2008年12月8日月曜日

バレット食道

「バレット食堂」という飲食店名の変換間違いではありません。
これは、先日、夫のコイオに下された診断。

食道に胃酸が逆流して攻撃されると胸焼けが起き、これが繰り返されると食道炎(焼肉の食道園やおまへん)になってしまう。健康な状態では胃と食道の間には「噴門部」という部分があり、胃酸が食道に逆流するのを防いでいる。しかしこの機能が何らかの理由で不全になると、慢性的に胃酸が逆流し、食道であるにもかかわらず胃の粘膜に近い構造の粘膜組織ができてしまう。これをバレット食道と言うそう。

コイオがGERD(胃食道逆流症)であることは去年の健康診断でも言われており、ずっとprilosecと言う市販の胃酸を押さえる薬を飲んできた。それでも良くならず、今回は一歩進んだバレット食道の診断。

バレット食道の人の2割は食道がんになる可能性があるらしく、組織検査をすることになった。看護婦さんは「みんながみんなガンになるわけじゃないですから・・・」とコイオを励ましてくれたそうだが・・・。コイオの家系はガンの家系。父親は前立腺がんで亡くなっているし、叔父(母の弟)は白血病で亡くなっている。

今回の診断に本人もかなりショックだったと見え、これまで何度私が言っても聞かなかったのに、今後はミントを一切食べないと言った。(信じられないと思うが、ミントを1日で一缶くらい「食べて」しまっていた。あんなものは通常1日数個「なめる」程度でしょ。)

のみならず、朝のコーヒーも半杯にし、その後一切飲まない。お茶やコーラなどカフェインのあるものは一切やめ、食事も早めに取り(お陰で帰宅が少々早くなった)、就寝の3時間以内は何も食べない。

休むときも身体を起こして寝たほうが良いらしいので、金曜日にコイオが会社に行っている間に、どんな補助具があるのか、インターネットで調べてみた。

腰から上を少し起こすための斜めのパッドがあるのだが、これはシーツとマットレスの間に入れるものらしい。我が家はクィーンベッドなので、シングルサイズのパッドを買えば、マットレスの半分以上の幅のパッドが私の側に進出することになる。うーん、やだなぁ。

更に調べると、こうしたからだの半分を起こすパッドを使用するより、からだ全体を斜めにしたほうが寝やすいし効果的だとのこと。角度をつけるために、マットレスとベッドフレームの間入れる斜めのサポートがあるのだが、このサポートが200ドル程する。

もう少し調べると、最も手っ取り早く、経済的かつ効果的な方法は、「ベッドライザー」と呼ばれるベッドの高さを上げるための「足」を入れること。

既に私たちのベッドではベッドライザーを使っている。ベッドの下が衣装ケースの入る収納スペースにするために、4本の足にライザーをかませているのだ。このうち足元の2つのライザーを外せば良いのだ。

早速ライザーを2つ外した。するとベッドが斜めに傾く。最低15センチの高低差をつけなければならないらしいが、これで前後の高低差は13センチ。ま、いいでしょ。

「お前がしんどいからいいよ」とコイオは言ったが、私も試してみたかったので金曜の夜はそれで寝てみた。
確かに傾いてはいるけれど、体はまっすぐなのであまり違和感なく眠れた。

が、翌朝目が覚めると、体が前に滑っていて、足が2センチほどベッドの裾からはみ出ていた・・・。更に何だか腰が痛い。翌朝が土曜日で、いまだ時差ぼけを理由に昼前まで12時間も寝ていたからか?

土曜の夜もこの状態で寝たけれど、コイオは全く問題ないらしいが、私の場合は、やはり腰の辺りに体重がかかるらしく、目覚めると腰が痛い。今朝は朝方腰が痛くて目が覚め、身体を180度回転させて、足を高いほうにしたら、腰の辺りがすっと楽になった。やっぱりこの斜めのベッドは私には合わないらしい。

これは床を分けるか、ツインを2つ並べたタイプのキングサイズのベッドにするか、いびつに段が付こうともコイオの側にパッドを挟むか、今まで通りにコイオの食道に胃酸を逆流させるか・・・どうしたらいいかなぁ。

ちなみに組織検査の結果が土曜日に来て、「悪性細胞は発見されませんでした」とのこと。まずは一安心。

PS
なぜ夫のブログでの名前がコイオなのかと聞かれたことがあるのですが、「恋しい夫」と書いて恋夫。
と思わせておいて、本当は夫の顔は非常に濃いので、濃男、です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

コイオの謎が解けたわ~。

私は鼻づまりの時にはよく布団を三つ折りにしたものをベッド上半分に載せてそこにさらに枕を置いて寝てるけど・・・余分な布団はないの?(とはいえ、うちのベッドはシングル二つをくっつけたいわゆるキングサイズだけど)

私も胃酸逆流気味なんだなぁ。気をつけなきゃね。

Jodako さんのコメント...

eriちゃん
お布団は家にはないんだわ。上半身を起こすのに、余分な枕やクッションを使うのを最初に思いつくと思うんだけれど、これだと傾きが制御できないし、寝ている間にポジションも変わるし、胃の辺りが屈折する場合もあることから、実は逆効果にもなり得るので、勧められないと書いてありました。
昨日、もう一晩傾いたベッドで寝てみたら、今度はそんなに腰が痛くなかった。やっぱり週末は「寝すぎ」だったんでしょう。土曜日も日曜日も12時間以上ベッドで寝そべってたから。(日曜は昼寝までした!)
シングル2つだと別々にコントロールできていいよね~。