仕事でしばらく出稼ぎに出ています。
今回のお仕事で(も)、驚くほど頭のいい方とご一緒で、いつも夕食のテーブルでいろんな話を伺っては感心しています。
とくに物理の話は、物理の授業を取ったことがないので正直言って物理の何たるやを知らないのですが、聞いてると興味深いことばかり。
「ガラスは物理の世界では液体なんですよ」とか教えられ、「へーx20回」と思ったのですが、その理由もしっかり説明されたのに、ビールとワインを飲んでいたので忘れました・・・。
アインシュタインの相対性理論の話を聞いたり、「あなたの時計は私の時計より5分進んでいる。私の時計は貴女の時計より5分すすんでいる、これが正しいって理解できますか、と聞かれ、「???」だったけれど、説明されたのは(って言うか、私が理解したのは)、宇宙から軸を変えてみる事によってどちらが5分進んでいるのか違うように見えるということでした。つまり、見る方向によって、いかようにも見えるって。(違ってるか? このときはシラフでしたが、私の脳みそが理解できる範囲には限界があります。)
今夜の話は、「日食の時に太陽の光が見えるのは周りの空間が歪んでいるから」と言う話でした。光はまっすぐしか飛ばない。それゆえ、月の後ろに隠れた太陽の光は本来は見えるはずがない。なのに見えるというのは周りの空間が歪んでいるから、と言う話。(ま、ビール1本飲んで、ワインをグラスに1杯半飲んで聞いている話なので、ここに書いたことも私の記憶に基づいてなので、間違っているかも)
こういう賢い人に対しても、すぐに挑戦したくなってしまうのが私の悪い癖。
「でも、それはあくまでも光がまっすぐに飛んでいると想定しての話でしょ。だれも光がまっすぐに飛んでいるって証明したわけじゃないし。まっすぐに飛んでいるように見えて実は違うかもしれない」
「そうなんですけど、その想定で様々な事が証明できる。もしも間違っていたら、その想定もどこかで破綻するはずなんです」
「だけどー、その証明部分がまだ全ての1%までしか進んでいないかもしれない。もっともっと進んで90%くらいまで行ったら破綻するのかもよー。それに何でもかんでも数式で証明しようとする物理の世界は無理じゃないの。たとえば感情は計算式に表せないでしょ」
「そうなんです。だから、それがカオス理論なんです。物理の世界では全て計算式で証明されているけれど、実世界では決してそうはいかない。これがカオス理論なんです」
酔っ払って聞いているので、この人が言ったことを正しく理解して再現できていないかもしれませんが、だいたいこういう感じで、トウシロウの私が何を言っても、全部打ち負かされてしまいます。
自分でも何を理解して何を言っているのかさっぱりわからないのですが、こんな論議を楽しんでおります。(相手はきっと、このオバサン、何をほざいているのかなぁと思いつつも、オトナの対応をしてくれているのでしょう。)
わけわかんないけど、物理って楽しそう。
あ、そうじゃない。物理+お酒の組み合わせが楽しいの間違いでした。
2 件のコメント:
数学やサンと物理に程近い化学やサンと未来の物理やサンに囲まれて、まったく仲間に入れない紅一点です。
今日は東大の五月祭に行って物理工学の研究棟でのデモ(?)見てきました。説明されても「?」だらけでしたが超伝導の話だけはよくわかったわ~。一つ賢くなったよ?!
自分が知らない世界の話をいろいろ聞くのは本当に面白いわ。
いいなぁ、恵理ちゃんは。歩く百科事典が3冊もあって。
コメントを投稿