2007年10月28日日曜日

大学のコスト - 大学事情2

前のブログのグラフの数字について説明しよう。

すべては私がかき集めた、平均の数字である。円からドルへの換算は1ドル115円として計算した。

まず、日本の数字から説明するが、ここには下宿費用や食費は含まれない。入学金の4分の1を、1年分の入学金として換算し、授業料に加えた。残念ながら、ここ数年の私学の平均費用のデータは、みつけることは出来なかったが、同じような推移を継続していると考えられる。

一方、アメリカの「授+寮」というのは、授業料に寮費(部屋代と食費)を加えた数字である。アメリカの場合は、殆どの学生がキャンパス内の寮に暮らす。その割合は、特に1-2年生では100%に近い。この食費は、学校に支払うキャンパス内での食費であり、外食は含まれていない。また、これ以外に、教科書代、文具教材費、交通費、小遣いが必要であり、カレッジボード(SATテストを行なう機関)の試算では、年間平均3500ドルとなっている。

3500ドルは一見高そうだが、多くの学生が自宅から離れて暮らすことを考えると、妥当な数字だと言えるだろう。現在キニコですら、交通費を除いて、年間の教科書・教材費とお小遣い(洗濯代、日用品を含む)で、年間1500ドルは使っている。これに遠距離の交通費が加わるのだ。

キニコが現在希望している幾つかの大学を想定して考えても、やはり飛行機かアムトラックでないと帰宅できない。感謝祭、クリスマス、春休みなどの長期休暇に帰宅することを考えると、交通費も馬鹿にならない。正直言って、帰って欲しくないのだ。

州立大学の授業料は、州内に居住する学生の授業料である。アメリカの場合、州外の大学にも入ることが出来るが、授業料は大幅に高くなり、州外の学生の費用を払う。尚、この金額は海外からの留学生でも同じである。

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