昨日のNYTimesに、アメリカ小児医学会が、8歳児からの小児にコレステロールを下げる薬を処方することを推奨した、と言う話題が取り上げられていた。勿論、賛否両論。
食べる子供に食べるなと言うのは、かなり大変なことらしいけれど、(わが子は逆で全然食べなかったから、食べるのを禁じると言う苦労を私は体験していない)、それにしても今の肥満児の大半は、飽食の上、偏食で運動不足が原因と分かっているのだから、それを安易に薬に訴えるというのはどうなんだろう。
先日、引越し荷物を運ぶべく、車で移動中に、助手席に座ったキニコが言った。
「明日、Aが手術するんだよね。」
Aと言うのは、キニコの高校の友達で、当時は4台分のガレージがついた大邸宅に住んでいて、リバーサイドの海の側に、ダウンサイズするべく新しい家を建設中だった。今はその新しいところに移っている。(2007年2月9日付けの「コネチカット通信 その2」参照。)
「どうしたの?」
「胃のバイパス手術をするの。」
「え、それって、胃を摘出して、腸と食道をつなげる手術?」
「うん、そう。」
極度な肥満の人が受ける手術だ。知人にも一人手術を受けた人がいる。かなりの肥満で、手術前は心臓に負担がかかり過ぎているため、このままでは命が危ないと言われていた。ちょっと体を動しただけで、息切れしていた。手術後の一時期は本当にほっそりしていたけれど、今は少し戻っている。でも以前の病的なレベルではない。ご夫婦でダンスをしたり、体を動かしているからだろう。手術によって体が動かせるレベルになったと言うことだ。
一方Aは、卒業式の日に見かけたけれど、確かに太ってはいる。けれど、それ以外の健康的な問題はなさそうで、若さから溌剌、ぴちぴちしていた印象を受けた。決して手術が必要なほど病的な肥満には見えなかった。それなのにバイパス手術?
詳しい事情は分からないから、憶測で書くのだけれど、太った人が殆どいないこの界隈で、肥満と言うのは耐え難いことなのかも知れない。そこでバイパス手術をして、大学が始まる前の夏休み中に、一気に痩せてしまいましょう・・・なんて考えなのだろうか? でもたったの18歳。本当にそれでいいの?
キニコ曰く、「結構やっぱり太ってたよ。それに、急に太ったの。」
そりゃ、あの学校やこの近辺の標準に照らし合わせると、かなり太ってはいる。けれど、中西部に行けば、まだまだ上がいる。
美容整形するノリでバイパス手術をするのだとしたら・・・。
本当はバイパス手術をしなければならない、健康上の理由があるのかもしれない。是非そうであってほしい。
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