2007年10月30日火曜日

フランス - 大学事情6

シンガポールの友人が、キニコを送り込まれては大変と、「フランス語やりたければ、フランスに行けばいいじゃない」と言って、何とか矛先をよそに向けようと、焦ったメールを寄越した。

フランスの大学に入れるくらい、フランス語は出来ないよ。
でも、この際、一応学費状況は調べてみるかと、いろいろと検索した。

わかったことは、さすが社会主義が浸透した国だけあって、大学の学費は殆ど無料! 払っても100とか200ユーロとからしい。(これでも学費が値上がりしたと、大学生がデモしたとか。)もちろん、これはフランス国民の話。

そこで、留学生は幾らぐらい払うのか、あちこち調べたけれど、とうとうはっきりとはわからなかった。
パリ大学の北キャンパスって言うのか、Universite Paris -Nordというところのサイトで、外国人学生からスタートして、徐々に質問に答えて、最終的に申し込みに何が必要か・・・までは出たものの、実際の数字にはお目にかかれなかった。

質問も、学士か修士か博士か、から始まって、フランス国内の高校を卒業しているか、フランス語の検定試験を受けているか・・・などなど、多岐にわたっていた。答えによって、次の質問が出てきて、段階的に知りたい情報にたどり着くようになっている。

留学生としては、EU圏内や、旧フランス領のアフリカからの学生を想定しているのだろう。恐らく彼らの授業料は低く設定されていると思う。もしかするとフランス国民と変わらない可能性もある。

非フランス語圏からの語学留学でないパリ大学への正規の個人留学生はかなり少ないのだろう。私が最終的に行き着いたところは、特定の申し込む書を請求するサイトだった。フランス語検定の結果と卒業証明は必要なようだ。

個人でパリ大学のソルボンヌで勉強する方法はあるようだ。しかし、これも直接大学に行って、申し込みをする。行って見なければ、どのコースに空きがあるか、どのフランス語特訓コースに入れるかわからないようだ。でも、ソルボンヌでオファーされる授業は取れるらしい。授業料は単位ごとに支払うようで、200から2300ユーロと、あるジャーナルストが書いていた。短期ではいいけれど、長期はビザの問題もあるから、複雑そう。住む所も個人手配だ。

アメリカからの留学はたいていがフランスの大学とアメリカの大学で提携している「交換留学」の形になる。この場合は、ビザもちゃんと発行されるし、フランスで取得した単位もアメリカの大学の単位となる。レジデンスはきちんと確保されているが、学費はアメリカの学校に支払うため、年間の費用は上がりも下がりもしない。まあ、休みごとに帰省してこない分安くなるだろうが、どうせ、「せっかくだからXXに旅行したい」などと言って来て、さらに負担が嵩むのは目に見えている。

淳ちゃん、悪いけどやっぱり、キニコはシンガポールだな。よろしく!

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