2010年4月29日木曜日

娘と言う名のドブ

我が家にはもう一人馬鹿娘の存在がありました。

2週間余り前、珍しく電話が掛かってきました。
お金の無心でもありません。
何かを送れという話でもありません。

「…あのさぁ、今、微積分と化学の学年末テストが終わったんだけど…落ちたかもしれない…」
「落ちた? は? 出きなかったってこと?」
「そう…難しくて…」と、この辺りから涙声。
「真面目に勉強しなかったからでしょーが!」
「…したもん、ちゃんとやってたもん…数学は途中から気持ちが悪くなったし…」
「勉強してたらできるでしょーが。ちゃんと授業聞いてないからだよ」
「聞いてたもん、難しいんだもん…」
「今更泣いても、遅いでしょうか。難しかったら、先生に聞きに行きなさいよ。で、出来なかったらどうなるの…」
「…わからないけど、夏に授業受けて・・・」
「サマーコースってこと? んなの無理。お金ない。だいたいどこに住むんだよ」
「だから、そっちに帰って近くの大学の授業取るとか…そんなことができるか聞いてみる、あと夏休みに追試受けられるかも聞いてみる…」

ん、もう。どいつもこいつも!
この2教科は中間テストがなく、学年末にテストが1度あるだけ。評価は授業60%、テスト40%。
コイオがまだ居た頃で、その夜、帰宅した折に話すと、
「えっ!? あともう1年学費が要るんか??」

勿論、わたしの心配だってそのことだけ。専攻を変えなくちゃいけないのか、それとも希望の専攻へ進む場合は留年になるのか…。

その後しつこくキニコにメールや電話(常に留守電)を入れてメッセージを残すも音沙汰なし。
ようやく、先週連絡が来た。
「ああ、お金のことね。それは心配いらない。落第にはならないから。専攻も変えなくて良い。落ちたら再履修するだけだから、安心して」

はよ、それを言え!。 心配してるのはアンタの将来のことでも何でもなく、ただひたすらお金のことなのですよ。

で、昨日マンハッタンで友人たちと久々にランチを楽しんでいると、キニコからの電話。

「数学と化学、パスしたよ」
「え、ほんと?」
「Dだった」
「そうか…でも、Dなんかで大丈夫なん?」
「うん、大丈夫。去年、友達は50点で大丈夫だったから」
「で、何点だったの?」
「数学は54点」
「化学は?」
「化学は57点」
「そうか、合格したか。そら、とりあえずは良かった…」

Dで喜んでいる自分が情けない。
あな、悲しや。

ほんまに、うちはお金を「娘」と言うドブに捨ててるのやなぁ。
将来ドブをさらえたら、くず鉄や廃品回収に持っていけるくらいのものは出てくるのやろか。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

毒素ばら撒かない運動、いいかもね。さてもう一人の数学・化学のお嬢様。実は私も日本からカナダの市立カレッジに留学したてほやほやの時に同じ体験をしてます。そう、私自身が愚か娘。
一つでも単位を落としたら、留学生活費送金はストップ、と脅しがかかってた。でも、日本の語学学校から直接留学してきた私が、フリー思考・フリーディスカッションの心理学についていけるわけがない!ついには、途中で出席拒否。必然的に、成績はF。どうしようかと思った。でカウンセラーに相談したら、「自分の意見は言えなくても、少なくともクラス内での話し合いがどんなものなのかわかるように、全部テープに録音しなさい。(許可もらってね)それを自宅で何度も聞きなおして、その日の授業を理解しなさい。
Fがつくと、成績のGPAはがっく~んと落ちるけど、同じ科目を再履修して、少しでもまともな成績をとれば、Fは抹消される。Dとかのパスだけどギリギリという成績でも、最履修させてくれる、とのこと。

GPAの計算ではCが2(並)だよね。Dだと1しかもらえない記憶です。キニコちゃん。もう一度同じ科目をとりなさい!汚名を払拭、挽回するのです。それをやってこそ、ジョダコ母さんの娘です!!

卒業するまで、汚点はあなたを下へ下へと引っ張ります。やり直しがきくものは、心してやり直ししてみよう。そういう大変な努力が、専門課程開始とともに役立つんすよ~。経験者は語る。です。

Jodako さんのコメント...

Michikoさん
そうなんだ。私には全然、システムもわからないから。でも確かに、ひとつ悪い点があると足を引っ張られるよね。
愚か娘だからさ、言ってもわかんないかもしれないけれど、明日帰ってくるので話してみるね。(聞く耳持つかなぁ…。ま、今のシナコよりは100倍マシなんですけど。)