2008年9月30日火曜日

理学療法

フィジカルセラピーが日本語で理学療法とは知らなんだ・・・。理学療法と聞いても何のことだかピンと来ないけれど、フィジカル(身体の、物理的な)セラピー(療法)なら、なんとなく想像がつく。

シナコはクロスカントリーをやっているのだが、1ヶ月ほど前から足が痛くなり、ここのところは走らずにずっと見学。靴が悪いからと、ランニングシューズも新しいのを買わされた。中敷のクッションも買わされた。
〆て120ドル也。

それで少しは良くなったものの、整形外科から派遣されている学校のクラブのトレーナーに、「多分シンスプリント(過労性脛部痛)だろうけど、疲労骨折の可能性も無きにしも非ずなので、整形外科に見てもらいなさい」と言われて、しぶしぶ(私が)予約を入れた。

子供が病気とか怪我をすると、世のお母さん方は、まずは心配するのだろうけれど、私が最初に思うのは、めんどくさい、である。だって、予約を取るまでの過程が面倒だし、医者に連れて行かねばならないのも面倒。とは言え無視できないので、予約を取ることに。先週の初めのことである。

トレーナーが働いている整形外科は、保険の指定医じゃないので、自己負担割合が増える。おまけに最初の予約が10月7日。これじゃあ、余りにも先過ぎ。インターネットで保険医を探した。グリニッチにはなくて、一番近いところはニューヨーク州のホワイトプレーンズ。車で15分ほどだけど、そこで先週木曜日に予約を入れた。

診断の結果、恐らく疲労骨折はない。炎症を起こしているので、市販の抗炎症薬を6週間飲むこと。それと、理学療法を週に3回、1ヶ月ほど受けなさい、とのこと。

えーーー、そんなぁ。どう見ても命に別状ないし、そんなに痛そうじゃないし。週に3回も連れて行くの~。面倒くさいよ、それに一体幾らかかるのだ!?

しかし、じゃあ行きませんって訳にも行かず、またしてもインターネットで保険の効く理学療法士を探した。幸いこの町にあった。早速、今日の夕方、第1回目のセラピーに連れて行った。

「お宅の保険はいいですよ。免責額もないし、3割負担だけですから」と、何も聞かないのに窓口のおばちゃんは言う。
「1回の治療ってどのくらいかかるんですか?」
「内容によりますけど、120ドル~200ドルくらいですね。」
げっ。その3割負担x週3回x1ヶ月・・・。私の頭の中に$$$が飛び交った。

まもなくシナコが呼ばれた。セラピストは私くらいの年齢の女性。シナコに一通り質問をし、いろんな姿勢や動きをさせて言った。「この機会に、足だけでなく、他の筋肉も強めましょう。お腹の筋肉がちょっと弱いようだけれど、そう言うところが弱いと、それをかばって、他に負担が行きますから」だって。ふ~ん。

さらに「どんな靴を履いて走っている? どのくらい履いている? 普段は何を履いている?」と聞かれ、
「1年くらい同じランニングシューズを使っていたけれど、最近新しいのを買いました。中敷も入れています。普段はゾウリ」とシナコが答える。

「走る靴は、3ヶ月に1度、長くても6ヶ月に1度は買い換えないとダメ。中敷を敷いたのは正解ね。ゾウリは最悪よ。あれは一番足に悪い。ちゃんとした靴をはかないと」

えー、ランニングシューズを3ヶ月に1足? そんな・・・。また$$$が頭を飛び交う。確かにだんだん寒くなるのに、いまだゾウリで学校に行ってるのは、いただけないけど、また新しい靴を買わねばならないのか・・・。$$$

「足は冷やしている?」
「・・・・あ、時々は・・・」
「ちゃんと冷やさないとだめ」

私が、「アイスパック売ってますか? 家では常時氷を作ってないものですから。」
「ありますけれど、20ドルもしますよ。それより、冷凍食品のミックスベジタブルとかコーンとかなら、1パック2ドルほどでしょう。あれでいいんですよ」

確かに2ドルは安いけれど、食べ物を粗末にするのはなぁ、と妙なところで、お金に寛大になってしまう。

シナコが、一昨年、去年と足首もくじいて、走れなかったり体操ができなかったりもしたことも話すと、それにも対応したセラピーをしてくれるそう。

で、今日のところは、超音波で足をマッサージしてもらっておしまい。次回からはトレーニングのメニューを組んでやるそうである。(置いてある器具は、ジムそのもの。)

筋を伸ばしたり、他の筋肉を強くしたりして、怪我を防ぐというのが目的らしいが・・・。う~ん、こんなのって、保険で通うほどのことなんだろうか。何だか、スポーツセラピーみたいだ。それにしても、これから週に3回。超面倒臭い! (ちなみにシナコは偏平足らしい・・・)

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

シナコさん大変ですね。
お母様も大変ですね。

娘も骨折、突き指、打撲、筋肉断裂などシーズンごとに病院通いをしています。

、、、ということは、boardingに入学したら
$$$プラス$$$プラス$$$ということに、、、

今から各種サプリメントを与えて、強靭な身体を
作る必要がありそうです。

ところでなぜアメリカのエリート校の学生はジャケット,タイにぞうりを履くのですか?
Shinon

Jodako さんのコメント...

何故ゾウリを履くか、それは「流行り」だからです。キニコも4年間、雪の日以外はゾウリだったんじゃないか・・・。

最近はカジュアルOKのプレップもありますが、キニコの学校は服装の規則がありました。男子はシャツにネクタイ着用、女子はセーター以外のトップは衿付きのこと。男女共にジーパン、もしくはジーンズの生地の洋服はダメ。フードの付いた服もダメ。

ところが靴に関しては規則がない。多分規則ができた頃に「ゾウリ」なんて想定していなかったんでしょう。

そこで男女共に足元はゾウリ。

4年ほど前にどこかの高校女子の何かのチームが優勝して、ホワイトハウスに招待された。みんなワンピース着ておしゃれしているのに、足元はゾウリ。「ホワイトハウスにゾウリ!」ってことで、メディアが取り上げていましたっけ。

で、キニコの学校ですが、男子のほうは洋服を崩すにも限度がある。けど、女子のほうは上記ルールにさえ当てはまれば何でもあり。崩れに崩れておりました。かなり親からも批判が出ていたようですが、生徒会と学校側の判断で「このくらいは致し方なし」と言うことで、そのまま。

匿名 さんのコメント...

なるほど、そういう理由なんですね。
校則の隙間を掻い潜るのが、学生の仕事ですものね。

長い事ずっと不思議に思っていましたので、やっと疑問が解けてスッキリ致しました。
お答え頂いて、ありがとうございます。

それでは、ご両親様のお迎え準備でお忙しい事と思いますが、親孝行、気長にがんばって下さいませ!

Jodako さんのコメント...

探してみたら、ありました、当時の記事!
高校生だったと思っていたら、大学生でした。Northwesternのラクロスチームでした。
http://www.msnbc.msn.com/id/8670164/#storyContinued

ここにもありますけど、ゾウリと侮るなかれ。結構高い物もあるんですよね・・・。