アメリカの大学生の65%は、何らかのファイナンシャルエイドを受けていると言われている。
でも、逆に言うと、残りの35%は受けていないわけ??? べらぼうに高い授業料を、丸々ポンと払える人がいるって言う方が驚きだけど・・・。
ファイナンシャルエイドには、次の3種類がある。
連邦政府のエイド
州政府のエイド
私的機関(私大)のエイド
連邦政府の奨学金は、私立大学、公立大学に関わらず、すべての市民と永住権保有者が対象。
州政府のエイドは、あまり良く知らないが、恐らく州立大学の場合に、個別の大学が出すものと思う。私大のエイドは、自校の生徒に対するエイドである。
殆どのエイドは、Need-based(必要に応じた)エイドであり、幾ら成績が優秀でも、家庭が裕福であれば受けることはできない。しかし、成績がとても悪ければ、エイドを払ってまで学校に来て欲しくもないわけで、同じ成績なら、エイドの不要な生徒を取るのは当然のこと。たまに、Need-blindと言って、大学の合否と、エイドを出すかどうかは、全く区別して審議する学校もある。
エイドは、たいていが下記の3種類で構成されたパッケージでオファーされる:
1.無償のグラントまたはスカラーシップと呼ばれるもの
2.ローン
3. ワークスタディー
1.は返済不要だが、2.は学生が借主となる借金。多くの学生は卒業してからも、20~30年くらいかけて返済を続けている。今は、月々100ドルくらいの返済のようだが、どのくらい借してくれるのか、利率はどのくらいなのか詳しいことは知らない。現在の学費では、今後の返済額はこんなものでは済まないかもしれない。3.のワークスタディーは、キャンパス内での仕事。一般的にはワークスタディーをしている学生の方が、していない学生より成績がいいらしい。外に遊びに行く時間もお金も制約されるから?
ファイナンシャルエイドの推奨額を決定するのは、連邦政府のFAFSAと言う機関と、SATという標準テストを行なっているカレッジボード。エイドを希望する者は、必要な情報と確定申告のコピーを添えて、入学年度の2月1日までに申し込みを行なう。申し込み書には、収入や家のローンのほかにも、兄弟姉妹の学費事情や、その他の細かな財務情報を書き込む。また、申込書の項目だけでは書き表せない特殊な事情を説明することができる空欄もある。
我家は、この奨学金のために永住権を申し込み、現在は最終段階。恐らく2月1日の申し込み期限までには、間に合わないが、事情を説明すれば考慮してくれるだろう、というのがカレッジボードの説明だった。
うちの場合は「見せ掛け」の給料は多いのに、可処分所得はものすごく少ない。実際には毎月赤字のこの状況を、出来るだけ細かに説明しなければならないのだが・・・果たしてどこまで理解してもらえるだろうか。
FAISAやカレッジボードの推奨エイド額の情報が、各大学に送られ、実際のエイドの額は、個々の大学が決定する。だから、多少は交渉の余地もあるようだ。是非この学生が欲しい!と思えば、ちょっとは色をつけてくれることもある。複数の学校からオファーをもらった学生は、各校と交渉して、少しずつ吊り上げ、出来るだけたくさんエイドが出る学校を選んだりするのだ。
うちのキニコも、このくらいやってくれたら・・・。私たちを、打ち出の小槌とでも思ってるんじゃないか。逆さに振っても血も出ないのにさ。
1 件のコメント:
勉強になるわ~。ありがとう!
でもややこしそうだからやっぱりうちの子には自力で日本の大学から送り出す形にしてもらえるようにいっとこ~。(ああ、そのまえに大学に入れるのかが問題ですが)
こちらSophiaは国際教養学部はご存じのように【外国】ってかんじ。日本人であっても見た目で「きっとこの子は【帰国】」ってわかる感じの子たちです。授業料は単位あたり、だとか?なんか、システム自体が違うみたいです。Sophia以外でも早稲田にも秋学期入学があるね。まだ先だけどシナコちゃん、ご一考ください(って私は大学の回し者ではないんだけど)
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