2010年4月21日水曜日

ダブル・シナコ

実は今回のNCの旅では、とても心待ちにしていたことがありました。

NCのシャーロットに、子供たちが生まれる前から仲良くしている友人一家が住んでいるのですが、少し前に彼女がNCで知り合ったお友達の娘さん(ハーフ)がシナコと同じ名前なのだと聞きました。

シナコの本名は「シ○○」なのですが、そもそも外国かぶれの私が英語の名前にもなり、且つ日本名として漢字も当てはままって奇天烈でもないもの(キニコの方は奇天烈かな…)として考えたもの。日本の名前としては珍しいものの、変ではありません。でもこれまで同じ名前の子には日本では出会ったことはありませんでした。

英語名としては、もともとはスコットランド地方の名前らしく、サウジ時代のイギリス系幼稚園の園長先生(スコットランド出身のイギリス人)と、バレエの先生(イギリス人)がこの名前でした。アメリカに来てからは違うつづりで同じ発音の子に一人だけ会ったことがありますが、古風な名前なのか、シナコの英語名Shxxxxと同じつづりの子には未だ出会ったことはありませんでした。

偶然そのお嬢さんは、シナコと同い年。英語のつづりも同じ。驚く事に漢字まで同じ! びっくりしました。今回はNC滞在中に半日ほど時間が空いていましたので、友人一家に会おうと、シャーロットまで足を延ばす予定をしていたのですが、友人が気を利かせてくれて「世紀のダブルシナコのご対面」の設定をしてくれました。もう一人のシナコちゃん一家も招待してくれていたのです。(もう一人のシナコちゃんのほうも、今まで同じ名前の子には出会ったことがないと言うことで、英語のつづりのみならず漢字まで同じでびっくりしていました。)

友人は私たちのために美味しい料理をたくさん用意して待っていてくれたし、シナコちゃんのお母さんも手作りのお料理やデザートを準備してくれていました。こんな美味しいご馳走は久方ぶりのシナコも私も大感激。

ハーフと聞いていたから、「シナコちゃんは日本語を話すんだろうか」とか案じていたら、日本語は勿論ペラペラ。日本語で村上春樹とかの小説も普通に読んじゃう。何より仕草やそぶりが日本人の女の子そのもの。完全に「日本度」ではシナコちゃんのほうがかなり上。小学校1年生までしか日本いはいなかったというのに、何たる差。

おまけにアメリカ人のお父さんは日本語がペラペラ。日本企業の社員で逆駐在でアメリカにいらっしゃるそう。家庭内は全て日本語。シナコちゃんと3つ下の妹さんの会話も日本語ですって。

また、私までこのお父さんに「あいさつ」と言う字は書けますか? 「ばら」と言う字は? 「艀」と言う字をノートに書いて、じゃあこれは何とと読みますか?とテストされ、無論、撃沈でした。達筆だし、こちらも彼の日本語度のほうが私の英語度よりずうっと上。

実はシナコちゃんも、2年前までカリフォルニアはトーランスに住んでいて、USCに行くのを夢見ていたそう。今や遠く離れてしまったから、その夢をあきらめて、この秋からUNCのチャペルヒルに行くことが決まっています。今回の出会いで、シナコがUNCを選択するきっかけになればと思ったのですが。

ダブルシナコでのUNC入学を夢見ていたのになぁ。(ウチのシナコは私よりチビで、シナコちゃんの方も155センチくらいで小柄。ダブルシナコ像は地方紙の新聞ネタになりそうなくらい絵になるのに。)

勿論まだ完全にあきらめたわけではありません。
「UNCに行けば、ちょっとした休みにシャーロットへ行って美味しいご馳走にありつけるのだよ!」と口説いております…。

蛇足ですが、シナコが唯一「シナコ度」でシナコちゃんに勝る(?)のは、シナコの誕生日が名前と韻を踏んでいること。これは全くの偶然で、シナコの2歳の誕生日に、シャーロットの友人のお姉さんに、「4月X日だから「シ○○」って付けたの?と聞かれ、初めて気付いた次第。

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