2009年8月4日火曜日

ヴァレリーとマリア

シナコが帰宅し、ヴァレリーとマリアがやって来た。

空港にまで迎えに行った。
車に乗ると、ヴァレリーはシナコとフランス語で話している。

「え、シナコとフランス語で話してるの?」
「そうよ」
「すごいやん」
「上手よ」


日本語で話すとマリアがわからなくて機嫌が悪くなるので、なるべくフランス語と言うことだ。
シナコは、そんなにペラペラじゃないけど、わたしよりは文法はしっかりしてる。語彙は少ないけど。

そしてシナコのみならず、その後はわたしも下手くそなフランス語で話すことを強いられている。でも我ながら結構覚えてるじゃない。かなりめちゃくちゃなフランス語なので、時々マリアに訂正されている。

「シナコはワインも飲んだよ」
「うっそー!」

シナコはクソ真面目で、お酒に対する興味もゼロ。これまでもオトソすら飲むことを拒否。私がちょっとビールを飲むくらいで、人をアル中呼ばわりするほど。だからキニコも「シナコは絶対にワイン飲んでないに違いない」と言っていたのに、びっくり。白ワインをグラスに1-2杯、何回か飲ませてもらったらしい。

フランスの法律で、飲酒は16歳からだったが、この4月に法改正があり18歳以上になったらしい。でもこれは外での飲酒やお酒を買う場合。家庭でなら構わない。

一方、タバコの方は喫煙年齢の法律もない。ヴァレリーは結構ヘビースモーカーなので、アメリカでは非常に苦労している。

法律の話をフランス語していたら、
「お酒の法律はあるけど、タバコとセックスには法律がないの」
とヴァレリーが言ったように思って、大笑いしたら、実は、ヴァレリーが言ったのは、
「お酒は飲んだけど、タバコは吸わなかったし、セックスもしなかったよ(シナコは)」でした。

到着後、グリニッチアーべニューにあるクレープ屋さんへ。何でフランスから来て、わざわざクレープ屋へと思うのだが、シナコがフランスにいた時にマリアにその店の話をしていて、行きたいってことになったのだ。2人は好物の「Nutellaとバナナ」のクレープを注文。大人はお腹が空いていたので軽い昼食。

その後近所のワイン屋さんとスーパーへ。ヴァレリーが来たので、私も公明正大に飲めるってわけ。

昨夜は2本半ワインを空けて、かなり酔っ払った。ヴァレリーなんか今朝全部覚えてないって言うんだから・・・。私は二日酔い。

しかし二日酔いの身体に鞭打って今朝はビーチへ。勿論わたしは泳ぐ気はなし。シナコと日陰で見ていた。

それにしてもヴァレリーの子育てには驚くことや奇天烈なことがたくさん。
まずはとてもとても忍耐強いってこと。全く怒らない。気が長い。偉いなーと思うよ。わたしは直ぐにしかってたからなぁ。

それとこれはフランス風か? マリアが寝るときに哺乳瓶にチョコレートミルクを入れて飲んで寝ている・・・。虫歯になるじゃない?と思うのだけど、「まだなってないよ」。また歯磨きも1週間に一度なんだって。「歯磨きすると余計に歯のいいところもなくなるんだよ」うーん、わからないなー。

お風呂もシャワーも全然入らないよ。これは流石にフランス人って感じ。そう言ったら、「毎日入るのは贅沢じゃないの? それにフランスはお風呂に入る習慣がなかったから」
「そうなの? 日本だって、そんな昔から毎日入ってたわけじゃないよ」
「でも、風呂の文化があったでしょ。フランスは入ってなかったから」
「え、じゃどうしてたの? 身体を拭くだけ?」
「そう」

だから香水が発達したのね。

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