2008年4月1日火曜日

アメリカの大学事情14

朝一にJHUのファイナンシャルエイド・オフィスから電話があった。
昨日、あの感じの悪いおばさんと話す前に電話したときに、留守電になっていたので、長々とメッセージを残していたのだ。電話をくれたのは、例の「ゼロ回答」のお手紙をくれたインターナショナル学生の担当の人。

キニコが大学に申し込んだ時点では、まだグリーンカードを取得していなかったので、「インターナショナル」の学生として申し込まざるを得なかった。無論、今後ステータスが変更する予定であることは書き添えていたが。

電話をくれた担当者の話では、「収入は基準を上回っているので、奨学金は出ませんが、永住権を取得したことで、連邦政府のローンの借り入れ対象にはなります」との話。以前に連邦政府のローンの利率を書いたけれど、今年多少下がることは期待できても、今の段階では6.8%~8.5%と言う非常に高いレート。信じられん・・・。これなら日本の銀行から借りたほうがずっと安い。

機会に便乗して、この担当者に我が家の窮状を訴えた。1920年代ものの1500平方フィート足らずの古い家を、高ぁぁぁーい家賃で借りていること。この家賃は会社が給与の一部として払っているが、実質的にはこの家賃プラス税金の分が、我が家の収入を大幅に多く見せていること。(この分を差し引いて、この学校のウェブサイトにあるカリキュレータを利用してEFC(Estimated Financial Contribution=家計から教育費に支出可能とされる金額)を算出してみると、Financial Aidの額は2900ドルと出た。)

さらに、日本での持ち家のローンは支出として考慮されていない。持ち家を資産と考え、これを抵当にして借り入れをすることを想定しているのかも知れないが、常々不運な我が家の場合は、買ったマンションが、現在は購入価格の4分の1に迫っている。つまり資産価値はマイナスで、これを抵当に更なる借り入れなど有り得ない。(このローン分の支出をEFCから差し引くと、ローン分だけ奨学金がもらえることになる。単純計算なので、そうは問屋は卸してくれないだろうが・・・。)

取り合えず、私が電話で説明したことを、書面にて提出してくださいとのことだった。ただし、あまり期待するなと釘をさされたが。毎年、奨学金は見直しされるのではあるが、初年度にAidがもらえるかどうかが、非常に重要なのだ。初年度、Aidをもらえない場合は、親の死亡や失業など、大幅に家庭の経済状況が変わった場合は別だが、次年度から認められるチャンスは極めて少ないのである。

と言うことで、こんなブログを書いている場合ではないのだ、これから陳情書をタイプしなければならない。

ゼロ回答の話はキニコに留守電を残しておいた。夜に電話があり、
「ギャップイヤーをしたいのだけど」と言う。
ギャップイヤーとは、高校卒業後、大学にすぐに入らずに1年空けること。合格した学校には入学を1年遅らせてもらう。
「ギャップイヤーで何するわけ? 確固とした目的がなけりゃ意味がないよ。」
「いろんなプログラムがあるの。オーストラリアでTeaching Assistanceとか。
「で、それって、お金もらえるわけ?」
「もらえるやつと、もらえないのがある。」
はぁ~? じゃあ、何のためのギャップイヤーなの。

この1年間、両親が馬車馬のように働いたら、4年分の大学費用でも貯まると思っているのだろうか。

ちなみに、ある学校からは15000ドルのオファーがあったそうだ。私は「もうそこに行って!」と思う。しかし本人はJHUにこだわっているよう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

何度みても驚くべき金額だね・・・日本の私立医大に通えるよ(安めのところに限り、だけど)。

受かっちゃったらこだわる気持ちもわかるし、自分も親なので親の気持ちも十二分にわかるし・・・日本でも最近じゃ教育ローン使ってる人は結構いるけど、その金額をローンで借りたらいつ返せるんだろうって思うよねぇ。

子供ら日本にいてくれてよかった。
んでもって、次男がMITの夢を早くあきらめてくれることを祈る(あとはお国のお金で行っていただくしかない)。

Jodako さんのコメント...

いや、本気でどこでもいいから安いところに言って欲しい。大学のランキングにこだわるのもおかしいかもしれないけれど、この11校のうち、一番下のところですら、全米で127位。UConnだって67位。受かった6校、正直言ってどれも遜色ないと私は思うの。

しかも小規模の田舎の学校のほうが、きめ細やかだし、勉強に集中できる。また卒業後の進路のにしても、小さな学校ほど卒業生との結びつきが強く、効果的なネットワークがある。

あー、どうでもいいから、早く決まって、すっきりしたいよー。大きな金銭的負担だけは負いたくないよ。(このところ夫のほうが、ちょっとくらい無理しても・・・って雰囲気なの。私はこの4年間本当に苦しかったから、楽になりたいんだなぁ。)