シンガポールに住む友達が、冗談で、「シンガポールにキニコを寄越したら?」と提案してきた。
シンガポールは、ここからは遠いから、万一そうなったら、休みの度に、キニコを彼らの家に転がり込ませればいいか! そうすれば、交通費は安く済む。日本も近いし。
シンガポールは、教育熱心な国として知られている。資源のない国だからこそ、人材がすべてなのだ。シンガポール国立大学は、かなりレベルの高い大学としても知られている。ただし、本当に優秀な学生で、家が裕福であれば、皆アメリカの大学に進学してしまうために、世界ランキングで見ると102~150位、アジアの大学で見ると10から18位の間になる。ちなみに、同列の大学としては、筑波大学がある。
ランキングの話は次回にするが、友達の提案に触発されて、すぐさまシンガポール国立大学の学費を調査してみた。そこでの大発見!!
な、な、なんと、シンガポールの政府は、この大学の授業料の大半を肩代わりしてくれるのだ!
2007-2008年度 <市民権・永住権所有者> 単位はシンガポールドル
授業料全額 奨学金 負担額
文系 25,110 19,000 6,110
理系(医・歯を除く) 28,510 22,400 6,110
医・歯 97,020 79,500 17,520
これで驚いていてはいけない。シンガポール政府は、留学生に対しても寛大なのだ。
2007-2008年度 <留学生> 単位はシンガポールドル
授業料全額 奨学金 負担額
文系 25,720 19,000 6,720
理系(医・歯を除く) 29,120 22,400 6,720
医・歯 98,770 79,500 19,270
これを米ドルに換算すると、概算の負担額は、文系と理系で、4,700ドル、医・歯で、13,489ドルなのだ!
但し、いい話には、必ず条件があります。
シンガポールとしては、優秀な人材を育てるだけでなく、やはり自国に貢献して欲しいと考えるのは当たり前。奨学金と引き換えに、下記の条件が課されます。
文系・理系の留学生は、卒業後3年間、シンガポールの企業で働くこと。医科・歯科の学生は、国籍に関係なく、卒業後一定期間、シンガポールの厚生省の下で仕事に就くこと。この一定期間は、医学生の場合は、市民・永住権保有者が5年、留学生が6年、歯学生の場合は、市民・永住権保有者が4年、留学生が5年となっている。
しかし、文系・理系なら卒業後、就職先が確保されているようなもの。オイシイ話だと思いませんか。
キニコは中国語を勉強しているし、もってこいじゃないの。上記には寮費が含まれていないけれど、そうだ、提案した友達に「責任を取って」もらおう。彼らの家に下宿させようじゃないの。よし、シンガポール国立大に決まりだ!と、早速キニコにメールを送った私でした。
・・・しかし、狭き門に決まってるよなぁ。それに、きっとキニコは、$$$の目になっている私の話には乗ってこないだろう・・・。
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