夏休みにキニコは親知らずを4本抜いた。レントゲンで見たら、まだ全て根が出来ていない段階。でもこれらが生えそろってしまえば、大枚をはたいて矯正した歯並びが崩れてしまう。そう歯医者に言われて、外科手術をする歯科医、正しくは「口腔顎顔面外科医」を訪れた。
アメリカでは、医療と同様で、普通の虫歯治療や歯のクリーニングをしてくれる、いわゆる「ファミリーデンティストリー」とその他の専門医で別れている。だから、歯を抜くには、別の専門医に行かねばならない。大学が始まる前の週に、4本全て抜いてもらった。
昨日、請求書が届いた。4本で2,700ドル余り! 保険が下りるはずなのに、保険金額が差し引かれていない。先ほど電話したら、後から保険会社から連絡が来て、実際の請求額は500ドルだそう。ほっ。(それでも500ドル!)
先日、大家さんの息子のマイケルが、ドアのペンキを塗りにやって来てくれた。玄関のドアを新品に交換してくれたのだが、ドアの色を、敷地内の他の棟と同様の緑色に塗るため。
作業中、彼と世間話をしていた。彼の本業はタイル職人。先週まではバーモント州に建設中の、ある別荘のタイル作業に出かけていたとのこと。何でもバスルームが6つもある別荘だそうな。持ち主はグリニッチに住む口腔外科医だって。
「彼のグリニッチの自宅は800万ドル(8億円)は下らないし、別荘も300万ドルはするよ」とマイケル。キニコの親知らずの請求書を見て、そりゃ別荘も建つわな、と思った。
学校が始まる前に、キニコは再び同級生のAのところに遊びに行った。ちょっとだけ痩せていたそう。やっぱりバイパス手術の目的は、痩身だったそうである。あの年齢でそんなことして、本当に大丈夫なのかなぁ、と他人事ながらちょっと心配してしまう。
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