2008年3月31日月曜日
アメリカの大学事情13
今日、JHUから奨学金の検討結果の手紙が来た。
それには、オタクの収入は本学の授業料を十分にカバーできるものと判断いたしましたゆえ、本学からの奨学金は出ません、との旨が記されていた。
おまけに、来年度の授業料はさらにアップしていて、
授業料 37,700ドル
寮費 11,578ドル
入学費 500ドル(1年生のみ)
しめて、49,778ドル。
だと。ふざけんな!
しかも、アメリカの大学の授業料は、平気で毎年どんどん値上りすることも忘れてはならない。
加えて、教科書代1000ドル、小遣い1000ドル、交通費650ドルは、別途必要でしょう、と、こともなげに書いてある。
いったいどこの誰が、「十分にカバーできる」と言うのか・・・。夫の会社の収入が、見かけだけ多いことも本当に呪いたい!
一応、交渉してみようと、Financial Aidのオフィスに電話をしたけど、そのおばさんがまた、超愛想が悪い。この学校のイメージがどんどん悪くなる。一応、再検討のお願いを提出することにしたけれど、望み薄。
内心、少しくらいは奨学金が出るだろうと期待していただけに、かなりショックだ。本気でこんな授業料が出せると考えているのか。信じられない。この授業料より安い今の高校ですら、年間10000ドルの奨学金をもらっていると言うのに、ゼロ回答なんてあり?
ということで、キニコさんの夢の桜は散りそうであります。
残る州立2校のどちらかに受かってくれるといいんだけどなぁ。あるいは他の私学からどーんと奨学金のオファーがないかなぁ・・・。
2008年3月28日金曜日
アメリカの大学事情12
11校のうち、滑り止めのSafety3校からは、めでたく合格通知が届いた。そのうちの1校からは、オナーズプログラム(特別コース)に入らないかと誘いがあり、面接を受けたが、こちらはまだ結果が出ていない。妥当校(Match)4校のうち、2校合格、1校不合格、残り1校(州立)はまだ結果待ち。不合格の1校は、カナダの公立でワタシ的にはとても魅力を感じていたのだが・・・。外国人には狭き門らしい(と、通知にあった)。ひょっとしたら校(Reach)の3校で、第一希望のJHUは合格!早期申し込みで「延期」となっていたため、ほぼダメだと思っていたのだが。BCは不合格、残り1校の州立はまだ結果待ち。逆立ちしても無理校(Extra Reach)のコロンビアは、逆立ちしても無理なんだから、結果を待つまでもない。
志望校に取り合えず合格したことでキニコはとても嬉しそうだった。ただ、「合格した」と「入学する」は別問題なので、「行けると決まったわけじゃないからね」と言ったら、「それはわかっている」。たとえ行けなくても、合格して行かないのと、不合格で行けないのでは、大きな差があるから、親としても、合格したという知らせはとても嬉しい。
さて、各校から奨学金の知らせが来るにはまだまだ時間がかかる。多くの学校は、収入に基づく奨学金を出すに当たって、連邦政府の奨学金制度であるFAFSAへの申し込みを条件としている。FAFSAの申し込み条件は、アメリカ市民もしくは永住権を持つこと。
我が家はFAFSAを申し込むがために、去年の2月から永住権の申し込みを開始し、めでたく今年の2月末に永住権を取得した。大学によりFAFSAへの申し込みの期限が設定されており、3月1日というところが多かった。日本で永住権の手続きをして、アメリカに戻ったのが2月27日。その日からあわててFAFSAを用意し、ぎりぎりで申し込んだ・・・・つもりだった。
有料のサービスを利用して、オンラインで申し込んだのだが、2月29日にそのサービス協会から電話があり、「社会保障番号がない場合は、オンラインでは申し込めません」と言われた。キニコの社会保障番号は現在申請中で、もらえるまでにはしばらくかかる。仕方なくサービス料を返金してもらい、あわてて申込用紙を印刷し、紙での申し込みに切り替えた。翌朝、郵便局から速達で送った。なんとか3月1日の消印で出すことができた!
・・・はずだったのに・・・。2,3日前、FAFSAから、その申込書が返送されてきた。永住権所有者で社会保障番号がない場合は、外国人登録番号というのを代わりに記入することになっていた。申し込み時は、まだグリーンカードの実物は届いていなかったが、アメリカ入国用に暫定のスタンプがパスポートに押されており、そこに外国人番号は記されていたので、それを記入した。ところが、パスポートに書かれた番号は8桁。申し込み書の書き込み欄は9桁。私は左詰で8桁の番号を記入していた。
それが返送された原因だった。先日、送られてきたグリーンカードには、パスポートに書かれた番号の最初に、"0"が入っている。つまり、0を加えた9桁の数字を記入する必要があったのだ。
FAFSAは再提出したけれど、これで提出期限を1ヶ月ほど遅れてしまった・・・。あ~。
連邦政府の奨学金をもらうには、我が家の収入がかなり多いのは承知しているが、これが他の奨学金の前提条件になっている以上、出さないわけには行かなかったのだが。まぁ、どうなりますやら、お慰み。成績での奨学金もないわけではないので、わずかな望みをこちらにかけよう。
ちなみに、すでに1校からは、奨学金のオファーが来た。キニコが「ママ、8000ドルもらえたよ!」と喜んで電話してきたのに、私と来たら思わず「え、たったそんだけ?」などと言ってしまった・・・。ちょっと反省。でもさ、寮費と合わせて43000ドルの学費に、8000ドルもらっても、35000ドルも払わなくちゃいけないのだよ。キニコには悪いが、まさに焼け石に水なのだ。
それだけのお金をつぎ込んで、あるいは、それだけの借金を背負ってまで、行く値打ちのある大学かどうか、どうやって見極めるのだろう。一体全体、どこの大学にしろ、本当にそれだけの価値があるのだろうか。自尊心をくすぐられるためだけに進学しない強い気持ちを、親子共ども持たなくちゃいけない。
グリニッチ
つまりシナコの友達の大半も今年16歳になるってこと。
アメリカでは、女の子の16歳の誕生日はSweet Sixteenと言って、それまでの誕生日とはちょっと違って特別な誕生日となる。
16歳の誕生日にキニコの場合は寮にいたし、その少し前に冬休みで家に戻っていたから、その時にプレゼントを上げて終わっていた。(未だに誕生日当日に何もしてくれなかったと文句を言っているが、「日本人はそんなものなの」ってのが私の言い訳。)シナコに関しても、我が家ではお金は掛けられませんと釘は刺してある。が・・・。
2月に、シナコの仲良しのアディティのSweet Sixteenの誕生会がグリニッチアベニュー近くのレストランが貸切で行われた。アディティはインド人で、3台分のガレージがある豪邸には、本国から連れてきた住み込みのメイドさんもいる。
今夜は、ジェンのSweet Sixteenパーティーが7時~11時の予定で行われる。会場は近くのハイヤット・リージェンシーホテルのリバーサイド・ボールルーム(日本風に言えば「XXの間」)。マスカレードパーティー(仮面舞踏会)だそうで・・・シナコは「ドレスがない!買いに行かなきゃ!」と言っているが・・・今夜だよ。どうせ買いに行っても、シナコに合うサイズなんてないのだから、あきらめて私の洋服でも着ていけばいいのに。ダサいっ言うに決まってるが。)
それにしても、グリニッチの裕福さにはため息が出るというか、あきれるというか。
来週末にはシナコが通う公立高校グリニッチ・ハイスクールのPTAの集まりがある。年に1度の資金を集めるためのパーティーなのであるが、行われる場所も学校ではなく、グリニッチ・カントリークラブ。
Fund Raising(資金集めのためのイベント)と言うのは、アメリカではどこの学校やクラブでもやる一般的なイベント。通常はベークセール(ケーキやクッキーを売る)や、チョコレートやキャンディーを売ったり、オハイオの学校のときは学校からカタログが配られて、掲載されている商品を友人知人に買ってもらう。(知人の少ない我が家では仕方なく自分たちでも購入していたが・・・。)学校でのイベントでは、地元の商店や会社が寄付を行って、それを商品にすることも珍しくはない。
去年はまったく注意も払っていなったのだが、今年、グリニッチ高校のPTAのイベントの内容をじっくりみてたまげた。PTAから来たメールでの案内状は下記のとおり。
*****
素敵な食事、音楽、知人との集いの夜!
服装:グラマラスな "Motown"(ダイアナロスをイメージして)ファッション、カジュアルな "Motown" でも、はたまたオフィスから直行の "Motown" ファッションでも、何でもOK。
食べ物と飲み物:おいしいご馳走+ビール、ワイン、ソフトドリンク(参加費に含む)+ キャッシュバー
ミュージック&ダンス: "ETA" - いかした Motown Band
サイレント&ライブ・オークション: コメディアンJane Condonを招いて。他では手に入らない信じられないアイテムの数々。カタログをご覧ください。当日参加できず代理のビッドをご希望の方はご連絡ください。
*****
で、カタログの内容を見てぶっ飛んだ! もちろん中には普通の内容(xxの商品券だの、xx会社贈呈のxxだの)もあるのだけれど、よその公立高校ではこんなものは出るまいと思えるオークションアイテムの数々。その一部をご紹介しよう。
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RCAミュージックグループ、夏のインターンシップ
2008年の夏の2週間、RCAの役員の補佐として仕事をする。音楽に興味のある16才以上のグリニッチ高校の生徒限定。実際にミュージシャン(Alicia Keyes, Rod Stuwart, Christiana Aguillera....他数名の名前が列挙されている)と遭遇したり、録音やビデオ撮りなどの作業に立ち会えます。
寄贈者:RCA Music Group
Iron Chef(料理の鉄人)が作る10名分のディナー
自宅にIron ChefのZan Ng氏が来て料理をしてくれます。
価値:1000ドル分
寄贈者:Zan Ng
ブルース・スプリングスティンのコンサートチケット
ジャイアンツ・スタジアムで7月28日に開かれるコンサートのチケット5人分
席:セクション2の5列目!
寄贈者:スティーブ・ベネット
NBCのNightly Newsの裏舞台
番組プロデューサーのドンナ・バスが案内するニュースの裏舞台ツアー2名分:ニュースルーム、コントロールルーム、スタジオ、編集室。
寄贈者:ドンナ・バス
2008ワールドシリーズの全てのゲームのチケット4人分
寄贈者:マックヘイル・ファミリー
人気番組「アメリカンアイドル」のフィナーレ2晩を会場で見学、およびビバリーヒルトンホテル宿泊券2晩分を4名さまへ
寄贈者:RCA Music GroupおよびBeverly Hilton Hotel
人気番組Dancing with the Starsをスタジオで見学。その後、番組有名人やプロのダンサーとのひと時(1名分)*ロサンジェルスまでの航空券は含みません
寄贈者:Dancing with theStarsのTom Bergeron
コロラドの豪華な3ベッドルームヴィラで過ごす1週間
冬ならスキー、夏はゴルフ。コンシェルジュサービス、ハウスキーピング付き。プライベート・シェフも手配可能。
価値:7000ドル
寄贈者:エイミー&ビル・クラーク
アーチストリート(グリニッチ)のティーンセンターでのパーティー
息子や娘のために、ティーンセンターで100人の友達を招いてのパーティー。バールミツバやSweet Sixteen、卒業パーティーに。
価値:7500ドル
寄贈者:アーチストリート・ティーン・センター
Teen Kids Newsでのアンカー
マンハッタンのTeen Kids News(TV番組)のアンカーとして原稿を読む(高校生限定)。ジャーナリストの仕事を生で体験。
寄贈者:アル・プリモ
アリゾナ州スコッツデールでの5泊
xx誌ではアメリカのトップ75のゴルフコースのひとつ、△△誌ではトップ10ゴルフコースのひとつとして挙げられているブルダーズリゾートの豪奢な2ベッドルームでの5泊。
価値:4000ドル
寄贈者:ジョン&キム・ドナヒュー
人気番組「ジャッジ・ジューディー」(判事ジューディー)のVIPバックステージ・ツアー(16歳以上のこと)
ハリウッドでの収録中は法廷の中で番組を見学、収録後スタッフと判事とのランチ会食。
寄贈者:Judy & Jerry Scheindlin(←これは判事と旦那)
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そうそう、カタログの中に、
「グリニッチ高校卒業式当日の特別駐車スポットのチケット 寄贈者:校長」
ってのもあった。こんなの売るな!って思うけれど、駐車場が十分にないので、早々と駐車場確保に学校に行かねばならないことを思ったら、お金出しても欲しいかも。
カタログの内容を見てお分かりのように、この高校のPTAや関係者には、メディアや芸能に深く関わりを持った人が多いらしい。マンハッタンに近いという土地柄もあるし、古くからこの辺りはお金持ちの別荘地と言うこともあるのだろう。
以前にも紹介したグリニッチにあるベルヘイブンという地区には、特に有名人が多いようだ。30年前の殺人罪で、当初から容疑者と目されていた中の一人、マイケル・スケイケルというロバート・ケネディーの甥(実際には妻の甥)が去年逮捕された。このスケイケルもベルヘイブンに住んでいた。この犯罪を題材としたTimothy Dumasの「Greentown」という本には「Murder and Mistery in Greenwich, America's Wealthiest Community」(アメリカで最も裕福なコミュニティー、グリニッチでの犯罪とミステリー)という副題が付いている。また迷宮入り事件となっていたこの事件を、自分なりに調査して書いたMark Fuhrmanの「Murder in Greenwich」(グリニッチで起きた犯罪)という本についてのアマゾンの編集コメントでは、ベルヘイブンを「グリニッチでのsuper-upper-scale(超高級)地区」としている。余談になるが、この事件の解決までに30年の月日を要した背景には、こうした有力者の前で法の平等が難しかったこと、加えてそれだけの年月が経過してようやくケネディー家の威力に衰えが生じたということなのだろう。
ちなみにブッシュ家もベルヘイブンにあった。ブッシュパパはここで育ち、公立ではなく近くの私立Greenwich Coutnry Day School(うちのお隣の息子はここに通っていた)に中学まで通い、高校からはマサチューセッツ州にある有名プレップスクールのアンドーバーで学んだ。息子もベルヘイブンで生まれたが、育ったのはテキサス。高校からは同じくアンドーバー。(ちなみにキニコはアンドーバーを受験したが見事に落ちた。)
なんだか話が脱線したが、自分たちの別荘の利用をオークションに出している人や、有名人・有力者との繋がりが伺われる内容で、グリニッチの裕福さを改めて思わされ、ため息が出てくる。不況の波も、この辺りではどこ吹くそよ風って感じなのだろうか。
<グリニッチ高校のオークションカタログ>
興味のある人は、直接ご覧ください
http://www.greenwichschools.org/uploaded/high_school/pta/MOTOWN_BENEFIT_CATALOG_2008_3-25.pdf
2008年3月24日月曜日
熱中時代
みんなどうしちゃったのかしら。
最近、私の知人友人の間で妙な動きがあるのだ。これって、年齢的なものか。
同世代のある男性が、「自分でもどうしてなんだか、わからないんですよー。でもはまっちゃったんです」と告白してくれた。彼は最近人気が出つつある?PERFUMEという3人組の女の子の歌手のファンに突然なってしまったと言うのだ。きっかけはNHKが流した環境をテーマにしたCMの歌だった。「あれ、この歌いいな」と思って、いろいろと調べて聞き始めたところ、この3人組の大ファンになってしまい、なんとファンクラブにまで入ったとか。
生まれてこの方、歌手にも俳優にも熱を上げたことのない私には不可解でしかない。しかも「この年」になって・・・というのが。「19歳だなんて、もうそれは犯罪ですよよ!」と思わず言ってあげましたが、彼の気持ちは揺らぐことはなさそう。勧められてYouTubeで歌を聴いてみたら、確かに「マカロニ」という歌はいいです。(でも、あまりにプラトニックな感じで・・・、汚れた大人は、昔を懐かしんで聞くしかないわさ。)
で、昨日はもう一人の友人と久々に電話で話したら、ちょっと日本に帰省していた間に何が起こったのか、彼女は突然「沢田研二」のファンになってしまった。この友人、私とはもうウン十年の付き合いなんけれど、当時からロックファンの彼女は、音楽に疎い私に、「これ、いいよ~、聞いてごらん」と、U2だの、ブルース・スプリングスティーンだののレコード(の時代さ!)を無理やり貸してくれたことがある。その彼女が、ここのところ、「こんなCD買ってん。聞いてみる?」と貸してくれるのが、キャンディーズやチューリップ。極めつけは「これいいよー!」と貸してくれたのが、布施明のベスト。・・・確かに懐かしい。
その彼女、布施明には見切りをつけ、なんと沢田研二のファンクラブに入ってしまった。アメリカに住んでいるから、ファンクラブは日本の義妹にお願いして、そこの住所で入ってもらったとか。「きっと義妹は、私らがその昔、杉良太郎ファンのおばさんたちを不可解な気持ちで見ていたのと同じ眼差しで、見てるんやろうなぁー」と呟いたので、それは間違いないと太鼓判を押してあげました。
あぁ、でも、おかしいやら、くすぐったいやら。みんなどうしちゃったんだろう。
それとも、スターや俳優などのバーチャルな存在に熱を上げることのできない私のほうが変なのかなぁ。私も誰か熱中できる人探そかなぁ。
2008年3月13日木曜日
やはりシナコ
同時に僕の存在も忘れていると思う。
グリーンカードの面接で、2月にみんなが日本に行っていた間はちょっぴりさびしかったけれど、それでも1日に2回も、誰かが訪問してくれて、僕と遊んでくれた。だからあの10日間は良かった。
シナコなんて、普段家にいたって、いろいろと理由をつけて、僕を散歩に連れて行ってくれない。「散歩に行っていない暦2ヶ月」と言っても過言じゃない。キニコがいれば、雪が降ろうが槍が降ろうが、散歩に連れて行ってくれる。(必ずしも、極寒の日に散歩に出たいわけじゃないけれど、めったに機会がないもので、そんな寒さでも僕は我慢して喜んでいる振りをする。でもそのうち前足がかじかんで、動けなくなるのだ。)
でもシナコと来たら、「今日はこんなに宿題があるから無理」「今からピアノの練習するからだめ」「レポートの締め切りが明日だから」と、適当な理由をあげつらって逃げようとする。ママもママで、都合の悪いときは、「ジョダは、私の犬じゃない。世話しないなら誰かにあげれば?」といい、調子のいいときは、「子供の中で“息子”が一番かわいい!」とか言うのだ。要は、僕はこの家族にアビューズされているのだ。人間だったらシェルターに駆け込めるのに、僕の場合はシェルターに駆け込んだ後、生命の保証がないだけに我慢している。
というわけで、シナコに恨みがあるので、シナコの失態を暴露しよう。今週の月曜、パパもママも泊りがけの仕事で家にいなかった。つまりシナコと僕と二人ぼっち。月曜の夜、シナコは体操部のディナーパーティーと称して、遅くまで帰宅しなかった。僕は晩御飯抜かもと不安だったが、それは覚えていてくれた。
翌朝、6時過ぎごろから僕はおちおち寝ていられなかった。というのも、パパとママが交代で1分おきに電話を鳴らすのだ。でもシナコは起きない。ママは留守電に向かって叫ぶ。「シナコー!えー加減に起きなさい!何時だと思っているのよ! 学校に遅れるよ!」 これが7時前まで続いた。パパとママはどうやらその後は電話ができない状態になったのか、遅刻が確定したからか、そこで電話はぴたっとやんだ。その後は30分に一度くらいママからの電話が鳴る。それでもシナコはまだ起きない。日曜から夏時間で時差ぼけってのもあるけれど、ここだけの話、あいつは天然にぼけているのだ。
9時前、とうとうシナコは電話で目を覚ました。この電話は学校からかかってきたもの。
「シナコさん、今日は州の統一テストの日ですよ!」
シナコの焦りようったら、ざまあみろってんだ。でも僕は急に心配になってきた。あせって、僕をトイレに庭に出すのも、朝ごはんをくれるのも忘れて、出かけてしまうのではないかと。でも、直後にママからも電話があって、「あんたが遅刻するのはいいけど、ジョダの世話だけはちゃんとしていってよ!」と釘を刺してくれた。いいとこあるね。
果たして、シナコは半泣きになりながらも、タクシー会社に電話し、待っている間にちゃんと僕のトイレとごはんの世話をして、着替えて出ていった。テストのほうは、後日追試を受けるらしい。
ところで、その日の午後、キニコが春休みで帰ってきてくれた。僕は当分さびしい思いをしないで済む。
2008年2月12日火曜日
予備選挙(3)
先の土曜日に民主党の予備選挙が行われた4州すべてをオバマが圧勝し、Delegateの数も一挙にヒラリーを抜いてしまい、勢いに乗って、今夜の3箇所でも大差の票数で順調にDelegate数を伸ばしている。
昨夜のCNNのラリー・キングのトークショーにミッシェル・オバマ夫人が出ていた。この人の話を聞くのは初めてだったが、頭脳明晰な如才のない人で、とても好感が持てた。十分にファーストレディーの器だなぁと言うのが正直な感想。ネットで経歴を調べて、無理もないと呻った。プリンストン大学を卒業後、Harvard Law Schoolを出て、弁護士に。二人は勤めていた弁護士事務所で知り合ったそうな。なるほど頭いいはず。
逆に、ヒラリーが大統領になったとすると、ビルは「ファースト・ジェントルマン」か。変な呼称で、これも面白そう。
オバマの快進撃で、ヒラリーもあせりを隠さない。今日の上院での何かの法案投票にも、マケインとオバマは姿を見せていたが、ヒラリーは選挙のほうに忙しくて欠席。
スーパーデレゲートと呼ばれる、先日紹介したサイトで、Unpledgedとなっているデレゲートたち。党の主要メンバーや、元議員、州知事、元大統領など、特定の個人がこれに相当する。ビル・クリントンもスーパーデレゲートの一人。彼らは自由意志で、党大会で一票を投じることができる。通常の予備選挙では、一般の投票ですでに候補者の指名が決まってしまうことから、スーパーデレゲートの出番は少ないのだが、ヒラリーとオバマの接戦が党大会まで持ち込まれると、結果はスーパーデレゲートの票に、左右されることになる。
今のところは、ヒラリーのほうがスーパーデレゲートの票を多く集めているものの、実際の投票までに心変わりすることは大いにあるわけで、予断を許さない。(下記は今の段階でどちらに投票するか公言しているスーパーデレゲート)
http://demconwatch.blogspot.com/2008/01/superdelegate-list.html
現在、ヒラリーもオバマも、選挙戦から脱落したエドワーズの後援を取り付けようとしている。どうやらこれまでにエドワーズが獲得したデレゲートは、どちらに投票してもかまわないらしいので、何とかエドワーズの後押しを取り付けたいしい。すでに数名のデレゲートはオバマを後押しするとか、ヒラリー、とか表明しているらしいが、エドワーズが公にどちらかの肩を持つと、大半の票そちらに流れるのだろう。接戦の中では、わずかなデレゲート数も勝敗の鍵を握ることになる。
ところで、ここにきて、ちらほらと両党のRunning mate(副大統領候補)の名前が囁かれ始めた。ヒラリーがリードをしていたときは、オバマの名前が囁かれ、ヒラリー陣営もその可能性は否定しなかった。しかしオバマがリードする今、彼のRunning mateとしてヒラリーはありえるのか? 政策的にも両者はあまり大差ないし、民主党員も「どちらが大統領になっても構わない」と言うくらいだけれど、オバマにとってヒラリーは「あくが強すぎる」だろうし、ビル・クリントンは「目の下」のたんこぶに成りかねない。ってことで、私の予想はこの可能性はxだな。
一方、共和党。マケインのRunning mateとして、コンドリーザ・ライスの名がちらりと聞かれた。当然これはオバマに対抗してだけれど。個人的にこの女性嫌いです。マケインは共和党内で、保守派に人気ないし、保守派のライスを取り込もうとしているのか。ロムニーの脱落後は、ハカビー票が伸びていることも、いかにマケインの人気がないかを示している。でもその分、大統領選になれば独立派の票は取れる可能性あり。
しかし連日の報道で、人々は翻弄されているように思う。オバマの勢いだって、メディアに煽られてということは否定できない。結果だけを新聞で読むのと、開票の様子を逐一報道されるのとでは、人々の間の興奮の度合いは全然違う。
ひとつヒラリーに助言しよう。スピーチを原稿みながらするのはやめましょう。下を向いて紙をちらちら見ながら話すのと、民衆を見て感情をこめて話すのでは、インパクトが違うんだな。と書いていたら、ヒラリーがTVで話し始めた。なんだ、今は紙なんて見てないわ。テキサスの集会での演説の模様でした。もうさっさかテキサスにいるのね。ヒラリーはデレゲート数の多いテキサス(193)に狙いを定めている模様。
話し上手と言えば、ハカビー。あ、彼はそもそも「スピーチ」が商売の牧師だったんだけれど。そういえば、ハカビーもポール同様、IRSを廃止する!と宣言して1040(所得の申告書)を破るパフォーマンスをしていた。IRSがなくなっても税金を払わないで済むわけじゃないんだろうけど、どうするって言うのかな。
2008年2月8日金曜日
キニコ
このサイトは、キニコの高校選びをするときに、参考にしたもの。
で、キニコの学校のところを見てびっくり! キニコの写真が載っていた!!
学校のホームページにも一度も登場したことがない影の薄いキニコなのだが、なんでこんなところに。下のサイトの Friendshipsというところの写真をご覧あれ。めずらしく可愛く写っているじゃない。(写真の上をクリックすると、大きくなります。)http://www.boardingschoolreview.com/school_ov/school_id/11
右端がキニコ。中央にいるのが韓国人のエレン。多分左端がキニコの仲良しジェナ。(二人とも「アメリカの大学事情(10)」に登場。)
2008年2月7日木曜日
怖い話 (1)
私:「あ、ところで、NJにいる、あの彼・・・あ、名前なんだったっけ、ほらCちゃんと友達で、エージェンシーもやってる・・・彼のこと知ってるかなぁ。」
彼女:「あ、あの人かな。えっと名前何てったっけ。確かAで始まる・・・。」
私:「そういえば、Aだったような。えっとー、SとかKもついたような・・・」
彼女:「そうだっけ。彼とは一緒に同通したことあるのよ。確か今はエージェンシーは辞めて、ある大手の日系企業の社内通訳に引き抜かれたそうよ。」
私:「そうなんだ。あーでも、なんて名前だっけ・・・。A,B,C・・・。」
私:「ところで、あの人のあの本、よかったよ。えっと、ほら、あれを書いた・・・」
彼女:「???。。。」
私:「ほらほら、あのTVのコマーシャルにも出てたじゃない。」
彼女:「何のCM?」
私:「何だっけ、ほら、誰かと結婚してる人と一緒にCMに出ててさ・・・、誰と結婚してるんだっけ・・・」
彼女:「???」
延々とこういう会話が続く。
そしてしばらくして、
彼女:「さっきの人の名前、グレンじゃなかったっけ?」
私:「あ、っそうだ!グレンAだった!!!」
一時が万事こんな調子。
そして今日。夕飯のお米を研ごうとして、炊飯器に入れた米に水を入れようとして、
「信じられなーい!」と、思わず叫んだ。
炊飯器に入っていたのは、ドッグフードだった・・・。
ああ、いつ病院の世話になるのだろうか・・・。
2008年1月30日水曜日
アメリカの大学事情11
大学名 公/私 確率 ランキング A学費 B寮費 A+B
コロンビア 私 × 9 37,000 9,100 46,100
JHU 私 △ 16 35,900 11,100 47,000
BC 私 △ 34 35,700 11,700 47,400
WM 公 △ 33 25,700 7,400 33,100
UM1 公 〇 24 30,100 8,200 38,300
UM2 私 〇 52 33,000 9,800 42,800
MG(カナダ)公 〇 - 15,000 8,300 23,300
BM 私(女) 〇 24 34,700 11,000 45,700
DC 私 ◎ 44 35,800 9,000 44,800
CU 私 ◎ 124 29,200 10,100 39,300
UConn 公 ◎ 64 8,800 8,850 17,650
ご覧のように、公立と私立で多少差があるとは言え、安いとは言えない。格段に安いのは、居住州にあるUConn。
しかし、前にも書いたとおり、このUConnの授業料ですら、日本の授業料と並べると決して安くはない。今日のドルの為替レート107円で換算しても、
国立大学 5,666 (606,300円)
慶応大学 8,398 (898,650円)
ICU 13,009 (1,392,000円)
関学 8,640 (924,500円)
なら、どうして、そこまでしてキニコをアメリカの大学に行かせるのか、という話になりそうだけれど、確かに大いに議論の余地はある。が、そう簡単にも行かないのである。勿論どうしても学費が捻出できないとなると、最終的にはそれも視野に入れなければならないかもしれない。キニコが実際に日本語で日本の授業についていけるとは思えないが。
その議論はさておき、目下の問題は、この11校の中で、幾つ合格し、そのうちのどこが進学可能な授業料を提示してくれるかである。正直言って、どこでもいいから、一番安いところに行って欲しい。
私が上記にランキングを入れたのには意味がある。キニコは、私がランキングのことを持ち出すと非常に機嫌が悪くなる。ランキングなどに左右されるな、と言うのである。確かにその通りで、一般的なランキングは、大学の良し悪しや、その生徒にとってその学校が相応しいかどうかには関係がないだろう。けれど、これだけお金が絡むのだから、その価値があるのかどうか、これらの学校に馴染みのない日本人の親としては何を頼りにすればよいのだろうか。
そこですぐさま、USNewsの大学ランキングを見てしまう。この雑誌は毎年大学のランキングを発表している。全米の大学だけが対象で、National Universitiesと、Liberal Art Collegesを別々にランクしている。キニコが受験している11校の中で、BMとDCがCollegeにあたる。
これがそのサイト。http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/usnews/edu/college/rankings/rankindex_brief.php
先日、キニコとCUの面接にでかけた。面接官がコネチカット州の州都のハートフォードのホテルに来て、ロビーで面接が行われた。キニコが面接を受けている間、私は別のソファーで本を読んでいた。面接後、面接官の女性が、私に挨拶に来た。
大学の面接は、キャンパスで行われる場合や、大学が各地を回って行う場合と、大学の代理として卒業生が行う場合もある。今回の場合は、CUのAdmissionのAssistant Directorとの面接だった。おそらくAssistanto Directorは複数いる。自身がこの大学の卒業生(2001)で、まだ若い女性だった。
面接官が、「質問はないですか?」と聞くので、「質問はありませんが、ひと言お話したいことがあります。私は娘が行きたいなら、どこの大学に行ってくれても、全然かまわないのです。但し、その費用が捻出できたらの話です。しかし今のアメリカの授業料で、いったい誰が子供たちを大学に進学させることができるでしょう。はっきり言って無理です。日本の授業料は、トップレベルの私学でさえ、州内の学生の州立大学より安いのです。」と、延々と訴えた。勿論彼女も、だれもこの授業料をフルで払える人などいないと言っていた。そして、「我が校は他の私学と比べて学費も安いし、おまけに寄付も多く、Merit奨学金もたくさん出しています。キニコさんの成績は問題ない、というより、非常にいい成績だし奨学金を出せるでしょう。キニコさんにも勧めましたが、是非Honorsのコースに進んだほうがよいと思います・・・。」云々。
この4年間、耳にしたことのない賛辞を聞いて、とっても気分がよくなってしまった。帰りの車でも、「4年ぶりに、こんなに誉めてもらって、悪い気しなかったでしょ。やっぱり、あまり背伸びしないで、いいんじゃない。賢い子ばっかりに囲まれて、劣等感を感じるより、少し落として、上のほうに行けるのも悪くないかも。それに、なんだか奨学金もくれそうなこと言っていたし・・・。」
私の心の中ではもう、「大学はここだ!」と、取らぬ狸の皮算用をし始めてしまった。でも、合格したわけでも、具体的なオファーがあったわけでもなく、がっかりしてはいけないので、あまり夢を膨らませないようにしよう。
というわけで、勝手に進学先を決めて、勝手に受験してくれる、日本の受験生とは違い、お金とは縁が切っても切れない問題だけに、必要に駆られて親が絡んでしまうのです。あーやだやだ。(自分が体験したことがないだけに、非常に興味はあるけれど、他人事ではないだけに非常に面倒くさいし、頭が痛い!これだけ書いたから、ちょっとは私の心労もわかってもらえるかな。)
2008年1月29日火曜日
アメリカの大学事情10
その後をコネ通に書いたつもりだったけれど、「ニッポン、チャ、チャ、チャ」で書いたから読み飛ばされていたかも。
キニコは、自分の受験の一挙一動が、ママのブログで暴露されていると知ったら、めちゃくちゃ憤るに違いない。私としては、今のアメリカの大学事情が極端だと思うだけに、興味のある人や、将来的に子供をアメリカに進学させたいとか思っている人への情報となればと思って、書き綴っているのだが。だから、キニコに会っても、「知ってるよ、これこれだったんだってねぇ」なんて決して言わないでよ!
まずは、Early Decisionで申し込んだキニコの第一志望は、Deferred。つまり、今回は不合格でも合格でもなく、一般の受験者の合否を発表する4月に合わせて発表とのこと。
しかし、普通に考えて、EDで採りたいと願うほど優秀な学生でなかったってことは、たとえ4月に合格になったとしても、奨学金がたくさんオファーされるなんてことはあるまい。また、通常Deferredになった学生は不合格になる確率も高いらしい。
キニコのクラスメートでも、EDで申し込んで、Deferredになった子や、不合格になった子が結構いた。2年前のルームメートだった韓国人のエレン。学校でも毎年成績優秀で表彰されていて、プリンストンは確実と言われていたのに、スタンフォードをED受けて不合格。同じく成績優秀な香港と韓国とのハーフのステファニーはスタンフォードをDeferredに。ベッカもTuftsをDeferred。「あら、ベッカもDeferredで、よかったね」などと、心無い励ましの言葉を言ってしまったが、キニコは、「べつに」とクールを装っていた。(絶対、内心ほっとしてたと思う。)キニコの一番仲良しのジェナは、ダートマスに合格。エレンと一緒に我が家にちょくちょく泊まりに来ていた韓国人のキュリもコーネル大学に合格。
キニコは、私が友達の合否がどうなったかと、しつこく聞くと非常に嫌がる。でも知りたいもん。申し訳ないけど、どうしても週刊誌的興味が沸いてしまう。そして勝手にその合否の分析をしたくなってしまう。
たとえばエレンやステファニーの場合。西海岸にはアジア系がひしめいている。成績が優秀でも、人種による比率も、学校にしては重要な要素だから、優秀な生徒が多い韓国人や中国人では、さらに競争率が高くなると想像できる。またエレンもステファニーも成績は非常に優秀だけれど、キニコと同じく、課外活動での評価が弱いと思われる。エレンは、東海岸の高校の物理プロジェクトで優勝したチームのメンバーだったことがあったけれど、私が知っているのはそれくらい。比較的おとなしい子だから。
対してジェナは、女子アイスホッケーの選手で、今年は東海岸で優勝。この学校の女子は毎年いいところまで行く。ジェナは勿論、頭脳も明晰。特に数学が大得意。
だから、アメリカの場合は、成績が良いだけじゃだめなのだ。プラスアルファーがなければ。そのプラスアルファーは、スポーツだったり、ボランティア活動だったり、生徒会活動、各種コンテストで上位に入るなど。単にクラブ活動をやっているだけではだめで、その中での功績が重要視されるのである。
キニコの話に戻る。現在、願書を出しているのが11校! 「多すぎる!」と言ったら、本人は平均だと言う。オンラインで願書を出せてしまう昨今は、一人当たりの受験校数が増加傾向にある。さらに、申し込み無料なんて学校もたくさん出てきて、それが増加に拍車をかけている。生徒のほうは、クリックひとつで申し込めても、成績表などを送る学校のほうは、手間が増えて困っているらしい。
通常、1校あたりの受験料は50ドル~70ドル。11校も申し込んだから、軽く700ドル近くなる。加えてPROFILEやFAFSAなどの奨学金の査定料。これが申込料に加えて、結果を送付する1校ごとに料金がかかる。こういった費用だけでも馬鹿にならない。
進学アドバイザーの先生が、志望校を合格率に合わせてそれぞれ、Reach(ひょっとしたら), Match(妥当), Safety(滑り止め)の3段階に分け、Matchを多めに、他は少しにするように指導している。キニコの場合、冷やかしで受けるコロンビアはReachのさらに上を行くExtra Reach。つまり「逆立ちしても無理」。絶対に受かりっこないのだから、受験料払うだけ無駄だと思うのに。
11校の内訳は、公立が4校、私立が7校。授業料が一番高いのは、コロンビア。他の私学も決して安くはない。公立の学費も居住州なら安いけれど、州外となるとかなり高い。 11校を、わかりやすく表にしてみた。
大学名 公/私 合否確率 全米ランキング A学費 B寮費 A+B
コロンビア 私 × 9 37,000 9,100 46,100
JHU 私 △ 16 35,900 11,100 47,000
BC 私 △ 34 35,700 11,700 47,400
WM 公 △ 33 25,700 7,400 33,100
UM1 公 ○ 24 30,100 8,200 38,300
UM2 私 ○ 52 33,000 9,800 42,800
MG(カナダ)公 ○ - 15,000 8,300 23,300
BM 私(女) ○ 24 34,700 11,000 45,700
DC 私 ◎ 44 35,800 9,000 44,800
CU 私 ◎ 124 29,200 10,100 39,300
UConn 公 ◎ 64 8,800 8,850 17,650
長くなりそうなので、この続きはまた。
2008年1月28日月曜日
2008年1月10日木曜日
予備選挙2
Super Tuesdayの話は後でするとして、予備選挙について書くにあたって、誤ったことを書いてはいけないと、いろいろと調べて、びっくり。超ややこしいシステムなのだ! こんなの一口で説明できないよ~!
しかし面白い発見もいっぱいだった。とにかく、なるべく簡単に解説したい。
まずアメリカは連邦政府で、州ごとに法律が違うということを、念頭において下さい。したがって、予備選挙のやり方も、州によって様々。それぞれを全て解説しきれないので、大まかにお話ししよう。
アメリカには、ご存知のとおり共和党と民主党の二大政党がある。蛇足だけれど、この二党の党員以外はみんな「独立派」かと思いきや、ほかにもグリーン党だの、リベラリテリアンだの、オバタリアンだの(嘘)、たっくさん政党はあるようだ。しかし、予備選挙は、この二大政党に限っての選挙であり、大統領候補者を一人に絞るための、あくまでも内輪の選挙である。
予備選挙と一口に言っても、実際は、州によって、「コーカス」と呼ばれる党員集会での投票と、「プライマリー」と呼ばれる党員集会がない州での州規模の選挙方法とがある。
大きな違いは、コーカスには党員しか参加できない。典型的なコーカスでの投票方法は、党員集会所に集まった党員たちが、支持する各候補者を後押しする演説をしたり、他の候補者を応援している党員や決めかねている党員を一生懸命勧誘する。そして最終的に、「Aさんがいいと思う人、こちらにまってくださ~い」、「Bさんを応援する人は、こっちに集まってくださ~い」と、応援する候補者ごとに集まり、その頭数を数えるのだ。
プライマリーの場合は、きちんとした選挙の形をとっている。州政府がお膳立てした両党一緒の選挙会場で、一票を投じる。もちろん、どちらか一党にしか投票できない。
しかしプライマリーにも、様々なスタイルがあるのだ。(あー、なんてややこしい。)
大まかには、オープンプライマリー、セミオープン、セミークローズド、クローズドの4種類がある。それぞれの内容も実際には州によって異なるが、一般的にオープンというのは、党員以外でも、誰でも投票できる場合。クローズドは、その反対で党員しか投票できない。セミオープンというのは、党員以外でも「独立派」であれば投票できる。セミクローズドは投票時に党員になれば投票できる。つまり、投票会場へ行って、その場で党員として登録して投票。また投票を終えて、帰りに、「やっぱ、前の党に戻ろっと」なんて、登録しなおすことも可能なのである。
オープンドやセミオープンの場合は、敵対する政党の戦局を混乱させるために、自分の支持する党の候補者に有利になる敵対候補を選出するための工作が図られる可能性があると指摘されているが、実際にそういうことが起きた例はないそうだ。
で、予備選挙で、この二大政党が何を決めているかというと、その州の各党が、最終的に党の大統領候補者を選ぶ、全米のコンベンション(党大会)でのデレゲート(代表者)を決定しているのである。デレゲートとは、州の党を代表する投票者である。各州の各党のデレゲートの人数は、あらかじめ州の大きさ(人口)によって決められている。
選挙の結果に基づいて、デレゲートをどのように割り当てるかは、党や州によってやり方が異なる。
民主党では、通常、選挙の結果の割合に応じて、デリゲートの人数が振り分けられる。最低15%は獲得する必要がある。
例えば、ニューハンプシャーでの結果は、クリントン39%、オバマ37%、エドワーズ17%だった。ニューハンプシャーの民主党のデレゲートの人数は30人。この30人のうち、Pledgedのデレゲート(=特定の候補者に投票することが確約されているデレゲート)の人数は22人。このPledgedの22人を選挙結果の割合に合わせて分ける。結果として、クリントン9人、オバマ9人、エドワーズが4人を獲得。
一方、共和党では、獲得票の多い上位1~2人の候補者で、Pledgedのデレゲートを振り分ける場合と、民主党と同じく、割合に応じて振り分ける方法と二つある。どちらの方法なのかは、州によってばらばら。ニューハンプシャーの共和党のデレゲート数は12人。ここは12人全員がPledgedなので、選挙の結果に応じて、マケイン(58%)が7人、ロムニー(33%)4人、ハカビー(8%)が1人獲得した。
デレゲートの中には、上述のPledgedと、最後の党大会まで誰に投票するかわからないUnplegedのデレレゲートがいる。PledgedとUnpledgedの人数の振り分けも、各州の各党で違う。Pledgedのデレゲートでも、投票することに決めている候補者が最終戦までに脱落していく場合もあるので、この段階で決まったデレゲートの人数だけが、予備選挙の結果を左右するのではなく、むしろ、予備選挙というプロセスを踏んでいく中で、次第に強力候補の顔が見えていくのだ。党大会に行き着くころには、だいたい候補者は決まっている。
さて、Super Tuesdayの話。Super Tuesdayとは、毎年2月や3月のはじめに行われる、最も予備選挙に参加する州が多い日のことで、当然ながら1日にして獲得するデレゲート数も最高になる。今後の戦局に大きく影響することは間違いのない、非常に重要な日である。今年は、2月5日のSuper Tuesdayで予備選挙が行われる州の数が過去最高の24州で、メガTuesdayとかSuper Duper Tuesdayとか呼ばれている。民主党では、Pledgedデレゲートの52%が決まり、共和党ではデレゲート全体の41%が決定する。
ところで、民主党は、伝統的に2月5日以前に予備選挙を行って良いとされている、アイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナの4州以外で、この日以前に予備選挙を行なったミシガン州(1/15)と、フロリダ州(1/29)のデレゲート数を剥奪してしまった。それゆえ、候補者によっては、この2州での選挙活動を行っていない人もいる。予備選挙の時期が早まると、候補者の選挙資金に大きく影響するかららしい。
各党の各候補者の州ごとのデレゲート獲得数、獲得投票数は下記のウェブサイトで閲覧可能です。
これを見れば、上記で説明した細かな内容が一目瞭然かも。
民主党:http://www.thegreenpapers.com/P08/D-PU.phtml
共和党:http://www.thegreenpapers.com/P08/R-PU.phtml
大相撲みたいに15日でスピーディーな結果は出ないにしろ、徐々に優勝候補が見えてきて、しばらく楽しめそう。今年は北京オリンピックの影響で、党大会が少し遅れ、民主党は8月24日~28日。現大統領を出している政党は、対立政党に遅れて4日後に行うことになっているので、共和党は9月1日~4日。