2009年12月29日火曜日

消音スイッチ発見!

レンタカーを返却する直前に、ETCカードを挿入するスロットの真横にスピーカーマークのボタンを発見。押すと「音声を切ります」だって。
あースッキリした。でもその直後に三ノ宮で高速を降りた。レンタカー返却のため音声案内が必要で、またスイッチを入れる。「音声案内を開始します」やて。いちいちうるさいお姉さんだ。
あーあ、もっと早くに気づいてたらなぁ。
Sent via BlackBerry

2009年12月28日月曜日

うるさい!うるさい!

成田に26日に着いて、千葉に滞在中と関西への移動手段としてレンタカーを借り、昨日関西の実家へとやってきた。
トヨタレンタカーなのだが、3日間のレンタル料が約3万円。これはリーズナブル。でも神戸での乗り捨て料が3万円余り。何でこんな高いの。
まあ、それはいいとして、昨日高速を走ると、料金所のそばを通る度なのだか、なんだか知らないけど、2、30分毎に、ピーと言う甲高い注意換気音が鳴り、「カードが挿入されていません」とナビが告げる。
車にはがETC搭載されているのだが、レンタカー屋で「カードは自前」と言われた。カードが自販機か何かで買えたのかどうか、システムがわからないので知らないのだけど、短期間だし普通に料金所で払えばいいやと、深くは追求せず。
でも、このピーが鳴る度にドキッとするし、うるさいったらありゃしない。カードはないんだから、一回注意したら済むでしょうが。高速運転中にカードを抜き差しする人がいるのか? ほんまにこのトヨタのナビはアホや。
あまりにうるさいから、途中でナビを「消音」設定に。ところがこの「注意」の声は止まず、しつこく「カードが挿入されてません。」
頭に来て、思わず「うるさい」と叫ぶ。
おまけに、運転して3時間が過ぎると、「長時間の運転お疲れさまです。ご休憩は必要ありませんか。この先3キロメートルにパーキングエリアがあります」と、パーキングエリアやサービスエリアが近づく毎に告げる。
ちょっとお節介過ぎる。自分のナビだったら、とっくの昔に叩き壊してるかも、と思うくらいイライラさせられるナビです。(辛抱は来年の抱負だから、今年一杯はまだ猶予ありです。)
Sent via BlackBerry

2009年12月23日水曜日

切れ切れ

冬休みを利用して、我が家は12月25日から日本に帰省します。
キニコもシナコも1月4日から学校が始まるので、コイオも一緒に3人は1月2日にアメリカに戻ります。キニコは3日の朝7時のフライトでトロントへ。

有閑マダムの私一人が10日までの滞在でございます。今回は千葉と関西だけにしか寄りませんので、あまり知人友人に会うことが出来ずに残念。

ところで12年生のシナコは、今が大学申し込みの真っ盛り。
いえ、おそらく大半の堅実な子達は、既に申込みを済ませていることでしょう。なんたって締め切りは1月1日なのだから。

シナコはEarly Decisionで超高望みの大学に申し込んだのだが、結果は「サクラチル」。
その時も11月30日の締め切りに対して、インターネットで「送信」ボタンを押したのが、当日の11:47PM。ったく、パソコントラブルとかあったらどうする気だったんだ。まぁ落ちたから結果は一緒だけど。

今回は一般の申込み。だけどいまだにどこの大学にも申込みを出していない。きょうびの大学の申込みは全てインターネットで出来る。多くの大学がCommmon Application(共通申し込み書)を使っているので、複数の学校に複数の申込書を書く手間は省ける。但し殆どの学校が独自のエッセイを課しているのだ。

シナコが終えていないのはコレ。エッセイが書けていない。

「一体いつ出す気? 25日に日本に帰るから、それまでに出しちゃいなさいって言ったよね?」
「そんなの無理」
「無理ってどういうことよ。言ってたでしょ」
「聞いてない」
「聞いてないじゃないでしょうが。日本はネット環境が整ってないから、繋がるかどうかもわからない。おばあちゃんのところは、無線じゃないよ。自分のパソコン繋がらないよ」
「じゃあおばあちゃんのパソコン使う」
「おばあちゃんのパソコンなんて無理だよ。キーボードだって違うんだからね。だいたいパソコンするような時間があると思うの。移動が一杯で、そんな時間ない。出る前にやりなさい!」
「無理。飛行機の中でやる」
「飛行機でやるくらいなら、今やりなさいよ。何で出る前にやらないの。出来てなかったら置いてく!」

真剣に置いて行ってやろうと思って、航空券の払い戻しが可能かコイオに問い合わせたら、払い戻し不可のチケットだった。

・・・はぁ~。

そうだ「辛抱」だった!
シナコに対して忍の一字になろうって心に決めたのだった。

あ、でも「辛抱」は来年の抱負だったな。じゃあ今年はまだ切れてもいいんだ。

だけど、どうせアイツの人生だ。私がヤキモキすることないんだよね。
それにしても、ウチのバカ娘たち、どいつもこいつも・・・って感じです。

2009年12月22日火曜日

乏しい日本語力・・・

自分でずぅーっとわかっていることなのですが、ブログ読者に指摘されたし、暴露しますか。暴露されなくてもずっと気付いていたよんって言われそう。

でもね、言葉を仕事にしているだけに、それを公に認めて仕事が減るのもなぁ・・・と、気がつかれてない場合はそっとしておこうと思ってたのですよね。

実は(ってこともない)私、ほーんとうに日本語力がないのでございます。言葉を操って口に糊している身といたしましては、あるまじきことなんですけど・・・。

そもそもは英語が好き!というのが高じて、英語を使ってする仕事⇒通訳になったわけでして、日本語が得意という訳ではなかったのですね。で、日本語が貧しい。(英語の方が豊かだなんて決して申しません。)

ブログ読者に指摘されたのは、二つ下のブログで「憲章を満足する」って書いて、「憲章は満足するもの?英語のsatisfyの直訳ね」と。恥ずかしいから、直ぐ訂正しておきました。憲章は「守る」ものかな?

という訳で過去にも幾多の恥ずかしいエピソードや失敗を経験しているわけであります。

大学生のころ、中学時代の塾の先生の家に遊びに行くにあたって電話で、
「先生、じゃあXX日に行くってことで、結構ですか?」
「結構ですかぁ? あなたそれは間違ってるわよ。構いませんかでしょーが」
あの時に恥ずかしい目に会っといて良かったっす。

大学卒業後の社会人1年目。先輩が出産を前に退職される。みんなで円陣を組み、先輩に一言お祝いとお別れの言葉を述べる。
「キチホウお待ちしております!」と私。
「キチホウ? ってそれ、吉報のこと?」
皆に爆笑される(嘲笑か・・・)。

結婚後、初めての年末。義母の家へ。義母が新聞を開いていた私に、
「今夜8時からNHKで何やってる?」
「8時、8時と・・・。あ、シュンビキョク」
「シュンビキョク!?」
「え・・・、もしかしてハルヒキョク?」
「・・・春日局ね・・・」
義母はどんな馬鹿娘が嫁に来たのか、このとき思い知ったことでしょう。

私が通訳するある会議の最中、当時の社長さんが言いました。
「シンショーヒツバツです」
「・・・???」
「通訳さん、わかりませんか? シンショーヒツバツ」
「・・・わかりません・・・どんな字を書くのですか?」
「信賞必罰」
「・・・で、意味は?」
途中で会議は止まっちゃうし、私の馬鹿さ加減が丸出しになりました。

こうしてかなりのレベルの失敗は後々にも語り継がれ、上記のように覚えているわけでありますが、失敗や間違いはこんなものじゃないです。もっともっともっとあるのです。

つい2日前も、友人知人にクリスマスのご挨拶レターをメールに添付して送りました。が、最初に送ったファイルが誤まっていた事に気付き、翌日正しいファイルを添付して送り直したのですね。その時のメールのタイトルに、「計らずとも第2弾」と書きました。

翌日のある友達からの返信。
図らずも第2弾送っていただきましてありがとう」
ががーん。

別の友人のメールには「大鉈を振るって・・・」という表現が。
まず、字が読めない。
やっと読めても、「大鉈を振るう」ってどんな意味? 大胆な行動に出るってこと?
辞書を引きました。「切るべきものは切って整理する」だそう。
皆さん、高度な日本語をお使いなのね。

うろ覚えの表現を使ったりするから間違うし。
先日は誰かにメールするにあたって、深い感謝の意を表そうと思っていると、ふとどこかで覚えた表現が頭をかすめた。「お、これで行こう」と、「痛み入ります」なんて書いてしまった。すると少し前のブログで触れた「日本人の知らない日本語」で、時代劇通のフランス人がこの言葉を口にし、先生が「出たな、武士言葉!」とつぶやくシーン。そうなのー? 痛み入りますって普通に書いちゃいけないの? (いまだにわからんです。)

また、ある友人からのメールを読んで、
「え、お父様亡くなってしまったの? 春に会った時の話ではお元気そうだったのに・・・」
と書けば、
「義父です」
はて、元のメールにはなんて書いてあったんだろう?と調べれば
「家人の父が亡くなりました」
あーん、家人なんて、私が活用する語彙じゃなかったから、ぱっと読んだときに「ウチの父」と読んでしまったのだ。情けなや。

それにしても、こんな人に通訳や翻訳を頼んで大丈夫なのだろうか・・・と不安に思われた皆さん、このブログは読まなかった事にしてください!

2009年12月21日月曜日

マイノリティー?

US Newsの例の記事の一環で、チャータースクールだけ、あるいはマグネットスクールだけでのランキングが掲載されているのだけれど、データの一部として「マイノリティーの学生の割合」と言うのがある。

チャータースクールの1位から10位までの学校のマイノリティーの割合を順番に書き写すと、
8.4%, 24.9%, 96.3%, 97.6%, 99.6%, 10.4%, 99.4%, 29.4%, 72.4%, 10.4% となっている。

チャータースクールが出来る背景(学力レベルが低かった)を思うと、チャータースクールになった=マイノリティーが多い地区と言うことも言えるかもしれない。もしそうなら、この躍進はどうだ。

と、そんなことに感心してこのトピックを選んだわけでは、実はないの。
単純に、90%以上もいてマイノリティーなのーって思っただけ。

このマイノリティーの内訳が何なのか詳しくはわからないけれど(ちなみに90%以上のところはテキサス、カリフォルニアだから、前者はラティーノ、後者はラティーノとアジア系かな)マイノリティの割合がどんどん増えていて、白人がマイノリティーになる日は本当に近そうだ。

スペイン語がそのうち公用語になるなんて噂も聞くけれど、実質的には半公用語の扱いだ。電話でカスタマーサービスに電話をかけても、必ず最初に自動案内で「英語の場合は1を押してください」続いてスペイン語で「ハブラエスパニョール、・・・ヌーメルドス」と言うし、銀行のATMに行っても、手続きには必ずスペイン語の選択肢がある。学校からのお手紙も英語とスペイン語の両方で書いてある。公の機関に行けば、ほぼ必ずスペイン語の説明書がある。今調べると、IRS(国税庁)のサイトもちゃんとスペイン語のがあった。

フロリダなんか行くと、ATMの画面は最初からスペイン語で操作に困る。スペイン語を読んで、英語を選択しなければならない。ガソリンスタンドのコンビニで、何かを買おうとレジに並ぶと、周りから聞こえてくるのは全てスペイン語。異国情緒豊かなのはいいのだが、英語を話すのも気はばかられる雰囲気。

ラティーノを筆頭に、本当に目に見えるスピードでアメリカのマイノリティーの割合は増えている。もはや本来の意味でのこの言葉は当てはまらないんじゃいのかな。

America's 100 Best High Schools

今年もUS News & World Reportがアメリカの公立高校のランキングを発表した。
それを見て気付いたこと。トップにランキングしている高校のほとんどがチャータースクールやマグネットスクールになってしまったこと。

2006年にアメリカに引越すに当たって、2人もPrep schoolには行かせられないし(シナコも興味なし)出来るだけ学力レベルの高い高校のある学区に住居を構えようと色々調査した。その時に参考にしたのがUS Newsのランキングだった(当時はNewsweekだったかも)。

幸いNY近郊にはトップ100にランキングされている公立高校がたくさんあった。その中でコイオの通勤の便も考え、真っ先に候補に挙げたのがScarsdaleのEdgemont高校とScarsdale高校。Rye高校も考えたが、スクールバスがなく親の送り迎えだったので却下。Edgemontは越境も認めていたが、その場合は年間に1万ドルの費用負担と言われた。

残念ながらScarsdaleの学区内では手ごろな物件が見つからず、範囲を広げて、遂にはTop 100のランキング外のGreenwichに落ち着いたのだった。

その時じっくりリストを見ていたので、どういう高校が名前を連ねていたかよく覚えている。Topは企業と公費の両方で運営されているVirginia州のThomas Jefferson Science & Techonology。これは今年も変わらない。サウジの小学校でキニコと机を並べていたライヤーンは飛び級してこの高校に入り、キニコより1年早く高校を卒業してハーバードへ。その後スタンフォードへ編入。そう言う超優秀な選りすぐりの生徒が通う高校だ。

当時はトップ100に「普通の公立高校」がまだまだたくさん入っていた。それが徐々に少なくなって、今年はとうとうTop100に入っているのは28校。トップ50だとわずかに5校だ。2006年当時にNY近郊ではトップだったJericho高校もジリジリ下がって今年は48位。

参考までに、今年、1年前、2年前、3年前、4年前、6年前の順でデータを見ると、
Jericho, NY 48位、20位、35位、27位、14位、5位
Edgemont, NY 162位、92位、43位、56位、26位、16位
Scarsdale, NY 748位、283位、247位、174位、208位、77位
Rye, NY 64位、87位、86位、42位、688位、45位

これはどうしたものか?? ランキングの計算方法が変わったわけじゃないと思う。

代わりに、リストはチャータースクールとマグネットスクールのオンパレード。その数は年々増えている。

チャータースクールと言うのは公立学校のレベルがどんどん低下したためにその対策として考案された「公費」により運営される私設学校。つまり運営費は税金で学校に通う側に学費負担はないが、市などの学区ではなく別の独立した組織により運営される。学校側の責任は、規定の「憲章」(チャーター)を守ること。憲章にはたいてい学力レベルが規定されている。責任が果たせない場合は運営権が剥奪される。家庭側はチャータースクールに入れるか、公立校に入れるか通常選択することができるが、たいていの場合、チャータースクールの方がウェイティングリストがあるほど人気が高い。

マグネットスクールと言うのは特殊コースを設けた公立校で、通常の学区を越えて広範囲から「磁石のように引き寄せられて」学生が集まる学校。数学強化コースや科学強化コースがあったり、はたまた芸術を中心とする高校があったりする。たいていは入学に際しては審査があるので、誰でも入れるわけではない。

学業熱心な子供、あるいは熱心な親の子供たちがこうした学校に入るために、自ずとレベルが上がってくるということは想像できるけれど、それにしても普通の公立とは差が広がるばかりのよう。

ちなみにシナコの通うGreenwich高校のランキングは、上記の順序で、
917位、694位、600位、748位、628位、521位となっています。
(でも1000位以内だからデータが出るだけまだましか・・・)

2009年12月20日日曜日

読書デー

昨日は日中から降る降るという予報で、映画もモールでの買い物も見合わせて一日家でおとなしくしてたのに、結局降り始めたのは夜になってから。

朝起きると25センチくらい積もっていた。
今夜はシイナのピアノの発表会があるので車を出さないといけない。昼前、出張で空港まで行くコイオを迎えに来たタクシーは、前の坂道が滑ってうちの前まで入って来れなかったから、大丈夫かな。車で出かけたはいいけど、坂道が上がれなくて帰って来れないなんてことにならなきゃいいけど。

と言うことで雪で閉じ込められすることもないので本でも読むかってことになりました。

知人に少し前に勧められた「日本語が亡びるとき」と言う本。日本の国語教育に一石を投じる考えさせられる本と聞いていたのですが、とにかく文字が多くて、文章が長くて・・・読んでも読んでも頭にはいらなーい。私の頭悪いんだろうけど、何が言いたいのかわからくって・・・だんだん読むのが辛くなり、斜め読み。斜め読みすると余計にわからない。でも頑張って最後まで行かねば・・・と何とか一番最後まで読んだものの、いい加減に読んでたから、結局良くわからず仕舞い。

せっかく勧めてもらったのにごめんなさい。私には高度すぎました・・・。次に読んだのが、友達に面白いといわれて借りた「日本人の知らない日本語」。
漫画なんだけど、これは超級におもしろーい。
日本でガイジンに日本語を教える日本語学校の先生がクラスでのエピソードをまとめたもの。知らない日本語の知識も満載で、勉強になります。漫画でちょっと中身が少ないから、880円が惜しいというあなた。是非本屋で立ち読みしてちょうだい。1時間もあれば十分読めます。(速読できるなら30分)。但し、つい爆笑してしまうこと請け合いなので、「立ち読み禁止」の書店の場合は、店員さんから遠いところでね。

2009年12月16日水曜日

2009年の流行語大賞

コイオが出張でおらんので、Financial Timesをちらっと開いてみた。昨日のこと。

そこにThe New Oxford Amrican Dictionaryが選んだ2009年のword of the yearが載っていた。
輝かしい栄冠に輝いたのは、ジャジャーン!
"unfriend"。

うーん、聞いたことない。でも使われ方を見ると、納得。

"I decided to unfriend my roommate on Facebook after we had a fight."
「喧嘩したから、ルームメイトは、Facebookで友達じゃなくしたの。」

Unfriendって言葉は同様の意味(=友達じゃなくなる)で古くは1659年に使われている実績があるらしいけど、今回の流行には間違いなくfacebookが貢献したね。

でも、一旦友達にしてもらって、それで外されるならunfriendだけど、キニコなんか私が「友達リクエスト」を送っても「拒絶」だから、unfriendの可能性もない。そう言うのはdisfriendとでも言うのかな・・・。

こんなん作ってみました

知人のfacebookでコレを見て知人のは有料バージョンだったんだけど、無料でできるのを見つけて試しにやってみた。その場限りのつもりだったけど、なかなか面白いので公開しちゃおう。

でも無料だから、そのうち消されちゃうでしょう。

アドレスコピーして、このウェブサイトへ行ってください。
いつまで見られるのかなぁ~
http://sendables.jibjab.com/view/knnZ2AQfSr9r7s1B

2009年12月5日土曜日

ジョダの寝姿

今朝、目が覚めると隣のコイオの寝息がイビキに近い。
もう、うるさいなーと思って見たら、ジョダだった。
生意気にコイオの枕の一部に頭まで乗っけて寝てる。
思わず手元のブラックベリーでカシャ。
1枚目のシャッター音で起こしてしまった・・・。

2009年12月2日水曜日

トナカイ

サンクスギビングの日に、グリニッチ・アベニューをジョダを連れて歩いていたら、サンタを乗せたオープンカーに続いて、動物が乗ったトレーラーが走った。前後を消防車とパトカーに誘導されて。一行は私とジョダの散歩コースである方向へ曲がって行った。コースの途中の花屋にさしかかると、先ほどの一行の目的地はこの花屋だった模様。

トレーラーの上の空気+光取り用の窓から、角がのぞいている。辺りで「トナカイ」と言う声が囁かれたけれど、角を見る限りは普通の鹿のよう。しばらく他の群集に混じってトレーラーを見つめていたけれど、中の動物が出てきそうな気配もなかったので、諦めて帰った。(心は既に、早く家に帰ってお買い物に繰り出そうモードになっていたし。)

翌日の散歩で例の花屋を通りかかったら、なんと家畜小屋が設営されていて、その中に4頭のトナカイがいた! トナカイの角って普通の鹿の角と同じでした・・・。私がトナカイの角と思い描いていたのはムース(ヘラジカ)の角でした・・・。トナカイって結構立派だね。

どうやらこのお店のプロモーションの一環みたいで、トナカイたちは12月24日までここにいるらしい。
翌日からは、カメラを持って行って写真を撮ろうと思っていたけど、いつも忘れて出かけてました。今日ようやく覚えていてカメラを持って散歩した次第。

小動物には興奮するジョダも、大型の動物には無関心。トナカイのほうも、ジョダなんかまったく眼中にないって素振り。今日はサンタさん自らがトナカイの様子を見に来ていました。

2009年12月1日火曜日

Black Friday と Cyber Monday

サンクスギビングシーズンに入って、今年頻繁に耳にした言葉がBlack Friday。
正直言って、私はこれまで聞いたことがなかった。不況がなければ生まれなかった言葉ですからね。

たいていBlackはネガティブな意味で使われることの方が多いのだけれど、Black Fridayは例外で、このblackは「黒字」の意味。

全米でクリスマス商戦がスタートするのが感謝祭明けの金曜日。この日、あるいはこの週末に、アメリカの小売店は最も盛大なバーゲンセールを繰り広げる。普段の日より開店時間を早くする店もあるし、目玉品があるとお店の前には開店前から行列が出きる。結果として小売店の売り上げが大幅に上昇するから「黒字の金曜日」なのだ。

Ciber Mondayの方は、今朝のニュースで初めて聞いたけれど、2005年にあるウェブ上の店が作った言葉らしい。感謝祭明けの月曜日のことで、ネット上の小売取引が最も多くなる日らしい。恐らく週末は皆が出かけてショッピングをするので、それが終わった月曜に、今度はネット販売の店がセールを繰り広げるらしい。

昔から金は天下の回り物と豪語して、手元にお金があると全部使ってしまう浪費家の私。最近は手元にお金がなくてもカードという便利なものがあって、出かけると必要ないものもたくさん買ってしまう。

それゆえ「君子危うきに近づかず」を座右の銘に、Black Fridayは買い物に出かけないでおこうと肝に銘じていた。でもジョダを連れてGreenwich Aveを散歩すれば、大勢の買い物客で賑わっていて・・・なんとなく血が騒いでしまった。一旦自宅に帰ってジョダを置き、再びGreenwich Aveへ取って返す。通りの一番下から順にお店を見て歩くと、新しくApple Storeがオープンしていた。すごく賑わっていて、吸い寄せられるように中に入る。

強気のAppleは滅多にセールなんてしない。だから「まさか何もセールしてないですよね」と店員に尋ねると、「本日限りでiPodは全て割引になってます」だって!

うそ、うそ、うそ! 少し前からiPod Touchが欲しいなー、でも高いしなーと迷っていたのだけれど、この日に限り30ドル引。これはもう買うしかない? 一瞬記憶がなくなり、ふと我に返るとクレジットカードのレシートに署名をしている私がおりました・・・。

結局、君子じゃなくて愚者だから、「臭しと知りて嗅ぐは愚者」だな。

いや、勇敢にApple Storeに入って行ったからこそiPot Touchをゲットできたのだから、「虎穴に入らずんばを虎子を得ず」を座右の銘にするか。

ワインの通販

同じくNYタイムズの折込チラシに、Zagat(レストランの評価本を出している会社、フランスのミシュランみたいなもの)のワインの通販のチラシが入っていた。

3ヶ月に1度、Zagatが選んだワインが12本届けられる。赤12本、白12本、ミックス12本の中から選べる。赤と白の場合は、4種類で各3本ずつ。ミックスの場合は知らない。価格は初回注文時だけが70ドルで、次回からは140ドル。いつどの時点でもキャンセルすることができる。70ドルで12本だと1本6ドル以下。140ドルだとしても12ドル以下。これらのワインはだいたい15ドルくらいのものらしいから、お得だ。

ただおいしいのかどうか半信半疑ではあったけれど、Zagatだし、まずいものは選ばないだろう、と騙されてみる事に。赤の12本セットを注文した。

感謝祭前に12本が届き、ディナーと一緒に最初の1本である2007年のボルドーをあけた。少し軽めだったけれどおいしかった。その日に1本空けてしまった。悪いワインの場合は頭痛がするんだけれど、翌日はすっきりとした目覚め。うん、やっぱり良いワインだ。

翌日は2007年のカリフォルニア産カベルネ。これはすっごくおいしかった。その翌日(カベルネが途中でなくなったから・・・)イタリア産のを空けたけど、これもおいしかった。最後の1種類であるチリ産のピニョノワールはまだ空けてないが、今のところどれもおいしい。

更に友達を紹介してその友達が購入すれば、私の注文は再び半額に。4人まで紹介できるから、4人買ってくれたら4回半額になるのだ。

お得だしおいしかったし、と早速最初のカモとして、マビオとチカエをゲットしようと思った。昨日彼らとマンハッタンでランチをする約束をしていたので、その時に、「ねぇねぇ、ワインの通販があってね、それがすごく良かったの。初回は半額で・・・」と話し始めると、「Zagatでしょ? ウチもオーダーしたよ」だって。

そうだよなー。こんな良い話、マビオさんが逃すはずないよなー。マビオさんもチカエも、なかなかおいしいと言っていたが、初回だけでキャンセルするそう。自分の好きなワインを買って飲みたいから。

と言うことで、ご興味のある方、私に紹介させてくださいましまし!
プロモーションコードがなくてもClick hereを押せば中身は見られるし、値段も同じだよ。
https://www.zagatwine.com/lp_land_taste.aspx?img=orderFormCode_gatefold_mix.gif

でも、勝手に注文しないで、私に紹介させてくれ~!! (州によっては発送できないところもあるそう。Delivery is available to AZ, CA (offer may vary for California residents), CO, CT, FL, IA, ID, IL, IN, LA, MA, MI, MN, MO, NC, ND, NE, NH, NJ, NM, NV, NY, OH, OR, SC, TX, VA, VT, WA, WI, WV, WY and DC. )

感謝祭

去年と一昨年の感謝祭は一体どうしていたんだろう。記憶を辿るが思い出せない。ブログで去年と一昨年の11月を見たら、私は毎年この時期は日本にいんだわ。どうりで感謝祭の記憶がないわけだ。

今年の感謝祭は家にいるし、何もしないのも心苦しく、かと言って私に伝統的な料理ができるはずもなく(やる気もなく)・・・悩んでいるところに、Balducci'sという高級スーパーの「感謝祭のディナー事前申し込み」の折込みチラシが届けられた。

サンクスギビングの料理って、日本で言えば御節料理なんだなと思った。伝統でこれがなきゃサンクスギビングって感じがしないところが。そして最近はみんな楽をしようと、ケータリングサービスを頼むところまで。御節だってこのごろは買う人が多いもの。

サンクスギビング明けに見に行った映画The Blind Side(白人家庭の養子となったの黒人の高校生が後にプロフットボール選手になる実話)の話の中でも、感謝祭のひとコマで「ママが、料理を買ってきてくれたことに感謝しよう」って笑わせる台詞がありました。

Balducci'sはRiversideに住んでいた時は一番最寄のスーパーだったけれど、高級なので普段は買い物することはなかった。ここで売っているフランスパンやお惣菜がおいしいから時々買うか、手土産を買う程度。殆どのお店が感謝祭の日は閉まっている中で、料理の受け取りが当日というのも良かった。

ディナーは1セットが6人前。種々のメイン(ターキーまたはハム)、ソース、副菜、デザートの中から好きなものが選べるようになっている。ターキーは丸ごとオーブンで焼くだけの状態にしてあるもの、既に丸焼きしてあるもの、調理済みの胸肉部分だけのもの・・・などがあった。うちは調理済みの胸肉部分だけを選んだ。加えて、グレービー、お肉に添えるクランベリーとオレンジのレリッシュ、りんごと何かを煮込んだやつ。副菜には南部風コーンのキャセロール、スイートポテトのピューレ(マッシュドポテトのスイートポテト版)、グリーンビーンズとアーモンドのソテーを選び、デザートはパンプキンパイ。1割引のクーポンがあったので、合計116ドル支払った。

果たして料理のお味は、期待以上にとってもおいしかった。これで116ドルってすごく安いと思う。御節料理がこの量で1万円ちょっとなんてありえないでしょう。6人前と言っても、アメリカ人の6人前ですからね・・・。

カナダのキニコはこの時期学校は休みじゃない(カナダのサンクスギビングは10月)。友人を招くでもなく家族3人の食事。という訳で、感謝祭後は来る日も来る日も、昨日すべてがなくなるまで、残り物を食し続けたのであります。おいしくなければ、流石の私もギブアップというところですが、なかなかおいしかったものだから苦痛ではありませんでした。(コイオは苦痛そうだったけど・・・ははは。)

ま、この料理が進む理由は、他にひとつあったんですね。それは次ぎのブログでね。

2009年11月15日日曜日

痩身

今朝、ふと見てみると、お腹の辺りがすごくホッソリしている。
胸の辺りがぐっと出て、お腹の辺りはシュッと引き締まって、なかなかの体型だ。

ここまで締まった体つきになるのは、3年ぶりくらいか。
日本にいた時は運動量が多くて引き締まった体つきだったのが、アメリカに来て運動不足で、お腹周りがぼてついていたからね。

おお、ついにこの2ヶ月の散歩の効果が出てきたか!

あ、私じゃありません。
ジョダです。
ジョダの体型が、毎日1時間の散歩の効果あったらしく、すごく引き締まった胴回りになっているのであります。

ああ、うらやましや。残念ながら、一緒に歩いている私の方は、ジョダほど目に見えた効果はないんだけど。

2009年11月13日金曜日

趣味は読書

昨日、受けていた翻訳の仕事が終わって、今日は丸一日暇だった。
いやー、子育ての終わった主婦って、本当にすることがない。

そんなことないでしょって?
そりゃ、やらなきゃいけないことはたくさんありますよ。掃除に洗濯、食事の支度。
だけど家事には納期はないのであります。絶対に今しなくちゃいけない訳じゃない。ちいっと散らかってるのや汚いのを我慢して、ちょっと粗食を我慢し、そして文句を聞き流しておけば良いのであります。

と言うことで、こんな塊で暇な時間ができた時に私が何をするかと言うと、本を読むのであります。暇つぶしにゲームをするときもありますけど。最近のマイブームは数独ですが、このところ記録が上がらないので飽きてきた。

何故かあまりテレビは観ない。連ドラとか見出したら、はまることもあるのだけど、とっかかりがないとだめ。もっとアメリカの番組を見て英語力を伸ばせば、と思ってはみるのだが、なんしかチャンネルが100くらいあって(実際にウチが視聴できるのは40くらいと思う)200番台のチャンネルとかもあって、覚えられない。記憶できるチャンネルは、子供時代から刷り込まれている12止まりなのだ。

暇な折に見ようと映画やドラマのDVDも買ってあるのだが、ここだけの話、どうやればリビングのテレビでDVDが見られるのかワカランのである。DVDは挿入できても、チャンネルをどうやって切り替えるのか・・・。リモコンだって2つも3つもあって、どれがどれだか、どのボタンを押すのやら・・・。

別に読書家と言うほどたくさん本も読んでないし、文学少女だったわけでもない。フリーの仕事をはじめてから、塊で暇な時間が出来ることが多いし、移動時間も多く、手っ取り早い暇つぶしとして、本に手が伸びるようになった。だいたい、本と言うのは時と場所を選ばない。テレビは、お風呂やトイレまで持って行けないもんね。という訳で、私の蔵書には波打っている本が何冊かある。うち一冊はトイレの中に落とした・・・そのタイトルも、インザプール。

しかも本を読んでその時は感動したり、含蓄があるなーとうなったり、私もこうしよう!と心に誓ったりするのだが、それも束の間。1年もすればそのとき感じたことはおろか、読んだ内容もすっかり忘れて、何も残っちゃいない。

その証拠に、しばらく前に実家に帰ったときに、すごく暇で、母に「なんか面白い本ない?」と聞くと、「じゃあこれは。世田谷の一家殺人事件をモデルにした本やけど・・・」と推理小説を手渡してくれた。なんかデジャヴのようだった。これと同じようなセリフを前に聞いたことがあるような。そう思いながら、小説を読み進んで行った。途中で何度か読んだことがある気がしながらも、結末が思い出せない。推理小説だから、結末が知りたい。知らないってことは、やっぱり読んだことないのだろう。で、最後まで読んで、あ、やっぱり読んだわ、これ。・・・まるで「かりんとうの話」を地で行くようなエピソード。(かりんとうの話、知ってますよね? 最後に舐めてみて、「あー、踏まなくて良かった」って奴です。)

長~い前置きでしたここからが本題。

今日読んだ本はブログのタイトルの「趣味は読書」。
読書をする人と言うのは、いまや人口的にはマイナーな存在らしい。でもそのマイナーな中でのメジャー(大衆)が読むのがベストセラー。そのベストセラーを辛口文芸評論家の斎藤美奈子が読んで中味を解説・批評したのがこの本。

この本は1999年から2002年までに雑誌に連載されていたものなので、対象となった本も当時のベストセラーでちょっと古いのだけれど、私が単純に感動した本もばっさり切られていたりして、いやぁ面白かった。また、「ああこんな見方もあるのね」と感心させられたり。

なかなかユーモラスな皮肉がおかしくて結構笑えるのだ。一人でキッチンのテーブルでお茶を飲みながら、何度声を出して笑ったか。私のような暇人には是非お勧めの一冊である。

例えば、こんな感じ。

村上春樹の「海辺のカフカ」

<読者がこれをどう読んだのかはわからない。ひとつ言えるのは、これはもともと60万部も売れるようなタイプの小説ではないってことだ。「何がいいたいのか、ぜんっぜんわかんねぇ」とほうっぽり投げるのが全うな反応のはずなのよ。(中略)
とはいえ、「海辺のカフカ」が久々の「村上春樹らしい村上春樹作品」だったのは事実だろう。頻出する謎。とっぴな出来事。果てしないおしゃべり。コンピュータのロール・プレイング・ゲームにも似た、謎解き心をくすぐる込み入った展開。このくらいの大作家(といっていいでしょう、もう)になると、読者を裏切ることよりも「らしさ」がやっぱり重要なのだ。>

私も読んで、ちーーーっともわかんなかったし、感動もクソもなかったから、この批評を読んで嬉しかったね。

でも、斎藤美奈子は「五体不満足」まで切っちゃう。
そりゃないでしょー、って思ったけれど、彼女の視線はちょっと新鮮だった。

<事実、「五体不満足」にはいやになるほどいやな話がない。すばらしい両親と仲間。文武両道に通じた黄金の学校生活。本には「これが青春だっ!」と叫びたくなる逸話の数々が満載だ。>

で、ここで他の障害者がこの本をどう思ったかで、「障害者は全部、頑張ればああいうことができるんだ、と思われると大変だな」と言うコメントが引用されていた。

そうか、乙武洋匡と言う人は障害はあっても、それを上回る特殊な才能を持って産まれた人なのだと、斎藤美奈子の評を読んで改めて気付いた次第。

翻訳ビジネス書の「ザ・ゴール」(550ページの長さらしい。)

<この本の長さを支えているのは、謎かけと思案とディスカッションである。(中略)
そんなこんなで「メーカーの目標は、お金を儲けることである」という大前提に主人公等が気付くまでに90ページ、「工場の生産能力を決定するのは、生産能力が一番低い工程(ボトルネック)である」という原則を発見するまでにさらに110ページが消費され、気がつけば既に本の半分くらいまで到達しているという寸法である。生産性の工場を目指す本にしては、なにかおそろしく生産性が悪い感じである。メイド・インジャパンのビジネス書だったら、こんなの10ページもあれば説明できちゃうのではないか。(中略)
一時が万事、噛んで含めるようなこの調子。噛み砕きすぎて、かえってわかりにくい気もする。アメリカ人の頭の回転速度が、最大のボトルネックじゃないだろうか。>

なかなか笑えるでしょ。

最後は、そもそもは電子メールのチェーンメールが本になった「世界がもし100人の村だったら。」
持つものと持たざるもの、南北の差を数字で訴えるやつ。
「20人は栄養が不十分だが15人は太りすぎ、富の59パーセントを6人のアメリカ人が持っている、エネルギーの80%を20人が消費している・・・」というやつです。

私も確かにこの本を読んで、単純に世の中間違っとると正義の心に燃えましたとも。

で、斎藤美奈子はこう書く。

<ここから導かれる感情は「ああ、わたしはめぐまれていてよかった」ではないか? ネットにアクセスできるのは、元々北の連中だ。
(中略)
この本の読者を100人の村に縮めるとどうなるでしょう。8人が自らの豊かな生活を反省し、5人が悲惨な国の人々に胸を痛め、4人が反戦メッセージと受け取り、3人が反感をおぼえました。残る80人は心が癒され「私はまだまだ幸せだ」「日本人に生まれてよかった」「小さいことにくよくよせずに生きていこう」と思いました。>

ブックオフの1ドルコーナーでゲットしたけれど、その何倍もの値打ちがありましたわ。

2009年11月12日木曜日

大家さん

うちの大家さんは、めっちゃ親切。
しょっちゅう電話をかけてきたり、立ち寄って、何か困ってないか聞いてくれる。嬉しいんだけど、往々にして話が長い・・・。

この区画には全部で5軒の家があるけれど、常にあちこち手入れをしている。
それも、必要なメンテナンスじゃなくて、どこかしらに付加価値を加えてる。

今はうちの斜め横のスーザンの家の玄関前にポーチを造っている。これまでは芝だったところに石を敷き詰めてポーチにした。別段スーザンが頼んだわけでもなさそうだ。

この夏はうちの庭に小さい花壇を造って花を植えてくれたし、少し前は、隣の棟のガラスのドアを、うちの棟のと同じものに入れ替えていた。うちのガラスのドアだって、「こんな優れもののガラスドアを見つけたから、入れ替えるよ」と、別段頼んだわけでもないのに交換してくれた。

確かにこのドアは優れもの。玄関のドアは普通のドアとガラスドアの2重になっている。アメリカでは、ガラス戸がドアの外に付いている家は多い。冬場はガラスで、夏場はこのガラスの部分をスクリーン(網)に入れ替える。これが面倒で、ずっとガラスのままにしてたりする。

新しいドアはスクリーンとガラスが連結されていて、上半分のガラス戸を下に下げると、上部にロールして収納されているスクリーンが伸びてくる。つまり付け替えなくても、簡単に入れ替えできるのだ。

今日も電話をかけてきて、「ちょっと意見を聞きたいのだが、お宅の庭のポーチから木戸のところまで、石畳の小道をつけてはどうかと思うけれど、このアイデアどう思う?」

正直言ってどっちでも良かった・・・。ただ芝生を刈る人が、そんなものがあると芝が刈りにくくなるんじゃないかと思うので、そう言ったら、「いや、邪魔にならないくらい低くする。地面と同じくらいの高さくらいにしようと思うけど・・・そうか、それほど良いアイデアじゃなかったか・・・」とシュンとしていた。

しばらく前は「庭に噴水をつけようかと思うけれど、僕は水の流れる音は落ち着くと思うんだよね」とか言ってきた。「うーん、私はどっちでもいーですよー。大家さんがつけたければ、付けたらいいし、私はなくてもいいし・・・」と言ったら、またがっかりしてた。だって本当にどっちでもいいもん。

ついこの前は、「いやぁ、突拍子もない話なんだけど、ヤンキースがワールドシリーズ勝ったよね。見てた?僕は途中で寝ちゃったんだけど。松井がMVP取ったでしょ。今日はマンハッタンでパレードだけど、日本ではこれは知られてるのかなぁ・・・と、今ふと思って。」そのついでに、「家のことで困ってることない?」

今日も庭の小道の話の後は、「ここだけの話だけど、僕は春で仕事リタイアして借家の手入れに専心しようかと思うんだよね。できたらそこの5軒のうちの1軒に住みたいんだけど。」 大家さんの家はここから北に20分程のNorwalkというところ。仕事はグリニッチニでワイヤを販売する小さな会社を経営してる。

なんだかんだ15分くらい話をして、「そうそう、前の坂道の舗装をやり直す予定だから、それを言おうと思って電話したんだった」と締めくくった。

うーん、大家さんは結局私と話がしたいだけなのか?

Lockdown Drillの結末

今日は木曜日。

シナコは昨夜から、頭とのどが痛いから今日は休むと予告していた。
朝、一応起こしに行くと、既に起きて宿題をしていた。
でも「やっぱり休んでいい?」と聞くので、インフルエンザも風邪も流行っているから、「いいけど」と答えると、「でも7時間目だけは行きたいんだけど・・・」

要は体調じゃなくて、宿題が終わってなくて行きたくないようだった。休んで7時間目までに仕上げようという魂胆。
(アメリカでは、休んだからテストや宿題が免れるわけじゃなく、休んでやらなければゼロ点になってしまう。正当な理由があれば追試や遅れて提出ができる。)

ってことで、Lockdownは、どんな訓練だったのかわからず。

2009年11月10日火曜日

Lockdown Drill

シナコの学校の校長からお手紙が来た。
今度の新しい校長(実は暫定の校長)からは、しょっちゅうメールでお手紙が来たり、自動音声メッセージによる電話がかかってくる。

今日のお手紙は「Lockdown Drill」について。
ロックダウン・ドリル・・・聞きなれぬ訓練だな。
Fire drill(火災訓練)やTornado Drill(これはオハイオ時代の竜巻訓練)などの防災訓練はよくあるけど、Lockdown(封鎖)訓練って・・・。

お手紙の内容を見たら、不審者が学校に侵入した際の対応らしい。
コロンバインや池田小学校みたいな事態が生じた場合の練習みたい。

どんな訓練をするんだろう。
木曜日の予定だから、あとでシナコに聞いてみよう。

「なに? うるさい、知らない」って言われて会話は終わりそうな気はするけど。
(いまのシナコは、可愛さ余って憎さ千倍です)

Weblog - 今、どこ

全然知らない人のブログなんですが、随分前に、カザフスタンに住むことになりそうな友達が、現地情報を収集していて偶然見つけて教えてくれたブログ。

結局、事情があって友達はカザフには赴かずご主人の単身赴任となったのですが。

この人のブログが面白くて、その後も継続してちょこちょこ覗いています。
文章が軽快だし、内容も面白いと思うので、ご紹介しましょう。

結構ブログ暦は長そうで、このサイトの前にも別のサイトでブログを書いておられた模様。どういうバックグラウンドの方なのかはっきりは存じ上げませんが、中国に何年か住んでいて中国語ペラペラ。そこで知り合った韓国系アメリカ人のご主人とアメリカ、キプロス、カザフ、イギリス・・・と転々とされている。

勝手にリンク貼っていいのかどうか知りませんが、横にリンクしておきます。
「Web log - 今、どこ?」ってブログです。

2009年11月9日月曜日

散歩

9月の半ばからジョダと一緒に毎日1時間歩くようにして約2ヶ月。
その間、仕事で出かけていて歩けないときと、雨で歩けないとき以外は毎日歩いた。こんなに続いたことないから、我ながら偉い!と思う。真冬になると続けられるかどうか自信はないけど。

でも相変わらず体重の方はビクともしない。
落とすのはたった1キロでいいのに・・・。

この辺りは秋も終盤。落ち葉が一杯。
落ち葉をかき集めて、道端に山に積んでおくと、市の回収トラックが集めてくれる。
積み上げた直後はすごい高さだけれど、徐々に嵩が減っていく。
強風でも吹かない限り、集められた落ち葉はおとなしくそこで回収されるのを待っている。

先日、例のロブスター屋さんの前を車で通りかかって気付いた。
屋根の上にロブスターが乗っていた。
直ぐそばを歩いているときには気付かなかったけど。メイン州産のロブスター、1ポンド5.99ドルだって。
1匹が1.25~1.5ポンドくらいのやつらしいけど。
買ってみようかと一瞬思ったけど、ゆでると悲しい声をあげるって聞くし・・・ちょっと勇気が出ないな。

2009年10月25日日曜日

紅葉2




Sent via BlackBerry

紅葉

ただいまジョダの散歩中。

常夏?のフロリダから戻ったらすっかり紅葉も終盤に。

実際にはフロリダ滞在中、10℃前半の日があって凄く寒かった。フロリディアンたちはこの時とばかりにクローゼットの奥からブーツやニットを取り出して嬉しそうに着込んでいましたが。フロリダ出身の友達にメールで知らせたら、慌てて冬服買ったりしないでもすぐに元の気温に戻るよと言われた。そしたら彼女の言う通り、2日後には20度後半に戻った。

今日のグリニッチは暖かで、散歩再開です。フロリダ太を解消しなくちゃ。

Sent via BlackBerry

2009年10月17日土曜日

ワニ

エバーグレーズでワニを見るツアーに出かけた。

ワニは夜行性で、特に暑い夏場は昼間に姿を現すことがない。だからスペースセンターに行ったときも、冬場にここを訪れた人はワニがウヨウヨいたと言っていたのに、私たちが行った時は「1ヶ月前から姿を見なくなった」とガイドに言われた。

今週半ばまでフロリダにいた出張者は、2週間前に同じツアーに参加したけど、ワニに出会えることはなかった。あくまでも本人は何かの陰か波かを、あれはワニだったと主張していたけど。証拠写真もないからねぇ。

と言うことでワニに出会えるとはあまり期待せずに出かけたのだが。
今日は珍しく気温が低く、20度台だった。日中もずっと曇っていて、風が吹くと冷たいと感じるほど。

エアボートに乗って湿地帯に出て行く。この人が船長のチャーリーさん。
エアボートと言うのは大きな扇風機みたいなのを回してその力で推進する。湿地帯では水中のスクリューだと植物が絡まってしまうから。この船はほぼ水面をかすめて走る。

こんな景色の中をボートは結構なスピードで進む。音がうるさいので、乗客には耳栓が配られる。

しばらく行くとチャーリー船長がボートを止め「今朝はこの辺にいたからなぁ・・・お、いたいた。コイツは慣れてて、寄ってくるんだ」と一匹のワニを指差した。


これは目の錯覚なんてことのない、正真正銘のワニでしょ。

さて今度は赤ちゃんワニのいる所へ案内してあげよう、と船長が船を動かした。
「ほらあそこに頭だけ出てるでしょ、あれは2歳くらいの赤ちゃんワニ」
残念ながら私たちの目では確認できず。

すると船長が、ボートの後手に別の大きなワニを発見。
「お、コイツはここで見たことない。あの赤ちゃんワニが見つかったら食べられてしまう・・・。悲しいかな、そう言う世界なの。僕は11年この仕事をしているけど、赤ちゃんワニが食べられるのを2回見たことがあるよ」だそうです。

あまりにあっさりワニが見られて拍子抜け。
ツアー後、ここが飼っているワニの赤ちゃんを抱くことも出来たのだが、ちょっと気持ち悪いのでパス。

この後アウトレットでお買い物して、日本食レストランで海鮮丼を食べて帰りました。

2009年10月12日月曜日

フロリダ

昨日から再びフロリダにやって来た。
出発前にウェブでフロリダの気温を調べたら、最高気温はいまだに30度以上ある。
短パンやビーサンはもう要らないか、と思っていたけど、やっぱり荷物に追加。

ところが、車の温度計は外気温が30度以上であることを示しているけれど、やはり1ヶ月前に比べると随分暑さは和らいだ。昼食で外に出ても、もわっと襲う、あのすごい熱気はもう感じないし、夕方はそれなりに涼しい。

ホテルの前の大通り沿いに植えられた街路樹もピンクの花をつけていたし、高速道路沿いの果樹園はオレンジの実をつけていた。黄色く色づいていたので、それがオレンジだと気がついた。雲も、何ていう名前なのか、薄くたなびいたいかにも秋の雲みたいな感じ。(かすみ雲って言うらしい。)

相変わらず暑いけれど、確実に季節は巡りつつあるよう。

2009年10月8日木曜日

陳先生と新聞配達

シナコのことを書いてきたけど、私があの子の歳のこの時期に何をしていたのかなぁと思いを馳せて、ふと思い出した。既にどこかで書いたかもしれないが、高校3年生の秋、私は朝刊を配達していた。

1年間の交換留学プログラムを終えて帰った夏、元の公立高校の2年生に復学した。私学から留学した人たちの中にはそのまま3年生に進級させてもらった人や、すごく頭の良い人はアメリカの卒業証書を使って翌春には大学(しかも東大)に進学した人もいたけど、たいていの公立高校からの留学生は留学期間は休学の扱いとなり留年する。

3年生に進級する前に受けた模擬試験。何故か英語と国語を合わせた成績がすごく良かった。生まれて初めてレベルに良かった。これまで英語の成績だけはずっと良かったけれど、元々頭のいいほうではなく、全般には中から中の上と言うところだった。だがその模擬試験の結果は学年で2番。

そこでちょっと欲が出た。

中学時代から憧れ続けた帰国子女のM子ちゃん。私が留年したので、1級上になった彼女は、その春ガイガイへ進学が決まった。

ガイダイ。それは何と魅力的な響きだったろう。そうだ、私もガイダイに行きたいと思った。でもガイダイはコッコーリツだった。共通一次試験を受けなくちゃいけない。但し配点の比率が、1次と2次で、1対5。つまり2次の英語(150点)と小論文(50点)に対して、共通一時の配点は5分の1になる。

それでも当時の私の成績と言えば、2年生だったか1年生だったか忘れたが、数学、化学、生物が5段階評価の2だった。なんせ理数系はさっぱりなのである。国語だって古文や漢文は超苦手。

自力では共通一時は太刀打ちできないと思い、親に頼みこんで家庭教師を雇ってもらう事になった。中学時代の塾の先生にお願いして、紹介されたのが陳先生だった。

陳先生は私の憧れのガイダイの、しかも「輝く」英語科の卒業生で、当時は神戸大学の大学院で中国関連の何かを勉強していた。苗字からわかる通り彼女は華僑。高校までは神戸にある中華同文と言う中国系の人だけの学校に行っていた。

陳先生は、こんなに賢い人知らないと言うくらい賢かった。家庭教師の科目は、共通一時の全科目に渡った。それら全てについて、相応しい問題集を知っていて、宿題を出し、進捗を確認しながら、わからないことは解説してくれた。英語と数学くらいなら誰しも家庭教師は出来そう。でも陳先生は、化学も古文も漢文もよーくわかっていて教えてくれた。数学も得意。英語も「発音だけはいいわねぇ」とほめてくれたけど、私の文法や語彙はお粗末なものだった。

陳先生と一緒に初めてまともに数学を勉強した気がする。化学もちょっとだけわかった。世界史は範囲を決めて覚えるように言われ、毎回テストされた。古文や漢文はちっともわからなかったけど、それでも問題集はこなした。英語も関西で当時「シケタン」「シケジュク」と呼ばれた暗記本で語彙を増やした。(関東では「デルタン」と言うのか?)これは後々結構役に立ったと思う。

そうして夏休みも終わりに近づいたある日。
父と私は大喧嘩をした。原因はもう覚えていないから、取るに足らぬ事に違いない。
怒り心頭した父は、「もうえー! お前のことは知らん! 家庭教師の金も出さん!」
売り言葉に買い言葉。
「結構です。家庭教師は自分で雇いますっ!」

興奮するその足で、私は駅前の朝日新聞へ向かった。我が家は朝日を取っていた。
「おじさん、新聞配達に雇ってください!」

そして翌朝から新聞配達を始めた。
黒縁眼鏡をかけた30歳くらいの雇われ配達員のおじさん(お兄さん?)が、それから2日間、私と一緒にルートを回って教えてくれた。自転車にどうやって新聞をくくりつけるか、どうすれば効率よく回れるか。
彼が言った。「どうせ、お嬢さんの気まぐれやろ」

それほど部数は担当していなかったので、毎朝5時に起きて7時前まで、家の近所を配った。

誤配があっても足りるように、新聞は必ず3部余計に持って回るのだが、最後に3部以上残ると困った。配って回ったルートを再び回り、記憶をたどる。ひょっとして、ここに入れ忘れたかなぁと、ポストを覗く。既に取り込んでいる可能性もあるけど、とりあえず新聞が入ってなければ入れておく。そして翌朝、おじさんにしかられる。「XXのあの家、忘れたやろ」

広告の裏紙を閉じたて作った配達先を書いたリストを持たされているのだが、慣れてくると、いちいちそんなものは見てられない。
長期で不在の場合には「止める」家とかあったり、朝日の他に日経も取ってたり、英字新聞を取ってたり、新聞配達も結構頭を使った。

毎朝お経をあげている家があって、暗がりにお経の声が聞こえてくると怖かった。
寝坊して、電話で起こされる日も一度や二度はあった。

11月に入って、だんだん寒くなってきた。おまけに配り終わっても真っ暗だ。
寒いのは苦手だ。怖いのも苦手だ。

とうとう父が言った。
「もうええ。家庭教師代だしたるから、やめてええ」

待ってましたとばかり、11末を最後にすっぱり止めた。
最後の日に、あの黒縁眼鏡の人が言った。彼は明日から私の担当していた所もカバーしなければならない。
「な、やっぱり、お嬢さんの気まぐれや言うたやろ」
苦労人のオーラをかもし出していた彼に返す言葉はなかったけど。
(お嬢さんやないけど、寒いのも怖いのも苦手やもん・・・)

陳先生は、私を教え始めた当初には彼氏がいた。ところが日本人との結婚を許さないご両親に反対された。
私を教えている最中に、どうやら同じ華僑の人とお見合いをしたようだった。ある日、「お見合いってバカにしてたけど、案外悪くないかもしれないわねー」と言っていたから。
しばらくすると、ほのかにタバコの臭いがするようになった。

共通一時の結果が出た。点数を見た陳先生は、「インドネシア語も面白いよ。『走る』っていうのは、『歩く』を2回言うと走るになるんだよ」
これが本当かどうか真偽の程はわからない。(多分、本当は『歩く』を2回言うと、『散歩』って意味になるんじゃないかと思う)

陳先生の勧めは無視して、私の共通一時の点数で入れそうなイタリア語を選んだ。別にイタリアに興味があったわけでも何でもない。ヨーロッパ系は、言語も文化も英語と変わりないだろうと思ったからだ。これは後になって大きな間違いだったと気付く。が、時既に遅し。

春が来て、私はめでたくガイダイに合格した。
父は狂喜乱舞した。我が家は後にも先にも「コッコーリツ」なんて人間は輩出していないのだから、父のこの喜びようもうなづける。

陳先生が私にお祝いを言いに来た日、父は先生に「お礼」と書いた封筒を押し付けていた。
「いや、もう、気持ちだけでっさかい」
中味は10万円だったと記憶している。

陳先生なしでは、ガイダイ入学は絶対に有り得なかったと私も確信しているし、姉も妹も四捨五入して授業料100万円ののM短大やK短大だったのだから、10万円は安いものだ、と私も思う。

陳先生はその後、例の華僑のお見合い相手であるお医者さんと結婚し、彼の研究のためにニューメキシコに渡った。その後、音信普通になってしまった。

陳先生、どうしておられるのかなぁ。すっごい才媛だったけど、今はどうしておられるのか。懐かしく、しばしば思い出すのである。

続・物理プロジェクト

夕方、クラブが終わったシナコを迎えに行った。

「プロジェクト出来たん?」
「ん、もー信じられない! どこの世界にバカ正直に別の授業の宿題をするのに、他の授業を休みますなんて言う人がいるの! そんなの容認してもらえないの、あったりまえじゃないの!」

勿論、シナコが「容認」なんちゅう高度な日本語を知るわけがなく、ここでの会話はシナコは全て英語、私は関西弁である。

「じゃあ、他の二人はお母さんが上手いこと言って休めたん?」
「あったりまえじゃん。あ、ゾイは休んだけど、ポリアナは気分が悪くなって家に帰った・・・」
「ふーん、じゃあさ、何て言ったら良かったんよ?」
「もう、頭使ってよ。歯医者のアポがありますとか言えばいいんでしょ」
「そんな、嘘を思いつかないよ。そしたらそう言う風に言うって言ってくれないと。だから聞いたでしょうが、何て言ったらええんって。そしたら5時間目の英語の授業休みますでいいって言ったやん」
「もう、うるさい!」
「で、いつやったん?」
「昼休み」
「で、プロジェクトは出したん?」
「出した」
「ほんまー、出きたんや」
「出来てない! 未完成のまま提出した」
「ぎりぎりまでやらんと放っとくからやん」
「うるさい! 今朝は朝ごはんも食べてないのに、昼もランチ食べてない!」
「別にママが食べんといてって頼んだわけでもないでしょ」
「朝から何にも食べずに走ってきて、お腹空いて機嫌が悪いから話しかけないで!」
「シナコ等だけなん、未完成で提出したの?」
「違う。クラスの全員が、昨日は2時までやってて、全員が終わってなくて未完成で提出したの」
「そうか、そら、良かったやん」
「全然良くない! もういいから黙って!」

ここで会話は途切れた。

横並び精神が骨の髄まで染み込んでいる私としては、全員が出来てないんんだったら、それでオッケーって感じですけどねー。

物理プロジェクト

シナコねたばかりになってしまうのですが・・・。

今朝、学校のシナコから電話があり、
「今朝の物理のプロジェクト、まだ出来てなくて、5時間目の授業に出ないで、みんなでやることにした」
「そんなことしていいの?」
「うん。ママが学校に電話して、休みますって言ってくれたら大丈夫」
「ホントなの?」
「大丈夫。だから、お願い!」
「・・・わかった。なんて言えばいいの? 5時間目の、何? 英語? 休みますでいいのね?」

と言うことで素直に学校の出欠係に電話をした。
「12年生のシナコ・XXの母親ですが・・・」
「苗字のつづりは?」
「XXXXです」
「で、ご用件は?」
「今日の5時間目の英語を休みます」
「理由は?」
「なんか、他のプロジェクトがあって、そっちをするって言ってました」
「残念ながら、その理由では届出のあった欠席と認められません。無断欠席になりますよ」
「そうなんですか? まあでも、本人は休むって言ってますから・・・」
「わかりました。とりあえず連絡はあったので、学校からの無断欠席を通知する自動メッセージ電話は、今夜は家に掛かりませんけど、扱いは無断欠席になりますから」
「はーい、わかりました」

そうなのだ。無断欠席すると、自動メッセージで「XXXXは本日XXの授業を無断欠席しました。この件に関して質問がある場合は、XXXXへ」と言う電話が掛かってくる。以前に手違いで、この電話が掛かってきたことがあり、無断欠席の記録を消すために、学校に掛け合わなければならなかった。

電話を切って、一応シナコに連絡。でも授業中だからか電話には出ない。
仕方ない、SMSを送っておくか。

「学校に電話したよ。理由を問われたから、プロジェクトをするために休むって言ったら、無断欠席の扱いになりますだって」

すると折り返しのメッセージ。
「えっ! そんなこと言ったの? 信じられん。じゃあもうプロジェクトの作業できないじゃん。まったく、ありがたいよ!」

「じゃあ、最初から理由も教えておいてくれたらいいでしょ。英語に出るなら、自分でやっぱり出席しますって出欠係りに言ってね。もう欠席になってるから」

「一体何考えてんの? 直ぐに電話して、上手く授業に出なくて済むようにするか、さもなきゃ出ますって言って!」

「アンタが出るのか出ないのか、ママは知らないもん。じゃ、今日の英語の授業に出るってことね? もう一度学校にそう言って電話すりゃいいのね?」

「休めるようにしてくれるか、授業に出るって言うか、どっちかしてくれたらいいの!」

「授業を上手く休むなんて無理。先方は本当の理由を知ってるから。授業に出るって言っとくよ」

ってことで、再び出欠係りに電話。同じ女性が電話に出た。
「先ほどの、シナコの母親ですけど、やっぱり英語の授業には出ますって。と言うことで欠席は取り消しておいてください」
「きっとまた電話があると思ってましたから、まだ入力してませんでしたよ。私にも子供がいますから。無断欠席はだめ、授業に出なさいって、恐らくそういうことになるんじゃないかって思ってましたから」

別にそう言う理由でもないけど・・・。
私は学校のシステムもよくわからないし、そもそもシナコと言い争うのが面倒で言われたとおりにしてるだけなんですけど。

義母 (10)

9月に日本に帰るとブログに書いてたけど・・・と、時々尋ねられますが、そう言えば当初はそう考えていたのでした。

義母は8月初めに退院し、グループホームに移りました。その後の様子は義兄や義兄嫁の話からも、8月末にお見舞いで1週間帰国したコイオからも、入院前と同じくらい元気になったと聞き安心しています。勿論、物忘れのほうは進んでいるようですし、体力的にも歩くのにふらついて転んだりということはあるようですが、一人暮らしの時と比較して、精神的には随分と落ち着いているような印象を持ちます。

本人は今のグループホームをまだ病院だと思っているようで、会う度に「退院はいつ?」と聞かれて閉口すると義兄が言っています。「部屋に、退院日X月X日」って2ヶ月先くらいの日付を書いたものを貼って、定期的にその日付をずらしていけば、と提案しましたが、気付かれずに上手くそんなことができるのか、近くにいない私には何とも言えません。義兄嫁は良い考えねと言っていたので、実行したかな。

状況は落ち着いているようなので、コイオが8末に帰ったところなので、続けて9月に私が帰るよりは、もう少し間隔を開けた方がいいだろうと思い、とりあえず今のところは帰国予定はありません。

その代わり電話をなるべく頻繁にしようと心がけてはいるのですが、最初に電話した時に「午前中は忙しいから午後にして欲しい」と言われ、そうなるとなかなかタイミングが合いません。確かに午前中は入浴などがあったり、慌しい模様。午後は割に自由にしているらしいのです。

たまたま午前1時過ぎまで起きている時には電話をすることにしていますが、そこまで起きていることが滅多になくて。

昨夜はそんなたまたまの日。
シナコには提出期限が今日の1限目と言う物理のプロジェクトがあり、友人3人でやっているらしく、最後の仕上げ(か、どうか知らん)に昨日は夕方から3人で図書館で作業しておりました。ところが閉館時間の9時になっても終わらない。
「これから友達の家に移動するから。終わったら迎えに来て」とのこと。
「えー、何時ごろになるのよ?」
「うーん、11時ごろかな、とにかく電話するから」

しかし待てど暮らせど電話はない。と言うのは嘘で、私もすっかりシナコのことを失念しておりました。はっと気がついて時計を見ると12時を回っている。慌ててシナコの携帯に電話するけど、鳴らしても鳴らしても留守電に繋がるだけ。おかしい、電池切れか、寝てしまったか・・・。友達の家に電話するにも、だいたいどこの誰の家に行っているのかすら知らない。
どうせ寝てしまったのだろうから、朝の早くから迎えに来いと起こされるに違いないから、私も寝よう・・・と思ったところで、ようやく電話が鳴りました。
「迎えに来て」
「何度も電話してたのに、なんで出なかったの? 寝てたの?」
「違うよ、バイブレーションモードにしてたから気がつかなかった」
ってことで、迎えに行って、家に戻ったら1時半。

と言うことで久々に義母に電話をしました。
前回電話したときも、「今日はパーティーがあるので、みんなでお菓子を作っているの。ケーキ」と言いましたが、昨日もまた、パーティーがあるのでお菓子作りをしてるそう。入居者が多いので頻繁にお誕生日会があるのでしょう。その度にみんなでお菓子作りをしているのじゃないかな。昨日はスイートポテトとお饅頭。

「ごめんね、時差があるから頻繁に電話できなくて」と言うと、
「いやぁ、こっちも仕事場やから、昼休みに電話もらったほうがいいからね」と、何故か急に、勤めをしている義母の会社の昼休みに電話をかけたことになっています。前回も同じようなことを言ってました。
「長電話して仕事をサボってたら怒られるね」と言うと、
「いいの、いいの。アメリカから電話やってわかってるから」とも。
コイオは出張中だと言うと、どこにと聞くから、テキサスと答えたら、「わぁ遠いねー」
しばらくして、コイオは、と聞くから、「出張に行っているよ。」また、どこって聞くので、「今回はテキサス」「わぁ遠いねー」

義兄の息子のことで「そろそろ就職だね、でも不況だから大変だね」と話をすると、不景気なこともわかっているし、「今日は日本は台風だったんだって」と言えば、「そうなの、今はもう風は止んででいる」と言うし、「今週末は体育の日で3連休だね」と言えば、「この前から連休ばっかりよ」と、シルバーウィークのこともわかっている。

電話で話している限り、声ではとっても元気そうでした。

2009年10月7日水曜日

約束

昨日の朝、シナコを車で学校に送って行ってやった。
最近は、私がしばしば不在でシナコにしわ寄せが行っているので、寝坊したからと言って昔ほど頑なに「送りません!」とは言わずに、結構優しい母親をしている。
でも、昨日は例外。

夜中にトイレに立つと(年ですなぁ)、シナコの部屋から煌々と灯りが漏れていた。
覗いてみると、いつものように、洋服のままベッドで丸まっている。隣にはパソコンが開き、教科書もノートも開いたまま。

「シナコ、寝るんだったら寝なさい」
「・・・ちょっと考えてるだけ・・・」
「はぁ? 寝てるじゃない」
「・・・寝てない・・・」
「よだれ垂れてるよ」
ズルズルズル(とよだれをすする音)「・・・うるさい!」
「うるさいって親切で言ってあげてるのに」
「うるさい、あっち行って!」
「ふん、知らないからねっ」と、私は自分のベッドに戻った。

5時半。コイオの目覚ましで目が覚めたので、シナコを見に行く。
案の定そのまま寝ていた。
「シナコ、5時半だよ。宿題できてないんでしょ?」
「あぁーーー! あーどうしよう!」
「どうしようって、知るかさ。夜中に起こしてあげたのに」
「あー! 今からやるけど、あー、ママ、お願い送ってって!」

スクールバスは色々な所を回るので学校に着くまで30分かかる。車だと10分で着くから、その分宿題をする時間が稼げるということなのだ。

「やだ」
「なんで、どうして送っててくれないの? お願い」
「言ったでしょ、部屋が散らかってる限りは送りませんって」
「片付けるからー! 絶対。今週末片付ける。お願い!」
「だめ」
「お願い! 部屋きれいにする!」
「じゃ、部屋も片付けて、そして二度と『うるさい』って言わなければ送ってあげる」
「えー、それは無理!」
「何で無理よ。お母さんやお父さんに向かって『うるさい』なんて、おかしいでしょうが」
「でも、それは無理」
「何が無理なの?」
「そんな出来ない約束はできない。絶対言っちゃうもん」

・・・出来ない約束は出来ないか。シナコの言うことも一理ある気がして、簡単にギブアップ。
「じゃ、いいよ。その代わり今週末部屋を片付けて、そのあとずっときれいなままにキープすること。汚くなったら罰金」
「わかった。そうするから、送ってって!」

ってことで成約。ようやく、あの部屋が週末きれいになるらしい。そのあとはきれいにキープされるらしい。
楽しみだなー。(ほんまかなぁー・・・)

今の部屋の写真をお見せしたいところだが、普通の人間の部屋とは思えぬ凄まじさに、さすがの私も親として恥ずかしく、お見せするわけには参りません。

2009年10月5日月曜日

お寿司屋さんの隠語

土曜日、コイオとシナコと三人でマンハッタンにお寿司を食べに行った。
水曜のヤンキーズの試合と言い、シナコが付いてくるというのは珍しい。
とうとうシナコも脱ハンコーキか!?

お寿司屋さんに着いて、カウンターに腰掛ける。

私はウニとトロが好き。
昔からこれから始めて、これで終わることにしてる。
中トロを注文すると、

「今日はボストンのいいのがありますよ」とカウンターで握ってくれているおじさん。
「そうそう。日本じゃ生のマグロは食べれらないけど、アメリカは生なんですよね」
「そうですよ。日本は冷凍して持ってかなくちゃいけないけど、こっちは生ですからね。ボストン沖のマグロが一番おいしいの」

と言うことなのです。日本の皆さん、残念だねー。
ウニもカリフォルニアのやつ。東海岸のよりずっと大きくておいしい。

ところでマグロも牛肉のように、取れたては味がなくておいしくないそう。
「Aged beef(熟成牛肉)の方がおいしいでしょ。マグロも一緒なの。ちょっと日が経ったほうがおいしいんだよ」
多分、酸化して分解が始まると柔らかくなり、味も出るのでしょう。牛肉もそうだから。

そのとき、誰かが何かを注文した。するとおじさんは、
「はーい、XXヤマね!」
すると、並んで握っているほかのおじさんたちもリレーするように、
「XXヤマですー!」
「はーい、XXヤマ!」

「ヤマって、もうなくなりましたってことですか?」
「そう。ほら、寿司は海の物でしょ。山に行ったらないでしょ、だから」
「ふーん!! それは面白い」
「これはどこの寿司屋でも共通」
「へー、じゃあトイレに行くって言うのは? デパートとかじゃムラサキとかって言うらしいですけど」
「あー、うちの店では4番だな、これは共通じゃないけど。4番行って来ますとか言うんだよね。あ、でも数字は共通だよ、どこの寿司屋でも」
「数字? お勘定の?」
「そうそう」

ってことで、これは覚えきれないのでメモした。
1はピン。これは他でも言うね。
2はリャンコ。中国語みたい。
3はゲタ。ゲタは鼻緒を止めている所が三箇所だからだって。
4はダリ。このあたりから、おじさんにも語源がわからないのが出てくる。
5はメノジ。碁盤の目の地から来た。
6はロンジ。
7はセーナン。7は西南の方向だから。
8はバンド。昔のバンド(ベルト)は、ベルト穴が8つ空いてたそうな。
9はキワ。際だから。
10はピンマル。ピン(1)とマルだから。

そして、11はアサダチ・・・。ピンピンだからだって。
「ご主人、わかりますよねー?」
「私だってわかりますよ。そのままブログに書きますから」

ということで、おじさん、ブログのネタありがと。寿司ネタも新鮮でうまかったです。

2009年10月2日金曜日

微動だに

えーっと、今日で1時間の散歩は何日目だっけ。
16日目だ。
私にしては頑張っている。
まだ1日も休んでない。

なにの体重計の数字は全然減らない。

私のボヤキをブログで見た友人が、ペットボトルを持って歩いたら?と提案してくれた。
あ、そっか、運動負荷を増やせってことね。
ならば、ダンベルを持ってるのよ。その昔、ステップエアロビなんざやってました折に買いましたんざますよ。ウェアも上から下まで揃えたんですけど、3ヶ月ほどで止めてしまいましたわ。

なんたってまずは道具からそろえる主義でございますから。今回もちょっと寒くなってきたからサブゼロ気温用のスペシャルな素材で出来たウェアをゲットしましたですから。「Sugoi」って言うブランドで、「スゴイとは日本語でグレートと言う意味である、な~んて書いてあったけど、冬でも十分に暖かいそうです。今日は十分冬みたいに寒かったし。早速、サブゼロはいて、上はヤンキースタジアムで買ったジャンパー。

片手にジョダの綱、もう一方の手にウンチ袋(しばらくすると中味入り)を持って、その上で両の手にダンベルを持つというのは簡単ではございませんが、ダンベルにはマジックテープも付いてるので、ウンチ袋の手の方はダンベルを手首に巻きつけて歩く事にしました。

別の知人はメタボ解消?はたまた健康作りのために自転車こぎを始めたそうですが、もう随分になるのに、やはり簡単には体重は減らないとのこと。最近は自転車こぎながらフルートを吹いているそうです。
あ、曲芸師じゃないですからね、念のため。室内のエクササイズ用自転車ですから。
フルート吹いているのは、自転車こいでる時間が惜しいから、ついでにフルートの練習もしようと一石二鳥が目的なのか、運動負荷を増やそうとしているのか知らないですが。

ならば私は一石三鳥でございますわ。
自分のウォーキングでしょ、ジョダの散歩でしょ。
加えて、あくまで「運動負荷を増やすため」にですが、iPod聞きながら熱唱しております。
歩きながら日本語で熱唱してるから、きっとおしゃれなグリニッチアベニューを行く人たちは(このところ帰りはグリ・アベを一部歩くことが多い)ちょっと頭のおかしいオバハンが歩いていると思ってることでしょ。そのうちヤンキースのジャンパー着て犬連れて歩いてる人って噂になったりして。一応すれ違う一瞬は声を落とすか、黙るんだけど、すれ違った途端に声を張り上げてるからな。(噂になるまで続くかなぁ。)

でも残念ながら歩いている間中ずっとずっと歌えないのですね。
と言うのも、ナツメロになると考えなくても歌詞が口をついて出てくるのに、最近仕入れたワカモノの歌になると、どう頑張ったって歌詞が覚えられん。一緒になって歌おうとするのに、歌えない。
でも、何とか歌おうとする努力がいじましいでしょ。そうだ、これはきっと記憶力を刺激して脳の運動にも貢献しているに違いない。んじゃ、一石四鳥だな。

で、今日も機嫌よく熱唱して帰ってきたら、万歩計付けていくの忘れてた!
めっちゃ悔しい!
平均歩数が今日でぐっと減ってしまう!
悲しすぎ。

私がしつこい?

10月に再び出稼ぎに出る事になり、今、航空券を手配した。

インターネットで購入したのだが、座席を確認した時は「1席」だけあった。そのまま購入画面に進み、最後に座席を確認したけれど、先ほど示された1席がない。

はて、既にさっきの席があてがわれているのかな?と思い、そのまま購入。
購入後に再びログインして、自分の予約情報を調べると、座席指定されておらず、座席を取ろうにも席が残っていない。

え、これって座席がないってこと? 
オーバーブックなの?
キャンセル待ち?

不安になって航空会社に電話。
電話に出た顧客係りの説明。

「ある程度以上の予約が入った時点で、既にチケットを購入している人で、まだ座席を取っていない人がいると、その時点で座席指定はできなくなります。当日空港で座席指定されます」との説明。

でも本当にオーバーブックしてないのか、本当に私はこのフライトに乗れるのか非常に不安になった。

「じゃ、わたしはこの飛行機に座席があることは保証してくれるのね?」
「あなたはこのフライトであると確認されています」
「確認じゃなくて、このフライトに乗れるか保証してくれるのかって聞いてるの」
「航空会社は『保証』という言葉は使いません。あくまで確認されていますとしか申し上げられません」
「そんなこと言うから不安になるんでしょうが。このフライトに乗れるの、乗れないの?」
「あなたはこのフライトに確認されています。オーバーブックはされていません。当日ゲートで座席指定されます」

しつこく延々と、この問答を繰り返して、最後にわたしは、
「わかったわよ、要はわたしはこのフライトに乗れるように祈っておけばいいってことね」と捨て台詞を吐いて電話を切った。

あー、私って短気なのかな。(短気だよ。)

だけど、席が空いてるのにあてがってくれないってどういうことよ、ね。
あてがってくれなくても、あなたの席はありますって保証してよ! 
聞きたかったのはこの一言だったのに。
あームカつく。
ほんとに乗れるのかなぁー。

2009年10月1日木曜日

ヤンキース

コイオがヤンキースの試合のチケットを知人からもらったので、昨夜シナコと3人で観にいった。
別にヤンキースファンでも松井のファンでも何でもないけど、地元だし、球場が新しくなったから一度は行ってみたかった。(コイオは既に接待か何かでバックネット裏で観てる。)

宿題が山のようにあって最後まで行くかどうするか決め兼ねていたシナコも、滅多にない機会と思ったのか、電車の中と球場で宿題すると、教科書の入った大きなバックパックを背負って行く事に。(行きの電車では宿題してたけど、球場ではできず、帰りの電車も混んでいてだめ。宿題はどうなったのやら。)

おおーこれがヤンキーススタジアムか! 
座席は5階建ての4階だからそんなに良い席じゃないけど、こんな感じで見渡せる。

席に着くや否や、コイオにビールを買いに走らせ、持込のおにぎりとお寿司をほおばる。ビールはスーベニアカップ入り。
しかし寒い! ビール飲んだら余計に寒い! 

他の観客も寒そうでしょ。
「寒いからジャケット着て行ったほうがいいよ」と言う賢母のアドバイスを無視して、セーターにビーサン姿のシナコは、
「寒いっ! 寒すぎる! 我慢できな~い!」
ってことで、シナコはパパとスーベニアショップ(みやげ物屋)に着る物を買いに走る。

私も食べたら暖かくなるかも。おでんに熱燗買って来て、と言いたいところだが、仕方ない。
「帰りにホットドッグを買って来て!」

やおらして、ヤンキースのオフィシャル・ヨットパーカーにベースボールキャップと言う、にわかヤンキースファンの出で立ちでシナコが戻って来た。
ホットドッグをほおばる。
でも、まだ暖かくならない。
セーターの上にジャケットを着てるのに。風がなければ寒さはましだったんだろうけど、昨夜は結構風が吹いていた。

我慢できず「私も着るもの買ってくる!」と、同じくスーベニアショップに走る。
ショップには、こんなハッピ姿の日本人の女の子が。
あ、この子たちって、さっき画面に大写しになっていた松井ファンの子達かな。きっと日本からツアーで来てるんだ。

しかしオフィシャルグッズは高い!
ってことで、わたしは子供用(12~14才用)のジャンパーを買って席に戻った。

席に戻ると今度はコイオがポテトフライとポップコーンを買いに。それを食べ終わった後は、コーヒーを買いに。

もうお気づきかと思いますが、食べて、買い物して、また食べて。試合なんて殆ど見ちゃいないのであります。ヤンキースは既に東部地区で優勝してるのに、対戦相手はわたしゃ名前も聞いたこともなかった地区最下位のカンザスシティー・ロイヤルズ。なのに初回からずっと押され気味で、それほど面白くないのよね。

写真だけは撮っておりました。初回、先行のロイヤルズに1点先制されたけど、直ぐ裏の攻撃でジーターがソロホームラン。

私がジーターの名前を知ってたか? まさか。前の観客の服の背中を見て始めて知ったのであります。

このロドリゲツって人は現役選手の中で2番目に本塁打(581本)を打っているらしく、歴代でもマグワイヤ(583本)に次いで9位だって。

松井も全く活躍しなくて、さぞかし日本から来た女の子たちはがっかりしてたことでしょう。




私たちは7回表にロイヤルスが1点追加した後、God Bless AmericaとTake Me Out To The Ball Gameを歌って、裏のヤンキースの攻撃を待たずして球場を後にした。試合はそのまま3対4でヤンキースの負け。

これが松井じゃなくてマリナーズのイチローだったら私も食べ物なんか買いに走らずに寒さもこらえてじっと観戦したんだけどなー。

2009年9月30日水曜日

ビクとも

ジョダと毎日1時間の散歩を始めて既に2週間。

記録を見ると、1万歩にはなかなか届かないけれど、平均で8000歩以上は歩いてる。
9232歩、11215歩、8089歩、9861歩、7109歩、8936歩、7967歩、8366歩、8945歩、11291歩、10228歩、8149歩、8243歩と、かなり頑張っているでしょ。しかも1日も欠かしていない。快挙!

昨日は、珍しく頑張って料理したら散歩に出るのが遅くなった。シナコはアウェー(他校で)の試合だったので、散歩の最中に迎えに来いコールになりそう。でもバスが学校に戻り着く少し前には電話をくれるだろうから、その時に家に引き返せば間に合うだろうと、ジョダを連れて散歩に出た。

30分歩いて丁度折り返し地点に来た所で「迎えに来て!」
「今どこ?」
「学校」
「直ぐに行けないよ、今、ホールフーズの前。どんなに頑張っても30分はかかるよ」
「えー」
「何で前に電話して来なかったの」
「忘れた」
「とにかく待ってて」

それからは、ほぼジョギング。
しばらくして再び「今どこ?」
「今、駅の近く、ぜーぜー」
「えー」
「えーじゃないよ、ママは走ってます、はぁはぁ」
ってことで、普通は30分の道のりを17分で走った。

なのになのに、それなのに、家に帰って体重を計ったら、いまだに以前の+1.5kg。目標体重の2.5kg。
なんで!
母も毎日1時間歩いているらしいけれど、全く体重には貢献しないらしい。
知人からも、「一週間じゃダメです(キッパリ)」なんて言われた。

でも、これじゃやる気がなくります。
寒くなってきたし・・・。

2009年9月24日木曜日

新聞

最近はあまり新聞を読まなくなった。
あまり面白いニュースないし、活字が小さくて老眼の目には辛いし。
かと言って、テレビのニュースも殆ど視てないから(大相撲のところだけ)世の中の動きには疎くなった。

でもNYタイムズを購読してるものだから、もったいないから読めとコイオに言われている。コイオはファイナンシャルタイムズを取っていて、それを行きの電車で読み、会社で日経とウォールストリートジャーナルを取っているから、これを帰りの電車で読むと、NYタイムズを読む時間はないらしい。NYタイムズは私の「経費」で落としているから、私の責任でもある。

で、毎日しぶしぶ紙面は開く。けど、普通のニュースは面白くなくて、ついついオモロイ記事だけ探して拾って読んでいる。

2-3日前のニュースにこんなのがあった。

8ヶ月前からドイツの経済相になっているKarl-Theodor zu Guttenbergという37歳の人。どうやらドイツで人気上昇中で、次期首相か、とも噂されているらしい。彼は12世紀から続く貴族の出らしく、奥さんもビスマルクの直系だって。でもこの家族はレジスタンスに参加したらしく、中にはヒットラーの暗殺計画に加わっていた人もいたそうで、人々の受けは良い。面白かったのが、彼のフルネーム:Karl-Theodor Maria Nikolaus Johann Jakob Philipp Franz Joseph Sylvester Freiherr von und zu Gttenberg。なんと長ったらしい。勿論私が面白がっている所が記事のメインの部分ではありませぬ。


そして今日のオモロイ記事は、リビアのカダフィの話。

今、NYで国連総会が開かれている。そこで昨日カダフィがスピーチしたそう。なかなか笑えた。

国連総会では、最初がブラジル(多分議長国)、次がホスト国(つまりアメリカ)、その後は早いもの順で国家の主席がスピーチするそうな。でもスピーチ中は、席を離れている人も多く、たいがいの首脳は外の廊下で諸外国の首脳とおしゃべりしているらしい。

スピーチに与えられた時間は15分。でもこれを守らない人も多いらしい。一応15分を過ぎると、赤いランプが付いて合図が送られるらしいけど、それ以上はなく、国家主席のスピーチを無理に止めたりはしないそう。

上記の順番に従ってオバマ大統領が昨日は2番目にスピーチ。これまで国連に非協力的だったアメリカだけど、前向きに取り組むって言ったらしいから、ちょっと嬉しい。オバマのスピーチは38分。

で、次に演壇に上がったのがカダフィ。なんとカダフィは90分もしゃべったそうな。主題に入るまでで既に17分。主題は、安保理にアフリカの国を入れろ、とか、結構うなずける話もあるけど、まぁ笑えるよ。

イラクで大量殺戮をした者は罰せられるべき

タリバンがイスラム国家を築く権利を誰も妨害できない

豚インフルエンザはどこかの実験室が武器として生み出した陰謀ではないのか

JFKとキング牧師の暗殺の調査を行なうべき(JFK暗殺の黒幕はイスラエルだ)

国連本部はリビアに移動してはどうか(NYに来ると時差ぼけになるし、アルカイダの攻撃の可能性があるので皆が危険にさらされるから)

イスラエルとパレスチナは統一してイスラチナになったらどうか

安保理の常任理事国は永久に席が確保されているなんて封建制度もはなはだしい、永久というものは神にのみ許される

アフリカの息子オバマ大統領には僕と同じく永きに渡って国を治めてほしいものだ

・・・だってさ。

2009年9月23日水曜日

散歩

フロリダでのアルコール漬けの日々がたたり(ホテルでは週4日ビールとワインがただで飲めたらしく、卑しいママがこのチャンスを逃すはずはない)、ママちゃんは見事に弛緩した肉体を引っ下げて家に帰ってきた。

最近フィットネスに目覚めているパパちゃんが、日本のお土産に任天堂DSの「歩いてわかる生活リズムDS」(万歩計とそのデータを蓄積するソフト)なるものを買ってきたので、ママちゃんは早速これを身に付けて歩くことにした模様。一緒に僕も連れて行ってくれるので、このところメタボ気味だった僕も次回の健康診断では糖尿の疑いは晴れるかも。
まあ、いつも思い立ったら吉日、だけど、熱しやすく醒めやすいママちゃんがいつまで続くのか見ものだ。ママの大嫌いな寒い季節が目の前だから、止めるのも時間の問題か。

散歩から帰ってすぐに体重計に乗っているけど、いつもがっかりしているのを見ると、今のところ効果もイマイチらしい。

と言うことで、とりあえず1週間は続いているこのところ約1時間に及ぶ僕の散歩コースをご紹介しよう。

まず家の前の坂を下る。そして右折。
少し前までは左折していたのだが、左手に出ると小さな家が並んでいて、車道と歩道の間にスペースがない。つまり僕は家の庭先で用を足すことになる。ちょっと前、オシッコした後にクセで後ろ足で土を蹴り上げていたら、そこへ家主が車で戻って来た。
「おい、僕がどんなに一生懸命手入れしてるか知っているのか!」とママは怒られ、以来、右に出る事にしたらしい。 

右手に出ると並んでいるのは店や事務所で、歩道と車道の間にも草が植えられ、ここで用を足した方がお咎めが少ないのだ。写真は近所のメキシコカンレストラン。
ちなみにママは日本からポイ太くんと言うウンチ取り袋を取り寄せ、きちんと拾っている。但し僕のウンチも3回目くらいになるとかなり軟便になって、拾いきれず・・・そう言う時、ママは見てみぬ振り。でも大方の人は拾ってないから、これでも偉い方。 

そのあと中古レクサスのディーラーの前を通り、電力会社の前を通ると、角に僕たちペットの雑貨を売っているお店がある。ここを左折して住宅街のほうへ入る。 
曲がると左手にロブスター・ビンと言う名の、生きたロブスターを売っているお店。一度殻くらい舐めてみたいけど、ママちゃんはそんな高級なものは買ったことはない。噂で聞いたけど、ロブスターって生きたままゆでると「キャー」って声をあげるらしい・・・。かわいそうだし、ちょっと怖い。 
そのまま歩き続けるとタウンホール(市役所)の前まで来る。 
更に歩くと、町の目抜き通り、グリニッチ・アベニューと交差する。 
そのままグリニッチ・アベニューを横断。(写真はアベニューの北側) 
更に直進。
このあたりはまだ事務所。 
そのまま歩き続けると、徐々に住宅街に入る。 
この交差点まで来て左折。このまま直進すると、この先は歩道がないところになってしまうんだよね。このあたりは突然歩道がなくなったりして困るのだ。 
道路わきの歩道をどんどん歩く。この辺はお家も大きくて、なかなか目の保養になる。 
右手に大きなお屋敷があるなぁ。 
もう少し行くと右手に墓地が。昨日まではこの手前で右折してたけど、今日は続けて真っ直ぐ行くらしい。 
そのまま歩いていると先に1号線が見えてきた。 
この先が1号線との交差点。
ママはフロリダで1号線の出発点だか、終点だかに行ったと自慢している。メイン州まで続いているから、今度はそっちの端っこにも行ってみたんだって。 
丁度このあたりで30分。1号線には出ずに、ユーターン。反対側の歩道を歩く。 
しばらく真っ直ぐ歩くとロータリーに出た。このロータリーの先から、左側の歩道がなくなってしまった。交通量も多くて車道を歩くのは危ない。 
ロータリーの先はさっきの墓地。ママはそのまま墓地の中を歩く事にしたみたい。 
あらら、墓地の道もなくなっちゃった。でも僕的には、舗装されてない道の方がうれしいな。 
結局表通りには出られず、墓地の裏側から、裏の細い通りに出た。この辺り、小ぢんまりとして雰囲気いいな。 
先へ進むと、あら、さっきのお屋敷の所に出るんだ。お屋敷の角を左折して、元来た通りへ。 
来た道を下り、さらに元来た曲がり角を1つ飛ばして、一本先のワコビア銀行(写真左の建物)の角を右折してグリニッチ・アベニューへ向かう。 
消防署&警察署の前を抜け、 
再びグリニッチ・アベニューへ。 
そのまま横断して、 
真っ直ぐ進むと花屋の前を通る。 
そろそろ菊の季節。先日からママは買おうかどうしようか思案しているみたい。ここで買うと高いから、ホームデポで買ったら。 
このまま道なりに左手に曲がると、家のほうへ続く線路沿いの広い通りへ出る。
前の緑の屋根のある陸橋のように見えるところが駅。
でもそちらへは向かわず、STOPの標識を右折して遠回り。じゃなきゃ1時間歩けないのだよ。誰かが言った。30分運動して、その先から初めて脂肪の燃焼が始まるそうな。 
右折すると上り坂。エクササイズにはもってこい。
一筋目を左折。まだ登りは続く。ママと僕の脂肪を燃やすにはいい感じ。
坂を登りつめると、今度は下り坂。突き当たりの三叉路を左折する。
曲がると、こんな感じ。 
少し行くとさっきのロブスター屋さんが右手に見えてくる。 
ロブスター屋さんの正面。なんか怪しげ。 
そこを右折すると、我が家へと続く殺風景な広い通りに出る。 
中古レクサスのディーラーのところで通りを渡り、
ディーラーの前を通って、
そろそろ家が近づいてきた。
はい、とうとう家に続く私道に戻りました。今日のお散歩はおしまい。
どう、僕のお腹、ちょっとへっこんだでしょ?
ママの? あー、あれは、全然。