2009年10月8日木曜日

義母 (10)

9月に日本に帰るとブログに書いてたけど・・・と、時々尋ねられますが、そう言えば当初はそう考えていたのでした。

義母は8月初めに退院し、グループホームに移りました。その後の様子は義兄や義兄嫁の話からも、8月末にお見舞いで1週間帰国したコイオからも、入院前と同じくらい元気になったと聞き安心しています。勿論、物忘れのほうは進んでいるようですし、体力的にも歩くのにふらついて転んだりということはあるようですが、一人暮らしの時と比較して、精神的には随分と落ち着いているような印象を持ちます。

本人は今のグループホームをまだ病院だと思っているようで、会う度に「退院はいつ?」と聞かれて閉口すると義兄が言っています。「部屋に、退院日X月X日」って2ヶ月先くらいの日付を書いたものを貼って、定期的にその日付をずらしていけば、と提案しましたが、気付かれずに上手くそんなことができるのか、近くにいない私には何とも言えません。義兄嫁は良い考えねと言っていたので、実行したかな。

状況は落ち着いているようなので、コイオが8末に帰ったところなので、続けて9月に私が帰るよりは、もう少し間隔を開けた方がいいだろうと思い、とりあえず今のところは帰国予定はありません。

その代わり電話をなるべく頻繁にしようと心がけてはいるのですが、最初に電話した時に「午前中は忙しいから午後にして欲しい」と言われ、そうなるとなかなかタイミングが合いません。確かに午前中は入浴などがあったり、慌しい模様。午後は割に自由にしているらしいのです。

たまたま午前1時過ぎまで起きている時には電話をすることにしていますが、そこまで起きていることが滅多になくて。

昨夜はそんなたまたまの日。
シナコには提出期限が今日の1限目と言う物理のプロジェクトがあり、友人3人でやっているらしく、最後の仕上げ(か、どうか知らん)に昨日は夕方から3人で図書館で作業しておりました。ところが閉館時間の9時になっても終わらない。
「これから友達の家に移動するから。終わったら迎えに来て」とのこと。
「えー、何時ごろになるのよ?」
「うーん、11時ごろかな、とにかく電話するから」

しかし待てど暮らせど電話はない。と言うのは嘘で、私もすっかりシナコのことを失念しておりました。はっと気がついて時計を見ると12時を回っている。慌ててシナコの携帯に電話するけど、鳴らしても鳴らしても留守電に繋がるだけ。おかしい、電池切れか、寝てしまったか・・・。友達の家に電話するにも、だいたいどこの誰の家に行っているのかすら知らない。
どうせ寝てしまったのだろうから、朝の早くから迎えに来いと起こされるに違いないから、私も寝よう・・・と思ったところで、ようやく電話が鳴りました。
「迎えに来て」
「何度も電話してたのに、なんで出なかったの? 寝てたの?」
「違うよ、バイブレーションモードにしてたから気がつかなかった」
ってことで、迎えに行って、家に戻ったら1時半。

と言うことで久々に義母に電話をしました。
前回電話したときも、「今日はパーティーがあるので、みんなでお菓子を作っているの。ケーキ」と言いましたが、昨日もまた、パーティーがあるのでお菓子作りをしてるそう。入居者が多いので頻繁にお誕生日会があるのでしょう。その度にみんなでお菓子作りをしているのじゃないかな。昨日はスイートポテトとお饅頭。

「ごめんね、時差があるから頻繁に電話できなくて」と言うと、
「いやぁ、こっちも仕事場やから、昼休みに電話もらったほうがいいからね」と、何故か急に、勤めをしている義母の会社の昼休みに電話をかけたことになっています。前回も同じようなことを言ってました。
「長電話して仕事をサボってたら怒られるね」と言うと、
「いいの、いいの。アメリカから電話やってわかってるから」とも。
コイオは出張中だと言うと、どこにと聞くから、テキサスと答えたら、「わぁ遠いねー」
しばらくして、コイオは、と聞くから、「出張に行っているよ。」また、どこって聞くので、「今回はテキサス」「わぁ遠いねー」

義兄の息子のことで「そろそろ就職だね、でも不況だから大変だね」と話をすると、不景気なこともわかっているし、「今日は日本は台風だったんだって」と言えば、「そうなの、今はもう風は止んででいる」と言うし、「今週末は体育の日で3連休だね」と言えば、「この前から連休ばっかりよ」と、シルバーウィークのこともわかっている。

電話で話している限り、声ではとっても元気そうでした。

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