2009年4月14日火曜日

キニコの編入 (1)

あれだけ大騒ぎしてようやく入った大学なのに、第一志望じゃなかったから不満なのか、キニコは大学に入って2ヶ月もしないうちから、来年は違う学校に編入したいと言い出した。

その理由は、
1.学校の規模が小さすぎる
2.学校の先生の質が高校時代と比べて落ちる
だと。

確かに、学生数が2400人の今の学校は大学としての規模は小さい。立地もキニコが希望していた都会ではなく、超田舎。私たちはそのほうが誘惑が少なくて良いと思っているのだが。

二つ目の理由に関しては、私はそれは当たり前だと言った。キニコの高校は私学。しかもプレップスクールだったから先生も熱心だし、クラスの規模もひとクラスが9人~12人の少人数。そりゃあもう至れり尽くせり。大学は自ら学ぼうとしない限り、先生のほうから教えてくれたりはしないのだ。私がそう言うと「わかってる、そんなこと」。

多分、二つ目の理由は本当の理由じゃない。単なるいい訳に過ぎないのだ。

いずれにせよ、本人が気に入らないところに高いお金を払うつもりもないので、「編入したければ、どこへでもどうぞ。但し今の学費より高い所はダメ」と伝えた。

とは言え、今年のコイオのグロス収入では、どう逆立ちしてびた一文たりともFinancial Aidは出そうもない。大学での成績も大したことないから、メリット奨学金なんて望めないし。今の大学の学費と同等、もしくはそれより安いところは、もう公立しかあり得ない。アメリカ全体が不況で、公立大学志望者が増えており、公立も狭き門となっている。

キニコは編入の願書を私学4校、公立5校の計9校に提出した。今のところ、公立の3校から、不合格(ミシガン)1、補欠(NC)1、合格(トロント)1の返事。残る2校はマギルとU Conn。一番行きたかったのがミシガンだったので残念。(でもミシガン大学の予算は自動車産業の不況の影響で逼迫していると想像するから、行けなくて良かったかも。)

編入のみならず、キニコは進学先が決まっても直ぐには大学に入らず、1年間大学を休学すると言っている。私たちは単にサボって遊びたいだけだろうと想像しているが、本人は「今後どの方向へ進むか1年間休んで考えたい」と言う。そんなもん、1年間休学しただけで、わかるんかいと言いたいところ。口先だけだとは思うものの、「このまま何も考えずに2年生に進級しても、何を専攻してよいかわからない。少し社会にでて、そこでの体験を通して考えたい」と言う。それも確かに悪くはない。

ギャップイヤーを取って大学を半年や1年休学する生徒はいるにはいる。特に反対する理由もないので、「確固とした1年間のプランがあること、そのための余分な費用は出さない、必ず1年後には大学に戻って卒業すること」を条件に認めることにした。

また、途中で棒を折るんじゃないか、と言う気がしないでもないが。

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