今朝、ふと見てみると、お腹の辺りがすごくホッソリしている。
胸の辺りがぐっと出て、お腹の辺りはシュッと引き締まって、なかなかの体型だ。
ここまで締まった体つきになるのは、3年ぶりくらいか。
日本にいた時は運動量が多くて引き締まった体つきだったのが、アメリカに来て運動不足で、お腹周りがぼてついていたからね。
おお、ついにこの2ヶ月の散歩の効果が出てきたか!
あ、私じゃありません。
ジョダです。
ジョダの体型が、毎日1時間の散歩の効果あったらしく、すごく引き締まった胴回りになっているのであります。
ああ、うらやましや。残念ながら、一緒に歩いている私の方は、ジョダほど目に見えた効果はないんだけど。
2009年5月3日日曜日
ジョダの健康診断 (2)
昨日、ジョダの獣医から電話があった。
「血液検査の結果が出たのですが、ヘモグロビンの数値がちょっと高いのです。あの時、非常に興奮していたから、それが理由かも知れませんが、糖尿病の可能性もあるので、検尿したいと思います」
確かにジョダは獣医で非常に興奮し、血液検査や予防接種は2階で行なわれ、私の目の前ではやらないのだが、アシスタントの男性が連れて行った後に、「ちょっと来てもらえますか」と獣医も呼ばれて2階に上がり、下の待合室にいた私の耳には、2階でドタバタと誰かが走り回っている音がする。更に受付譲の電話が鳴り、受話器を置いた途端に彼女も2階に上がっていった。引き続きドタバタ足音が続いて、しばらーくしてから、受付譲に抱かれたジョダが降りてきた。
「お世話かけました?」」
「ちょっと興奮したみたい。もう大丈夫よ、ね」とジョダに話しかけていた。
で、昨日の獣医の電話の話に戻る。
「尿検査って、またお金が掛かるんですよね?」
「ええ」
「じゃあ、いいです。それに数値が高いといっても、非常に高くて、直ぐに治療せねばって状態じゃないですよね」
「まあ、そうですが、尿検査をすれば糖尿病かどうかはっきりします。それに早めに手を打てば、ちょっとした治療で治りますよ」
「でも、治療にまたお金がかかりますでしょ」
「それは、そうです」
「じゃ、益々いいです。どうせ犬ですから」
「勿論、そちらがお断りになるのは自由です。私たちは獣医として必要と思うことをお伝えするだけですから」
「じゃ、うちは断ります。別に尿検査は必要ないです」
受話器を置いた途端、シナコが
「ママ! ひどすぎる! ジョダが可哀相じゃない! よくそんなことが言えるね、信じられない!」
「じゃ、アンタのお小遣いで診て貰えば」
「信じられない、人間性を疑うわ!」
だっけどさー。どう考えても、この獣医は、やり過ぎだと思うんだよね。だいたい、糖尿病なんて贅沢病。これを治すには、余計な食べ物を与えないで、しっかり散歩すればいいんだし。薬で犬の糖尿病治療って、絶対変だよ。
ジョダがオハイオ時代に掛かっていた獣医さんの領収書も全て取ってあるのだけれど、混合予防接種1回が40ドル、狂犬病の予防接種が25ドルだった。これには診察料も含まれている。当時はアレルギーで皮膚に湿疹が出ていたが、軟膏は10ドルだった。
対して今の獣医の場合は、診察費と接種代が71ドル、ワクチン代(1種、ボルデテラ)が30ドル、抗体検査52ドル、検便40ドル、耳の検査38ドル、ライム病などの検査65ドル、フィラリア検査40ドル、血液検査85ドル、医療機器廃棄料3ドル、耳の軟膏52ドル、駆虫剤(虫下し)39ドル・・・。
今の獣医は歩いていけるから、ジョダの毛が車につかないで済むけど、来年の予防接種から車でオハイオに行こうかなぁ。ほんまに。飛行機で往復しても、まだおつりが来るんじゃない。
「血液検査の結果が出たのですが、ヘモグロビンの数値がちょっと高いのです。あの時、非常に興奮していたから、それが理由かも知れませんが、糖尿病の可能性もあるので、検尿したいと思います」
確かにジョダは獣医で非常に興奮し、血液検査や予防接種は2階で行なわれ、私の目の前ではやらないのだが、アシスタントの男性が連れて行った後に、「ちょっと来てもらえますか」と獣医も呼ばれて2階に上がり、下の待合室にいた私の耳には、2階でドタバタと誰かが走り回っている音がする。更に受付譲の電話が鳴り、受話器を置いた途端に彼女も2階に上がっていった。引き続きドタバタ足音が続いて、しばらーくしてから、受付譲に抱かれたジョダが降りてきた。
「お世話かけました?」」
「ちょっと興奮したみたい。もう大丈夫よ、ね」とジョダに話しかけていた。
で、昨日の獣医の電話の話に戻る。
「尿検査って、またお金が掛かるんですよね?」
「ええ」
「じゃあ、いいです。それに数値が高いといっても、非常に高くて、直ぐに治療せねばって状態じゃないですよね」
「まあ、そうですが、尿検査をすれば糖尿病かどうかはっきりします。それに早めに手を打てば、ちょっとした治療で治りますよ」
「でも、治療にまたお金がかかりますでしょ」
「それは、そうです」
「じゃ、益々いいです。どうせ犬ですから」
「勿論、そちらがお断りになるのは自由です。私たちは獣医として必要と思うことをお伝えするだけですから」
「じゃ、うちは断ります。別に尿検査は必要ないです」
受話器を置いた途端、シナコが
「ママ! ひどすぎる! ジョダが可哀相じゃない! よくそんなことが言えるね、信じられない!」
「じゃ、アンタのお小遣いで診て貰えば」
「信じられない、人間性を疑うわ!」
だっけどさー。どう考えても、この獣医は、やり過ぎだと思うんだよね。だいたい、糖尿病なんて贅沢病。これを治すには、余計な食べ物を与えないで、しっかり散歩すればいいんだし。薬で犬の糖尿病治療って、絶対変だよ。
ジョダがオハイオ時代に掛かっていた獣医さんの領収書も全て取ってあるのだけれど、混合予防接種1回が40ドル、狂犬病の予防接種が25ドルだった。これには診察料も含まれている。当時はアレルギーで皮膚に湿疹が出ていたが、軟膏は10ドルだった。
対して今の獣医の場合は、診察費と接種代が71ドル、ワクチン代(1種、ボルデテラ)が30ドル、抗体検査52ドル、検便40ドル、耳の検査38ドル、ライム病などの検査65ドル、フィラリア検査40ドル、血液検査85ドル、医療機器廃棄料3ドル、耳の軟膏52ドル、駆虫剤(虫下し)39ドル・・・。
今の獣医は歩いていけるから、ジョダの毛が車につかないで済むけど、来年の予防接種から車でオハイオに行こうかなぁ。ほんまに。飛行機で往復しても、まだおつりが来るんじゃない。
2009年4月30日木曜日
ジョダの健康診断
ほんまに、あほらしいと言うか、許せない! 高過ぎる!
去年の予防接種から丁度1年経ったので、ジョダを獣医に連れて行った。
あれもこれも必要だといわれ、「最低限にしてください」と言ったにもかかわらず、身体検査、血液検査、抗体検査、検便などをされ、耳も感染症に掛かっているからと、処置と投薬を受け、請求額は、な、な、なんと、513ドル!!!!!
人間の検診より高いんじゃないか。
去年、ジョダは保険に入ったので(これも月々30ドルも払っている!)、今回の検診と予防接種の費用の一部は後で戻ってくるのだが、それにしても513ドルとは!
ジョダの値段よりも全然高いから、毎年新しいジョダと首をすげ替えたほうが、つまり毎年新しい犬を買ったようが、よっぽど経済的・・・。
ちなみに、このところジョダの口臭がきつくなってきたので、歯石除去をしてもらいたかったのだが、確か当時のオハイオでの値段は、その時でも高~い!と思った1回100ドルだった。だから、やったことはなかったのに、今日値段を聞いたら、400ドルだって! やってらんない。
もういい。ジョダよ、アンタが毎日歯磨きしなさい! (って、私がやってやらなきゃならないのね・・・)
去年の予防接種から丁度1年経ったので、ジョダを獣医に連れて行った。
あれもこれも必要だといわれ、「最低限にしてください」と言ったにもかかわらず、身体検査、血液検査、抗体検査、検便などをされ、耳も感染症に掛かっているからと、処置と投薬を受け、請求額は、な、な、なんと、513ドル!!!!!
人間の検診より高いんじゃないか。
去年、ジョダは保険に入ったので(これも月々30ドルも払っている!)、今回の検診と予防接種の費用の一部は後で戻ってくるのだが、それにしても513ドルとは!
ジョダの値段よりも全然高いから、毎年新しいジョダと首をすげ替えたほうが、つまり毎年新しい犬を買ったようが、よっぽど経済的・・・。
ちなみに、このところジョダの口臭がきつくなってきたので、歯石除去をしてもらいたかったのだが、確か当時のオハイオでの値段は、その時でも高~い!と思った1回100ドルだった。だから、やったことはなかったのに、今日値段を聞いたら、400ドルだって! やってらんない。
もういい。ジョダよ、アンタが毎日歯磨きしなさい! (って、私がやってやらなきゃならないのね・・・)
2009年1月26日月曜日
川の字
このところずっと川の字で寝ている。
あ、バレッタ症候群の悪化防止用に相変わらずベッドを傾けたままなので、さしずめ「滝」ってところか。
寝始めは、川じゃなくて、「|・|」こんな形。それが次第に川の字に変わる。
川の字の真ん中は、勿論シナコではなくジョダ。最初はとぐろを巻いているので「・」なのだが、次第に四肢がびよーんと伸びて頭はフトンの外に。
ジョダの抜け毛は半端じゃないので、ベッドの上で洗濯物をたたんだり、洋服を広げることが多いので、そもそもはベッドの上に乗られるのも嫌だった。そこで寝るときは、寝室のドアを閉めてジョダが入れないようにしていた。
ところが、前の家のドアノブは普通の丸形だったのに、今の家はレバーの形をしている。ジョダは足でそのレバーを押し下げれば、ドアが開く事に気づいてしまったのだ。
最初は下のソファーで寝ていたジョダだが、気温が徐々に下がり始めると、いつの間にか部屋に入ってきて、朝気がつくとベッドの端のほうで丸まっていることが多くなった。それが更に寒くなり、夜中にベッドの中にもぐり込むようになった。ジョダが寝ていたところには、毛がべっとり。
ある日ペットショップで「Shed X]なるものを見つけた。何でも、これを餌に混ぜて毎日与えると、抜け毛が減ると言うのである。どろっとした透明の液体で、オメガ3とか6とか9が入ってるらしい。騙されたと思って購入。
これをジョダに与え始めて1ヶ月ほどしたころ、本当に抜け毛が減っているのに気が付いた。しかもジョダの毛質がとても柔らかくなって、普段あまり生えていなかったお腹の当たりの毛もビロードみたい。
最初はジョダが来るのを嫌がっていたコイオも、今ではジョダが湯たんぽ代わり。ベッドに入るなりジョダを呼びつけている。

人間にも効くか? 抜け毛にお悩みの方、お試しになっては。
あ、バレッタ症候群の悪化防止用に相変わらずベッドを傾けたままなので、さしずめ「滝」ってところか。
寝始めは、川じゃなくて、「|・|」こんな形。それが次第に川の字に変わる。
川の字の真ん中は、勿論シナコではなくジョダ。最初はとぐろを巻いているので「・」なのだが、次第に四肢がびよーんと伸びて頭はフトンの外に。
ジョダの抜け毛は半端じゃないので、ベッドの上で洗濯物をたたんだり、洋服を広げることが多いので、そもそもはベッドの上に乗られるのも嫌だった。そこで寝るときは、寝室のドアを閉めてジョダが入れないようにしていた。
ところが、前の家のドアノブは普通の丸形だったのに、今の家はレバーの形をしている。ジョダは足でそのレバーを押し下げれば、ドアが開く事に気づいてしまったのだ。
最初は下のソファーで寝ていたジョダだが、気温が徐々に下がり始めると、いつの間にか部屋に入ってきて、朝気がつくとベッドの端のほうで丸まっていることが多くなった。それが更に寒くなり、夜中にベッドの中にもぐり込むようになった。ジョダが寝ていたところには、毛がべっとり。
ある日ペットショップで「Shed X]なるものを見つけた。何でも、これを餌に混ぜて毎日与えると、抜け毛が減ると言うのである。どろっとした透明の液体で、オメガ3とか6とか9が入ってるらしい。騙されたと思って購入。
これをジョダに与え始めて1ヶ月ほどしたころ、本当に抜け毛が減っているのに気が付いた。しかもジョダの毛質がとても柔らかくなって、普段あまり生えていなかったお腹の当たりの毛もビロードみたい。
最初はジョダが来るのを嫌がっていたコイオも、今ではジョダが湯たんぽ代わり。ベッドに入るなりジョダを呼びつけている。
人間にも効くか? 抜け毛にお悩みの方、お試しになっては。
2008年9月16日火曜日
犬 vs. 猫
早く餌を食べさせてと、小屋の中に座ってクンクンうるさいジョダを尻目に、食器洗い機の中身を空にしながら、もし生まれ変わるとしたら、犬と猫と、どっちがいいだろうと考えを巡らせた。
自分が与える愛情以上の愛情は与えられず、楽しみと言えば食べることだけ。しかも来る日も来る日も同じドライフードで、気まぐれに与えられる人間様の残り物を、次はいつだろうと、空しい期待をしながら、それだけを楽しみに生きる毎日。
外に出るときは紐につながれ、徘徊する自由も与えられず、たまに同輩に出会って挨拶すれば、「うるさい!」とご主人様にしかられて、おしっこをする権利も、ご主人様の気の向くままの時間に合わせて、マーキングの本能に逆らって、一箇所でジャアジャア。
対して、いつでも好きなときに好きなところにいて、食べることもさほど楽しみではないから、気の向いたときに餌を口にすればいい。おなかが一杯なのに無理に食べることもないし、ご主人様がうっとおしければ、なでようとする手をくぐりぬけ、ぷいと場所換えすればいい。外に出たけりゃ、ふらーっと出て行けばいいし、外が怖けりゃ日柄一日家にいればいい。トイレの時間も指定されることはなく、誰気兼ねなく、思ったとおりに行動すればいい。気が向いたら、たまにご主人様に愛想を振舞うのもよし。
うーん、こう考えたら、断然猫だなぁ。
え?上の犬は一般的な犬の話じゃなくて、単にジョダのことだって?
そうか。ちっと不憫になって、餌入れに入ったジョダのドライフードの上に、最後の一枚になったスライスのスイスチーズを乗っけて、「OK!」と叫ぶ。
小屋から飛び出し、あっと言う間に平らげて、餌の容器も嘗め回している。
こういう至福の一瞬があるなら、犬も悪くないかなぁ。
自分が与える愛情以上の愛情は与えられず、楽しみと言えば食べることだけ。しかも来る日も来る日も同じドライフードで、気まぐれに与えられる人間様の残り物を、次はいつだろうと、空しい期待をしながら、それだけを楽しみに生きる毎日。
外に出るときは紐につながれ、徘徊する自由も与えられず、たまに同輩に出会って挨拶すれば、「うるさい!」とご主人様にしかられて、おしっこをする権利も、ご主人様の気の向くままの時間に合わせて、マーキングの本能に逆らって、一箇所でジャアジャア。
対して、いつでも好きなときに好きなところにいて、食べることもさほど楽しみではないから、気の向いたときに餌を口にすればいい。おなかが一杯なのに無理に食べることもないし、ご主人様がうっとおしければ、なでようとする手をくぐりぬけ、ぷいと場所換えすればいい。外に出たけりゃ、ふらーっと出て行けばいいし、外が怖けりゃ日柄一日家にいればいい。トイレの時間も指定されることはなく、誰気兼ねなく、思ったとおりに行動すればいい。気が向いたら、たまにご主人様に愛想を振舞うのもよし。
うーん、こう考えたら、断然猫だなぁ。
え?上の犬は一般的な犬の話じゃなくて、単にジョダのことだって?
そうか。ちっと不憫になって、餌入れに入ったジョダのドライフードの上に、最後の一枚になったスライスのスイスチーズを乗っけて、「OK!」と叫ぶ。
小屋から飛び出し、あっと言う間に平らげて、餌の容器も嘗め回している。
こういう至福の一瞬があるなら、犬も悪くないかなぁ。
2008年6月12日木曜日
呪われた獣医
忙しくなるって書いてからのほうが、ブログの更新がスピードアップしているのは何故だ。本当は、こんなことしてないで、明日の勉強しなくちゃいけないのに・・・。ああ、これは私の逃避癖。
高いからもう行かないって宣言したあの獣医に、まだ通っています。
今日もまた、ジョダを連れて行ってしまった。というのもグリニッチ市に毎年犬の登録料を納めなくちゃいけないのだが、先日送った小切手が、「当市にある記録では、あなたの犬の狂犬病予防接種の有効期限が切れています。新たな摂取を証明するコピーを送ってください」と言うメモ付で戻ってきたのだ。
この前、予防接種を受けに行った本来の目的は狂犬病だった。なのに「狂犬病はまだ有効ですから」と言われて、ワンサカ他の注射を打たれて、〆て500ドル以上も払ったのだ。なのに期限切れ?
おかしいと思って電話したら、やっぱり獣医の間違いで、有効期限は切れていた。
日本の狂犬病ワクチンの有効期間は1年。対してこのあたりのワクチンの有効期間は3年である。それで誤解したみたいだった。実はこの有効期間は、多分に政治的な意図がある、とオハイオ時代の獣医さんに教えてもらった。と言うのも、摂取するワクチンは全く同じものなのに、ある地域ではそれが1年有効で、他では3年有効と見なされる。私たちが住んでいたオハイオの郡では3年だったのに、隣の郡では1年だったから、飼い主がどこに住んでいるかで証明書を違えなければならない、と彼は言っていた。
「こちらの手違いでしたので、今回は注射の実費だけで、診療費は無料にします。今からでも来てください。」
なかなか、いいとこあるじゃん。
ってことで、早速ジョダコを連れて行ってきた。
中に入って暫くして気づいた。持ってきてたはずの小さな鞄がない。
はて、車に置き忘れたか?
接種が終わって、支払いの段になり、「すみません、鞄を車に置いて来たようなので取ってきます。」
ところが、車の中を探しても見つからない。おっかしいなぁ。絶対に車に乗せた記憶はあるのに。でも、もしかして家に忘れたかも。財布にはクレジットカード全てにATMカード、免許証も入っているし、鞄にはブラックベリー(携帯)も入っている。無くしてたら最悪。
再びオフィスに戻り、「すみません、電話を貸してください。」 家にいるキニコに、鞄があるかどうか確認してもらうためだ。
ところが、キニコは電話に出ない。留守電に繋がって、私は叫ぶ。
「キ~ニ~コ~! 居るのはわかっているのだ! 電話に出なさ~い!」
待合室中に私の声がこだまする。格好悪いったらありゃしない。でもキニコは出ない。あきらめて受話器を受付のオバサンに返す。
待合室にいる人たちが、気の毒がって声を掛けてくる。
「鞄に何が入ってたの?」
「クレジットカードと、免許証と・・・」
「全てってことね。」
ジョダの後に、ブラックラブを連れてきたおじさんが、
「車の外は見たかい?」
「見ましたよ・・・ない。」
「転がって、車の下にも入り込んでいることがある。よくあることだから、必ずそう言うところも必ずチェックしないといかん。ほら、俺も行って見てやろう。」
立ち上がって、外に出て行くおじさん。慌てて後を追う私。
這いつくばって車の下をのぞいたおじさんは、
「ほれ、あった! 俺の車の下の、君の車に近い側にあるだろう!」
「きゃー、ほんとだ! こんなところにあるとは、思いもよらなかったわ。おじさん、ありがとう!」
どうやら、ドアを開けたときに、シートの横においてあった鞄が転げ落ちたらしい。
再びオフィスに戻って支払いをしながら、
「それにしても、この獣医さんに来るたびに何か起きるのよね。1回目に来たときは、この子が中からロックを押して締め出され、この前は持っていた車の鍵が、何かの拍子で少し曲がってしまって、エンジンがかからなくなったの。それで、今日はコレ。」
「要は、ここに来るなってことさ!」と、おじさん。
おじさんに何度もお礼を言い、車に戻る。
ふと気がついた。
私が来た時、おじさんの車はまだなかったよな・・・。
はは~ん。きっと彼は、車を入れるときに黒っぽい物体が落ちているのに気づいていたんだ。だから即座に車の下を見よ、なんて発想があったのだ。なんだ、そう言うことか。
それにしても、やっぱ獣医を変えたほうがいいのかなぁ。
高いからもう行かないって宣言したあの獣医に、まだ通っています。
今日もまた、ジョダを連れて行ってしまった。というのもグリニッチ市に毎年犬の登録料を納めなくちゃいけないのだが、先日送った小切手が、「当市にある記録では、あなたの犬の狂犬病予防接種の有効期限が切れています。新たな摂取を証明するコピーを送ってください」と言うメモ付で戻ってきたのだ。
この前、予防接種を受けに行った本来の目的は狂犬病だった。なのに「狂犬病はまだ有効ですから」と言われて、ワンサカ他の注射を打たれて、〆て500ドル以上も払ったのだ。なのに期限切れ?
おかしいと思って電話したら、やっぱり獣医の間違いで、有効期限は切れていた。
日本の狂犬病ワクチンの有効期間は1年。対してこのあたりのワクチンの有効期間は3年である。それで誤解したみたいだった。実はこの有効期間は、多分に政治的な意図がある、とオハイオ時代の獣医さんに教えてもらった。と言うのも、摂取するワクチンは全く同じものなのに、ある地域ではそれが1年有効で、他では3年有効と見なされる。私たちが住んでいたオハイオの郡では3年だったのに、隣の郡では1年だったから、飼い主がどこに住んでいるかで証明書を違えなければならない、と彼は言っていた。
「こちらの手違いでしたので、今回は注射の実費だけで、診療費は無料にします。今からでも来てください。」
なかなか、いいとこあるじゃん。
ってことで、早速ジョダコを連れて行ってきた。
中に入って暫くして気づいた。持ってきてたはずの小さな鞄がない。
はて、車に置き忘れたか?
接種が終わって、支払いの段になり、「すみません、鞄を車に置いて来たようなので取ってきます。」
ところが、車の中を探しても見つからない。おっかしいなぁ。絶対に車に乗せた記憶はあるのに。でも、もしかして家に忘れたかも。財布にはクレジットカード全てにATMカード、免許証も入っているし、鞄にはブラックベリー(携帯)も入っている。無くしてたら最悪。
再びオフィスに戻り、「すみません、電話を貸してください。」 家にいるキニコに、鞄があるかどうか確認してもらうためだ。
ところが、キニコは電話に出ない。留守電に繋がって、私は叫ぶ。
「キ~ニ~コ~! 居るのはわかっているのだ! 電話に出なさ~い!」
待合室中に私の声がこだまする。格好悪いったらありゃしない。でもキニコは出ない。あきらめて受話器を受付のオバサンに返す。
待合室にいる人たちが、気の毒がって声を掛けてくる。
「鞄に何が入ってたの?」
「クレジットカードと、免許証と・・・」
「全てってことね。」
ジョダの後に、ブラックラブを連れてきたおじさんが、
「車の外は見たかい?」
「見ましたよ・・・ない。」
「転がって、車の下にも入り込んでいることがある。よくあることだから、必ずそう言うところも必ずチェックしないといかん。ほら、俺も行って見てやろう。」
立ち上がって、外に出て行くおじさん。慌てて後を追う私。
這いつくばって車の下をのぞいたおじさんは、
「ほれ、あった! 俺の車の下の、君の車に近い側にあるだろう!」
「きゃー、ほんとだ! こんなところにあるとは、思いもよらなかったわ。おじさん、ありがとう!」
どうやら、ドアを開けたときに、シートの横においてあった鞄が転げ落ちたらしい。
再びオフィスに戻って支払いをしながら、
「それにしても、この獣医さんに来るたびに何か起きるのよね。1回目に来たときは、この子が中からロックを押して締め出され、この前は持っていた車の鍵が、何かの拍子で少し曲がってしまって、エンジンがかからなくなったの。それで、今日はコレ。」
「要は、ここに来るなってことさ!」と、おじさん。
おじさんに何度もお礼を言い、車に戻る。
ふと気がついた。
私が来た時、おじさんの車はまだなかったよな・・・。
はは~ん。きっと彼は、車を入れるときに黒っぽい物体が落ちているのに気づいていたんだ。だから即座に車の下を見よ、なんて発想があったのだ。なんだ、そう言うことか。
それにしても、やっぱ獣医を変えたほうがいいのかなぁ。
2008年6月10日火曜日
ウサギと花
どうやら、ピーター母子のほかにもいるみたい。
ひょっとしたら親子3人家族かも。
さっき郵便を出しに行こうと外に出たら、2匹が前庭の芝生(って言うか、雑草)の上にチンと座っていた。慌ててカメラを取りに家に引き返し、写真を取った。この2匹は今朝見たピーターより大きくて、2匹ともほぼ同じくらいの体格。ピーターのお父さんとお母さんかな。(ピーターの写真と比べると解ると思うけれど、耳もちょっと長いし、毛並みも悪い。)

数枚写真を撮っていたら、なぜかジョダコが家から飛び出してきて、2匹を追っかけた。どうやら私がドアをちゃんと閉めていなかったらしい・・・。ジョダコより俊足だったと見え、すぐにジョダコは手ぶらで帰ってきた。良かった・・・。
そんなこんなで、すっかり郵便を出しに行くのを忘れ、しばらくしてからまた思い出した。(ところで、日本の皆様、郵便を出しに行くって言っても、自分の家のメールボックスに郵便物を入れておくだけです。郵送物がある時は郵便屋さんへのサインとして旗を立てておきます。10ってあるのは番地。)

で、郵便受まで行ったら、また側の植え込みからピーターが飛び出した。あの大きいほうの2匹はジョダに追いかけられて遠くに行っちゃったみたいだけど、この子はまだ残っていた模様。
ああ、ジョダコに恐れをなして、もう戻ってこなかったら嫌だな。
ついでに花の手入れをしようと、麦藁帽子を被って、ハサミと袋を手に庭に出た。オハイオで教えてもらったペチュニアの手入れ方法。花が咲いた後、すぐに枯れた花を摘み取っておけば、種を作るための栄養を使わないから、もっと元気に花が付くらしい。真っ盛りになると花の数も多くなるから、3日に1回くらい手入れしても、かなりの数の枯れた花を摘み取らなくちゃいけない。今日だけでも100個近く切ったよ。
でもこうして花の世話をしている時間って結構好き。
なんか年寄りじみてきたかなぁ。
でもさ、花もペットも、世話した分だけちゃんと見返りがあって、子供を育てるよりずっと世話のし甲斐あるのだ。だから花やジョダコには自然に優しい声が出るんだけど、振り向いて子供や夫に話す時は自然と声が1オクターブ声が下がるのである。
ひょっとしたら親子3人家族かも。
さっき郵便を出しに行こうと外に出たら、2匹が前庭の芝生(って言うか、雑草)の上にチンと座っていた。慌ててカメラを取りに家に引き返し、写真を取った。この2匹は今朝見たピーターより大きくて、2匹ともほぼ同じくらいの体格。ピーターのお父さんとお母さんかな。(ピーターの写真と比べると解ると思うけれど、耳もちょっと長いし、毛並みも悪い。)
数枚写真を撮っていたら、なぜかジョダコが家から飛び出してきて、2匹を追っかけた。どうやら私がドアをちゃんと閉めていなかったらしい・・・。ジョダコより俊足だったと見え、すぐにジョダコは手ぶらで帰ってきた。良かった・・・。
そんなこんなで、すっかり郵便を出しに行くのを忘れ、しばらくしてからまた思い出した。(ところで、日本の皆様、郵便を出しに行くって言っても、自分の家のメールボックスに郵便物を入れておくだけです。郵送物がある時は郵便屋さんへのサインとして旗を立てておきます。10ってあるのは番地。)
で、郵便受まで行ったら、また側の植え込みからピーターが飛び出した。あの大きいほうの2匹はジョダに追いかけられて遠くに行っちゃったみたいだけど、この子はまだ残っていた模様。
ああ、ジョダコに恐れをなして、もう戻ってこなかったら嫌だな。
ついでに花の手入れをしようと、麦藁帽子を被って、ハサミと袋を手に庭に出た。オハイオで教えてもらったペチュニアの手入れ方法。花が咲いた後、すぐに枯れた花を摘み取っておけば、種を作るための栄養を使わないから、もっと元気に花が付くらしい。真っ盛りになると花の数も多くなるから、3日に1回くらい手入れしても、かなりの数の枯れた花を摘み取らなくちゃいけない。今日だけでも100個近く切ったよ。
でもこうして花の世話をしている時間って結構好き。
なんか年寄りじみてきたかなぁ。
でもさ、花もペットも、世話した分だけちゃんと見返りがあって、子供を育てるよりずっと世話のし甲斐あるのだ。だから花やジョダコには自然に優しい声が出るんだけど、振り向いて子供や夫に話す時は自然と声が1オクターブ声が下がるのである。
2008年5月26日月曜日
お散歩
「どうせ、知っている人には誰も会わないから、そのままの格好で大丈夫」と、ママは庭の掃除をしたそのままの格好で、ナナも髪型も整えずパパから借りたTシャツを着て出かけた。
駐車場所を探していると、気和がティナと散歩している。ママは一瞬自分の服装に目をやったようだが、車を止めて声を掛けた。
「ティナ! 噂をすればって言うけど、今朝、気和の話が出たところだったのよ。」
リバーサイドからグリニッチに引っ越すことになって、今の家は借り手を捜している最中。今朝、家を見たいというお客さんを連れて来た不動産屋の女性が、僕を見て言った。
「この犬と同じ種類の犬を飼っている人を知っているわ」。
「気和のことでしょ?」
しばし車の窓越しにおしゃべりしていたが、近くに車を停めて一緒に散歩することに。
驚いたのは以前会った時は中年太りだった気和が、とってもスリムになっていたこと。
「気和は痩せたね。」とママが言うと、ティナは「食べる量を減らして、栄養管理をして特別な餌に変えたの。逆にジョーダンは太ったわね。」
「そ、誰も散歩に連れて行かないから。」
そうだ、そうだ、もっとボクを散歩に連れて行ってくれ!
さらにおしゃべりは続き、ナナはオクラホマから来ていて、以前はアリゾナ州ツーソン(Tucson)に住んでいたと言うと、ティナの両親はツーソン生まれツーソン育ちだと言う。世間は狭い。
その後、ナナは足が痛いからと公園のベンチに腰掛けて本を読み、僕たちは一緒に公園の周りを歩くことに。
ママはティナになぜ引っ越すことになったのかを話している。
「キニコの学費が高すぎて。夫の見せかけの収入は多すぎて、奨学金もあまり出ないし。」
「本当よね。一番苦しいのは中流家庭よね。何ももらえないし。うちの夫が日本に仕事を見つけたのは、そう言うこともあるの。うちは奨学金は全くでない。学費と寮費と生活費を合わせると、年間5万ドルでしょ。税金は48%だから、実際には学費を払うにはそのために10万ドルの収入がなければならないってこと。」
そう聞いて、改めてアメリカの私学に子供を通わせるのは大変だなぁと思ったよ。何だ、ボクの予防接種なんか、キニコの学費に比べたらちっぽけじゃないか。しかも、ママの癒しになっている僕と、ママの怒りの根源にしかなっていないキニコと、どっちがお金の使い甲斐があるんでぃ。
公園にはガチョウの親子があちこちにいた。
リスだったらすぐにでも追っかけたくなるんだけど、なんだかコイツらには興味がわかなかった。
ボクが無視しているもんで、それを面白がってママは写真を撮っていた。
2008年5月7日水曜日
ボクの価値
またしても、ボクの価値がアップした。
価値が上がっても、これまで以上に大事にされたりもしないんだけど、ま、これで簡単に捨てたりはされないでしょう。
数日前、ママに連れられて予防接種を受けに行った。予防接種のタイミングからは、既に5ヶ月も遅れてたんだけれど、めんどくさがり屋のママは延ばし延ばしにしていました。
ようやく重い腰を上げて連れて行ってくれたのはいいのだけど、僕は前回はアレルギーが出て死にそうになったので、ドキドキものでした。そこで、今回は 「事前にアレルギー予防の注射を打ちましょう。一番アレルギーの出やすいレプトスピラは辞めて、ボルデテラ、ジフテリアは打ちましょう。ジステンバーとパルボウィルスは免疫力が残っているか調べて、血液検査と寄生虫のテストもしましょう。」
日本で義務付けられている肝心の狂犬病は、毎年接種じゃなかったので、今回はパス。(それだったら、連れてくるんじゃなかった・・・)とママは思っているようでした。
「それでお幾らになるのでしょうか?」
ママが聞くと、先生はコンピュータのところに行って、
「これと、これと、これと・・・・注射とテストだけで、400ドルちょっとですね。」
ママは一瞬息を呑んだようだったけれど、この人は、100ドル越えると何が何だか解らなくなるのだ。で、「じゃあ、お願いします」なんて言ってたよ。僕は家に帰ったら、「え、このアホ犬のために400ドル?!」とパパが怒るのが想像できて、小さくなっていた。
すべてが終わってから、会計でママは462ドルも払っていました。
帰宅してから、なにやら書類をごそごそやってから、ママは叫びました。
「オハイオじゃ、注射全部打っても40ドルじゃない! アレルギーも出なかったし! これからは車でオハイオまで注射しに行こ!」
翌日、またお医者さんから電話があり、
「ジフテリアの免疫力が低い結果がでましたので、注射を打ちに来てください。値段ですか? 35ドルです。」
この35ドルに診察料が更に加算されるのだ。
ママは、二つ返事で、「では金曜日にお伺いします」だって。流石に今回は合わせても70ドル程。オハイオに行くガソリン代のほうが高そうだ。
価値が上がっても、これまで以上に大事にされたりもしないんだけど、ま、これで簡単に捨てたりはされないでしょう。
数日前、ママに連れられて予防接種を受けに行った。予防接種のタイミングからは、既に5ヶ月も遅れてたんだけれど、めんどくさがり屋のママは延ばし延ばしにしていました。
ようやく重い腰を上げて連れて行ってくれたのはいいのだけど、僕は前回はアレルギーが出て死にそうになったので、ドキドキものでした。そこで、今回は 「事前にアレルギー予防の注射を打ちましょう。一番アレルギーの出やすいレプトスピラは辞めて、ボルデテラ、ジフテリアは打ちましょう。ジステンバーとパルボウィルスは免疫力が残っているか調べて、血液検査と寄生虫のテストもしましょう。」
日本で義務付けられている肝心の狂犬病は、毎年接種じゃなかったので、今回はパス。(それだったら、連れてくるんじゃなかった・・・)とママは思っているようでした。
「それでお幾らになるのでしょうか?」
ママが聞くと、先生はコンピュータのところに行って、
「これと、これと、これと・・・・注射とテストだけで、400ドルちょっとですね。」
ママは一瞬息を呑んだようだったけれど、この人は、100ドル越えると何が何だか解らなくなるのだ。で、「じゃあ、お願いします」なんて言ってたよ。僕は家に帰ったら、「え、このアホ犬のために400ドル?!」とパパが怒るのが想像できて、小さくなっていた。
すべてが終わってから、会計でママは462ドルも払っていました。
帰宅してから、なにやら書類をごそごそやってから、ママは叫びました。
「オハイオじゃ、注射全部打っても40ドルじゃない! アレルギーも出なかったし! これからは車でオハイオまで注射しに行こ!」
翌日、またお医者さんから電話があり、
「ジフテリアの免疫力が低い結果がでましたので、注射を打ちに来てください。値段ですか? 35ドルです。」
この35ドルに診察料が更に加算されるのだ。
ママは、二つ返事で、「では金曜日にお伺いします」だって。流石に今回は合わせても70ドル程。オハイオに行くガソリン代のほうが高そうだ。
2008年5月2日金曜日
わたしのペット史
実家では、イヌもネコも飼っていた。犬は常に外犬でオス、猫は常にメスだった。
最初のイヌはシェパードと柴犬の混血で、ラッキーと言う名の不幸なイヌだった。子犬でもらわれて来たが、訓練もされずに「あほ犬」呼ばわりされ、気がついたら保険所行きになっていた・・・。これまたアホな三人娘がまだ小学生になる前の話。
余談だが、ラッキーにまつわる三女の話。ある日母は、庭の七輪で魚を焼いていた。ラッキーが盗まぬよう、「見張っていてね」と三女に頼んで家の中へ。しばらくして戻ると、七輪に乗っていたはずの魚が消えている。思わず「ラッキー!」と叱る。ふと横を見ると、口の周りにこげた魚の皮をいっぱいつけた三女が満足気に微笑んでいた。
次が最初のネコのミミコ。これまた三人娘、特に次女に「猫かわいがり」と呼ばれる虐待を受けていた。ネコが落ちるときは必ず足から降り立つと聞き、好奇心旺盛な次女は、塀の上(屋根の上だったか)からネコを落とし、ちゃんと足から落ちるか実験した。また2本の前足と2本の後ろ足を、両の手にそれぞれ握って、自分の首の周りにぐるりと巻きつけ「ネコのえりまき~」と、得意げに友達に見せた。
三人娘が小学生の頃、実家を建て替えるために、3ヶ月ほど近所のアパートに引越した。ミミコはこれ幸いとアパートにはついて来ず、そのまま実家に残ったので、母が毎日餌を運んだ。そのうち、お向いの人が、「食事はうちであげますよ」とミミコに餌を与えてくださるようになった。3ヵ月後、ミミコは我が家に戻らなかった。お向いのお姉さんの香水の香りを漂わせ、あちらの家の塀から見下ろしている。呼んでもフンという顔。次女の虐待から解放され、ミミコは幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし。
次女が中学1年生のとき、近所の家で子犬が産まれた。毛がむくむくして可愛かった。我が家にやってきて、ムクと名づけられた。この頃より次女はようやく動物愛に目覚め、虐待はしなくなった。長女、三女がいい加減な散歩にしか連れ出さない中、次女は頻繁に散歩に連れて行ってやった。シャンプーしたり、毛を刈ったり、時にはマジックでメガネや眉毛を書き込んで、おしゃれもさせてやった。
1年ほどして、長女がチビと言う名の、長女と同じく貧相でチビな子犬を拾ってきた。ムクとチビは馬が合い、兄弟のように暮らした。
次女が高校2年生のとき、学校に迷いネコがやってきた。とても人懐こいネコで、帰宅する次女について来た。「ステやん」と呼ばれた。「捨て猫」だから、と思われていたが、本名が「ステファニー」と言うことは余り知られていない。超人懐こく、とっても可愛がってあげたのに、ある日誰かについていってしまったのか、帰ってこなかった。
しばらくして、弟(そう、この三人娘には年の離れた弟がいた)が雨の中、段ボール箱の中に捨てられて弱りきった子猫を拾ってきた。よったり、よったりとしか歩けなかった。そのネコはヨッタリと呼ばれた。よっちゃんは、拾い主に似て、あまり利発ではなかった。しかもやきもち焼きだった。来客があると、来客の持ち物にいたずらしたり、洗いたての洗濯物におしっこをするなどの、嫌がらせをした。余りの悪態ぶりに母も常に頭を悩ませていた。ある日、結婚した長女が、初めての出産で帰省することになり、赤ん坊にいたずらをしたら・・・と恐れた母は、よったりを自転車に乗せて遠いところに捨ててしまった。赤ん坊の顔を観るまで、生まれた子の顔が「猫面」だったら・・・とずっと母は怯えていた。
2年後、長女は近所で黒猫を拾い、飼えないからと実家に押しつけた。ヨッタリへの罪滅ぼしと、再び飼うことに。名前はクララ。アルプスの少女ファンの母は、ハイジの友達のクララから取ったという言うが、クロ猫だからクララという単純な発想だということは明らか。その1年後、クララがモモを生んだ。母は、「山口百恵が好きだから」と言うが、クララにモモと言うなんの脈略もない名づけに、母のセンスが推し量られる。
この後、相次いで次女も三女も実家を出て、残ったのは両親、利発でない弟、ムク、チビ、クララにモモ。
母は、ペットが死ぬ度に、遠方に住んでいた次女に黒い縁取りのある手紙を送った。初めて受け取ったときは、どなたが・・・と思って封を切ったが、中身は、「ムク逝去」、「チビ臨終」、「クララ死去」のお知らせだった。
ある日、老猫となったモモが、実家のガレージで寝そべっていた。仕事から戻ったあまり利発でない弟が、バックで車をガレージに入れようとすると、のそのそと、ガレージを離れるモモだった。が、その日は耳も聞こえなくなっていたのか、モモはその場を動かなかった。「ギャー!」と言う声に驚いて見ると、モモが車に轢かれていた。利発ではないが人一倍優しい弟は慌てふためき、急いで獣医へ。何とか一命は取り留めたものの、下半身不随に。
あわや寝たきり老猫かと思ったが、数ヶ月の母のマッサージとリハビリの甲斐あり、モモはみごとに普通の生活ができるまで復活した。それからしばらく生きていたが、数年前、17歳?で息を引き取った。
+++++
実はこのほか、シマリス、セキセイインコ、亀も飼っていた。
シマリスのポリーには、籠から指を入れた時に血が出るくらい深くかまれて、思わず籠を蹴っ飛ばした。籠が上下さかさまになって扉が開き、逃げ出してしまった。さようなら、3000円!(1975年の話)。
セキセイインコのチー子は、真夏に、風通しが良いように庭の木の枝に籠をぶら下げてあげた。が、すっかり忘れて、気がついたときは籠の床に転がっていた。炎天下の日光にさらされて、水入れも空っぽだった・・・。哀れなチー子には、自作の哀悼歌を歌ってお別れした。
金魚鉢で金魚と共存していた亀。ところが突如、金魚が尾ひれの溶け出す恐ろしい病気にかかってしまった。日に日に尾ひれが小さくなって、ついには泳げなくなり、水槽に浮かんでしまう病気だ・・・と思っていたら、ある日、亀が金魚を食べているのを目撃。急遽、亀を小学校の池に放しに行った。
+++++
さて、長女と三女は、現在ネコを飼っている。実家では常に犬は外で、ネコは家の中で飼っていたから、身近な動物のほうが可愛くて、二人はネコ派だ。
次女もずっとネコ派だった。が、娘たちにせがまれて、6年前にとうとう犬を飼った。気分屋なところが可愛いと思っていたネコだったが、家の中で犬を飼ってみて、ころっとイヌ派に寝返った。つれなくされても、叱られても、常にぴたっと寄り添って来て、気分屋のところがなく、いつでも大喜びでいそいそと主人を迎える犬の可愛いこと!
それとも、あまりに憎たらしい娘たちの反動で、従順な犬が可愛く思えるのだろうか。
最初のイヌはシェパードと柴犬の混血で、ラッキーと言う名の不幸なイヌだった。子犬でもらわれて来たが、訓練もされずに「あほ犬」呼ばわりされ、気がついたら保険所行きになっていた・・・。これまたアホな三人娘がまだ小学生になる前の話。
余談だが、ラッキーにまつわる三女の話。ある日母は、庭の七輪で魚を焼いていた。ラッキーが盗まぬよう、「見張っていてね」と三女に頼んで家の中へ。しばらくして戻ると、七輪に乗っていたはずの魚が消えている。思わず「ラッキー!」と叱る。ふと横を見ると、口の周りにこげた魚の皮をいっぱいつけた三女が満足気に微笑んでいた。
次が最初のネコのミミコ。これまた三人娘、特に次女に「猫かわいがり」と呼ばれる虐待を受けていた。ネコが落ちるときは必ず足から降り立つと聞き、好奇心旺盛な次女は、塀の上(屋根の上だったか)からネコを落とし、ちゃんと足から落ちるか実験した。また2本の前足と2本の後ろ足を、両の手にそれぞれ握って、自分の首の周りにぐるりと巻きつけ「ネコのえりまき~」と、得意げに友達に見せた。
三人娘が小学生の頃、実家を建て替えるために、3ヶ月ほど近所のアパートに引越した。ミミコはこれ幸いとアパートにはついて来ず、そのまま実家に残ったので、母が毎日餌を運んだ。そのうち、お向いの人が、「食事はうちであげますよ」とミミコに餌を与えてくださるようになった。3ヵ月後、ミミコは我が家に戻らなかった。お向いのお姉さんの香水の香りを漂わせ、あちらの家の塀から見下ろしている。呼んでもフンという顔。次女の虐待から解放され、ミミコは幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし。
次女が中学1年生のとき、近所の家で子犬が産まれた。毛がむくむくして可愛かった。我が家にやってきて、ムクと名づけられた。この頃より次女はようやく動物愛に目覚め、虐待はしなくなった。長女、三女がいい加減な散歩にしか連れ出さない中、次女は頻繁に散歩に連れて行ってやった。シャンプーしたり、毛を刈ったり、時にはマジックでメガネや眉毛を書き込んで、おしゃれもさせてやった。
1年ほどして、長女がチビと言う名の、長女と同じく貧相でチビな子犬を拾ってきた。ムクとチビは馬が合い、兄弟のように暮らした。
次女が高校2年生のとき、学校に迷いネコがやってきた。とても人懐こいネコで、帰宅する次女について来た。「ステやん」と呼ばれた。「捨て猫」だから、と思われていたが、本名が「ステファニー」と言うことは余り知られていない。超人懐こく、とっても可愛がってあげたのに、ある日誰かについていってしまったのか、帰ってこなかった。
しばらくして、弟(そう、この三人娘には年の離れた弟がいた)が雨の中、段ボール箱の中に捨てられて弱りきった子猫を拾ってきた。よったり、よったりとしか歩けなかった。そのネコはヨッタリと呼ばれた。よっちゃんは、拾い主に似て、あまり利発ではなかった。しかもやきもち焼きだった。来客があると、来客の持ち物にいたずらしたり、洗いたての洗濯物におしっこをするなどの、嫌がらせをした。余りの悪態ぶりに母も常に頭を悩ませていた。ある日、結婚した長女が、初めての出産で帰省することになり、赤ん坊にいたずらをしたら・・・と恐れた母は、よったりを自転車に乗せて遠いところに捨ててしまった。赤ん坊の顔を観るまで、生まれた子の顔が「猫面」だったら・・・とずっと母は怯えていた。
2年後、長女は近所で黒猫を拾い、飼えないからと実家に押しつけた。ヨッタリへの罪滅ぼしと、再び飼うことに。名前はクララ。アルプスの少女ファンの母は、ハイジの友達のクララから取ったという言うが、クロ猫だからクララという単純な発想だということは明らか。その1年後、クララがモモを生んだ。母は、「山口百恵が好きだから」と言うが、クララにモモと言うなんの脈略もない名づけに、母のセンスが推し量られる。
この後、相次いで次女も三女も実家を出て、残ったのは両親、利発でない弟、ムク、チビ、クララにモモ。
母は、ペットが死ぬ度に、遠方に住んでいた次女に黒い縁取りのある手紙を送った。初めて受け取ったときは、どなたが・・・と思って封を切ったが、中身は、「ムク逝去」、「チビ臨終」、「クララ死去」のお知らせだった。
ある日、老猫となったモモが、実家のガレージで寝そべっていた。仕事から戻ったあまり利発でない弟が、バックで車をガレージに入れようとすると、のそのそと、ガレージを離れるモモだった。が、その日は耳も聞こえなくなっていたのか、モモはその場を動かなかった。「ギャー!」と言う声に驚いて見ると、モモが車に轢かれていた。利発ではないが人一倍優しい弟は慌てふためき、急いで獣医へ。何とか一命は取り留めたものの、下半身不随に。
あわや寝たきり老猫かと思ったが、数ヶ月の母のマッサージとリハビリの甲斐あり、モモはみごとに普通の生活ができるまで復活した。それからしばらく生きていたが、数年前、17歳?で息を引き取った。
+++++
実はこのほか、シマリス、セキセイインコ、亀も飼っていた。
シマリスのポリーには、籠から指を入れた時に血が出るくらい深くかまれて、思わず籠を蹴っ飛ばした。籠が上下さかさまになって扉が開き、逃げ出してしまった。さようなら、3000円!(1975年の話)。
セキセイインコのチー子は、真夏に、風通しが良いように庭の木の枝に籠をぶら下げてあげた。が、すっかり忘れて、気がついたときは籠の床に転がっていた。炎天下の日光にさらされて、水入れも空っぽだった・・・。哀れなチー子には、自作の哀悼歌を歌ってお別れした。
金魚鉢で金魚と共存していた亀。ところが突如、金魚が尾ひれの溶け出す恐ろしい病気にかかってしまった。日に日に尾ひれが小さくなって、ついには泳げなくなり、水槽に浮かんでしまう病気だ・・・と思っていたら、ある日、亀が金魚を食べているのを目撃。急遽、亀を小学校の池に放しに行った。
+++++
さて、長女と三女は、現在ネコを飼っている。実家では常に犬は外で、ネコは家の中で飼っていたから、身近な動物のほうが可愛くて、二人はネコ派だ。
次女もずっとネコ派だった。が、娘たちにせがまれて、6年前にとうとう犬を飼った。気分屋なところが可愛いと思っていたネコだったが、家の中で犬を飼ってみて、ころっとイヌ派に寝返った。つれなくされても、叱られても、常にぴたっと寄り添って来て、気分屋のところがなく、いつでも大喜びでいそいそと主人を迎える犬の可愛いこと!
それとも、あまりに憎たらしい娘たちの反動で、従順な犬が可愛く思えるのだろうか。
2007年10月10日水曜日
ガールフレンド?
それとも、ボクの方が太ったのかな。最近、中年太りか、お腹のあたりが出てきたんだよね。
いや、お腹の出具合では、ママちゃんの横に並ぶものはいない。この前、妊娠したって言ったら、ボクもシナコも信じたもん。
久々に会ったのに、気和はボクのにおいを嗅ごうともしないで、綱でお母さんを引っ張ってる。
気和のお母さんは、
「ゴメンね。今朝東京から帰ってきたばかりで、しばらくちゃんと散歩に連れて行ってもらってなかったものだから、気和、ちょっと待って。」
「東京!?」
「そうなの。夏に主人が転職して。東京のドイツ銀行なの。一応2年契約で、気に入れば更新するかもしれないけれど、次女があと2年で高校卒業だから、それまでは私は行ったり来たりするつもり。」
この家族とは、ボクを通じて知り合ったのだ。
ここに引っ越して間もなく、キニコがボクを散歩していると、向こうからボクそっくりな奴がやってきた。ボクは今までそっくりな奴に会ったことがなかったので驚いた。向こうも、初めてそっくりな奴を見るみたいだった。
向こうのお母さんが、「ラットテリア?」と、声をかけてきた。
それがきっかけで、仲良くなった。
ボクは、あいつの名前が「気和」なんて、超日本的なのに驚いた。アメリカ人の家族なのにさ。漢字まであてがわれちゃって。
気和は、アンタだって日本人に飼われているくせに、ジョーダンなんて、ハイカラな名前つけられちゃってさ、と言いたげだった。
気和は、アンタだって日本人に飼われているくせに、ジョーダンなんて、ハイカラな名前つけられちゃってさ、と言いたげだった。
気和の家族はお上品な感じで、この近くの大きな家に住んでいる。お父さんはアメリカ人だけれど、早稲田に留学していたらしく、家族で10年近く東京に住んだことがあるんだってさ。娘は2人とも結構日本語が話せるらしい。
「エリカがバレーボールの試合や練習で、帰宅が遅かったから、殆ど散歩に行ってないのよ。」
「あ、この前、バレーボール部で、洗車やってたでしょ。エリカちゃん、見たよ。」
「そうそう、オールドグリニッチで・・・わかった、わかった、気和」
気和が、うるさく催促するものだから、お母さんもママちゃんもおしゃべりをあきらめることにしたみたい。
2007年6月1日金曜日
インビジブル・フェンス
先日、ママちゃんがボクのためにInvisible Fenceを購入しようかと思い立ち、説明のためにセールスの人を家に呼んだ。このフェンスは、その名の通り目に見えないフェンス。Invisible Fenceは登録商標で、他にも類似品はたくさんある。類似品ではトラブルが起きていることもあり、ママちゃんは本家本元の会社の製品を購入しようとしたのだ。
説明を聞くと、家の四方を囲むようにワイヤを地中に埋め込み、ボクは特別な首輪をする。ワイヤに2mくらい近づくと、まずは首輪から警告音が出て、更に近づくと首輪の内側の電極の突起が僕の肌にビリビリってショックを与える仕組みらしい。
何でママちゃんがこのフェンスを買おうと思ったかというと、ボクのためというよりは、本当は自分のためなのだ。裏庭には木製のフェンスが張り巡らされているけれど、フェンスの下には隙間が空いているし、ある部分ではフェンスとフェンスの間にも隙間がある。ボクがこの隙間を見逃すはずはない。最初の頃はおとなしく庭の中にいたけれど、だんだん庭にも飽きちゃったし、隣の庭にはリスもウサギも走っているし、どうしても後を追いたくなるんだよね。
で、何度も庭からエスケープを繰り返していたら、業を煮やしたママちゃんは長~い綱にボクを繋ぐようになった。ところが庭には木が生えてるし、2段になった庭の、上の段のタイルとタイルの間の隙間に、しょっちゅうボクの綱が入り込んで、動けなくなってしまう。そのたびにボクは「く~ん」と悲しげな鳴き声をあげて、助けを求めるんだけれど、どうやら僕を助けに外に出て行くのがママちゃんはメンドクサイらしい。
Invisible Fenceの広告が入り、今なら599ドル!という文句に、興味をそそられて、早速電話したらしい。599ドルで2エーカーまでらしいけれど、うちの家の土地なんて1エーカーもないちっぽけなものだから、裏庭のみならず前の庭も全部カバーできる。自分でまがい物を買ってきて取り付けてもいいのだが、前庭にはアスファルトのドライブウェイがあり、ワイヤを埋め込むには、このアスファルトを切り込んでワイヤを埋めてから再びカバーするという作業が必要。これはなかなか素人じゃ難しい。
インビジブル・フェンスを導入しても、その後きちんと犬を訓練しなくちゃならないんだって。たいていの犬はすぐに学習するらしい。一番訓練が難しいのが、ジャックラッセルやビーグルの類。つまり、ジャックラッセルの親戚であるラットテリアのボクは、一番訓練が難しいタイプらしい。動物を見ると、どうにも我慢できなくなっちゃうんだもん。でも訓練用のビデオも付いているし、「99%の犬は、大丈夫です」とセールスのおばちゃんは自信を持っていた。「この子は頭はいいんですよ」と、決してキニコやシナコを褒めないくせに、僕のことは褒めていたので嬉しかった。
説明を聞いてすっかり買う気になったママちゃんだったが、そこはパパちゃんに相談してからと、一応パパちゃんを立てて、その時は契約にはサインしなかった。
夜、パパちゃんに話をしていた。パパちゃんは、だいたい元々ボクのことがあんまり好きじゃない。「ファミリールームのカーペットを敷きたいと思いながら、お金がないから我慢しているのに、このクソ犬のために600ドルだと。俺は反対だね」と冷たい。最近は自分の稼ぎがなくて、発言権が弱まったママちゃんは、あきらめきれないまでも、もう少し待つかって雰囲気。
そしたら、今日、アメリカのお母さんから電話があって、話しているのを聞いてしまった。「600ドルもするから、夫も二の足を踏んでいるのよ」とママちゃんが言うと、「それじゃあ、あの犬よりも高いじゃない!」 それを聞いて、「ほーんとだ、もったいない」と、ママちゃんはすっかり納得してしまったみたい。
ちぇ・・・。
でもさ、去年の暮れ、獣医に連れて行かれて予防接種を打たれたら、ひどいアレルギー反応で目が開かなくなるまで顔は腫れるわ、熱は出るわで、あわてて再び獣医に連れて行かれて、中和剤を打たれて、赤ちゃん用のアレルギーの飲み薬まで飲まされて。あの時の予防接種と中和剤・薬の値段がしめて400ドルだったから、ボクの価値は、もう800ドルは優に越えているんだけどなぁ。
説明を聞くと、家の四方を囲むようにワイヤを地中に埋め込み、ボクは特別な首輪をする。ワイヤに2mくらい近づくと、まずは首輪から警告音が出て、更に近づくと首輪の内側の電極の突起が僕の肌にビリビリってショックを与える仕組みらしい。
何でママちゃんがこのフェンスを買おうと思ったかというと、ボクのためというよりは、本当は自分のためなのだ。裏庭には木製のフェンスが張り巡らされているけれど、フェンスの下には隙間が空いているし、ある部分ではフェンスとフェンスの間にも隙間がある。ボクがこの隙間を見逃すはずはない。最初の頃はおとなしく庭の中にいたけれど、だんだん庭にも飽きちゃったし、隣の庭にはリスもウサギも走っているし、どうしても後を追いたくなるんだよね。
で、何度も庭からエスケープを繰り返していたら、業を煮やしたママちゃんは長~い綱にボクを繋ぐようになった。ところが庭には木が生えてるし、2段になった庭の、上の段のタイルとタイルの間の隙間に、しょっちゅうボクの綱が入り込んで、動けなくなってしまう。そのたびにボクは「く~ん」と悲しげな鳴き声をあげて、助けを求めるんだけれど、どうやら僕を助けに外に出て行くのがママちゃんはメンドクサイらしい。
Invisible Fenceの広告が入り、今なら599ドル!という文句に、興味をそそられて、早速電話したらしい。599ドルで2エーカーまでらしいけれど、うちの家の土地なんて1エーカーもないちっぽけなものだから、裏庭のみならず前の庭も全部カバーできる。自分でまがい物を買ってきて取り付けてもいいのだが、前庭にはアスファルトのドライブウェイがあり、ワイヤを埋め込むには、このアスファルトを切り込んでワイヤを埋めてから再びカバーするという作業が必要。これはなかなか素人じゃ難しい。
インビジブル・フェンスを導入しても、その後きちんと犬を訓練しなくちゃならないんだって。たいていの犬はすぐに学習するらしい。一番訓練が難しいのが、ジャックラッセルやビーグルの類。つまり、ジャックラッセルの親戚であるラットテリアのボクは、一番訓練が難しいタイプらしい。動物を見ると、どうにも我慢できなくなっちゃうんだもん。でも訓練用のビデオも付いているし、「99%の犬は、大丈夫です」とセールスのおばちゃんは自信を持っていた。「この子は頭はいいんですよ」と、決してキニコやシナコを褒めないくせに、僕のことは褒めていたので嬉しかった。
説明を聞いてすっかり買う気になったママちゃんだったが、そこはパパちゃんに相談してからと、一応パパちゃんを立てて、その時は契約にはサインしなかった。
夜、パパちゃんに話をしていた。パパちゃんは、だいたい元々ボクのことがあんまり好きじゃない。「ファミリールームのカーペットを敷きたいと思いながら、お金がないから我慢しているのに、このクソ犬のために600ドルだと。俺は反対だね」と冷たい。最近は自分の稼ぎがなくて、発言権が弱まったママちゃんは、あきらめきれないまでも、もう少し待つかって雰囲気。
そしたら、今日、アメリカのお母さんから電話があって、話しているのを聞いてしまった。「600ドルもするから、夫も二の足を踏んでいるのよ」とママちゃんが言うと、「それじゃあ、あの犬よりも高いじゃない!」 それを聞いて、「ほーんとだ、もったいない」と、ママちゃんはすっかり納得してしまったみたい。
ちぇ・・・。
でもさ、去年の暮れ、獣医に連れて行かれて予防接種を打たれたら、ひどいアレルギー反応で目が開かなくなるまで顔は腫れるわ、熱は出るわで、あわてて再び獣医に連れて行かれて、中和剤を打たれて、赤ちゃん用のアレルギーの飲み薬まで飲まされて。あの時の予防接種と中和剤・薬の値段がしめて400ドルだったから、ボクの価値は、もう800ドルは優に越えているんだけどなぁ。
2007年5月16日水曜日
はじめの一歩
ジョダオです。
ラットテリア(♂)で、もうすぐ5歳。
日本からコネチカットに越して来た。その前はオハイオに住んでいた。だから、太平洋を2回も横断したことになる。
毎日することないから、ぐうたらしてる。
マンション暮らしだった日本と違って、だてに小さい庭があるもんだから、あんまし散歩に連れて行ってもらえない。お陰で最近、中年腹になってきちゃった。
ボク以上にぐうたらなのが、ここのママちゃん。ちょっと信じられない。いや、ママちゃんのみならず、この家族、みんなトンデモナイ。
長女のキニコは、僕には一番優しいんだけど、最近は生きてるんだか死んでるんだか、全く音沙汰なし。次女のシナコはマヌケが服を着て歩いているみたい。ほんとにオトボケ少女なのだ。パパは「仕事」と称して、家に寄り付かない。でもその気持ち、ちょっぴりわかる。
こんな家族に飼われて、果たしてボクは幸せなんだろうか。
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