2010年5月1日土曜日

シナコの大学事情(19) とりあえずこれで終章にしま章

皆々様、

昨日めでたくオンラインでデポジットを支払い、正式にUNCへの進学が決まりました。ほ~んとにほっとしております。ほっとした途端に、どんな歌を聴いてもすぐさま替え歌を作って歌いたくなるようなルンルン気分でございます。

今日、シナコはオリエンテーションの申込みをしておりましたが、私は一緒に参加できそうにないと言うと、
「じゃあ一人でどうやって行くのよ?」
「そら、飛行機でしょうが」
「・・・」
超級に生意気なくせに相変わらず情けない。親の代わりにおねえちゃんに行ってもらおうかと一瞬考えましたが、キニコはバイトだし、やっぱり一人で行くしかないね。

昨日帰宅予定のもう一人のバカ娘は、その名に恥じぬようしっかりと飛行機に乗り遅れ、本日帰宅。本人曰く2時間前にはちゃんと空港に行っていたのに、チェックインが長蛇の列で乗れなかったと。他にもそう言う人がたくさんいたって言いますが、ほんまか。

キニコが乗って帰ってきたのは聞いたこともないLANという名のエアライン。安かったのだと思うけど、チリの航空会社でトロント発、NY経由でサンチアゴまで行くらしい。到着のターミナル4はどうやらマイナーな航空会社の寄せ集めみたい。ターミナルは、ここは中東か?と思うくらい中東人っぽい人で溢れてる。
「アッサラマーレイコム」
「ワレイコムサラーム」
と懐かしい挨拶も飛び交ってる。

思わず到着便を確認してみると、ラホーレ、アンマン、クウェートからの便が近い時刻で到着でした。キニコも降りてくるなり「ここはどこかと思ったよ。」

さてキニコを車に乗せての帰途の会話。
「あ~キニコが帰って来てくれて嬉しいよ~。もうシナコと四六時中2人きりじゃないもんね~。」
「なんで?」
「え、キニコに代わりに言ってもらう」
「聞くわけないじゃない。私にだって『うるさい』だよ。ま、でも、シナコも大学行けば変わるよきっと。私もそうだったし」
お、いっぱしの口聞くじゃん。

キニコ「でも私は3年間くらいだったでしょ、シナコは4年生の時からじゃない」
(自己申告は3年間でも、私の記憶では5年間くらいはまともに口を利かなかったと思うな。)
私  「毎年エスカレートしてるし、ここ2年間は最悪だよ」
キニコ「1年生くらいの時は、良かったのにね」
私  「いや、1年生も既にナンギだった」
キニコ「じゃあ、幼稚園くらいか」
私  「いや、幼稚園もナンギ」
キニコ「…じゃ、2歳くらい」
私  「いや、2歳も…」
キニコ「じゃ、ナンギじゃなかったときないじゃない」
私  「いかにも…」

キニコが帰宅後、シナコはこの町で行なわれている何チャラ・フェアに行きたいから連れて行けと。キニコも一緒に向かう車内で、シナコがキニコに尋ねる。
「ね、キニコが私だったら、お金のことが全く関係なかったとしたら、どこの大学行ってた?」
「USCかUNCだね。W&Mは絶対に行かない」
「なんで?」
「カレッジタウンだよ。他にすることがない。1週間も居たら息が詰まるよ」
「じゃあUSCかUNCだったら?」
「どっちも同じじゃない。規模も内容も。でもUSCは私学で出来る子ばっかり来てるけど、UNCは公立だから幅があるから、それだけ自分が上位に行くチャンスがあるってことだよ」

そこで私が口を挟む
「ってことなら、自分だってそうじゃない。公立でしょうが。何で上位に行かないの?」
「あ、私は馬鹿だから」
開き直ったか…

そうそう、コイオがシナコの卒業式に参加できる事になりました。来るにあたって航空券をマイレージで取るか購入するかで悩んだのですが、マイレージは通常のマイレージ数ではもう予約が出来ず、スタンダード(=
通常の倍のマイレージ数)なら取れるとのこと。6月だったのでまだそれほど高くなく、倍のマイル数を使うよりはいいだろうと、買う事にしました。
「でも、買ったことはシナコには内緒にして、マイレージで取った事にしておこな。じゃないとあいつは『そんなお金があったらUSCに行けた!』って言うに違いない」

既に、昨日も5月半ばから始まるインターンシップ(地元の企業や非営利団体で無償で仕事をする)に備えて「ビジネスアタイヤ(きちんした仕事用の服装)じゃないといけないから、洋服買わなくちゃ」と言うので、
「ママの服を貸してあげるよ。買ったら、お金かかかるし」と言うと
「なんで!? UNCにしたんだから、もうお金あるでしょ!?」ですって…。
あ~あ、先が思いやられます。

ま、という訳で、あれだけ悩んで、もめて、色々と大変でしたが、無事に血を見ることもなく幕を閉じることができました。そこで「シナコの大学事情は」は、ひとまずこれにて終了にしたいと思います。続きは「シナコとジョダコの果し合い」または「シナコ・キニコ・ジョダコの三つ巴」はたまた「ノースカロライナ移住作戦」とでも題して、お送りすることに致します(笑)。

皆様からは、激励、ご声援、アドバイスを賜りまして本当にありがとうございました。

8 件のコメント:

コネチカット さんのコメント...

コネチカット在住です。同じ時期に、それほど遠くない距離の所で、似たような経験をして居られることに、不思議な共感を覚えました。私は、長女がグリニッチの私立女子高を2008年に卒業しある州立大学のHonor Classの2年次に、長男が今年公立校を卒業してメイン州のリベラルアーツカレッジに入学が決まりました。親として、子供の行動にイライラし、FAFSAやCSS Profileで頭を掻きむしり。US News & World Reportのカレッジランキングを眺めたり、Financial Aidの額で、大学ランキングをつけ直したり。3月にはemailや郵便の厚さに一喜一憂し、4月はオープンハウスで大旅行。長女の時は、本人の志望校(アイビーリーグ)には、全然入れず、かなり大変な思いをしました。下の子の場合は、学力的なこと以外にもFinancial Aidのポリシーに関してもしらべ、Liberal Arts Collegeの方が一般に支給額が高いことが分かったので、いわゆる総合大学は、無視しました。(結果的に、日本の国立並みの自己負担)アメリカの場合、学部卒業後、大学院に進学しますし、アイビー出身よりもLiberal Arts Collegeの方が卒業生の進学率も良いという話をアイビーリーグの教授から聞いたからです。

大学進学の経験談を聞かせてほしいというリクエストを色々な方から頂きますが、そのリクエストにはこのブログを紹介させて頂こうと思います。

仕事柄NCにはよく行きますが、住みやすい土地柄だと思っています。また、個人的にもChapel Hillは好きな場所です。頑張ってください。

Jodako さんのコメント...

偶然このブログを発見してくださったのだと思いますが、読んでくださってありがとうございます。

本当に今現在のアメリカの大学の学費は半端じゃないですから、アッパーミドルクラスの家庭にとっては一番悩ましい問題だと思います。子供たちを高校卒業後に一旦就職させて経済的に独立させ(被扶養家族ではなく本人をHead of householdにする)、その後に大学進学すれば奨学金が得られるので、本当にそうしている人たちもいるんじゃないかと想像したりします。

大学進学の経験談としては、私のブログよりもずっとお勧めのブログがありますよ。最近は更新されていないようですが、こちらは大学院進学についてもかなり詳細に渡って書かれています。ご興味があればご覧ください。(私も偶然、この方が私のブログをお読みになりメールを頂いたことから知ったのですが、いろいろと参考になると思います。)

http://ameblo.jp/calperch

NCでは、ゴルフでも始めて、楽しく暮らそうと目論んでおります(笑)。

コネチカット さんのコメント...

昨日は、CT、NC(でもCharlotte)、FLで通訳、翻訳をしてくれそうなフリーランスの方を探していたら、なぜかこのブログをヒットしました。日本が休日で、いつもより大幅にメールが少なかったのが幸い(?)して、思わず自分の親としての体験を重ね合わせながら読みふけってしまいました。(関西弁っちゅうのも、我が家の実情と一緒)

リンク有り難うございます。上の子が早速9月から大学院進学の手続きを始めなくてはならないので早速リンクを参考にさせて頂きます。

Jodako さんのコメント...

CT,NC,FLでの通訳をお探しだったんですか? おそらくブログを読んでお気づきになったと思っていますが、私の仕事はフリーの通訳です(時間のあるときは翻訳もしておりますが)。

子供たちの年代が近く、同じく関西出身とは奇遇ですね。

これを機会に、どこかで接点ができればいいですね。

コネチカット さんのコメント...

実は、Google検索をしていて検索キーワードを誤入力したら、ここに来てしまいました。「コネ通」?と興味本位で見ていたら「アメリカ大学事情」。これだけ「立ち読み」して、すぐ失礼しよう。、、のつもりでした。何か、道を間違えてウロウロしていたら、探していたものを全然違う所で見つけたという感じでしょうか。

今回は特に関西の必要は無いのですが(翻訳ニーズの為)、ただクライアントが関西出身だと通訳さんによっては日本語が通じなくて困ったりすることがあります。数年前の話ですが、「ばちもん」を「バッチイ物」、「かって来て」を「買って来て」等と勘違いする人がいて難儀した経験が有ります。また、大阪の人の「間」をうまく英語にしてほしいときも有ります。こういうときに関西出身の方を指定出来ればなどと思ってしまいます。こういう関西弁は「細雪」を読んでも覚えられない生きた言葉なのでしょう。

ブログのも、時間が出来たら読ませて頂こうと思います。マジにお仕事をお願いするかも。

Jodako さんのコメント...

「かって来て」…わかりますけど、使いませんねぇ。同年代とお見受けしますが…。「ばちもん」は、私は「ぱちもん」って言います。関西といえど、ちゃいますねんね。

私も仕事となるとどうしてもエセ標準語で話していしまいます。一度ふざけて関西弁での通訳を試みましたが、漫才になってしまってあきませんでした(笑)。

ここで仕事の話をするのはナンですので、もしも何かございましたらメールください。
jodakosan@hotmail.com
(普段使っていないアカウントなので、もしメールを下さった場合は、コメント欄を使ってご一報ください。)

コネチカット さんのコメント...

NCのIn Stateのことが気になったので、頂いたアドレスにメールしました。お役に立てば幸甚です。

Jodako さんのコメント...

今日別件で、hotmailのアドレスを確認したのですが、あまりに長期にわたって放置していたためアカウント自体が削除されている事に気付きました。
恐れ入りますが、下記に再送願えますでしょうか。
jodakosan@gmail.com
代わりに、本日新たに作ったアカウントです。よろしくお願いします。