先週半ばに出稼ぎから戻ったのですが、いろいろと忙しくしておりました。
帰って間もなく、キニコが、
「アパート見つかったんだけど、男の子3人と一緒に住むことにしたけど、いい?」
キニコは今年は寮を出て、アパート暮らしを始めると随分前から宣言していました。通常は寮で暮らすよりもアパートの方が安いので、「食費も全て込みで今の寮費を上回らなければOK」と伝えてありました。
料理上手という日本人のユキちゃんという子と、韓国人の女の子と3人で住む事にし、トロントに残っているユキちゃんがアパートを探してくれる手はずになっておりました。6月にはキニコも1週間ほどトロントに行き、一緒に物件を回り、あるアパートにほぼ決まっていたはず。
それがどうなったのか詳しい事情はわからないのですが、再度大家さんと掛け合うことになっていたのに、何かで忙しかったのか、はたまた別の理由か、ユキちゃんが行かなかったので、そのアパートは別の人に決まってしまったようです。
以降はキニコがあちこちネットで見つけては、ユキちゃんに見に行ってとお願いするも、彼女もサマースクールに行っていたり、はたまたボーイフレンドとのデートに忙しいらしくフットワークが重い。そんな中で韓国人の女の子は、「やっぱりアパートは辞めて、今年も寮に住む」と、さっさと寮のデポジットを払ってしまったとか。
このままユキちゃんを宛てにしていたのでは住む所がなくなると焦ったキニコは、他の友達にも声を掛け始めました。(ユキちゃんは夏の間は一人でアパートを借りていて、そのままそこに残ってもいいなぁという乗りだった模様。)
そうして見つけたのが先の男の子3人組が見つけてた物件。3人とも去年同じ寮にいた子達だそうで、中の一人とはクラスも同じで仲良しだと言う。「頭も良くて、宿題とか教えてもらってた。すごく良い子だよ」と言うのがキニコの弁。
こちらでは、確かに男女が一緒にルームメートになることはしばしばあるし、大学の寮も、男女で棟や階が別れている場合もあれば、キニコが過去2年住んだ寮はどちらも、まさに男女混合。
「だけど、寮と違ってトイレだって一緒だよ。男の子が掃除するか?」
「平気だよ。それに、彼らの寮の部屋は、私のよりずっと綺麗だったもん。」
あまり深く考えずに、
「キニコがいいんなら、じゃあ、そこにすれば」と簡単に承諾してしまいました。
ところが、夜ベッドに入ってから、男3人と女1人でひとつの屋根の下に住む・・・。
うーん。これはやっぱりまずいんじゃないの。
距離が近ければ、情も移るというもの。
別にボーイフレンドを作っちゃいけないとか、深い中になっちゃいけないなんて野暮なこと言わないけれど、近くにそんな存在がいれば、四六時中いちゃいちゃできるし、そうなると勉強なんて手がつかないんじゃないか?
この歳の男なんてセックスのことしか考えてないし、ならばお手近で済まそうかってことにもなりかねない。
良い恋愛ならいいけれど、つまらないことで傷つくのも可哀相。
そんなことを考えたら、やっぱし簡単にOKし過ぎたと、途端に心配に。
早速コイオにメールで状況を説明すると、
「そりゃ、ダメでしょ。幾らその子たちが良い子でも、どんなやつが出入りするかわからないし」
と言うことで翌朝意見を翻して、やっぱり他を当たりなさいと言うと、
「今更、そんなの遅いよ。もう住む所見つからないよ。いろいろ当たってやっと見つけたんだから。あの子達だって、一旦OKしたのに、怒るよー」とかなり、泣いて怒っていましたが、コイオに電話で説得してもらい、とにかく他のオプションを当たらせることに。
ところが、その日の午後。
「ママー、リアって知ってるでしょ?」
「うん」(←娘の話はいつも半分も聞いてないから、実は全然覚えてない・・・リアって誰だ?)
「リアもまだアパート決まってないんだって。だから一緒に探す事にした。男の子たちにはもう断ったよ」
そして更に数時間後。
「見つかったよ! 学校の直ぐ側のアパート」
「・・・」
あれだけ、もう見つからないよ!とか大騒ぎしてたくせに、あっけない幕切れでした。
でも、ま、落着して良かった、良かった。
(この歳でおばあちゃんになんてなりたくないし、ましてや孫の世話を押し付けられるなんて真っ平ごめんだもの。)
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