2009年4月16日木曜日

義母 (3)

先ほど、夜遅くに大阪の実家に着いた夫からメールがありました。

夫がショックを受けないように、義母の隙きを盗んで乱雑に散らかった家の様子を写真に納めて帰ったのですが、「あの写真より全然片付いているし、洋服もパリッとしたものを着ていて、話す内容も多少記憶が怪しいところがあるものの、普通。この状態で、病院に入院させるのは正直言って忍びない」と書いてよこしました。

夫は昨日、千葉の病院を見学に行き、私が初めて認知症病棟を見たときに受けたと同じようなショックを受けたようです。やはり大声をあげて叫んでいる老人や、ただぼーっとしているだけの老人がたくさんいたそうで、この中に自分の母親を入れると思うと心が痛むでしょう。

ところで認知症患者は、滅多に会わない息子などが久しぶりに訪ねて来た時は、底力を出すと言うか、何故か急にしゃんと振舞うことが多いようです。それゆえ同居家族から聞かされていた話とは余りに違うので「大げさな、お母さんは普通じゃないか」と誤解されることが多いようです。あまりに教科書どおりの展開に私もびっくりしています。

夫にも認知症に関する本を2,3冊渡し、飛行機の中で読んで勉強になったと言っています。「まあ、そのうち実態がでてくるでしょう」と言っているけれど、2.3日一緒にいるだけでは分らず仕舞いで、母親をあんなところに入院させたという罪悪感だけが残るのでしょうか。

2 件のコメント:

テンテン さんのコメント...

jodakoへ

コイちゃん、久しぶりにお義母さんと一緒にいるんだね。
さぞかし、お義母さん、嬉しいでしょうねぇ。

確かに、本のいうとおりの展開だと逆に面食らうよね。


母と息子の情って違うのかなぁ。
私はまだそれがわからないケド…

でも、入院してちゃんと服薬調整してもらう必要性はあるものね。辛いけれど。
いつまでもコイちゃんが一緒にいられるわけじゃないものね。
どちらにしても、お一人暮らしでは心もとないお年だものね。

果たして、高齢者が笑って幸せに暮らせる社会に、
日本はなる可能性はあるんだろうか。

自分達も着々と年を重ねていくにつれ、
考えてしまうよ、マジで。

Jodako さんのコメント...

私も娘2人しかいないから分らないんだけど、娘2人と息子2人がいる姉が「息子は永遠の恋人」なんて言うから、そうなんかなぁと思った。でも確かに世間一般としては、息子に対しては特別な思い入れのある母親って多そう。

精神的には普段より安定しているみたいですが、今日も便失禁があったようで、コイオも一人では無理というのは実感したでしょう。この頃はほぼ毎回あるみたい。便失禁は認知症の中期に起こるそうです。

介護保険が出来て、随分状況は良くなっているよね。これが介護保険が出来る前だったら、どうなってたんでしょうって思うわ。

うちの母にもメール書いたけど、認知症にしても末期ガンにしても、もし私がそうなったら、ある程度のところで、自分で死ねたらなぁと思うかもしれない。苦しんだり、惨めな姿をさらしたり、家族を苦しめるなら、さっさか安楽死を選ぶという選択肢があっても良いような気がする。そうすれば病魔に蝕まれる前に臓器も提供できるのに。