日本のクレジットカードはたいてい銀行口座から自動的に引き落としになっているけれど、アメリカのクレジットカードの場合は、毎月請求書が送られて来て、それに対して小切手もしくは銀行からの送金と言う形で支払うことのが通常となっている。自分が銀行口座を持っている銀行のクレジットカードの場合だと、自動支払いに設定にすることもできるが。(ひょっとしたら他のクレジットカードでも銀行からの自動支払いが設定できるのかもしれない。)
でも我が家では敢えてその設定はしていない。と言うのもしばしば関係ない支払いの請求があったり、個人情報が盗まれて誰かにカードを使われるかも知れないから、毎月の請求書が届いてから、必ずレシートと照らし合わせて内容を確認してから、インターネットで自分の銀行口座からカード会社に日付を指定して送金する設定をしている。これは私の仕事。こうしてレシートと請求書を確認していると、案外買い物をしたにも関わらず請求がないことがあったりして、そんなときは一人ほくそ笑んでいる。
昨日はコイオがあるお店で自分の銀行系のカードを使おうとしたら「このカードは現在使えません」とお店の人に言われてしまった。驚いて家に帰ってカード会社に電話すると「前月の支払いがされていません」とのこと。コイオに言われてて調べてみると・・・確かにレシートと請求書を照合してチェックはしたのに、銀行からの支払いの設定を忘れて、そのまま請求書をしまってしまっていたのだ。
数年前に私も自分の銀行のカードで、やはり支払い設定をするのを忘れていたことがあった。その時も銀行に電話して忘れていたと言ったら、初犯だし、いつもは期日までにきちんと払っていたから、支払いが遅れた事による罰金も利息もそっくり返してもらった。
そこでコイオの銀行に電話して事情を説明すると、最初はダメだといっていたお姉さんも「前に他の銀行で取り消してもらった!」と言うと、最後にはしぶしぶ「利息は返せませんけれど、罰金の39ドルはお返しします」と折れてくれた。やったー!
ところが夜になってコイオのところにメールがあり「努力はしましたがやはり罰金の39ドルはお返しできない事になりました」だって。一旦返すって言ったくせにと腹が立ち、「電話するからもう一度カードと電話番号教えて」とコイオに言った。気の弱い?コイオは「もうええよ」と言ってたけど、私は何だか腹の虫が収まらない。
昼間に電話した時は、電話しているのがコイオでなくて配偶者だと言うと、本人じゃないとダメとかで、途中でコイオに代わらないといけなかったりめんどくさかったから、今回は端からコイオ自身になりすました。こっちの人には日本人の名前は男か女かわからないからね。
カスタマーサービスが出るまで、あちこち番号を押したり、めちゃくちゃ時間がかかる。10分程してようやくカスタマーサービスが電話にでた。事情を話すと、私のクレームの内容は担当者は別だそうで、再び回される。新たな担当者が出たあと、再びクレーム内容をまくし立てる。
「残念ですが、やはりお客様の場合は罰金を帳消しするわけにはいかないという結論になりました」
「どうしてなんですか? これまでは毎月期限までにきちんきちんと支払いしてるでしょ。いいですよ、そんなんだったらお宅の銀行やめて、他の銀行に乗り換えるから。数年前に別の銀行のカードでやっぱり支払いするのを忘れたことが1回ありましたけど、気持ちよく罰金も利息も帳消ししてくれましたよ」
「・・・そうですか。残念ながら、お客様の場合はそれはできないということになりましたので・・・すみません」
「ねえ、あなたじゃなくて、もう少し上の方とお話できますか? あなたの上司と話せますか?」
「勿論です。少々お待ちください」
と言うことで、スーパーバイザーが電話口に出てくる。
「どういうご用件でしょうか?」
そこで再び最初から説明をする。
「わかりました。39ドルの罰金は直ぐに取り消しましょう」
「ああ、そうこなくちゃ! 今回初めてだったんですもの。ありがとう!」
やっぱりこの国はごね得なのです。皆様も直ぐに諦めてはいけませぬ。
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