まずは私立大学。学費はアイビーリーグであってもなくても、リベラアーツカレッジでも、そう大差がないので、取り合えず10校を選んだ。
授業料 寮費
ハーバード 34,988 10,622
プリンストン 33,000 10,980
スタンフォード 34,800 10,808
MIT 34,986 10,400
ジョーンズホプキンズ 35,900 11,092
ボストンカレッジ 35,674 11,720
シカゴ 34,005 10,608
NYU 35,283 11,780
ウィリアムズ 35,670 9,470
ウェルズリー 34,994 10,826
次は、州立大学の学費である。先に説明したように、州立の場合は、居住者と非居住者で、授業料が違う。寮費は同じである。
ちなみに、下記は、US News & World Report誌が、今年8月に発表した「ベストカレッジ」で、州立大学のトップ10にランキングした大学である。一番最後の<>の数字は、私立大学も含めた時のランキング。57位のオハイオステートと、64位のコネチカットもデータに加えた。カッコ内はキャンパス名。
授業料(州内) (州外) 寮費
UC(バークレー) 8,384 27,452 13,848 <21>
バージニア 8,500 27,750 7,435 <23>
UC(LA) 7,034 26,102 12,420 <25>
ミシガン(アンナーバー) 10,341 30,154 8,230 <25>
ノースカロライナ(チャペルヒル)5,340 20,988 7,696 <28>
ウィリアム&メアリー 9,164 26,725 7,385 <33>
UC(サンディエゴ) 14,912 26,524 10,237 <38>
イリノイ(アーベイナ) 10,503 23,896 8,196 <38>
ウィスコンシン(マディソン) 8,808 21,438 7,574 <38>
オハイオステート(コロンバス) 8,565 21,177 7,365 <57>
コネチカット 8,842 22,786 8,850 <64>
上記のように、州立大学の方が、授業料や寮費にばらつきがある。
州外の授業料は、私学より5000ドル~1万ドル安いとは言え、それでもかなり高い。私学の方が資金力があるので、公立よりは援助金を出してくれる可能性がなきにしもあらずである。
それにしても、上の数字だけを見れば、正直言って、キニコの進学先は決まったようなものである。コネチカット州立大学に進学してくれたら、本当に楽なのだ。しかし、それしか選択肢がないというのも、日本の事情と比べると、ちょっとかわいそうな話である。
このアメリカの現状を、日本と比較してみよう。
下記は、現在の日本の代表的な大学の学費である。
先のグラフのデータと同様に、入学金の4分の1を授業料に加えた。国立は標準の授業料と4分の1の入学金、私学は、すべて文学部、もしくは文系の学部の費用で、4分の1の入学金のほか設備費を加えたものである。(ちなみに、国立大学87校のうち、学士で標準額と異なった授業料を設定した学校は全くなかった。つまり独立法人後も、一律授業料の状況が続いている。)
2007年入学
授+入+設 ドル換算(1$=115円)
国立大学 606,300 5,272
慶応 898,650 7,814
早稲田 1,011,000 8,791
上智 972,250 8,454
ICU 1,392,000 12,104
同志社 888,500 7,726
津田沼 1,010,150 8,783
関学 924,500 8,039
こうしてみると、日本の私立の学費が、アメリカの居住者が支払う州立大学の授業料と大差ないことがよくわかってもらえると思う。
だからこそ、アメリカでは、家庭の経済的ニーズに基づいた援助金、ファイナンシャルエイドの役割が大きい。
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