2008年6月12日木曜日

呪われた獣医

忙しくなるって書いてからのほうが、ブログの更新がスピードアップしているのは何故だ。本当は、こんなことしてないで、明日の勉強しなくちゃいけないのに・・・。ああ、これは私の逃避癖。

高いからもう行かないって宣言したあの獣医に、まだ通っています。

今日もまた、ジョダを連れて行ってしまった。というのもグリニッチ市に毎年犬の登録料を納めなくちゃいけないのだが、先日送った小切手が、「当市にある記録では、あなたの犬の狂犬病予防接種の有効期限が切れています。新たな摂取を証明するコピーを送ってください」と言うメモ付で戻ってきたのだ。

この前、予防接種を受けに行った本来の目的は狂犬病だった。なのに「狂犬病はまだ有効ですから」と言われて、ワンサカ他の注射を打たれて、〆て500ドル以上も払ったのだ。なのに期限切れ?

おかしいと思って電話したら、やっぱり獣医の間違いで、有効期限は切れていた。

日本の狂犬病ワクチンの有効期間は1年。対してこのあたりのワクチンの有効期間は3年である。それで誤解したみたいだった。実はこの有効期間は、多分に政治的な意図がある、とオハイオ時代の獣医さんに教えてもらった。と言うのも、摂取するワクチンは全く同じものなのに、ある地域ではそれが1年有効で、他では3年有効と見なされる。私たちが住んでいたオハイオの郡では3年だったのに、隣の郡では1年だったから、飼い主がどこに住んでいるかで証明書を違えなければならない、と彼は言っていた。

「こちらの手違いでしたので、今回は注射の実費だけで、診療費は無料にします。今からでも来てください。」

なかなか、いいとこあるじゃん。
ってことで、早速ジョダコを連れて行ってきた。

中に入って暫くして気づいた。持ってきてたはずの小さな鞄がない。
はて、車に置き忘れたか?
接種が終わって、支払いの段になり、「すみません、鞄を車に置いて来たようなので取ってきます。」

ところが、車の中を探しても見つからない。おっかしいなぁ。絶対に車に乗せた記憶はあるのに。でも、もしかして家に忘れたかも。財布にはクレジットカード全てにATMカード、免許証も入っているし、鞄にはブラックベリー(携帯)も入っている。無くしてたら最悪。

再びオフィスに戻り、「すみません、電話を貸してください。」 家にいるキニコに、鞄があるかどうか確認してもらうためだ。
ところが、キニコは電話に出ない。留守電に繋がって、私は叫ぶ。
「キ~ニ~コ~! 居るのはわかっているのだ! 電話に出なさ~い!」
待合室中に私の声がこだまする。格好悪いったらありゃしない。でもキニコは出ない。あきらめて受話器を受付のオバサンに返す。

待合室にいる人たちが、気の毒がって声を掛けてくる。
「鞄に何が入ってたの?」
「クレジットカードと、免許証と・・・」
「全てってことね。」
ジョダの後に、ブラックラブを連れてきたおじさんが、
「車の外は見たかい?」
「見ましたよ・・・ない。」
「転がって、車の下にも入り込んでいることがある。よくあることだから、必ずそう言うところも必ずチェックしないといかん。ほら、俺も行って見てやろう。」

立ち上がって、外に出て行くおじさん。慌てて後を追う私。
這いつくばって車の下をのぞいたおじさんは、
「ほれ、あった! 俺の車の下の、君の車に近い側にあるだろう!」
「きゃー、ほんとだ! こんなところにあるとは、思いもよらなかったわ。おじさん、ありがとう!」
どうやら、ドアを開けたときに、シートの横においてあった鞄が転げ落ちたらしい。

再びオフィスに戻って支払いをしながら、
「それにしても、この獣医さんに来るたびに何か起きるのよね。1回目に来たときは、この子が中からロックを押して締め出され、この前は持っていた車の鍵が、何かの拍子で少し曲がってしまって、エンジンがかからなくなったの。それで、今日はコレ。」
「要は、ここに来るなってことさ!」と、おじさん。

おじさんに何度もお礼を言い、車に戻る。
ふと気がついた。
私が来た時、おじさんの車はまだなかったよな・・・。
はは~ん。きっと彼は、車を入れるときに黒っぽい物体が落ちているのに気づいていたんだ。だから即座に車の下を見よ、なんて発想があったのだ。なんだ、そう言うことか。

それにしても、やっぱ獣医を変えたほうがいいのかなぁ。

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