さてさて、再びそんな季節が巡って来た模様。
郵便物には毎日のように大学の案内が2,3通紛れている。これだけの印刷物を送るだけでも大学側はかなりのコストだと思うのだが。有名無名合わせて、本当にこれでもか、これでもかとパンフレットや案内が届く。昨日もHarvey Mudd、US Coast Guard Academy、Tulane、Stanford。その前の日はCollege of Saint Rose(ここは住所が若干違いで2通も)、Dartmouth、Gettysburg College。受け取った手紙がジョダのケージの上にうずたかく積まれている。(シナコ、処分しろよ!)
2年前のキニコのときには、結構私も気になったし、システムもよくわからなかったので、かなり注意深く(と言うか、口やかましく)見ていたのだが、流石2人目となると意識が薄れる。
それにしても最近になって思うこと。
小さいころから、何かとキニコは賢さを発揮したので、親ばかながら「この子賢いんとちゃうか」と思っていた。まさに、私が賢くないから、自分より賢いことをされたり、言われたりすると、賢いと思ってしまったのかもしれない。
対してシナコのほうは、余りに私に似た行動を取るという意味で、驚かされることは多かったけれど、口も遅かったし、行動も遅かったし、別段「きらり」と光るものはなかったのだよね。天然ぼけだったので、見ていて飽きなかったけれど。
ところが、ここに来て、単純に成績を比べると、シナコのほうがダントツに賢いみたいだ。シナコが高校に入った当初は、キニコはプレップスクール、シナコは公立高校だから、成績の単純比較はできなかった。
全米の標準テストSATの結果で比較すると、2人とも大差ないのだが(ってことは、どっちも大したことないってことか)、このほかにAPテストがある。APの授業を高校で取った後に、大学に既習授業と認めてもらうためには、APテストを受けて5段階で5または4を取っていなければならない。
APの授業は取りたいと言って取れるわけではなく、ある程度の基準をクリアしてなければならない。勿論学校や先生によって基準は違う。但し最後のAPテストは全米標準である。
キニコは(高い授業料払ってたのに)取ったAPは生物と微積分の2科目だけ。微積分も微積分ABと微積分BCがあり、後者の方がよりレベルが高い。キニコが授業で取ったのは微積分BCだったと思うのだが、テストは微積分ABで受けた模様。結果は、生物5、微積分ABが3。
当時は、生物5で、めっちゃ賢いやんと思っていた。
一方シナコは去年、生物、US政治、微積分BC、音楽理論の4科目のAPテストを受け、結果は5,4,5,5。今年はコーラスと体育以外の履修教科4科目--英語、物理、心理学、ヨーロッパの歴史--がAP。それとHonorsの上級微積分。
だから、どうやねん、と言われそうだけど、今になって私も少々驚いているわけ。負けず嫌いなのは知っていたけど、キニコへの対抗心だけでここまで出来ないだろうし。おまけにこんなにしてどうする? それだけ宿題は多くなるし、クラブは忙しいし(今季はクロスカントリーのキャプテン)、ピアノもやってるし・・・。
もちろん、他の事に目を向けると、部屋は汚い、洗濯物は溜め込んでいる。家の手伝いは絶対にしない。ジョダの散歩も最低限。おまけに自分一人で生きているみたいに超級に生意気。
だけど、ちょっとだけアイツの努力は認めないといけないかな、と言う気になってきた。これだけハードな授業を取っていたら、成績はともかく、宿題こなすだけでもかなり大変だから。
キニコが「マジで、シナコ、イェールとか入るかもよ」と脅す。あのSATの成績じゃそれはないだろうけれど、万が一にもそんな事になったら困る。授業料払えないから。だから受けないで欲しい。受けても落ちて欲しい。まともにこんなことを不安に思っているなんて、まさに親ばかだ。
2 件のコメント:
本当にそうなるかもよ~。
うちの場合は逆で、弟のほうが天才!と思ってた(ここ笑うとこです)けど、あとから考えてみると、おにいのほうがいろいろできてたような。そんなものなのかもね。
ははは、やっぱりうちのDNAだから、それはないらしい。
でも、昨日はコロンビアとかダートマスとか受けたいとか。受からないとは思いつつも、万一受かってもお金もないし、キニコとの兼ね合いもあるし。「キニコだってJH受かって断ったんだから、あんただけ行かせられない」って言ったら「キニコはフランス語専攻なんて言う姑息な手段を使ったから受かったんでしょ」と言われ、そうだった~と思い出して、2人で爆笑しました。
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