2009年1月5日月曜日

パリ <感心編>

<感心編>

1.無料地図

シャルルドゴール空港に到着し、荷物が出てくるのを待っていたとき、ふと見るとエッフェル塔の形をしたものが。近づくとパリの地図が各国語で用意されている。おー、なんと気の効くこと。私の持っていたパリの地図は20年前のもので、地下鉄の路線図は大幅に変わっていたので、実際この地図が非常に役立った。案外、フランスって親切じゃない。(仏語、英語、中国語、アラビア語だけで、日本語はなかったけど。)

2.18歳未満無料

美術館や歴史的建造物への入場料は、全て18歳未満は無料。ユーロが高くて、入場料もとても高く思えたのだが、この制度は素晴らしい! 無論とっくに18歳のキニコもパリでは18歳未満に早代わり。身分証明の提示もないから、ひょっとしたら私も無料で行けたかも?

3.各国ニュース

パリで借りたアパートでは、ケーブルか衛星か知らないけれど、かなりの数のテレビチャンネルを見ることが出来た。普段あまりテレビを見ない私がチャンネルを回すことはなかったけれど、テレビっ子のコイオはアパートにいる間はずっとテレビをつけている。CNNとBBC以外はフランス語チャンネルだったので、当然娘たちはTVに見向きもせず、もっぱらインターネット。(驚いたことに、ちゃんと繋がった!)

最もよく見ていたチャンネルはユーロニュース。ユーロという名前ながらも、ヨーロッパのみならず、アジア、中東、アフリカと、世界各国のニュースをやっていた。アメリカのニュースはアメリカ中心の報道しかないので、日本同様、ヨーロッパも広範囲をカバーしているのだなぁと改めて思った。アメリカの偏狭な報道にしかさらされていないアメリカ人が偏狭になるのも仕方ないか。

4.英語

20年前のパリと現在のパリとの最大の違いは、今やどこへ行っても英語が通じると言うこと!

フランスがフランス語を守るために多大な努力を払っていることは知られている。20年前のフランス人の態度は、悔しかったらフランス語を話せと言わんばかりに、たとえ英語を理解しても、フランス語でしか答えないというものだった。けれどEUになって人の動きが加速し、もはやフランス語だけで諸外国と対応することに限度を感じたのか。いや、自然と「共通語」としての英語なくしては、機能しないので、必然的に皆が英語を習得したのだろう。いまやタクシーの運転手から、駅の窓口の人に至るまで、流暢でないにしろ、誰でも英語を話す。

逆にこれはショックだった。嬉しがりの私は、下手ながらも一生懸命フランス語で話そうとするのに、答えがみんな英語で返って来るのだ。娘たちのフランス語の練習になればと思っていたのに、あえてフランス語を話さなければならない場がない。つまんない!

<タクシー>

フランスのタクシーは通常3人までしか乗れない。安全のため、基本的に助手席には人を乗せないからだ。だから4人の私たちは街中の移動は全てメトロかバス。しかし帰りの空港まではタクシーが必要。荷物もあるし、ミニバンのタクシーでなければならない。

到着時に手配していたリムジンは、貸しアパートのエージェンシーが紹介してくれたところ。到着後にすぐにアパートにも連絡してくれると言うことで、お願いした。料金は、通常は95ユーロのところ、割引で80ユーロ。

アパートを管理しているおばさんが教えてくれたのが英語のできるタクシー会社。ちゃんとした英語で受付をしてくれる。料金は通常のタクシー料金なのでCDG空港まで、荷物料とチップを入れても45~60ユーロ。前もって乗客4人に荷物が4個なのでミニバンガ必要と言って予約すれば、手配してもらえる。

便利なので、パリに行かれる方はご利用どうぞ。英語の通じるタクシー会社の電話番号は、01.41.27.66.99 です。

5.レストラン

フランス料理にしても、イタリア料理にしても、コースで食べることはご存知の通り。
レストランと言うところでは、少なくとも前菜とメインを注文しなければならない。軽く食べたいなら、レストランに来るなと言うわけである。

駐在員だった頃、日本からのお客様や出張者と一緒に食事に行くことがよくあった。当然のことながら、日本から来た人はみんな本格的なフランス料理が食べたい。そこでレストランに行くが、食前酒に始まり、ワインも飲んで、前菜、メイン、デザート、コーヒーと注文する。特に典型的あるいは珍しい料理やデザートは自分が率先して注文して、他の人にも味合わせてあげるというサービス精神を発揮するが故、さほど食べたくなくても、無理やり食べる。しかも、出張者やお客様の来る時期というのは偏っていて、レストラン通いが連日続くと言うこともあった。汚い話だけれど、あまりに食べすぎて苦しくて、何度家に帰ってから吐いたことか・・・。

ところが、今はフランスのレストランでも、前菜だけ注文したり、メインだけ注文したりしても、大丈夫なようだ。余りおなかが空いていなかったので、レストランに入る際に「前菜だけでも大丈夫?」と確認したら、「どうぞ、どうぞ。心配しないで」と言うお言葉。その後、ヴァレリーとランチを食べたときも、彼女もハナから一品だけ注文するつもりで、「全然問題ないよ」と言っていた。おお、これで気が楽になった!

余談だが、フランス語の前菜は、導入部と言う意味の「Entree」。なのに、昨今のアメリカのレストランのメニューにある「Entree」は、メインコースと言う意味。ヴァレリーも最初アメリカに来たときに間違えたと言っていたが、一体誰が前菜をメインにしちゃったんだ??

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