2009年11月15日日曜日

痩身

今朝、ふと見てみると、お腹の辺りがすごくホッソリしている。
胸の辺りがぐっと出て、お腹の辺りはシュッと引き締まって、なかなかの体型だ。

ここまで締まった体つきになるのは、3年ぶりくらいか。
日本にいた時は運動量が多くて引き締まった体つきだったのが、アメリカに来て運動不足で、お腹周りがぼてついていたからね。

おお、ついにこの2ヶ月の散歩の効果が出てきたか!

あ、私じゃありません。
ジョダです。
ジョダの体型が、毎日1時間の散歩の効果あったらしく、すごく引き締まった胴回りになっているのであります。

ああ、うらやましや。残念ながら、一緒に歩いている私の方は、ジョダほど目に見えた効果はないんだけど。

2009年11月13日金曜日

趣味は読書

昨日、受けていた翻訳の仕事が終わって、今日は丸一日暇だった。
いやー、子育ての終わった主婦って、本当にすることがない。

そんなことないでしょって?
そりゃ、やらなきゃいけないことはたくさんありますよ。掃除に洗濯、食事の支度。
だけど家事には納期はないのであります。絶対に今しなくちゃいけない訳じゃない。ちいっと散らかってるのや汚いのを我慢して、ちょっと粗食を我慢し、そして文句を聞き流しておけば良いのであります。

と言うことで、こんな塊で暇な時間ができた時に私が何をするかと言うと、本を読むのであります。暇つぶしにゲームをするときもありますけど。最近のマイブームは数独ですが、このところ記録が上がらないので飽きてきた。

何故かあまりテレビは観ない。連ドラとか見出したら、はまることもあるのだけど、とっかかりがないとだめ。もっとアメリカの番組を見て英語力を伸ばせば、と思ってはみるのだが、なんしかチャンネルが100くらいあって(実際にウチが視聴できるのは40くらいと思う)200番台のチャンネルとかもあって、覚えられない。記憶できるチャンネルは、子供時代から刷り込まれている12止まりなのだ。

暇な折に見ようと映画やドラマのDVDも買ってあるのだが、ここだけの話、どうやればリビングのテレビでDVDが見られるのかワカランのである。DVDは挿入できても、チャンネルをどうやって切り替えるのか・・・。リモコンだって2つも3つもあって、どれがどれだか、どのボタンを押すのやら・・・。

別に読書家と言うほどたくさん本も読んでないし、文学少女だったわけでもない。フリーの仕事をはじめてから、塊で暇な時間が出来ることが多いし、移動時間も多く、手っ取り早い暇つぶしとして、本に手が伸びるようになった。だいたい、本と言うのは時と場所を選ばない。テレビは、お風呂やトイレまで持って行けないもんね。という訳で、私の蔵書には波打っている本が何冊かある。うち一冊はトイレの中に落とした・・・そのタイトルも、インザプール。

しかも本を読んでその時は感動したり、含蓄があるなーとうなったり、私もこうしよう!と心に誓ったりするのだが、それも束の間。1年もすればそのとき感じたことはおろか、読んだ内容もすっかり忘れて、何も残っちゃいない。

その証拠に、しばらく前に実家に帰ったときに、すごく暇で、母に「なんか面白い本ない?」と聞くと、「じゃあこれは。世田谷の一家殺人事件をモデルにした本やけど・・・」と推理小説を手渡してくれた。なんかデジャヴのようだった。これと同じようなセリフを前に聞いたことがあるような。そう思いながら、小説を読み進んで行った。途中で何度か読んだことがある気がしながらも、結末が思い出せない。推理小説だから、結末が知りたい。知らないってことは、やっぱり読んだことないのだろう。で、最後まで読んで、あ、やっぱり読んだわ、これ。・・・まるで「かりんとうの話」を地で行くようなエピソード。(かりんとうの話、知ってますよね? 最後に舐めてみて、「あー、踏まなくて良かった」って奴です。)

長~い前置きでしたここからが本題。

今日読んだ本はブログのタイトルの「趣味は読書」。
読書をする人と言うのは、いまや人口的にはマイナーな存在らしい。でもそのマイナーな中でのメジャー(大衆)が読むのがベストセラー。そのベストセラーを辛口文芸評論家の斎藤美奈子が読んで中味を解説・批評したのがこの本。

この本は1999年から2002年までに雑誌に連載されていたものなので、対象となった本も当時のベストセラーでちょっと古いのだけれど、私が単純に感動した本もばっさり切られていたりして、いやぁ面白かった。また、「ああこんな見方もあるのね」と感心させられたり。

なかなかユーモラスな皮肉がおかしくて結構笑えるのだ。一人でキッチンのテーブルでお茶を飲みながら、何度声を出して笑ったか。私のような暇人には是非お勧めの一冊である。

例えば、こんな感じ。

村上春樹の「海辺のカフカ」

<読者がこれをどう読んだのかはわからない。ひとつ言えるのは、これはもともと60万部も売れるようなタイプの小説ではないってことだ。「何がいいたいのか、ぜんっぜんわかんねぇ」とほうっぽり投げるのが全うな反応のはずなのよ。(中略)
とはいえ、「海辺のカフカ」が久々の「村上春樹らしい村上春樹作品」だったのは事実だろう。頻出する謎。とっぴな出来事。果てしないおしゃべり。コンピュータのロール・プレイング・ゲームにも似た、謎解き心をくすぐる込み入った展開。このくらいの大作家(といっていいでしょう、もう)になると、読者を裏切ることよりも「らしさ」がやっぱり重要なのだ。>

私も読んで、ちーーーっともわかんなかったし、感動もクソもなかったから、この批評を読んで嬉しかったね。

でも、斎藤美奈子は「五体不満足」まで切っちゃう。
そりゃないでしょー、って思ったけれど、彼女の視線はちょっと新鮮だった。

<事実、「五体不満足」にはいやになるほどいやな話がない。すばらしい両親と仲間。文武両道に通じた黄金の学校生活。本には「これが青春だっ!」と叫びたくなる逸話の数々が満載だ。>

で、ここで他の障害者がこの本をどう思ったかで、「障害者は全部、頑張ればああいうことができるんだ、と思われると大変だな」と言うコメントが引用されていた。

そうか、乙武洋匡と言う人は障害はあっても、それを上回る特殊な才能を持って産まれた人なのだと、斎藤美奈子の評を読んで改めて気付いた次第。

翻訳ビジネス書の「ザ・ゴール」(550ページの長さらしい。)

<この本の長さを支えているのは、謎かけと思案とディスカッションである。(中略)
そんなこんなで「メーカーの目標は、お金を儲けることである」という大前提に主人公等が気付くまでに90ページ、「工場の生産能力を決定するのは、生産能力が一番低い工程(ボトルネック)である」という原則を発見するまでにさらに110ページが消費され、気がつけば既に本の半分くらいまで到達しているという寸法である。生産性の工場を目指す本にしては、なにかおそろしく生産性が悪い感じである。メイド・インジャパンのビジネス書だったら、こんなの10ページもあれば説明できちゃうのではないか。(中略)
一時が万事、噛んで含めるようなこの調子。噛み砕きすぎて、かえってわかりにくい気もする。アメリカ人の頭の回転速度が、最大のボトルネックじゃないだろうか。>

なかなか笑えるでしょ。

最後は、そもそもは電子メールのチェーンメールが本になった「世界がもし100人の村だったら。」
持つものと持たざるもの、南北の差を数字で訴えるやつ。
「20人は栄養が不十分だが15人は太りすぎ、富の59パーセントを6人のアメリカ人が持っている、エネルギーの80%を20人が消費している・・・」というやつです。

私も確かにこの本を読んで、単純に世の中間違っとると正義の心に燃えましたとも。

で、斎藤美奈子はこう書く。

<ここから導かれる感情は「ああ、わたしはめぐまれていてよかった」ではないか? ネットにアクセスできるのは、元々北の連中だ。
(中略)
この本の読者を100人の村に縮めるとどうなるでしょう。8人が自らの豊かな生活を反省し、5人が悲惨な国の人々に胸を痛め、4人が反戦メッセージと受け取り、3人が反感をおぼえました。残る80人は心が癒され「私はまだまだ幸せだ」「日本人に生まれてよかった」「小さいことにくよくよせずに生きていこう」と思いました。>

ブックオフの1ドルコーナーでゲットしたけれど、その何倍もの値打ちがありましたわ。

2009年11月12日木曜日

大家さん

うちの大家さんは、めっちゃ親切。
しょっちゅう電話をかけてきたり、立ち寄って、何か困ってないか聞いてくれる。嬉しいんだけど、往々にして話が長い・・・。

この区画には全部で5軒の家があるけれど、常にあちこち手入れをしている。
それも、必要なメンテナンスじゃなくて、どこかしらに付加価値を加えてる。

今はうちの斜め横のスーザンの家の玄関前にポーチを造っている。これまでは芝だったところに石を敷き詰めてポーチにした。別段スーザンが頼んだわけでもなさそうだ。

この夏はうちの庭に小さい花壇を造って花を植えてくれたし、少し前は、隣の棟のガラスのドアを、うちの棟のと同じものに入れ替えていた。うちのガラスのドアだって、「こんな優れもののガラスドアを見つけたから、入れ替えるよ」と、別段頼んだわけでもないのに交換してくれた。

確かにこのドアは優れもの。玄関のドアは普通のドアとガラスドアの2重になっている。アメリカでは、ガラス戸がドアの外に付いている家は多い。冬場はガラスで、夏場はこのガラスの部分をスクリーン(網)に入れ替える。これが面倒で、ずっとガラスのままにしてたりする。

新しいドアはスクリーンとガラスが連結されていて、上半分のガラス戸を下に下げると、上部にロールして収納されているスクリーンが伸びてくる。つまり付け替えなくても、簡単に入れ替えできるのだ。

今日も電話をかけてきて、「ちょっと意見を聞きたいのだが、お宅の庭のポーチから木戸のところまで、石畳の小道をつけてはどうかと思うけれど、このアイデアどう思う?」

正直言ってどっちでも良かった・・・。ただ芝生を刈る人が、そんなものがあると芝が刈りにくくなるんじゃないかと思うので、そう言ったら、「いや、邪魔にならないくらい低くする。地面と同じくらいの高さくらいにしようと思うけど・・・そうか、それほど良いアイデアじゃなかったか・・・」とシュンとしていた。

しばらく前は「庭に噴水をつけようかと思うけれど、僕は水の流れる音は落ち着くと思うんだよね」とか言ってきた。「うーん、私はどっちでもいーですよー。大家さんがつけたければ、付けたらいいし、私はなくてもいいし・・・」と言ったら、またがっかりしてた。だって本当にどっちでもいいもん。

ついこの前は、「いやぁ、突拍子もない話なんだけど、ヤンキースがワールドシリーズ勝ったよね。見てた?僕は途中で寝ちゃったんだけど。松井がMVP取ったでしょ。今日はマンハッタンでパレードだけど、日本ではこれは知られてるのかなぁ・・・と、今ふと思って。」そのついでに、「家のことで困ってることない?」

今日も庭の小道の話の後は、「ここだけの話だけど、僕は春で仕事リタイアして借家の手入れに専心しようかと思うんだよね。できたらそこの5軒のうちの1軒に住みたいんだけど。」 大家さんの家はここから北に20分程のNorwalkというところ。仕事はグリニッチニでワイヤを販売する小さな会社を経営してる。

なんだかんだ15分くらい話をして、「そうそう、前の坂道の舗装をやり直す予定だから、それを言おうと思って電話したんだった」と締めくくった。

うーん、大家さんは結局私と話がしたいだけなのか?

Lockdown Drillの結末

今日は木曜日。

シナコは昨夜から、頭とのどが痛いから今日は休むと予告していた。
朝、一応起こしに行くと、既に起きて宿題をしていた。
でも「やっぱり休んでいい?」と聞くので、インフルエンザも風邪も流行っているから、「いいけど」と答えると、「でも7時間目だけは行きたいんだけど・・・」

要は体調じゃなくて、宿題が終わってなくて行きたくないようだった。休んで7時間目までに仕上げようという魂胆。
(アメリカでは、休んだからテストや宿題が免れるわけじゃなく、休んでやらなければゼロ点になってしまう。正当な理由があれば追試や遅れて提出ができる。)

ってことで、Lockdownは、どんな訓練だったのかわからず。

2009年11月10日火曜日

Lockdown Drill

シナコの学校の校長からお手紙が来た。
今度の新しい校長(実は暫定の校長)からは、しょっちゅうメールでお手紙が来たり、自動音声メッセージによる電話がかかってくる。

今日のお手紙は「Lockdown Drill」について。
ロックダウン・ドリル・・・聞きなれぬ訓練だな。
Fire drill(火災訓練)やTornado Drill(これはオハイオ時代の竜巻訓練)などの防災訓練はよくあるけど、Lockdown(封鎖)訓練って・・・。

お手紙の内容を見たら、不審者が学校に侵入した際の対応らしい。
コロンバインや池田小学校みたいな事態が生じた場合の練習みたい。

どんな訓練をするんだろう。
木曜日の予定だから、あとでシナコに聞いてみよう。

「なに? うるさい、知らない」って言われて会話は終わりそうな気はするけど。
(いまのシナコは、可愛さ余って憎さ千倍です)

Weblog - 今、どこ

全然知らない人のブログなんですが、随分前に、カザフスタンに住むことになりそうな友達が、現地情報を収集していて偶然見つけて教えてくれたブログ。

結局、事情があって友達はカザフには赴かずご主人の単身赴任となったのですが。

この人のブログが面白くて、その後も継続してちょこちょこ覗いています。
文章が軽快だし、内容も面白いと思うので、ご紹介しましょう。

結構ブログ暦は長そうで、このサイトの前にも別のサイトでブログを書いておられた模様。どういうバックグラウンドの方なのかはっきりは存じ上げませんが、中国に何年か住んでいて中国語ペラペラ。そこで知り合った韓国系アメリカ人のご主人とアメリカ、キプロス、カザフ、イギリス・・・と転々とされている。

勝手にリンク貼っていいのかどうか知りませんが、横にリンクしておきます。
「Web log - 今、どこ?」ってブログです。

2009年11月9日月曜日

散歩

9月の半ばからジョダと一緒に毎日1時間歩くようにして約2ヶ月。
その間、仕事で出かけていて歩けないときと、雨で歩けないとき以外は毎日歩いた。こんなに続いたことないから、我ながら偉い!と思う。真冬になると続けられるかどうか自信はないけど。

でも相変わらず体重の方はビクともしない。
落とすのはたった1キロでいいのに・・・。

この辺りは秋も終盤。落ち葉が一杯。
落ち葉をかき集めて、道端に山に積んでおくと、市の回収トラックが集めてくれる。
積み上げた直後はすごい高さだけれど、徐々に嵩が減っていく。
強風でも吹かない限り、集められた落ち葉はおとなしくそこで回収されるのを待っている。

先日、例のロブスター屋さんの前を車で通りかかって気付いた。
屋根の上にロブスターが乗っていた。
直ぐそばを歩いているときには気付かなかったけど。メイン州産のロブスター、1ポンド5.99ドルだって。
1匹が1.25~1.5ポンドくらいのやつらしいけど。
買ってみようかと一瞬思ったけど、ゆでると悲しい声をあげるって聞くし・・・ちょっと勇気が出ないな。