ある日、冷蔵庫を開けると、内側の壁を水が伝って流れた跡。このところ、冷蔵庫の底に水が溜まっていることがあったが、原因はこれ? どうやら、上の冷凍庫の方から来ているみたい。
早速、大家さんにその旨Eメールをした。
「別に、このまま使えますけれど・・・そろそろ寿命でしょうか。」と書いたところ、
「あの冷蔵庫は、もう30年くらい使っているから、買い換えましょう。冷蔵庫の入るスペースのサイズを測って教えてください。」
やった~!!
確かに、色も今どきの色じゃなかったし、省エネの前世代のものだから、これからは電気代も安くなる!
新しい冷蔵庫の配達が2,3日後に迫った頃、大家さんが家の手入れにやって来ることになった。その朝、冷蔵庫を確認すると、あら不思議。水が伝わった跡も、水も溜まってもいない。(あの日は、シナコが氷を作っていたかも・・・トレイの水をこぼしたのが原因だったか・・・。) 別段今更、冷蔵庫がキャンセルされるはずでもないのだが、なんとなく後ろめたく、あわててコップで水を汲んで、内壁にたらし、一番底にも水溜りを形成。大家さんはそこまで確認もしなかったけど。
とうとう新しい冷蔵庫の配達!
今度の冷蔵庫は、自動の製氷システムがついている。これでシナコが水をこぼす心配もない。
冷蔵庫が設置された。が、ふと疑問がわいた。
「あの・・・自動製氷ってことだけど、一体どこから水がやってくるの?」と、シアーズの配達員に尋ねる。
「これは、『自動』なんです。自動ってことは、それも自動なの。だから自動なんです。」
ええー? ひょっとして、冷蔵庫の中の食品から蒸発する水分でも集めて、氷にしているわけ? ならば画期的。でも、そんなに大量の水分が出るか? 納得がいかないので、メカニズムを説明してよとか、しつこく尋ねる。
「マダム、僕は1日に十何台も冷蔵庫を配達しているんですよ! これは自動なんです!」
でも、やっぱ、納得できないよ。
いらだっている配達員を尻目に、必死になって説明書のページを繰る。
「ほら、あった! やっぱり後ろのパイプに、水道を繋がなくちゃいけないんじゃないの!」
幾ら技術が進んでいるったって、氷の元となる水がなくっちゃ、氷なんて出来るわけないじゃん!
さっきまで自信満々だった配達員君。ふてくされながらも、早速、冷蔵庫の裏側を確認。
「あ、ありますね。でも、お宅は水道管が近くにないから、繋げません。」
果たして、自動製氷機能は使えないまま、相変わらず製氷皿で氷を作っている。
でも、それよりももっと重大なことが。
私が大家さんに伝えたサイズと、大家さん理解したサイズに行き違いがあり、新しい冷蔵庫は、以前よりも、さらに一回り小さくなってしまったのだ!
つまり、無駄な買い物をせず、悪くなった食品をいつまでも後生大事に取っておくなってことか・・・。
2 件のコメント:
なにはともあれ、新しい冷蔵庫、おめでとう!
日本の冷蔵庫はすごいよ~、スーパーで買った野菜を入れておくとますます新鮮になるんです。
帰国してから、相手さえ見つければそのまま嫁入り道具にできそうな洗濯機や冷蔵庫を買いましたが、テクノロジーに遊ばれている感じで、使いこなせません。
アメリカの冷蔵庫なのに、日本で使ってた冷蔵庫より小さいなんて信じられる? 緊急用の(常用の・・・)冷凍食品入らないし、年に1度あるかないかの、ポットラックパーティーに持っていくディッシュを、入れておくこともできないのさ。
え? 年に1度なら、いらないって?
ま、これからは冷蔵庫が小さいことを口実に、ホームメイドは無理って言うか。
りえちゃんは、ついでにテクノロジー一杯の結婚相手も買ってしまったら。日本じゃ便利なバーチャル夫とかも売ってそう・・・。
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