2009年3月31日火曜日

介護保険

介護保険のことが語れるほど知識もないし、何もわからないのだけれど、義母の件を通して徐々にわかってきた内容を、ちょっとだけ書くことにします。

と言うのも、実際に利用する必要があるまでは、全くわからないものなのに、いざ必要となったときには、どこから手をつけて良いかわからない。それゆえに、手続きに時間がかかってしまう、と言うのが実情だからです。先に知っていれば、もっと早くにサービスを受けられたし、サービスだってどんな内容か知っていれば、もっと早く決断することもできるでしょうから。

全容は私も判らないので、自分たちが経験して知ったことだけですが。

まず、高齢者には二つの保険証があるって知ってましたか。後期高齢者医療保険証(国民健康保険に替わるもの)と介護保険証。サービスを受けるには、後者が必要ですが、実は必要になったときには、本人はどこにしまったか覚えていないというケースが多いそう。そうですよね。健康保険証は、医者に行くときにしょっちゅう使っているけれど、介護保険は必要になるまでは不必要なんですから・・・。なんでこんな物を、配るんですかね。

まず、介護保険を受けるにあたっては、申請が必要。申請に必要な期間は通常1ヶ月です。申請手続きは市の福祉課に問い合わせればわかるので、詳細は省きますが、その際に必要となるのが主治医の意見書です。意見書は医師が福祉課に直接送るのですが、義母の場合は、この医師が悪名高いいい加減医師だったらしく、待てど暮らせど意見書が福祉課に届きませんでした。実姉が福祉課に問い合わせてくれて、初めて意見書待ちで滞っていることが判明。義母の場合は、結局2ヶ月かかりました。

申請後、介護が必要と判断されれば、介護度が認定され、そのレベルに応じて、受けられるサービス内容(点数)が決まります。レベルは、要支援1、2、要介護1~5。数字が大きくなるほど重度が高く、受けられるサービスも増えます。

要支援と要介護で受けられるサービスにはかなりの開きがあります。要支援の場合は支払いが月単位で、受けても受けなくても毎月同じ料金を払う必要がある。対して要介護では一回のサービスごとに料金を支払う設定。一番大きな差は、要介護には施設利用権があること。施設の料金は高額なので、これに対して補助があるのとないのとでは大違いです。施設とは、いわゆる医療老人ホーム、グループホーム、ケアハウスなどの居住型のほか、ショートステイやデイサービスなどの部分的な利用も含まれます。

介護申請をしている間にも、見切りでサービスを受けることが可能です。この場合、もしも認定結果で介護が不要となった場合は、料金を自己負担しなければなりませんが、そうでない場合は、遡ってカバーされます。

実際のサービスは、地域包括支援センター(関西ではこう呼ばれる)や安心ケアセンター(千葉ではこんな名前)などの介護サービスを請け負っている地方自治体が運営する組織に相談します。そこでサービス機関やケアマネージャーを紹介してくれます・・・と思います。

実は、この辺は私の知識も怪しいのです。手続きはずっと義兄がやってくれていたので詳しいことは良く知らないのです。義母のケースでは、当初は地域包括センターと話を進めていたのですが、知らない間に担当ケアマネージャーが転職していなくなっており、その連絡もなく、引継ぎもされていなかった。結局は、認知症の診断をした病院の付属施設のケアセンターのマネージャーと契約する事になりました。

紆余曲折があり、まだ契約は交わしておらず、今回私が帰国して契約をします。今後の難関は、サービスを入れることを本人にどう納得させるかですが、これも「説得」することは忘れて(一応、私は義母に、「金持ちの息子たちが母親のために家政婦さんを雇った」とでも言おうかと思ってるのですが)あとはケアマネに対応をお任せしようと思っています。(と、言うのがケアマネをしている実姉のアドバイス。)任せられるところはプロに任せたほうがいいようです。

ケアマネも、個人個人でやり方もやる気も違いますから、もし担当のケアマネが適切な人でない場合は変更をお願いすることも可能だそう。

サービスの費用が一番気になるところだったのですが、姉に教えてもらって安心。義母の場合は、要介護1なので、この場合は、月に16,580単位が利用可。

姉がずっと「単位」で話をするので、何のことが全然わからなかったのですが、持ち点のようなものらしいです。そのポイント内で、自由にサービスが使えるそう。

1回のデイサービスは700~800ポイント。生活補助のヘルパーなら、1回(1.5時間)で291ポイント。身体介護の場合は1回(1.5時間)485ポイント。

義母の場合は、生活補助だけが必要なので、毎日朝夕1回来てもらったとしても、291x2x30=17460。持ち点には足りないので、毎日2回は無理ですが、この範囲なら一切お金がかからないと言う事になります。これ以上に必要なら、有料負担と言うことなんでしょう。

まだ、ここまでしかわからないので、また後日。

ところで、姉がよく「家族だけで煮詰まってしまうより、専門職に間に入ってもらってもらうほうが上手く行くことが多い」と言っています。ケアマネージャーとの契約で、少しは上手く転がればいいのですが。

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