2009年7月7日火曜日

独立記念日の連休 (1)

連休は、3日の午前中に再び家に帰りました。
が、シナコは前日の夜の便で、フランスのヴァレリーちゃんのところに遊びに行っちゃったし、キニコは私が帰った日から、友達の家にお泊りで、5日まで戻らないし(誰の家に泊まりに行ったのかも聞きそびれた)、コイオと2人きりの老後の予行演習みたいだった。

半年前、家族でパリに遊びに行ったときに、ヴァレリーが、「パリに遊びに来たかったら、いつ来てもいいよ、1ヶ月でも2ヶ月でも」とうっかり口を滑らした。以来、しなこはすっかりその気になってしまって、行く気満々。ヴァレリーも、いつ来るのとか聞いてくるし。わたしは正直に、「そんな安請け合いしても知らないよ、親のわたしですら、本気でどうしようもないヤツだと思ってるんだよ」

でもヴァレリーの答えは相変わらず「全然大丈夫」。口先だけで言ってるんじゃないよ、本気で警告してるのるんだというわたしの忠告も聞き入れず、1ヶ月も引き受けてくれることに。ああ、これでわたしとヴァレリーの友情も終わるかもしれない。

てなわけで、7月2日に、めでたくシナコはパリへ旅立って行った。最初の2週間は、ヴァレリーの両親の田舎であるノルマンディーはショゼ島で過ごす。その昔、ヴァレリーと一緒に行ったけれど、確か水道も井戸水で、シャワーも外でポンプで汲み上げながら浴びたような・・・。当然ネットは繋がらない場所。

夏休みや冬休みに一族郎党が集う場所なので、シナコは嫌がおうでもフランス語を話さなければならないので、良い勉強になるだろう。

先日、仕事中は切っているわたしの電話に留守電が残っていた。
「じょだこちゃーん、ヴァレリーですぅ。みんな元気です。シナコちゃんは、みんなフランス語だから、ちょっとしんどいかもしれないけどね。シナコに替わるね。」
「もしもし、シナコです。えっとー、電話が繋がりにくいところなので、電話しても出られないかもしれないですけど。元気です。では、ヴァレリーに替わります」
「ということで、元気なのでー。じゃあ、またねー。バイバイ」

ってことだったので、わたしは超級にへたくそなフランス語でSMSで返事しておいた。(だってアルファベットしか書けないんだもん)

あー、それにしてもシナコ不在の幸せを心行くまで堪能しようと思ったのに、ずっと出稼ぎで家にいないから、その幸せを味わえないのが残念。

独立記念日の4日は、どこかにご飯を食べに行こうという話になり、最近マンハッタンに出来た炉端へ。駅で電車を待っているときに、炉端の名前を確認したら、「いなかや」だと言う。イナカヤ? あれ、これってマビオさんから良く聞かされていた、彼の東京でのお気に入り店じゃないの?

コイオにそう言うと、「そやで。六本木にある店で、六本木もガイジン向けらしいけど、ここも主にはガイジンをターゲットにしてらしく、高いねんで」
「えっ? 高いの?」
「高いって言ったやろ」

ま、いつも人の話は半分しか聞いてないからね・・・。予約もしてるし、やっぱりどんなところか見てみたいし、敢えて行く事に。

すると、ほんまにめっちゃ高かった。確かに味はおいしい。けど、量はめっちゃくちゃ少ない。お酒を飲みながら(コイオはビール、わたしはビールと日本酒)ちょっと食べて、日本人ならそこそこお腹が膨れるけれど、大食漢のアメリカ人にはトリの餌って感じじゃないでしょうかね。

確かに雰囲気も、料理をあの長いしゃもじ?みたいなので差し出してくれるところはガイジンには嬉しいかも。

Tasting Menuという5皿セットで58ドル。
1皿目は、アスパラガス(1本を3つに切ってある)とエリンギ(4分の1 x 2)
2皿目は、しし唐3本としいたけ2枚
3皿目は、銀杏(10粒くらい)、オクラ(2本くらい)、サトイモ(1/2 x 2)
この辺りから酔いが回り始め、記憶が危うい・・・
4皿目 焼き鳥(多分1本)、つくね(2ヶ)
5皿目が一番ボリュームがあって、サケの切り身(一切れ)、タラバガニ(足一本を分割、10センチくらいのが3ヶ)

当然これだけじゃ足りなくて、サラダ(これは量はそこそこ)、蛤(2ヶ)、焼きおにぎりも頼んだ。コイオが頼んだ和州牛串(2本)なんて28ドル! 28ドルでこれだっせ↓


これじゃ普段ふらっと食べに来ようと言う気にはならない。途中で、もちつきのパフォーマンスが入り、これにはアメリカ人も実際に杵を握らせてもらったり、写真を取ったり喜んでいた。つまり特別なイベント用になら少々値が張っても利用するだろうという感じ。実際、お誕生日で来ている人たちが2グループいて、餅つきをさせてもらい、家族や友人が嬉しそうに写真を取っていた。

で、ついたお持ちが、箸休めかデザートか、はたまたアペタイザーとして(自分たちの食事の進捗度により、どれかになる)途中で配られる。

ま、こういったサービスはアメリカ人には嬉しいかも。
でも、かといってこの値段とこの量では、ふらりと寄れるはずもなく、日本人だって、確かにおいしいけれど、この味のレベルならほかに幾らでもあるわけで、別にイナカヤである必要性は感じられない。

ってことで、わたしたちの結論は、「自腹では二度と来ないな」だった。

2 件のコメント:

May さんのコメント...

まだ小さいのに、おいしいと普通の日本人の大人分くらい食べてしまう我が家の子供達は、絶対に連れていけないお店ですね(笑)。私が写真を見ながら、「うまそ〜」と吠えていたら、食欲怪獣カイリゴンが「What's おいしそう?」とよってきました。くわばらくわばら。

フランスに行くのはキニコちゃんだと思っていたんですが、シナコちゃんの方だったんですね。一人で異国の地へと羽ばたいていけるシナコちゃんは、度胸あるなぁ〜。

Jodako さんのコメント...

うちだって、絶対子供は連れて行けないし、私たちも行かないよ。マジ、高過ぎる。
もう少し安くておいしい店は、いっぱいあるもん。

シナコは度胸あるのかなぁ。結構、行く前は緊張していたみたい。どうしているのか知らないけど、ヴァレリーの親戚に囲まれて、否が応でもフランス語を話さなくちゃいけないので、良い肝試しになるでしょう。

でも、このあと付け上がられたくないけど。