2009年4月6日月曜日

認知症 (4)

ブログを書くのも疲れてきたので、これを最後にこの話題は一休み、もしくはおしまいにしたいと思います。

今日、ケアマネさんに来てもらい、入院以外のオプションで、できれば在宅で訪問看護とヘルパーを利用しながら、やってみたいと家族としての意向を伝えました。

ケアマネさんが来るに先立って、私の方から義母にお願いをしました。このままでは私は母が心配だ。でもこのままずっとここにはいるわけにも行かない。私たちを安心させると思って、ヘルパーさんを利用して欲しい。お薬をちゃんと飲めるようになったら、気分も良くなるし、介護保険はらってるでしょう?利用しなくちゃ損だよ。お掃除だってしんどいでしょう?

そら、しんどいよ。でもいいの、これで。他人はいやなの。家族以外は絶対にいや!私はそういう性格なの。少しくらい物忘れするけど、もう76歳なんだから、みんなそうだって言ってる。重病じゃないんだから。心配しているんだったら、私と一緒に住んでくれたらいい。

だから、そう思ってお兄さんもお母さんを呼んでくれたよね。でも、お母さんが、怒ってもうこんなところ住めないって言って帰ったんだよね?

そんなことない! そんなことしてない!

一人じゃ寂しいし、お母さんが倒れてないかって私たちも心配やから。あかん? 私のお願い聞いてくれる?

そんなん、他人が来るなんて、まっぴら。私はこれでいいの!

延々こんな会話が続き、途中で夫に電話を入れて、夫から母を説得してもらおうと試みましたが、結果は同じ。義母は頑として拒み、興奮するばかり。

そこにケアマネさんが来られました。少しヘルパーの話をしたけれど、結果は同じ。絶対に嫌だといいます。
そこで、話題を変え、デイサービスの話を持ち出され、通常なら20分で終る説明を、義母がしつこく説明を求めるので(ちょっと筋の通らない質問を何度もする)1時間半かけて、じっくり説明していただき、ようやく明日、トライアルで行くことになりました。(嫌だけど行くと言っています)

ケアマネさんが帰られる時、私もちょっと買い物に行って来るとか言って、一緒に出て話をしました。
その結果、彼女が話した要旨は下記の通り。

ヘルパーサービスは、本人がかたくなに拒否しているので、無理。

ショートステイは、自傷行為などの可能性はない上、独居なので他人に危害を加える可能性もないので、ショートステイの必要性が認められないので、可能性なし。

デイサービス、デイケアは利用できるが、今の状況では継続できるかどうか、懐疑的。
仮に継続したとしても、服用管理の問題は片付かない。
向精神剤は、ヘルパーと訪問看護婦が入って、服薬管理がしっかり出来ていると確認できない限り処方できない。つまり今のお母さんの精神状態は改善しない。よって電話攻撃、絶叫などの対策にはならない。

ホームに入居しながらの服薬調整(向精神剤)は、やってくれるホームもないわけじゃないが、基本的には家族がホームから医者に連れて行く。ごくまれに介助を有料でやるホームもあるが、まれであるし、それは家族が自分で探さなければならない。しかし、おそらく施設入居事態が、今の状態では受け入れてくれる所はほぼないと思われる(共同生活なので)。

ベストは入院と思われるが、その場合は、千葉がご家族にとっては都合が良いのではないだろうか。


日に日に状態が悪化している義母。昨日出来たことが、今日出来ません。毎日行くスーパーや30年来かかっている近所の行きつけの医者に行くのにさえ迷います。本人は目的を持って出かけても、行き先がわからなくなり、結果的には徘徊になるのも時間の問題のように思います。排泄も今はちゃんと出来ていますが、尿漏れはあるようですし、トイレでの粗相もあります。

私はケアマネさんと話した後、私自身も心を落ち着かせる必要があったので、喫茶店でお茶を飲んで帰りました。戻ると義母はNTTに電話していました。電話に留守電が入っているが、その再生の仕方が分からないといって。「NTTのどの機種ですか?」「パナソニックと書いてあります」「パナソニック? ・・・NTTのものじゃないようですね」そこで義母が私に受話器を渡します。「これはNTTのものではないので、取扱説明書を読まれるか、購入先に問い合わせてください」と言われ、私は素直に「はい、わかりました」と答えました・・・。

義母も今まで出かけていたと言うので、「どこに?」と聞くと、
「忘れた、覚えてない」
甥っ子の入学祝の封筒を昨日一緒に買いに行ったので「入学祝を送りに行ったんじゃない?」
すると、お財布をごそごそし、郵便局のレシートを見つけ、
「そうみたい、でも他にもどこか行ったけど、わからない」 
「ま、いいよ、そのうち思い出すよ。お昼は食べたの?」
「覚えてない」
「食べてたら、入れ物とか何か捨ててあるよね」と台所を観にいきましたが、そういうごみの類はありません。
「食べてないみたいだけど、お腹すいてない?」
「そんなん、わからない! お腹すいたか、すいてないか、もうわからないの!」
「大丈夫。お昼一回くらい食べなくても、死なへんよ。ところで・・」と、義母がいらっとしてきたので、話題を変えました。

このまま、ヘルパーが入らないでいると、食べることはちゃんと出来ても、いずれごみ屋敷で糞尿にまみれた生活になりそうです。

今日は、帰りに日付、曜日、時間をデジタル表示する大き目の置時計を買いました。義母がすぐに今日がいつだか分からなくなって不安に思うからです。私の実家に戻ってから、「明日は、生ごみの日だよ。デイケアにも行くから、10時に私が行くので、用意して待っててね」とファックスを送りました。

ファックスが届いたか、確認の電話をすると、「届いたよ。今ちょうど、言うことがあったから電話しようと思っていたところ」
「なあに?」
「・・・忘れた」
「じゃ、重要なことじゃないんだよ。また思い出したらかけてね」

しばらくすると電話がなり、「思い出した。あんたがよくしてくれるから、ブラウスか何かを買ってあげたい」

どうやら、鬼嫁だった私は、遠く離れている間に、今の義母の心の中では天使に化けたようです。ずっと義母の世話を身近でしていた義兄嫁は悪魔になったのに・・・。認知症患者は身近な人ほど悪人に仕立て、遠い人や他人に対しては、不思議と優しく取り繕うことが出きるのです。

今日のケアマネとの話の報告を皆にし、皆がやはり入院しかない、その場合は千葉という方向性が固まりつつあります。

息子たちの生活を優先しての結果であることは否定できません。こういう選択をする私たちも、いずれ自分たちの子供たちに同じ選択をされることでしょう。

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