サンクスギビングシーズンに入って、今年頻繁に耳にした言葉がBlack Friday。
正直言って、私はこれまで聞いたことがなかった。不況がなければ生まれなかった言葉ですからね。
たいていBlackはネガティブな意味で使われることの方が多いのだけれど、Black Fridayは例外で、このblackは「黒字」の意味。
全米でクリスマス商戦がスタートするのが感謝祭明けの金曜日。この日、あるいはこの週末に、アメリカの小売店は最も盛大なバーゲンセールを繰り広げる。普段の日より開店時間を早くする店もあるし、目玉品があるとお店の前には開店前から行列が出きる。結果として小売店の売り上げが大幅に上昇するから「黒字の金曜日」なのだ。
Ciber Mondayの方は、今朝のニュースで初めて聞いたけれど、2005年にあるウェブ上の店が作った言葉らしい。感謝祭明けの月曜日のことで、ネット上の小売取引が最も多くなる日らしい。恐らく週末は皆が出かけてショッピングをするので、それが終わった月曜に、今度はネット販売の店がセールを繰り広げるらしい。
昔から金は天下の回り物と豪語して、手元にお金があると全部使ってしまう浪費家の私。最近は手元にお金がなくてもカードという便利なものがあって、出かけると必要ないものもたくさん買ってしまう。
それゆえ「君子危うきに近づかず」を座右の銘に、Black Fridayは買い物に出かけないでおこうと肝に銘じていた。でもジョダを連れてGreenwich Aveを散歩すれば、大勢の買い物客で賑わっていて・・・なんとなく血が騒いでしまった。一旦自宅に帰ってジョダを置き、再びGreenwich Aveへ取って返す。通りの一番下から順にお店を見て歩くと、新しくApple Storeがオープンしていた。すごく賑わっていて、吸い寄せられるように中に入る。
強気のAppleは滅多にセールなんてしない。だから「まさか何もセールしてないですよね」と店員に尋ねると、「本日限りでiPodは全て割引になってます」だって!
うそ、うそ、うそ! 少し前からiPod Touchが欲しいなー、でも高いしなーと迷っていたのだけれど、この日に限り30ドル引。これはもう買うしかない? 一瞬記憶がなくなり、ふと我に返るとクレジットカードのレシートに署名をしている私がおりました・・・。
結局、君子じゃなくて愚者だから、「臭しと知りて嗅ぐは愚者」だな。
いや、勇敢にApple Storeに入って行ったからこそiPot Touchをゲットできたのだから、「虎穴に入らずんばを虎子を得ず」を座右の銘にするか。
0 件のコメント:
コメントを投稿