2010年1月16日土曜日

続々 新型インフルエンザ

やっぱヤブ医者か・・・。

期待したMucinexは殆ど効き目がなく、咳はひどくなるばかり。夕べは結構しんどくて、それまでは昼夜逆転で、夜中まで本を読んでいたのだが、その力もなく12時には明かりを消した。でも咳がひどくて時折うとうとしても直ぐに目が覚め、殆ど眠れない。横隔膜も痛くなってしまった。

2時ごろ寒気がして体温を測ると38度8分。
(何が、明日になると熱は下がりますよだ・・・)
Advilを飲んだら、30分ほどして37度台の後半までにはなった。

今朝もまだ熱があった。
そしてふと気がついた。月曜日に治ってなければ電話くださいって言ってたけど、月曜日は祝日!
火曜日まで待ってまだ良くなってなかったら・・・。再来週の仕事を思うと、そんな悠長に構えていられないと思った。そこで、慌てて近くにある日系の診療所を調べて電話をしてみた。土曜日も診療していたところがひとつあり、今朝の11時に予約が取れた。車で30分のところ。

この診療所はコイオの会社の健康保険のネットワークには入っていないのだが、幸いネットワーク外でも3割負担で済むオプションがついている。ネットワークに入っているホームドクターの場合は1診察あたりに15ドルぽっきりだ。

さて診察してくれたラティーノ系のお医者さんは、お世辞にもパリッとしたお医者さんではなかった・・・。白衣もよれっとしてるし、風采の上がらぬ田舎の町医者風って言うのでしょうか。何しか、身なり、人種、診療、診断、処方に至るまで、ホームドクターとは好対照。ホームドクターの方は、ユダヤ系で白衣の下にYシャツ着て、ネクタイまで締めてる。

さてこのお医者さん、日系の診療所の専属医師だけあって、ところどころ日本語を話す。何故か特定の言葉だけ常に日本語だった: 下痢、溶連菌、オダイジニ。

「今日はどうしてここへ?」

ホームドクターにかかって、豚インフルエンザと診断されたことを説明する。

「で、タミフルは飲みましたか?」

かくかくしかじかで、Advil飲んで水分とってたら大丈夫だと言われたこと、昨日再度診てもらってMucinexを飲み始めたが全く効かないことなどを説明する。

「なるほど。あなたのお医者さんの考えもわかります。普通の場合は5日くらいで治ってしまいますから。ただ、極まれに、その期間では治らず、第2段階にまで進んでしまう場合があります。合併症を引き起こしたりする場合ですね。あなたの場合は、そうなってしまったんですね。細菌性の気管支炎を引き起こしているんでしょう。それには抗生物質が必要です。その前に、まずヨウレンキンもあるか、調べてみましょう」
「いえ、のどは痛くないですし、溶連菌の心配はないと思います・・・。うちの保険はここは7割までしかカバーしませんので・・・」
「最低限のテストしかしませんよ。溶連菌だけは調べておかないと、もし溶連菌がある場合は、出す抗生物質は更に強くて長期間服用するものじゃないといけませんから」

果たして溶連菌のテスト結果は「-」。

「あと肺炎は起こしていなくても、肺炎になりかけている可能性はありますから診ておきましょう。じゃ、診察台に上がって」と聴診器を取り出す。

ホームドクターはいつもセーターの上から聴診器を当てていたんだけど、それでもまあ、聞こえるんだろうけど、そんな医者は初めてだった。
少なくともこのお医者さんは、服をめくって、じかに聴診器を当てていた。普通・・・だよね。

「肺はきれいですね。大丈夫。では、体温を測りましょう」

耳で瞬時で体温が測れる体温計で計る。

「37.8度ですね」

と言うことで、あれよあれよと言う間に3種類の薬の処方箋を書いてくれた。
1. 気管支炎のための抗生物質5日分
2.咳を抑えるためのステロイド5日分
3.同じく咳止めシロップ

そ、処方箋が要る高価な薬だ!

「劇的に良くなりたいんですよね?」
「そうです!」
「大丈夫、これで魔法のように良くなりますよ。お薬飲んで、今週末は安静にしてください」

安静だって? これまたホームドクターと正反対。彼は「この週末は何か楽しい予定があるんですか?」って聞いたくらいだからな。「寝てます」って答えたから、何て柔なヤツって思ったことだろう。でもビョーキだから、アンタの所に来てるのに、なんか間違ってないか?

「ええ、でもこれまで5日間もずっとベッドで安静にしてたんですけど・・・」
「そうなの? あなた、よっぽどこのインフルエンザにやられてたのね」

そうなのだ。ホームドクターは「あなたみたいな健康な人は」ばっかり言ってたけど、実はわたしは「虚弱」だったのだ。なぜこんな繊細そうな私を見て虚弱だって見破られなかったんだ?

と言うことで、3枚の処方箋を手にルンルンした気持ちで診療室を出た。

「オダイジニ!」

帰りに薬局で薬をもらい、昼食後、早速お薬を飲んだ。
お薬を飲むのが楽しみと言う気持ちは生まれて初めて。

12時過ぎに薬を飲んで、既に3時ごろには咳が収まり始めた! 目に見えて咳が減って、横隔膜の痛みも激減。熱も徐々に下がって、今や平熱! 

今日、あの診療所にかかっていて本当に良かった。火曜日まで待ってたらどんなに悪化してたか・・・。
今夜はぐっすり休めそう。

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