2010年5月6日木曜日

高価な犬

またしてもジョダに付加価値が付きました。

一昨日は1年ぶりの予防接種の日。

日本では、毎年必ず受けなければならないのは狂犬病のみ。アメリカの場合は必須の予防接種はないのですが、獣医に行くと、この辺りでは3年に1度狂犬病、毎年はジステンバーの入った4種子混合にボルデテラ(百日咳)の注射、血液検査、検便、寄生虫テストに虫下し…。おまけに我が家のお坊ちゃま君は繊細で、3年前に予防注射でひどいアレルギーを起こしたので、以降はアレルギー反応を抑える抗ヒスタミン剤とステロイドの注射を受けて…今年もしめて520ドル也。

ほんっとに高い! ジョダを買った値段より毎年の注射の方が高いなんて。今後はもう検査とか検便とかやめようかなぁ。どうせいつも「健康」だし、伊達に「病気」ってわかると治療費もかかるから、いっそ知らないほうが安上がりだし…。

予防接種を終えて、「アレルギー反応が出るといけないから、20分くらいしたら様子を見に来ますから帰らないで待っていて下さい」と獣医さん。待つこと半時間。ようやく見に来てくださいましたが、「大丈夫みたいね、じゃ帰っていいですよ。」

唯一この獣医さんの良いところは、我が家から至近。最近更に近いところに移転したので、歩いて5分になりました。儲かっているのでしょうね。外はガラス張り、中もこんな感じで、まるで人間様のクリニックのよう。

その日は1年半ぶりに、アメリカの妹Betsyの家に遊びに行く約束をしておりました。シナコが放課後に受ける試験(試験の当日休んだので埋め合わせ)が終わったら、そのまま出かけることになっておりました。(余談ですが、実際に出かけられたのは4時半で、ラッシュアワーに掛かり、もんのすごい渋滞でニュージャージーまで3時間近くかかりました。私がニュージャージーは遠いと言うと、遠いのはコネチカットだ、とBetsy。)

獣医さんから戻って約2時間。そろそろシナコから電話があるかなぁと思っていた頃、ジョダが家中を走り回っている。階段をだだだ…っと駆け上がったかと思うと、だだだ…と降りてきて、床の上に頭を擦りつけ、さらには息をはぁーはぁー言わせている。家の中は冷房が聞いていて決して暑くないのに。

変だなぁと見て見ると、耳が少し腫れて分厚くなって熱を持っている。身体も熱いし、肌もところどころ赤みを帯びている。アレルギー反応が少し出ている模様。

だけど帰ってもう2時間だしなぁー。前の時は30分くらいで、まぶたも腫れ上がって目も開かない状態だったし、走り回るどころか、床にへばって虫の息だった。それに比べると随分まし。どうしようかと迷ったけれど、これから出かけることを考えると心配になり、一応獣医さんに電話をする。

「大丈夫と思うんですけど…前回も子供用のアレルギーに効くシロップを買って飲ませなさいってことでしたし、そうしておけばいいですよね?」
「いえ、念のため連れてきてください」
そら、そう言うわよね。「大丈夫」って言って、死なれでもしたら訴訟問題になり兼ねない国の獣医さんだもんね。

ってことで再びジョダを獣医へ。
「確かにアレルギーですね。うーん、でも多分放っておいても大丈夫だとは思いますが、頭を振って痒がっているし、やはり大事を取って、もう一本注射しておきましょう」
再び、抗ヒスタミンとステロイドの注射を打たれる。

「あ~、これでまた、診察料と合わせてお金取られるんだよなぁ」と思わず一緒に来たキニコに日本語でこぼすと、
「あ、追加の注射は料金は要りませんから。」
あら、日本語がわかったのかしら…。

今夜出かけることを告げると、
「出かけるのですか? 置いていかないほうがいいでしょうね、念のため。じゃあ、お大事に!」

帰って、ものの30分もしないうちに、ジョダの耳も身体も冷たくなって、耳の腫れもひきました。ジョダを連れて行くのは大変だし、向こうにも迷惑だから、やっぱり置いていこうと言う事に。

さて、渋滞で到着が遅れたこともあり、食事をして帰宅したのは10時半。一人寂しくお留守番をしていたジョダが喜び勇んで出迎えてくれましたが、見ると体中が真っ赤で、また熱を持っている。息遣いも荒い。一見元気そうなんだけど、夜だし心配になって、すぐさまドラッグストアへBenadrylを買いに走りました。

シロップのままでは飲んでくれなかったので、パンに浸したらガツガツ食べてました。Benadrylを飲んで30分もしないうちに、体の赤みはそのままながら、熱は引いた模様。翌朝にはすっかりよくなっておりました。

来年はもう予防接種しないでおこうかな。これだけ投資して頓死されてもねぇ。

2 件のコメント:

eri さんのコメント...

Tucson住まいだったBetsyはNJに住んでいるんだね。

アレルギー、一回出るとやっぱり多かれ少なかれ出ちゃうんだと思う・・・(あ、動物は飼ったことがないんで、人間で知る限り)。
アナフィラキシーショック起こすと怖いよね(--;

うちの次男はアメリカでわんこに噛まれてRabiesの予防接種をしたことがあります。都合6回も受けなきゃいけなくて大変だった。それでも合計500ドルってことはなかったと思われます。

Jodako さんのコメント...

アナフィラキシーショックってなに? 極度の拒絶反応のこと? ホント、病気にならないための予防接種しながら、その予防接種で病気になっていたら、本末転倒よね。
アメリカは狂犬病が存在する国で、日本は狂犬病が根絶された国となっているので、面倒くさいのよね。
今朝のニュースで「このあたりで狂犬病が発生しているので挙動不審の動物を見かけたら通報のこと」って言ってましたわ。