2008年6月14日土曜日

こんなことってあるんだなぁ(2)

結局昨日の仕事は(勉強の甲斐あって!)まずまずに終わりました。ほっ。

でも、ブースなのにあれほど劣悪な音声環境は初めて。ノイズはすごい、声は割れてる、おまけにしょっちゅう音が聞こえなくなる。そもそも言われている言葉が普段聞きなれない言葉で、推測しながら理解しようとしているのに、言葉の一部が欠損すると、もはや推測も不可能。おまけに知らない固有名詞やアクロニム(英語の略語)の連発で、音がひとつ聞き取れないともうお手上げ。全く音声が途絶えたときは、「聞こえません」で済むけれど、途切れ途切れでも聞こえたら、なんとか頑張ろうとするし。

「それにしても、あの環境で流石でした」とブースの設営会社のお兄ちゃんには褒められたけれど、そもそも彼に会議の内容がわかるわけでなし・・・。ちなみに昼食後は、2時間半のウィスパリング。これは予定外の依頼で、相棒は別件があるからと帰らなくちゃいけないし、私一人で2時間半。私の通訳が必要なのはたった一人。だから、「スケジュールが押していますから」と、予定では入っていた休憩もすっ飛ばして・・・ホント脳みそが酸欠になりました。

思うに、普段通訳を使い慣れていない会社は、通訳を機械か何かと間違っているんじゃないかと思ってしまう。ま、このあたりの話は、この会社に限った話じゃないので、別途するとして。

そうそう、相棒の話をしようと思ったのでした。
昨日は初めて現場で会ったMさん。神戸育ちのアメリカ人と聞いて、「わー、私も関西!」
すぐさま彼も関西弁に切り替わり、どこに住んでたとか、どこの学校だったとか。
「ボクはインターやったから」
ふうん。その後も個人的な話をしていたら、彼が同い年と言うことも判明。

「え、私と同い年ってことは・・・、じゃあ学校にXXっておらへんかった?」
しばらく、いろいろ探り合っているうちに、
「えっ? 夙川に住んどった? 知っとー、知っとー。うっそ~、ほんまか~、信じられへんわ!」
なんか、アメリカン人の口から、こんなバリバリの神戸弁が飛び出すと、その方が信じられへん。
「竹園とかあったよな~」。私の住んでいた町の店の名前も飛び出して、めっちゃ懐かしい。

仕事が始まる前で、あまりおしゃべりもしてられないので、今度また会おうということになった。
いや、ほんま、どこでどんな風に繋がっているか解らない。(ちなみに上述のXXも8運でした。)

で、昨日はマンハッタンからの帰りに、途中の町で下車して、コーラさんという女性と会うことになっていた。コーラさんは、私の仲良しのRちゃんの知り合いで、Rちゃんがイランにいた時代にメールを介して知り合った人。当時私はオハイオだったから、コーラさんがNYに住んでいると聞いても、特別何の意味もなかったので、記憶にとどまっていなかった。

先日、Rちゃんからコーラさんが本を出版されたという話を聞き、自費出版でもあるそうなので、私も貢献しようと注文のメールを彼女に入れた。すると彼女がすぐ近くにお住まいだということがわかり、早速本を貰いに立ち寄った次第。

家に着いたら、初対面にもかかわらず、「お腹空いてる?」
すっかり夕食の用意も整えて待っていてくださった。
コーラさんはカウンセラーの仕事をしている。そんな話や、同じく海外を転々としている彼女とおしゃべりしているうちに、あっという間に時間が過ぎた。

コーラさんはこれまで、主に海外での子育てに関してのカウンセリングをされていたが、コロンビアでMedical Social Workerの資格を取られてからは、精神医学の面からのカウンセリングも幅広く行われていて、海外に住む多くの日本女性に対して、メールを介して相談を受けている。今回出版された本は特にDVで悩んでいる女性たちのために書かれたもの。彼女の仕事や本に興味のある方は、こちらのウェブサイトへ。(心に訴えかけることがとたくさん書いてあります。)

http://www.caretheworld.com/


それにしても、世の中、どこでどう繋がっているやら。これって、長く生きて来て知人が増えたからそうなるのか、それとも、やっぱり「類は友を呼ぶ」で似たもの同士が引き合うのか。確かに同じような興味を持った人間って、同じような行動パターンになるから、線が交差する確率も上がるのかな。

いずれにせよ、縁は異なもの味なもの、です。

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