2007年11月3日土曜日

行き倒れ

聞きたいことがあってメールをしたら、電話がかかってきた。

リヤド以来、家族ぐるみで付き合ってりる友達が何組かある。その中の一軒。

日本は夜。取りとめもなく話をしていたら、随分遅い時間になってしまった。向こうの子供たちはまだ小さい。

「子供たちもう寝ささんとアカンのちゃうの?」
「あぁ、もうとっくに行き倒れてるよ。」
「ほんなら、お布団に入れないと、風邪引かすやん。」
「ええねん、しょっちゅうやから。そう言えば、シナコこそ、いっつも行き倒れてやん。ようゲームしてたテーブルの下で寝てたで。」

数家族集まって、しょっちゅうトランプをしていた。たいていは「ナポレオン」。ポイントあたり小額をかけて。勝っても負けても100リヤルとかそんなものだったけど。
何故か弱い我が家は、みんなのカモだった。

「えぇ? そうやったっけー。。。」
「そうやん、放ったらかして、ずっとゲームしてたやん。」

そうか、シナコの行き倒れ癖は、この頃に端を発していたのか。ってことは、シナコの行き倒れの責任の一端は私にあるってこと?

一昨日は、私が遅くまで「内職」をしていて、ふと不吉な予感がしてファミリールームを覗きに行くと、電気は煌々、テレビは大音量でついたまま、ラップトップもつけたまま、おまけにそのラップトップのキーボードの上に両足を乗っけて、洋服のまま、メガネもかけて、グーグー寝ている。シナコが風邪を引こうが、宿題のエッセイが途中から、踵でタイプした訳のわからない文字の羅列になっていようが、そんなことはどうでもいいけど、コンピュータが壊れるじゃない!!!

シナコは、1回や2回声をかけても起きない。優しくゆすぶるだけじゃ全然ダメ。おまけに寝ぼけるのだ。だから寝入る前に、何とかベッドに行くように仕向けないといけないのだが、不覚にも内職に没頭していた。大声でたたき起こしたら、夢遊病者のように、部屋に戻っていった。果たして、洋服のまま、歯磨きもしないで寝てしまった。朝になって、宿題が終わってない、どうして起こしてくれなかったのよ~と、騒ぐことも日常茶飯。

数年前のこと。床で行き倒れているシナコを起こして、「着替えなさい!」と言ったら、なにやら落ちていた雑誌を拾い上げ、ページを広げて、その下に腕を通している。ページを繰っては、また腕をその下に。
「何してるの・・・?」
「・・・・うん・・・着替え・・・・」
思わず大爆笑したら、とうとう我に返って、「???」という顔をしていた。

一体何歳まで寝ぼけるつもりか。

ところで、この友達に、「ねえ、ブログ読んでくれてる?」と聞いたら、
「だって、長いねんもん。」

そやなぁ、もっと短く笑わしたいねんけど、なかなか難しいんよね。

あ、ついでに今朝の話。目が覚めたら8時24分。
びっくりして、シナコの部屋に。
「シナコ、ごめん! 8時24分! 目覚しならなかったみたい!」
「・・・・・」
「起きてよ、大変!」
「・・・ママ、今日、土曜日だよ・・・」

さすがの母子。

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