2009年7月19日日曜日

ウミガメ (2)

じゃじゃじゃじゃーん!!!
とうとう見ました! ウミガメ!

昨夜は3時半に出発して、浜辺へ。
・・・しかし空には星が瞬いているんだけど、期待に反して月明かりはなく真っ暗闇。月の出の時間を誤ったか? はたまた雲の陰か?

しばらくすると暗闇に目も慣れて来たから、ビーチを歩きだした。5月13日の日付の杭の側まで行ったけれど、昨夜と様子は全然変わらない。卵、死んじゃったんだろうか? それにしても、今夜のこのビーチは人っ子一人いなくて、かなり怖い。

今夜は潮が満ちていて、海岸線がぐっと近くなっている。真っ暗だけれど、浜辺に打ち寄せる波は白く見える。しばらく行くと、

「ほら、あそこ!」
「どこ?」
「あの、波打ち際。黒い塊が見えない?」

目を凝らすと何やら黒い塊が波うち際に盛り上がっている。声を出さずに少しずつ近づくと、その塊がだんだん海のほうに向かっているのがわかる。

「カメだよね?」

5メートルほどまで近づいた時に、海の中に戻っていくカメだと言うことがはっきりわかったので、小さなペンライトで照らしてみた。産みに来たカメだったら、驚かせちゃいけないけど、もう海に半分体が入っているからいいよね? 甲羅がしっかり見えた。

海に帰って行ったカメが歩いた砂浜のほうを見ると、はっきりと歩いた跡がついている。そしてその先に卵を埋めたらしい跡が。あわててカメラを取り出して写真を撮った。満ち潮だったこともあるけど、かなり怠慢な母カメなのか、波打ち際から5メートルくらいの場所。

だって、このビーチで杭がある場所は主に2種類で、ひとつは砂浜と砂浜の端の中央あたり。ここだと波打ち際からは10メートルくらい。もう1箇所は浜辺の端に生える植物のすぐ手前。これ以上先にはカメは歩けない。ここまでだと20-30メートルはある。ここで孵った赤ちゃんカメは、海まで辿り着くには一苦労だろうと同情申し上げる。

で、私が撮った産卵場所の写真。
焦っていたので、近過ぎてこれじゃなんだかじぇんじぇんわからない。実はこの写真の右上のほうへずっと足跡が続いていたんだけど、カメラの腕前が良すぎて・・・。ま、いいや。とりあえず記念と言うことで。(なんとなく、お腹を引きずったような線が斜め上に延びていて、周りに足跡っぽいものが見えません?)

この後もっとカメがいないかと更に砂浜を北上。しばらく行くと再び海に入っていく黒い塊を目撃。今回は側に寄る前に海に姿が消えてしまった。

このころになってようやく月が雲の陰から姿を現した。呼び名はわからないけど、二日月くらいの細さ。(ネットで月の名前を探したけれど、満ちていく月の2日目は繊月とか二日月って言うらしいが、欠けていく月の方は新月の三十日月と26日目の有明月しか載ってなかった。)

この細い月の明かりでも自分がいる浜辺から月に向けて海の上を光の筋が伸びている。これを目印に子ガメは海に向かうのかなぁ。でもカメの背は低いから、こんなの見えるのかしらとしゃがんでみたら、子ガメでも砂浜のでこぼこで、盛り上がったところに乗れば、やっぱり光は見えそう。だけど雲で月が隠れてたらどうなん? 雨が降ってたらどうなのよ? やっぱり本能で海に向かっているのかなぁ。

1時間以上歩き回った末、残念ながらカメの赤ちゃんには出会えなかったけれど、お母さんウミガメを2匹も見られて感激した。しつこく海に見に通った甲斐がありました。

私のカメラの腕前が悪すぎたので、ネットから拝借した写真:ウミガメの足跡の解説。これと私の作品を照らし合わせると何となくわかってもらえるかなぁ。上の2枚は産卵に来たカメの跡。発信機が背中にはっつけてあるカメ。もっとデカイ発信機を背負わされた哀れなカメの写真もあった。これは産みに上がってきたけれど、人がいたからか、何かの理由で産まずに海に戻っていったカメの跡。こうなると卵は水中に産み落とされてしまう。

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