2009年10月7日水曜日

約束

昨日の朝、シナコを車で学校に送って行ってやった。
最近は、私がしばしば不在でシナコにしわ寄せが行っているので、寝坊したからと言って昔ほど頑なに「送りません!」とは言わずに、結構優しい母親をしている。
でも、昨日は例外。

夜中にトイレに立つと(年ですなぁ)、シナコの部屋から煌々と灯りが漏れていた。
覗いてみると、いつものように、洋服のままベッドで丸まっている。隣にはパソコンが開き、教科書もノートも開いたまま。

「シナコ、寝るんだったら寝なさい」
「・・・ちょっと考えてるだけ・・・」
「はぁ? 寝てるじゃない」
「・・・寝てない・・・」
「よだれ垂れてるよ」
ズルズルズル(とよだれをすする音)「・・・うるさい!」
「うるさいって親切で言ってあげてるのに」
「うるさい、あっち行って!」
「ふん、知らないからねっ」と、私は自分のベッドに戻った。

5時半。コイオの目覚ましで目が覚めたので、シナコを見に行く。
案の定そのまま寝ていた。
「シナコ、5時半だよ。宿題できてないんでしょ?」
「あぁーーー! あーどうしよう!」
「どうしようって、知るかさ。夜中に起こしてあげたのに」
「あー! 今からやるけど、あー、ママ、お願い送ってって!」

スクールバスは色々な所を回るので学校に着くまで30分かかる。車だと10分で着くから、その分宿題をする時間が稼げるということなのだ。

「やだ」
「なんで、どうして送っててくれないの? お願い」
「言ったでしょ、部屋が散らかってる限りは送りませんって」
「片付けるからー! 絶対。今週末片付ける。お願い!」
「だめ」
「お願い! 部屋きれいにする!」
「じゃ、部屋も片付けて、そして二度と『うるさい』って言わなければ送ってあげる」
「えー、それは無理!」
「何で無理よ。お母さんやお父さんに向かって『うるさい』なんて、おかしいでしょうが」
「でも、それは無理」
「何が無理なの?」
「そんな出来ない約束はできない。絶対言っちゃうもん」

・・・出来ない約束は出来ないか。シナコの言うことも一理ある気がして、簡単にギブアップ。
「じゃ、いいよ。その代わり今週末部屋を片付けて、そのあとずっときれいなままにキープすること。汚くなったら罰金」
「わかった。そうするから、送ってって!」

ってことで成約。ようやく、あの部屋が週末きれいになるらしい。そのあとはきれいにキープされるらしい。
楽しみだなー。(ほんまかなぁー・・・)

今の部屋の写真をお見せしたいところだが、普通の人間の部屋とは思えぬ凄まじさに、さすがの私も親として恥ずかしく、お見せするわけには参りません。

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