言うのは2回まで! (「エッセイ書いたの?」「願書出したの?」 ちなみにキニコには30回くらいは言いましたっけ・・・)
3.親子の対立・言い争いは、受験にはつきもの。(ごもっともで)
4.不安は広がり易い。噂に流されない。(「XXちゃんはこんな授業を取っているそうよ」「XX君はこんなことをした」など)

どこの大学を選ぶかに当たって考慮すること:
1.場所。家の近く、遠く、他州、東海岸、西海岸、カナダ、ヨーロッパ・・・。
2.大学の規模。マンモス校、中規模、小規模。
3.立地:都市部、郊外、田舎

現在の進学状況:
1.全米には約2400の4年生大学がある (日本の4年生大学は約790校)
2.シナコの高校の大学進学率70% (全米では高校卒業者が70%、うち4年生大学進学者は32%、日本の進学率は47%)
3.シナコの学校の生徒が受けるのは25-30校に集中する (ここで、笑いが)
4.景気の影響で、コネチカット大のストアズキャンパスの競争率が非常に高くなる予想

合格するために重要なこと:
1.成績。特に各学年の「2学期」の成績が重要。1学期と比較して向上しているかを見る。
2.成績の傾向。9,10年生はもう過ぎてしまったこと。右も左もわからなかった9年生の時の成績は悪くても仕方がない。大学側は11、12年生での伸びを見る。上向きなら良い。
3.履修科目。これは非常に重要。大学側は履修科目の難易度から、どれくらい努力家かを見ている。12年生の選択科目は厳選すること。
4.課外活動。今からでも遅くない。何でもやってみる。ただ、誰でもが課外活動が出来るわけではない。家事や兄弟の世話をしている、アルバイトをしているなども、立派な活動。全て書くこと。
5.作文。大学側から出される作文の傾向は次の3つ:(A)自分自身について (B)なぜこの大学を志望するか (C)独創的な題材(もし動物に生まれるとしたら何が良いか・・・とか)
作文については、XX先生がアドバイスしてくれるので、書いたら見せに行きましょう。(どこの高校でもこう言うことをしているなら、文章の上手下手は関係なくて、中味のユニークさだけが勝負ってこと?)

キャンパス訪問と面接:
1.訪問には「正式」と「非正式」の2種類がある。つまり大学側が準備する説明会やツアーに参加する形式と、ふらっとキャンパスに寄る方法。どちらでもいいので、できるだけ多くの大学に行きましょう。近くまで行く用があるときなどに寄って、食堂でご飯を食べたり、学生新聞を持ち帰るのも良い。
2.訪問後は、必ず得た情報や感想は書き留めること。(コレ、重要。だって、すぐに何が何処だったか混乱してしまった・・・)
3.訪問後の感想は、親が先に口にするのはやめ、まず、子供の意見を聞きましょう(反省・・・)
4.最近は面接を取りやめた大学が多いが、もし面接を行なっている場合は、積極的に面接を受けましょう。受験すると決めていない段階でも、訪問時に面接が受けられるのなら受ける。再び面接だけのために行くのは手間だし、「面接を受けたと言うことは、わが校に興味があるな」と、選考の際に優先される傾向にある。 

早期受験の種類(大学により採用しているタイプが違う):
1.Early Decision (1校のみ受験。受かったら行かねばならない。)
2.Early Action (複数受けられる。受かっても行かなくて良い)
3.Early Action Single Choice (1校しか受けられない。受かっても行かなくて良い)
4.Rolling Decision (随時出願。受験後約6週間で結果発表)

志望校リストの作成:
興味のある15~20校を選んで、詳しくリサーチ。それぞれを3種類に分類。(括弧はキニコの学校での呼び名)
1.Reach (Reach)
2.Target (Match) 
3.Likely (Safety)

奨学金:
奨学金には、成績によるメリットスカラーシップと、家庭の経済事情によるファイナンシャルエイドの2通りがある。メリットの対象となる条件を公表している大学もある。私大のファイナンシャルエイドの場合は、厳密に収入だけで線引きされない、グレーな部分がある。担当者のさじ加減ひとつのことも多い。(これ、ほんと。だから簡単に諦めず、食い下がるともらえたりすることも。)

SATとACT:
SATは、過去のスコアも含めて全が大学に送られていたが、科目ごとに良いテスト結果だけを選んで送ることが可能になると言う話がある。大学側が反対するかもしれないので、どうなるかは不明。(へー、そう言う話があるの。)
何回も受けているうちに、どんどん成績が上がるというものではないので、これだけに時間を費やすのは無駄。(キニコの学校では基本的に2回。3回が限度としていた。)
ACTでもSATでも、どちらでも結果はあまり変わらないが、ACTにはSATにないScienceが含まれて4教科なので、数学が苦手な人は、数学の得点配分が小さくなるACTを受けるのは良いかも。(なるほど)

再会 & 日本の大学

一昨昨日(さきおととい、と書いたらこんな変換やった)のヨワシとの再会。25年以上振りでありました。待ち合わせのホテルのロビーで、相手がわからへんかったらどうしよう・・・と、家を出る前にヨワシの大学のホームページに掲載されているプロフィールで、再度写真を確認。

ホテルのロビーは広くて、メガネをかけていなかった私は、これじゃあ相手が見つからない。メガネを出そうかと思った瞬間、「ジョダコ!」と声をかけられた。見上げると、「昔のまま」の彼をワイドスクリーンに映し出して、ちょっと頭髪を薄くした姿が目に入りました。(あ、ヨワシもこのブログを読んでるんやった。くわばら、くわばら。でも、ヨワシは紅顔の美少年だったから、ギャップは仕方ないやろ。)

「全然、変わらへんやん」と言うヨワシの声にも、嘘と言うトーンがはっきり表れておりました。
まぁいい。一応2人ともお互いが確認できる程度の変貌振りだったと言うことである。

45丁目のホテルから、32丁目の韓国街まで歩いた。どこに行くにも行き先での楽しみ方を下調べしている彼(さすが先生)が、ここぞと調べてきてくれたコリアンレストラン。

コリアンに行くと、注文した料理とは別に、最初にキムチだの何だのって、小皿がたくさん並べられる。カルピと石焼ビビンバと全ての小皿を全部平らげたら、後から頼んだ豆腐チゲが来る前に、また全ての小皿が再び登場。よっぽどお腹空かせてるって思われたか? ヨワシ曰く、韓国では、全部平らげないほうが礼儀らしい・・・。そうだったの? でも、おいしかったよ。特に豆腐チゲ。家に帰って体重を計ったら、2-3日前の2キロ増しだった・・・。(運動せぃ!)

ここからは、ヨワシに聞いたへぇーの話。

彼には日本の大学で教える・教えていた友人がたくさんいる。彼らが一様に、最近の日本の大学生について嘆いていると言う。ヨワシとアメリカの大学院で同窓だったある超有名私立大(名前は伏せます)で教えていた女性はストレスから体調を壊し、結局は15年勤めた大学を辞めてしまった。ストレスの原因は学生。とにかく全く授業にならず「子守り」だったと言う。「学級崩壊」と言う言葉は、小・中学校だけの話と思いきや、大学でもそうだと言うのだ。 

この大学の講義は70分。その70分の授業で学生の集中力が続かない。途中で休憩を挟まなければ奇声を発する者までいるらしい。(ちなみにヨワシのカナダの大学は2時間ぶっ続け。)抗議の途中でふらっと出て行く学生も多い。授業に来ないから、電話で生徒を呼び出すのも先生の仕事。また、心の病を持っている生徒が非常に多いらしい。

ひょっとしてこの人の授業が下手なのじゃ・・・と思ったが、この現象は彼女のクラスだけでも、この大学に特有なものでもないらしい。他の大学で教鞭を取る同僚たちが、一様にそんなことを言っているらしく、東大やその他の優秀な公立大、私大の多くで、こんな現象が起きているらしい。

「じゃ、そう言う生徒は落とせばいいじゃない」
だが、少子化の現在はそうは行かないらしい。何故なら生徒の4割がこんならしいのだ。4割を落としていたら学校経営が成り立たない、という大学側の事情。

学生の親も、「先生、大学で躾けて下さい」と言うんだって。大学で躾? いった何を?
「敬語とか」
「みんな、ため口で話すわけ?」
「生活態度とか」

勉強のほうも、
「大学の1,2年生って言ったら、まだ何も知らん赤ちゃんやで。そいでやっと3年になってこれからと言うときに、就職活動が始まるねんで」

「だからアメリカの大学の方が、勉強と言う意味ではよかってんで」と私を慰めてくれるが、
「そやけど、それに授業料が4万ドル。誰が払えるねん。それに、ほんまに4万ドルの値打ちあるん?」

日本で大学生のお子さんを持つ方で、「いや、そんなことない!」とおっしゃる方もいるでしょう。そうじゃない学生がいるのも確かです。

でも私の甥の話なんか聞くと、まさにこの通り。甥は関西ではそこそこの大学だけど、彼はアイスホッケー以外は大学では何もやってない。何せ、クラブの練習の時間帯が、夜の11時12時から、2時3時までとか。この大学はリンクを持っていないので、よそのリンクを借りていて、空いている時間となるとこんな時間帯になる。

しかもリンクの場所が大学(=下宿)から離れている。家に帰るのは毎朝3時4時。ホッケーの練習までの時間は当然アルバイトをしている。これで授業に出るのだから、クラブのメンバーは、殆どの授業でいつも寝ていると言うのだ。で、先日は「あかん、英語を落としそうやから、おばあちゃんの知り合いのセンセに頼んでくれない」と母に言って来た。母の知り合いがこの大学の英語の先生。勿論、そんな融通が利くわけない。

彼の望みは、成績はどうあれ、とにかく普通に卒業して就職すること。
この話、別に何もめずらしいことのない、本当に「普通の大学生」の様子。私たちの頃ともちっとも変わってない。

やっぱり、ヨワシ、根本的に日本とアメリカ(及び諸外国)との大学のあり方が違うんじゃないかな。日本の大学は学びの場とは見なされていないんだよ。社会経験を積む場なのかもしれない。一部の勉強熱心な人を除いては、日本のお勉強は大学の受験勉強で終わるんじゃないかしら。中には、大学で信じられないくらい勉強している友人の息子も知っているけど、やっぱり少数派なんだろな。

私はこういう普通の日本人の大学生活を自分自身が経験しているから(非常に勿体なかったと思うが)、これもアリかと思えるけれど、諸外国で勉強した人には信じられない光景なのかもしれない。

うーん。100万円の授業料で日本か、400万円でアメリカか・・・どちらに価値があるか、まさに究極の選択。
あっ、カナダの200万円があった! コレだっ!

2009年2月17日火曜日

イベント

先週末のバレンタインに始まって、これからはイベントが目白押しで嬉しいジョダコさんです。

バレンタインには、心優しくもコイオ、キニコ、シナコ、アメリカのお母さんにSee'sのチョコレートを贈り、シナコとコイオにあげたやつは、早速自分でパクパク食べて、どんどんお腹が出ています。(エクササイズせぇって!)

コイオからは何も用意されていなくて、「ここはアメリカだよ! アメリカは男のほうから女にくれるのがメインなんだよ! 何か頂戴」と半ば脅迫し、マンハッタンに食事をしに行く事に。シナコは両親とのお出かけは大嫌いなので、一応誘ってやったけど、行かないというから、じゃ適当に冷蔵庫の物を食べておきなさいと言い残してでかけた。

ブックオフにも行きたかったし、少し早めに出た。電車の中で、「お財布ボロイんだよなぁ。お財布がボロイとお金が貯まらないらしいよ」とこぼしたら、「じゃあ、買ってやる」と、お財布も買ってもらうことに。

お買い物の後、なぜか私は無性に焼き魚が食べたかった。炙り屋錦乃介(居酒屋)なら何かしら焼き魚があるだろうと、電話してみたら、「今からですか? そうですねぇ、7時までなら空いてます」そのとき既に6時前。お店に着く頃には6時を回りそう。「7時ちょっと過ぎるくらい大丈夫ですか?」とコイオが聞くと、「えー7時まではいいですが、7時のしばらく前からは、オーダーもストップになりますねー」言い方もすごーく愛想が悪くて、歯切れも悪い。コイオはムカッと来て、「もう結構です」 

そんなんだったら、「生憎今夜は一杯です」って言うべきだよね。やっぱり、トット系列は客対応がなってない。やっぱりもう二度と行かないことにしよう。(って、食べ物がおいしいんだけに、残念。)

なら、どうしようと歩いてたら、「初花」というお寿司屋さんの前を通った。じゃあ、ここにするかと入りました。メニューを見ると、「ハマチのカマの塩焼き」と言うのがあり、早速注文。「あ~、もうこれと、ご飯と味噌汁だけでええわぁ」と言いながら、しっかりお寿司も食べた。おいしかった。

板前さん(って言うのかな?)が、「12月からは日本人のビジネスマンは全然来なくなりました。アメリカ人ばっかりです」と言ってたけど、確かにお店は一杯なのに、周りを見渡すと、殆ど日本人はいませんでした。

さて、今夜はカナダの大学で准教授をしている高校時代の留学仲間とマンハッタンで会う予定。マンハッタンで学会があるので来ているのです。彼と最後に会ったのは確か大学時代。メールのお陰で、こうしてずっと連絡が取り合えています。ただ、お互い写真は見ているものの、実物に会うのは、ウン十年振り。ちょっと怖いなぁ。すぐにわかるかなぁ。今夜のメニューは韓国焼肉です。

そして今週の金曜日はガールズナイトと称して、女の子のお友達とマンハッタンで飲み食いする数ヶ月に一度のイベント。今回は「博多とんとん」と言うお店。コラーゲンたっぷりの食事をして、若返るぞっ!

2009年2月12日木曜日

オレ~、オレ、オレ、オレ~!

オレ、オレ詐欺じゃござんせん。
マツケンサンバでもありません。
サッカーの声援のOLE! でございます。
しかも、スペイン語じゃなくて、ポルトガル語でございます。

OLE! BRASIL! (うんちくですが、英語はBrazilでも、ポルトガル語はBrasilなのです)

暇や~、暇や~とぼやいていたら、救いの手が差し伸べられました。

仲良しのチカエとマブオさんは、1月の頭から避寒の旅に出かけているのですが、ハワイ、メキシコと回って、今はブラジルにいるのです。ブラジルでは、ナイアガラ、ビクトリアと並んで、世界三大瀑布のひとつと数えられるイグアスの滝を訪れ、そのあと名前は聞いたけど忘れた町へ行ってカーニバル中の喧騒を逃れ、最後にサルバドールと言う町で、アパートを借りて2週間を過ごす予定。

で、「良かったら、サルバドールに遊びに来ーへん?」と誘ってもらったのです。アパートには寝室が2つあるからって。

結構、いろんな所に行ってはいますが、中南米には足を踏み入れたことがありません。コイオが仕事でしょっちゅう行っているだけに、羨まし~い、行きた~いとずっと思っておりました。

しかし、暇と言うことは、お金の余裕があまりないと言うことでもあります。
皮肉なことに、仕事で忙しい時は、ちょっと懐が暖かいけれど、時間がない。今は時間があり余ってるのに、お金がない。

でも、こんなチャンスは滅多にない。丁度、時期的にもシナコの体操が終わって、次の陸上シーズンが始まるまでの端境期でクラブもなし。つまり夕方の送り迎えなし。

航空料金を調べてみると、地球の反対側に行くから、ほぼ丸1日がかりで長時間飛行機に乗せていただくのに、税金・手数料込みで750ドル。これはもう行けってことですかね。

夫に聞くと、「行っていいよ」。あぁ、なんて優しいコイオさん(こんなときだけ、さん付け)。

と言うわけで、3月2日~9日まで、ブラジルに行ってきます! 

切符取ってから調べたら(普通は、どこに行くか、先に調べるもんやろ・・・)、サルバドールはブラジルで第3の都市。歴史的にも最も古い町で、リオ、その後のサンパウロに先立つ最初の首都、やて。

うわ~、楽しみ! 
ブラジル、オレッ!

2009年2月10日火曜日

ガザとイスラエル

父親がテレビに向かって意見しているのを横目に見ながら育ったせいか、私も国会中継、報道番組、討論会なんかを観ると、気がつくとテレビに向かって叫んでいる。

しかし、このところの報道は、どれを取っても何を見ても--銀行救済、役員のボーナス・給与、解雇、製造業の苦境・倒産--私の目からは理不尽で、腹が立つよりも気分の滅入ることが多い。しかも私が一生懸命考えたって、ちっとも世の中が良くなるわけじゃないし、考える事によって、自分の気が滅入ってしまう。下手な考え休むににたり。もう考えるのはよそうと思った矢先。

知人がブログにイスラエルのガザ攻撃について書いていた。もう数週間も前の話。当時書き入れた私のコメントに対して、すっかり忘れた今頃になってメールが来た。知人はユダヤ系。(ちなみに彼もテレビに向かって叫ぶタイプ。)アラブに住んだことのある私は、アラブ人に親近感を抱いている部分がある。(また後から知ったことだが、一般的に日本のメディアはパレスチナ寄りの報道が多いらしい。・・・って言うか、アメリカがイスラエル寄りか。)

それからが大変。私の返信に、矢のように私を諭す、或いは挑戦するメールがやって来る。彼は歴史的政治的な知識も豊富だし、浅学の私の意見に対して細かく付いてくる。確かにハマスのやり方は汚い。でもどうしても、ガザとイスラエルの犠牲者数を単純に比較すると、イスラエルの行動を肯定することはできないのだ。

そんなわけで、何度メールを往復させても、私たちの意見はすれ違い。友人である私たち2人が合意しないのに、パレスチナ問題が解決するはずもない。どうすればいいのかって聞かれたって、そんなこと知っていたらノーベル平和賞ものだ。

こうなると、そのことばかり考え出す。本を読んでいても、気がついたら文字を追っていなくて、ガザのことを考えている。不可能とは思いつつ、できるものなら、イスラエルと言う国はあきらめてもらって、ユダヤ人とアラブ人が共存するイスラチナかパレラエルという国を建国して、国土は出来る限り細かいモザイク状に分割。アラブ人なら、必ずお隣がユダヤ人になるように、ユダヤ人なら必ずお隣はアラブ人になるように、極力両者が混合して住むようにする。

世界のよその地域、例えばニューヨークやロンドンやパリでは、ユダヤ人もアラブ人も共存しているじゃないか。互いがグループを構成するから、もめるんじゃない。

考えてみたら、何でも、徒党を組んだ途端に揉め事に至っている気がする。政党でも、宗教でも、特定の理念を掲げた組織でも。

その昔、クリントン政権の時に、米軍内の同性愛者に関するポリシーとして「Don't Ask Don't Tell」というのがあったなぁ。考えの違いに基づく全ての微妙な問題にはこのポリシーは賢いかもしれない。あ、でも、こうしていると問題は内包されたままで、やっぱり解決しないのか。

・・・と愚にもつかぬ事を果てしなく考え始めるのである。

あ~、せっかく、世の中の理不尽なことには余計なエネルギーは使わないぞと決めたのに・・・。

コイオはこのところ、私がテレビに向かって意見するたびに、「な、そんな怒らんとき。もっと楽しいこと考え」と言う。ほんま、そうやと思う。思うねんけど・・・。

2009年2月6日金曜日

シナコの部活

今月一杯で、シナコの体操シーズンが終わる。毎日の送り迎えから解放されるのが、本当に待ち遠しい!

体操部の練習は5時から7時。下校は2時なので、一旦家に帰ってから出かけるのだ。だから、5時に送って行って、再び7時に迎えに行く。寒いから、1時間もすると車は冷えるし、その度に5分ほど前からエンジンをかけて暖気。寒い中、家から出たり入ったりしなくちゃいけない。インドア・ガレージがないもんで。

シナコの春の部活は陸上。こちらは終業後すぐに練習が始まるので、迎えに行くだけでいい。
はーるよ来い、はーやく来い!

すると、昨夜シナコが、
「秋のクロスカントリーでは、ママもちゃんとミーティングに参加してね」
「なんでー?」
「だって、シナコがキャプテンだから」
「はー? あんたがキャプテン? 何で? 他に誰もおらへんかったん?」
「違うよ。シナコが一番早いから」
「ほんまかいなー。12年生何人おるん?」
「3人」
「ほら、やっぱりー」
「ちがうよ、もっといたって、シナコがキャプテンだったよ。それにコーチに気に入られてるし」
シナコはかなり自信家のようだ。

「どーでもいいけど、何でママが出なくちゃいけないの?」
「キャプテンのお母さんだから」
「えー、イヤやなぁ・・・」

サウジ時代、週に1-2回は、学校でのボランティアのお手伝いに嬉々として出掛けていたのに、打って変わって今は、極力関わりたくない、後ろ向きな私である。

2人がアメリカンスクールに通っていたあの頃は、アメリカの学校がどんなものか興味があったし、閉ざされたコンパウンドの生活から抜け出せる絶好の機会だった。また、そこで出会うありとあらゆる国のお母さんたちとの会話が興味深くて楽しかった。

でも今は・・・物珍しい気持ちがなくなって、単にめんどうなのである。
先日も、体操部の親の集まりがあったのだが、すっぽかしてしまった。正確には、出かけるには出かけたのだが、シナコから正確な時間を聞いてなかったので、行ったらもう終わっていたのだ。シナコは私が「行きたくない」とぼやいていたので、どうせ来ないと思って、時間を言わなかったのだ。そんなこともあって、次回はちゃんと来るようにと釘を刺されたのだが。

アメリカでは、PTAを含め、学校の活動に自ら積極的に参加する保護者が多いので、できればそう言う方に任せておきたいのです。(結果的にはそうなるはず。)

今日も、アウェーで体操の試合がある。私は試合を見に行ったことがない。シナコもハナから来ないと思って声をかけない。来て欲しくもないらしい。

試合の後は、部員全員が一人の部員の家に泊まりに行くことになっている。18人しかいないとは言え、全員を泊められる家もスゴイ。また、そうやって協力しようと言う気持ちも偉いなぁと思う。真似できません。

雑魚寝でピッツァ取るくらいならしてもいいかな。でも家の床が抜けると思う。

2009年2月5日木曜日

いいのかなぁ~の生活

フリーの通訳になってまだ何年も経ってないのだが、これまでの短い経験から、毎年1月は殆ど仕事がなかったし、先輩通訳の方々からも1月と8月は暇と聞いていた。

それゆえ今年になって、1月に殆ど仕事がなくても、景気の悪さもあるけど、1月だからね・・・と、自分を納得させていた。

しかし2月になっても本当に暇。勿論、世間では毎日何千人、月に何十万人という規模での解雇のニュースが飛び交っているのだから、私のこの暇な状況は不思議でもないし、致し方ない。

しかし降って湧いたように、こう毎日暇では、一体どないして過ごしたらいいのか戸惑うのである。

友達から「この機会に色々お料理してみるとか」のアドバイスを受けて、インターネットでレシピを見つけてチャレンジ(2回)。
身体を鍛えるぞ!とトレッドミルで運動(2週間+)。
ビデオを見て、世間並みの知識を得よう(ドラマx3)。
たまっている未読の本を読破(数冊)。

ちょろっとはやるんだけど、なんかピタッと来ない。要は根気がないだけなんですけど。

アイデアが尽きて、今日なんか、朝からお風呂に入って、本を1時間も読んでしまった。優雅すぎ!とお叱りを受けそう。

2009年2月4日水曜日

また、また雪・・・(続)

昨夜は、願いがかなってシナコの体操はお休み。
はぁ~、良かった。

おまけに、コイオの飛行機も願いどおり?3時間以上遅れた。実際は、散々滑走路で待たされた挙句にキャンセルとなり、変更後のフライトも遅れて、家に帰りついたのは、11時過ぎ。お気の毒さま~。

ずっと機内に閉じ込められ、出されたのは生ぬるい水だけ。ターミナルに戻ったあとも、変更後のフライトより少し早いフライトにスタンバイするため、ゲートで臨戦態勢で待っていたから、食事は取れなかったらしい。

私も、これは家で食べそうだなと、早めに腹をくくって、ちゃんと用意したけど。

それにしても、本来は、昨日出張から戻り、今日から金曜までメキシコ出張で、土曜からはまた南米出張というハードなスケジュールだった。昨日は、もしかしたら帰宅できない可能性があったので、メキシコ出張は取りやめたとのこと。これで身体は楽になったはず。

私が飛行機が遅れるのを願ってあげたからでしょ。いい妻を持って、彼は幸せ者だ。

今日は打って変わって晴天。雪に反射して太陽がまぶしい。

2009年2月3日火曜日

永遠のジャック&ベティー

キニコにバレンタインのチョコレートを送ってやろうと思ったのだが、寮の住所を聞いてなかったので電話した。

その時に、キニコが授業で読んでいる本は何かと聞くと、これだった。
「永遠のジャック&ベティー」
聞いたことなかったんだけど、アマゾンで調べたら、爆笑の短編集らしい。(読みたいなぁ!)どうやら時代背景が古いらしく、20代以下には分かりにくいとあったけど、こんなもの授業で使って、みんなわかってるのかしら。今度、キニコに聞いてみよ。

「次はネコの本を読むの」
「え、ネコの本? 百万回生きた猫の話?」
「それって誰が書いたの?」
「さあ、忘れた」
「めっちゃ、有名な人だよ」
「有名・・・。あ、あれか。夏目漱石の吾輩は猫である」
「あ、それそれ」
「ふーん。ママは読んだことないから、どんな話か、難しいのかどうかも知らないわ。ところで、キニコの取っている授業は一番レベルが高いの?」
「そう。この次は個人授業になる」
「ふうん。みんな、日本語できるの?」
「結構みんな話せるよ。でもわたしは細かいニュアンスとか、聞けば分かるけど、みんなはそこまで分からない。でも、漢字のレベルは同じくらい。」

情けなー!

ちなみに阿呆総理大臣が読めなかったと言う次の漢字。
有無、措置、詳細、踏襲、頻繁、未曾有、思惑、順風満帆、破綻。

うちの子は2人とも全滅。阿呆さんのこと、KYだなんて馬鹿に出来ません。

また、また雪・・・

今朝の予報では、吹雪が来てるとかで、午前中遅くから雪が降り始めるとか言っていた。案の定10時過ぎごろ外を見ると既に降り始めていた。積雪は5センチから10センチらしいから、知れてるんだけれど。

1時過ぎ、早い下校になったと、シナコが帰宅。夕方の体操の練習も休みになるかもしれない。連絡を待っているところだけれど、私としては是が非でも休みにして欲しいよ~! 車の雪を払ってシナコの送り迎えなんて、勘弁してよ。

話し変わって、少し前に母がいろいろと送ってくれた中に、節分の豆と鬼の面が入っていた。節分って2月1日だっけ、2日だっけ・・・と思い出せないでいたら、週末に日本食品店に買い物に行くと、豆が売られていて「2月3月は節分」と書いてあった。

豆まきなんて何年ぶりだろう。せっかくなので、さっき撒いた。(朝とか夜とか、豆をまくタイミングって決まってたっけ? ま、いいや。昼の日中に撒きました。)玄関から外はご近所の手前、控えめに。庭はリスでも食べるかと、ちょっと多めに。でもすぐに雪に隠れちゃいました。家の中は、撒いた側から、ジョダオが喜んで全部食べてしまいました。

コイオから電話。出張先の空港から。ニューヨークの天候で飛行機が1時間ほど遅れているらしい。1時間で済むかなぁ。1時間遅れくらいだと晩御飯を家で食べるから、どうせなら3時間くらい遅れてくれないかな。シナコと2人なら、いい加減で済むもん。