うちの大家さんは、めっちゃ親切。
しょっちゅう電話をかけてきたり、立ち寄って、何か困ってないか聞いてくれる。嬉しいんだけど、往々にして話が長い・・・。
この区画には全部で5軒の家があるけれど、常にあちこち手入れをしている。
それも、必要なメンテナンスじゃなくて、どこかしらに付加価値を加えてる。
今はうちの斜め横のスーザンの家の玄関前にポーチを造っている。これまでは芝だったところに石を敷き詰めてポーチにした。別段スーザンが頼んだわけでもなさそうだ。
この夏はうちの庭に小さい花壇を造って花を植えてくれたし、少し前は、隣の棟のガラスのドアを、うちの棟のと同じものに入れ替えていた。うちのガラスのドアだって、「こんな優れもののガラスドアを見つけたから、入れ替えるよ」と、別段頼んだわけでもないのに交換してくれた。
確かにこのドアは優れもの。玄関のドアは普通のドアとガラスドアの2重になっている。アメリカでは、ガラス戸がドアの外に付いている家は多い。冬場はガラスで、夏場はこのガラスの部分をスクリーン(網)に入れ替える。これが面倒で、ずっとガラスのままにしてたりする。
新しいドアはスクリーンとガラスが連結されていて、上半分のガラス戸を下に下げると、上部にロールして収納されているスクリーンが伸びてくる。つまり付け替えなくても、簡単に入れ替えできるのだ。
今日も電話をかけてきて、「ちょっと意見を聞きたいのだが、お宅の庭のポーチから木戸のところまで、石畳の小道をつけてはどうかと思うけれど、このアイデアどう思う?」
正直言ってどっちでも良かった・・・。ただ芝生を刈る人が、そんなものがあると芝が刈りにくくなるんじゃないかと思うので、そう言ったら、「いや、邪魔にならないくらい低くする。地面と同じくらいの高さくらいにしようと思うけど・・・そうか、それほど良いアイデアじゃなかったか・・・」とシュンとしていた。
しばらく前は「庭に噴水をつけようかと思うけれど、僕は水の流れる音は落ち着くと思うんだよね」とか言ってきた。「うーん、私はどっちでもいーですよー。大家さんがつけたければ、付けたらいいし、私はなくてもいいし・・・」と言ったら、またがっかりしてた。だって本当にどっちでもいいもん。
ついこの前は、「いやぁ、突拍子もない話なんだけど、ヤンキースがワールドシリーズ勝ったよね。見てた?僕は途中で寝ちゃったんだけど。松井がMVP取ったでしょ。今日はマンハッタンでパレードだけど、日本ではこれは知られてるのかなぁ・・・と、今ふと思って。」そのついでに、「家のことで困ってることない?」
今日も庭の小道の話の後は、「ここだけの話だけど、僕は春で仕事リタイアして借家の手入れに専心しようかと思うんだよね。できたらそこの5軒のうちの1軒に住みたいんだけど。」 大家さんの家はここから北に20分程のNorwalkというところ。仕事はグリニッチニでワイヤを販売する小さな会社を経営してる。
なんだかんだ15分くらい話をして、「そうそう、前の坂道の舗装をやり直す予定だから、それを言おうと思って電話したんだった」と締めくくった。
うーん、大家さんは結局私と話がしたいだけなのか?
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