2008年6月11日水曜日

こんなことってあるんだなぁ・・・

この家の新たな借り手となるご夫婦が、再度家を見たいからと、今朝うちに来られることになっていた。不動産屋のエージェントも来られることになっていたが、おそらくマンハッタンに宿泊中のご夫妻(日本人)は電車で直接来られるので、この家で落ち合うことになっていた。

ご主人は既に赴任され、奥様は家探しのために短期でNYに来られている模様。
今朝、「で、結局どの人に決まったの?」夫にと聞かれ、
「私が日曜日に出かけていた間に来たご夫婦だって。ほらね、やっぱり、ちゃんと奥さんが来て一緒に家探しするんだよ!」と、未だに2年前の事を根に持っている私。

夫が毎週末、熱心に家探しをしてくれていることは知っていたけれど、学区のことなどかなり詳しく調査していた私としては、自分の目線で家を見たかった。だってその家に一番長い時間いるのは私じゃない。だから、ちょっとだけ私もNYに行きたいと言ったら、
「誰がシナコを見るんだよ。どうせお前は遊びに来たいだけだろ」みたいに言われてかなり憤慨した。確かにシナコの問題があったから、私にしては珍しく素直にあきらめたものの、この家の掃除が行き届いてなくて、おまけにゲジゲジの館だと判明したときは、「ほら、私が見てたら、ちゃんとお掃除してもらってたのにぃ!」と、めちゃくちゃ怒った。

それはさて置き、この家を借りることに決めた人が、私が留守のときに訪ねて来た人たちだったということも、少々ショックである。だって、それまでとっかえひっかえ家を見に来る人たちに、まるで大家さんのスポークスマンのごとく、この家がどんなに素晴らしいか、大家さんがどれほどナイスな人か、宣伝していたのに、こともあろうに私の努力の成果とは全く関係ないところで決まってしまうとは。宣伝能力のなさを思い知らされたというか、当日家にいた夫に軍配が上がったようで、ちと悔しいのだ。

で、今朝は先にエージェントの方が到着された。
「きっと奥様の方からいろいろご質問されると思いますので、よろしくお願いします。」
「あ、任せてください。絶対ポジティブなことしか話しませんから。契約不成立になったら悪いですからね。ネガティブな話は口が裂けても言いませんよ。は、は、は・・・。」

まもなく、そのご夫婦が到着された。仮にA男さんとB子さんご夫妻としよう。
今朝も、エージェンシーの方を迎えるため外に出たとき、ピーターが庭に居た。丁度のその話をしていたところだった。
そこで、「ここね、ウサギが居るんですよ!」

日本から来られる人に、「ウサギがお庭にいるお家なんて素敵でしょ」というアピールであった。
すると、A男さんとB子さんが口を揃えて、
「知ってます。」
「へ・・・?」
「あ、ブログで読みました。」

どっひゃー!
「え、嘘。ホントですか!? 嘘。え、じゃ、みんなばれてる? みんな。ゲジゲジの話も?」
「はい、ばれてます。」

A男さんはコネチカット州の運転免許のことを調べたいと思い、ネットで検索していたそうだ。すると私のブログのページがヒットしたそう。見てみると、自分たちが借りようとしている家にソックリの写真が出ているではないか。しかも昨日のブログには、ご丁寧に番地付きの郵便受けの写真まで。

「はれ~。いえね、今ね、絶対にポジティブな話しかしないで置こうって話していたところなんですよ。そうですか、全部ばれてますか・・・。」

B子さんはご主人にブログの存在を教えてもらって、何時間もかけて隅々まで読んでくださったようだ。そこには、私たちの宿替えの理由もちゃんと書いてあるし、最近はこの家に対する未練と愛着の情も書き綴っていたし、契約が流れる要素はないと思う。でも一応念押しもしておいた。ブログのせいで契約不成立にはしないですよねって。(でも、にわかに不安になって、ご夫妻が帰られたあと、私も何時間もかけて自分のブログを読み直しましたよ。どんなこと書いたか覚えてないし。家はともかく、なんかマズイこと書いてなかったかと・・・。今のところセーフ。)

お二人も関西ご出身で、にわかに親近感も湧き、またB子さんは私の「後輩」でもあった。そ、KDDの短時間制職員をされていたそう。これも驚き。何かご縁を感じてしまいました。

「新しい入居者が決まりました」と書いた数日前のブログに、「それは私です」と思わずコメントしようかと思ったとか。そうしてもらったら、ますますびっくりだったのに。

試しに「コネチカット、免許」と入れてグーグルで検索してみたら、上から4つ目に出てきた・・・。
悪いことはできませんね(やってないけど)。ブログでアイデンティティーは隠しているつもりだったけれど、最近は、じいちゃん・ばあちゃんが孫たちの写真も見たかろうと、娘たちの写真も掲載し始めたし、どこでどうなっているか解らないので、気をつけねばなりません。口が裂けても、人様の悪口とか中傷とか書いてはいけませぬ。あ、夫は別。ま、夫はこのブログのアドレス知らないから。興味もないらしいし。読んだらムカつくだけと知っていて、避けているか。義母もPCないから、読めないし(ほっ)。

親近感を感じて、早速、A男さんとB子さんに、ご相談を持ちかけた。
実は、我が家には1年半前に購入したIKEAの洋服ダンスがある。夫イメルダの洋服と靴が、備え付けのクローゼットには収まり切らないからです。

イメルダってのも死語かな。フィリピンの元独裁者マルコスの妻、イメルダ。彼女はものすごい数の靴を持っていたと言う。今なら、お洒落にSex and the Cityのキャリーってところか。オハイオから帰国したとき、玄関の靴箱は全て夫の靴に埋め尽くされ、ウォークインクロゼットの中にも大量の服。箪笥も同様。私のものを入れる隙がなかった。渡米前にかなり処分してもらい、こっちに来て洋服が入りきらないと気づいて、再び処分。そしてつい先日も大きな紙袋に9袋分の古着をSalvation Armyに持っていったところ。但しこの9袋のうち7袋までは私と娘のものだったけど。

本当は夫ばかりも責めらない。私に散々文句を言われて、可哀そうに彼は、NYに赴任してから、いや、正確には私が到着してから、洋服も靴も一切買っていない。一方、私のほうは、日本に帰国してから仕事着が必要となり、かなりの数の洋服を買い込んだ。だってオハイオ時代はユニフォームだったから、洋服要らなかったんだもん。パジャマとまでは行かないが(サウジ時代にはアバヤの下はパジャマで外出したが)、どうでもいいTシャツを来て出勤していた。たまに上着を脱ぐ必要があったときには焦った。

ところが、かなり投資した上等の服も、アメリカに来てからあれよあれよと言う間に入らなくなった。日本じゃ結構歩くし、自然と食べるものも健康的。ところがこっちじゃ動かないし、しばらくは立派な専業主婦をしていたから、あの生活で太らないわけがない。(「2007年のコネチカット通信その4」をご覧あれ。)今も家にいるときは大差のない生活。加えて、何を隠そう私のバックグラウンドはアパレル業界なのだ。また父親も繊維関係、主に婦人服の問屋業を営んでいたから、小さい頃から、洋服の数だけは多かった。娘たちにもその昔は必要以上に洋服を買い、また貰い受け、シナコなんて一時はワンピースだけで60着持っていた。(まさにイメルダ状態。)今にして思えば、あのお金を大学資金に貯蓄しておくべきだった・・・。

限りなく話は逸れたが、IKEAの話。
それでIKEAの組み立て家具のクローゼットを買い、夫と二人でほぼ1日かかりで組み立てた。大きな家具で、リビングで組み立ててからベッドルームに運ぶことはできないので、設置場所であるキニコの寝室の中で組み立てた。立派なものができて、かなり満足。

昨日、引越し業者さんに見積りに来てもらった。お金をセーブするために、大物の家具だけを頼み、残りは全て自分たちで運ぶことにしている。「自分たち」と複数で書いたけれど、正味は私一人だ。夫にも「引越しは独りでやるから」なんて大見得を切ってしまったし。とほほ・・・。

で、IKEAのタンスを見て、「これは分解しておいてくださいね。それで運んでからもお客さんが再組立てしてください。」
「え、やってもらえないんですか?」
「もちろんやりますよ。でも分解する時間がかかりますし、IKEAの家具って組み立てるの結構大変なんですよ。その時間分全部チャージされちゃいますよ。」
そうなのか。確か組立てるのに1日かかったし、大きかったからかなり苦労した。ならば、新しく入居される方に相談して、できれば買っていただこうと思っていたのだ。この家は築が古いから、クローゼットも小さい。他に押入れがあるわけでもないし、洋服が入れられるスペースは限られている。地下には物が置けるスペースはたくさんあるけれど、毎日必要な物を置くには不便だ。

と言うことで考えていただくようにお願いした。家計簿を調べると購入時457.87ドルのあのクローゼットも、私たち二人の工賃も入っているから、えーっと、このあたりの車のディーラーのLaborが時間90ドル。そこまで専門的じゃないから、半額として45ドル。掛ける2人。掛ける5時間としても・・・、これだけで450ドル。A男さんとB子さん、買って下さらないかなぁ・・・。

Salvation Armyにかなり持っていったので、今は結構スペースが空いてるでしょ。
寄付するとレシートがもらえて、その分が税金控除の対象になるのだが、9袋で一体どれくらいの価値かわからず、控えめに300ドルって申告をした。後で知人に聞いてみると、大体、その時点での販売価値(購入価値ではない)の15%が妥当だそうだ。夫のバーバリーのハーフジャケットもあったし・・・きっと価値としてはもっともっとあったはず。残念。

あと処分の対象は、地下の卓球台にマッサージチェア。次の家には当然置く場所がない・・・。日本出国前にマッサージチェアのコンセントがなくなって、わざわざコンセントを取り寄せてくれたRちゃん。ごめんね。やっぱり手放さなければならなさそうです。Salvation Armyに言えば、無料で取りに来てくれるはず。思えばあれも30万円したんだよね。サウジ成金時代の話です。(A男さん、B子さん、ご希望とあれば、差し上げますよ。)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私がコネチカットへ引っ越してきた当時は、「ブログ」というものが世間に浸透していなかった時代でした。ネットで運転免許について調べてみるも、DMVのページは英語だらけ。英語を読むのはめんどくさかったので、もちろん読まず。そして、日本人の方からのコネチカット情報も、ほぼゼロ。

新たに日本からCTへやってくる人たちにとって、このブログはとても役に立っていると思いますよ。日本語で、楽しく読みながら情報収集できるので・・・なんておいしいブログなんでしょうね!

Jodako さんのコメント...

ほんとインターネットは便利よね。ま、ブログに関しては、私も含め、色んな人が色んなえー加減なことを書いているから信憑性はないけれど。

誰が考えたか知らないけれど、ウェブの検索機能には、本当に頭が下がるし、感謝、感謝。これがなかったら、私たちの商売は成り立っていないよ思うよ。

その昔はみんなどうしてたんだろう?いちいち図書館に行って調べてたんだろうか。そんなことしてたら、採算取れないわ・・・。