2009年4月9日木曜日

認知症 (5)

いろいろと悩みましたが、結論としては、千葉での入院先を探すということになり、病院探しを始めました。

ところが、近年、認知症の入院希望者は増加の一途らしく、義兄嫁が千葉近郊の病院を手当たり次第に問い合わせてくれていますが、殆どが満床でウェイティングがある状態。このままでは、近日中に入院できる先が見つかりそうにありません。

今から3年前に書かれた本によると、全国で160万人の認知症患者がいるとのこと。65歳以上の人の約6%が認知症とされ、これが85歳以上では25%、つまり4人にひとりが認知症ということになります。

そういう目で周りを見渡してみると、実に町行くご老人の中で、あぁこの人は認知症なんだと分かる人のどれだけ多いことか。

少し前に(今でも)ワイドショーなどで取り上げられる、ごみ屋敷に住む老人だとか、近所に迷惑をかけるガンガンおばさんなども、認知症である可能性が大きいと感じ始めています。

私は義母がこうなるまで、認知症に関する知識はゼロでした。誰しも身内に関連しない限りは、認知症に限らず、いわゆる社会的弱者や障害者(学習障害や多動なども含め)に対する理解は深まらないのだとは思いますが、ある程度の知識があるのとないのとでは、対応も大違いと、今回身をもって感じています。

高齢化社会の今、この機会に認知症の本を1冊でも読んでもらえたらなぁ。私の場合、はじめて読んだ本ということもありますが、杉山孝博著「家族が認知症になったら読む本」が義母への対応に非常に役に立ちました。

1 件のコメント:

テンテン さんのコメント...

図らずも、今朝の朝日新聞に出ていました。

アルツハイマー病になる前に検査をすると、
発症する可能性がわかる検査ができるようになったのだそうです。

アルツハイマー病の原因物質とされているアルミロイドたんぱく質が、
脳内にどれくらい蓄積されているかを調べる研究でわかったらしい。

そのアルミロイドの蓄積はかなり早いうちから始まり、
症状が出るのが数十年後だったりするらしい。
ということは、
ヘタをすると子どもの頃から蓄積され始めている人もいるわけで…

ただ、それが蓄積されているからといって、
必ずしもアルツハイマー病を発症しない人もあるらしく、
検査をした結果を本人も家族もどうとらえるか、
それが難しいところらしい。

研究も大事だが、それで認知症がなくなるわけじゃない。
認知症になっても本人や家族が安心して暮らせる社会づくりが大切。
記事はそう括られている。

まさにそのとおり。