2007年6月29日金曜日

疲れました(欠航)

先週の水曜から1週間、シンシナチに出稼ぎに行ってた。

キニコがいるので、安心して家を空けられる。

シナコは夕食を用意して冷蔵庫に入れ、チンしたら食べられる状態にして出かけても、夜10時過ぎに私が帰宅しても食べていない。チンするのが面倒だから、という理由で。

キニコに比べ、シナコのほうが外見も中身も私に似ている。

小さいときに高野豆腐をスポンジのごとく、おつゆを吸っては、再び鉢の中の汁に漬けて食べているのを発見した時には、我が目を疑った。・・・私が小さかったときと同じことをしている・・・。

ちなみに、姉の長男も私と似ているとよく言われていた。何と彼も同じように高野豆腐を食べていた・・・。

話は逸れたが、家族フリーの快適な1週間をシンシナチで過ごし、帰りの飛行場でのこと。7時のフライトに間に合うべく、途中で会議を抜け、空港へ。途中渋滞していたものの、なんとか間に合った。

出発までは30分。ゲートの側のMax & Ermaのカウンターに腰掛け、「取りあえずビール」を注文。「何でもいいからすぐに出来るものは?」

で、フレンチフライをあてに(「あて」って、関西弁だそう。つまみのことよ)、ビールを素早く流し込む。これで機内でグーグー寝られる。今日の席は3人掛けの真ん中。寝るでもして、さっさと時間が過ぎて欲しい。

15分前にゲートに戻る。しかし、私の目の前で出発予定時刻が8:30に変更。その後、8:50に。

しかし、お約束どおり8:50にはボーディングが始まり、エンジンが掛かり、滑走路へ向けて動き出した。早くも睡魔が襲ってくる。

が、しかし。これでは書くに値しないストーリー。

パイロットのアナウンスが入る。「ニューヨークが悪天候のため、ゲートに戻ります。次の状況アップデートは10時半です。空港の飲食店などは既に閉店していますが、希望とあれば一旦降りていただいても結構です。」

果たして、乗客の8割は機外に出て行った。私は3人席を独り占めし、斜め座りして本を読む。ニューヨークでお迎えを頼んでいたリムジン会社や自宅に連絡。

11時過ぎ、とうとうフライトは欠航に。

馬鹿な私は、一旦チェックインした荷物を戻してもらい、郊外のホテルに泊まろうと思った。翌日の予定は特にないし、ゆっくりと帰れば良いと思ったからだ。

とっころが、2時間待たされた挙句、「やっぱり一旦チェックインした荷物は、取り出せません」とのこと。しかたがない、空港の側のホテルに泊まるか・・・と、心を決めたのに、それから電話したホテルは全て満室。じゃ、レンタカーでも借りて、ちょっと離れたところのホテルに泊まろう、と思ったのだが、私の考えは甘かった。レンタカーは全て借りられていて、一台も残っていない。考えてみたら、そりゃそうだ。欠航で目的地にたどり着けなくなった人々が真っ先に考えるのは、陸路でたどり着くと言う事。

てな訳で、私は空港に足止めとなり、一夜を明かすことに。

しかし、驚いたのは、テレビで放映されている「空港の床に寝そべった人々」に私も成り下がるのかと覚悟を決めていたのに、空港側は手馴れたもので、簡易のキャンプ用寝台(多分、その上に寝袋を置く台座)、毛布、枕をたんまりと用意していて、床に寝ずに済んだのです。

最近のアメリカは、飛行機の欠航や遅れは日常茶飯事で、どうやら空港も慣れっこで、準備態勢が整っているよう。

しんどかったながらも、ユニークな体験で、私の好奇心を満たしてくれました。

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