大学名 公/私 確率 ランキング A学費 B寮費 A+B
コロンビア 私 × 9 37,000 9,100 46,100
JHU 私 △ 16 35,900 11,100 47,000
BC 私 △ 34 35,700 11,700 47,400
WM 公 △ 33 25,700 7,400 33,100
UM1 公 〇 24 30,100 8,200 38,300
UM2 私 〇 52 33,000 9,800 42,800
MG(カナダ)公 〇 - 15,000 8,300 23,300
BM 私(女) 〇 24 34,700 11,000 45,700
DC 私 ◎ 44 35,800 9,000 44,800
CU 私 ◎ 124 29,200 10,100 39,300
UConn 公 ◎ 64 8,800 8,850 17,650
ご覧のように、公立と私立で多少差があるとは言え、安いとは言えない。格段に安いのは、居住州にあるUConn。
しかし、前にも書いたとおり、このUConnの授業料ですら、日本の授業料と並べると決して安くはない。今日のドルの為替レート107円で換算しても、
国立大学 5,666 (606,300円)
慶応大学 8,398 (898,650円)
ICU 13,009 (1,392,000円)
関学 8,640 (924,500円)
なら、どうして、そこまでしてキニコをアメリカの大学に行かせるのか、という話になりそうだけれど、確かに大いに議論の余地はある。が、そう簡単にも行かないのである。勿論どうしても学費が捻出できないとなると、最終的にはそれも視野に入れなければならないかもしれない。キニコが実際に日本語で日本の授業についていけるとは思えないが。
その議論はさておき、目下の問題は、この11校の中で、幾つ合格し、そのうちのどこが進学可能な授業料を提示してくれるかである。正直言って、どこでもいいから、一番安いところに行って欲しい。
私が上記にランキングを入れたのには意味がある。キニコは、私がランキングのことを持ち出すと非常に機嫌が悪くなる。ランキングなどに左右されるな、と言うのである。確かにその通りで、一般的なランキングは、大学の良し悪しや、その生徒にとってその学校が相応しいかどうかには関係がないだろう。けれど、これだけお金が絡むのだから、その価値があるのかどうか、これらの学校に馴染みのない日本人の親としては何を頼りにすればよいのだろうか。
そこですぐさま、USNewsの大学ランキングを見てしまう。この雑誌は毎年大学のランキングを発表している。全米の大学だけが対象で、National Universitiesと、Liberal Art Collegesを別々にランクしている。キニコが受験している11校の中で、BMとDCがCollegeにあたる。
これがそのサイト。http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/usnews/edu/college/rankings/rankindex_brief.php
先日、キニコとCUの面接にでかけた。面接官がコネチカット州の州都のハートフォードのホテルに来て、ロビーで面接が行われた。キニコが面接を受けている間、私は別のソファーで本を読んでいた。面接後、面接官の女性が、私に挨拶に来た。
大学の面接は、キャンパスで行われる場合や、大学が各地を回って行う場合と、大学の代理として卒業生が行う場合もある。今回の場合は、CUのAdmissionのAssistant Directorとの面接だった。おそらくAssistanto Directorは複数いる。自身がこの大学の卒業生(2001)で、まだ若い女性だった。
面接官が、「質問はないですか?」と聞くので、「質問はありませんが、ひと言お話したいことがあります。私は娘が行きたいなら、どこの大学に行ってくれても、全然かまわないのです。但し、その費用が捻出できたらの話です。しかし今のアメリカの授業料で、いったい誰が子供たちを大学に進学させることができるでしょう。はっきり言って無理です。日本の授業料は、トップレベルの私学でさえ、州内の学生の州立大学より安いのです。」と、延々と訴えた。勿論彼女も、だれもこの授業料をフルで払える人などいないと言っていた。そして、「我が校は他の私学と比べて学費も安いし、おまけに寄付も多く、Merit奨学金もたくさん出しています。キニコさんの成績は問題ない、というより、非常にいい成績だし奨学金を出せるでしょう。キニコさんにも勧めましたが、是非Honorsのコースに進んだほうがよいと思います・・・。」云々。
この4年間、耳にしたことのない賛辞を聞いて、とっても気分がよくなってしまった。帰りの車でも、「4年ぶりに、こんなに誉めてもらって、悪い気しなかったでしょ。やっぱり、あまり背伸びしないで、いいんじゃない。賢い子ばっかりに囲まれて、劣等感を感じるより、少し落として、上のほうに行けるのも悪くないかも。それに、なんだか奨学金もくれそうなこと言っていたし・・・。」
私の心の中ではもう、「大学はここだ!」と、取らぬ狸の皮算用をし始めてしまった。でも、合格したわけでも、具体的なオファーがあったわけでもなく、がっかりしてはいけないので、あまり夢を膨らませないようにしよう。
というわけで、勝手に進学先を決めて、勝手に受験してくれる、日本の受験生とは違い、お金とは縁が切っても切れない問題だけに、必要に駆られて親が絡んでしまうのです。あーやだやだ。(自分が体験したことがないだけに、非常に興味はあるけれど、他人事ではないだけに非常に面倒くさいし、頭が痛い!これだけ書いたから、ちょっとは私の心労もわかってもらえるかな。)