2009年1月30日金曜日

それとなく口説いてみると言う手もある

昨夜、テレビを観ていると電話が鳴った。表示された番号は、滅多に掛けて来ないキニコ。1月分の生活費兼お小遣いの100ドルを、キニコの口座にまだ入れていなかったから、またしてもカネの催促かと思いつつ受話器を取った。

キニコの大学近くにある銀行はワコビアだったので、グリニッチのワコビアで口座を開いた。けれど、夫の銀行はシティ。シティでは、名義の違う他銀行間の送金には25ドルの手数料が掛かる。100ドルのために25ドルなんて払えない。ワコビアまで行けばいいんだけど、寒いしめんどくさいし。どうせまだお年玉が残っているだろうからと放置していた。

「ママ、ちょっと教えて欲しいことがあるんだけど」
意外や意外、用件はお金ではなかった。
「あのさー、日本語の授業でわからないことがあるの」
そして、タイトルとなった文章を読み上げた。
「それとなく口説いてみると言う手もある」ってどういう意味?

キニコは後期から日本語の授業を取り始めた。

「何がわからないの?」
「それとなく、と、口説く」
「それとなくは、えーと、その、何となくって言うか、相手にわからないように、ほのめかすって言うか・・・」
「indirectlyってことやろ」と横からコイオ。
「ま、そう。フンイキで分からせるみたいな・・・。口説くって言うのは、男が女を、女が男をデートに誘うとか付き合ってとか言う・・・」
「それだけちゃうやろ、説得するってことやろ」
「あ、そっか。そんな意味もある。その一文だけじゃ、状況がわからないよ。何の話?」
「ベティーとXXの・・・の話」
「何だかよくわからないけど、男女の話みたいだから、やっぱりくどくはデートに誘うとかって意味だよ」
「よくわかんない。この文章、英語にしなくちゃいけないんだけど・・・」
「それは自分で頑張って。じゃぁね」

テレビジャパンで、解体新ショーのいいところだったのに、見逃したじゃないの。

それにしても、日本語の授業を取るって言っていたから、新聞でも読むのかと期待していたのに、小説でもなさそうだし、一体どんな授業なんでしょう。

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